プチワイルドな歓迎を受けました。西吾妻山

- GPS
- 06:51
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 946m
- 下り
- 1,260m
コースタイム
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:51
| 天候 | 朝から麓(1500)位は雨時々雪。 (1700)〜降雪。風は感じる程度。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
降雪あるが、笹帯が頭を傾げる程度。雪道成らず夏道成らずの中途半端な状態。 朝方が一番厄介。 下山時は雪溶けて笹帯は多少マシになったが、今度は泥檸の始末悪いドロンコ祭り状態。 |
| その他周辺情報 | エンリゾート(グランデコ)の日帰り入浴施設は16時00分迄。 |
写真
装備
| 個人装備 |
ヘッドランプ
コンパス&時計
保険証
飲料
ティッシュ
医薬品
タオル
スマホ
計画書
雨具
防寒着
テルモス(熱湯)
軽アイゼン(お守り)
|
|---|
感想
西吾妻、灰白の朝にて
ラグジュアリーな宿の贅沢を味わった翌朝、外はすでに雨音に包まれていた。
夜半から降り出した本降りの雨は、山上では雪へと姿を変えている事を想像しながらも、その雨音を聞きながら過ごした一夜の後、朝八時半。動き出したばかりのゴンドラに乗り込むと、窓の外には、薄く雪化粧をまとった森が流れていった。デコ平を出発したのは、九時を少し回ったころ。目的地は西吾妻山。
四十代の血気盛んな頃、安達太良から鉄山、浄土平、一切経山、中吾妻、そして西吾妻へと続く長大な縦走を夢見ていた時期があった。地図を眺めてはルートをなぞり、山々を結ぶ稜線に思いを馳せたものだ。
だが現実はいつも、天候や時期に阻まれ、その夢は何度も先延ばしになった。
気づけば、最短ルートを選ぶ自分がいた。福島側からの、効率重視のルート。それでも、山が目の前にあるだけで心が躍るのだから、人の欲というのは案外単純でいい。
序盤はお決まりのようにゲレンデを詰め上がる。リフトが眠るその斜面を一歩一歩登っていくと、やがて登山道の入口が現れた。
しかし、その先に待っていたのは、昨夜の雪が笹を押し倒し、頭上まで覆いかぶさるような難路だった。身丈を越える笹が雪の重みに首を垂れ、行く手を阻む。笹を掻き分けるたびに、しずくが頬を打ち、冷たさが指先に染みていく。
足元は水たまり、笹は雪と雨に濡れて重く垂れ下がる。思わず笑ってしまうほどの歩きづらさだった。
とはいえ、山の理屈は分かっている。
――もう少し雪が積もれば笹は埋まり、もっと楽に歩ける。
だが今は、その「少し足りない」季節。岩が顔を出し、夏道が露わになり、滑る岩を跨ぐたびに体の芯が緊張する。
標高を上げるにつれて雪は深くなり、やがて一面が純白に変わる。幸い、雪は新しく締まっていない。靴底を平らに置けば、(アイゼンは持参したが)無くても滑ることはなかった。
十一月の空気はまだ穏やかで、濡れたグローブも絞れば再び使える――厳冬期では考えられないこと(笑)。
そんな悪条件の中でも、メンバー全員が顔を上げて進んだ。
誰ひとり心が折れることはなかった。風が吹けばフードを押さえ、雪を踏めば笑い声が上がる。やがて白い木道の向こうに、西吾妻のピークらしい樹林が姿を現した。
山頂はちょっぴり広場となっていて踏んだ瞬間、短い歓声とともに、全ての苦労が報われる。視界は全くなく眺望も無し。
下りの途中、非難小屋に寄って昼食をとる。本格的に下山を始める頃には、笹が持ち上がり、歩きやすくなっていた。だがその代わり、雪解け水が地面を覆い、登山道は一転してドロンコ祭り(笑)。靴もズボンも泥まみれになりながら、それでも黙々と集中しながら歩き通した。
この辺りの山々は、特筆すべき奇峰も絶景もない。どこまでも「モワッ」とした、どんよりとした連なり。だが、その曖昧さこそが、この土地の山の魅力なのだと思う。
派手さのない稜線たちが寄り添い合い、ひとつの大きな「吾妻」という名の懐に包まれている。そんな印象が強く残った山行であった。
西吾妻山はいつ行かれるんだろう。。
2年前の冬、西大嶺でホワイトアウトして撤退してからずっと考えていました。
6月の中旬に会津磐梯山に登った時に仲間の1人がこの秋に行こう!と言って計画。今度こそはと。意気込んでリベンジ山行をしてきました。
この時期の山は気温が不安定になりますが、お天気はまさかの雪❄️☃️❄️RWの乗り場は雨でしたが下り口はすっかりと雪景色となっていて、積雪は違いますが今回も雪中の登山となりました。
装備は軽アイゼンのみ。足元はアプローチという、なんとも危うい状態で望みました。
幸いに新雪だったので滑る心配は無く、つぼ足でも歩けましたが、西大嶺までは深い薮と水たまりの連続でした💦
距離は差してないのに山頂までかなり遠く感じました。薮に阻まれたことと、水たまりに足を取られて靴の中まで濡れてしまったことでそう感じたのかなと思います。
山頂は景色無し。。途中、開けたところから見えた雪景色がとても美しかったです✨
RWの最終にもゆっくりと間に合い、お宿で温泉に入って帰路につきました!
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