茶ノ木平〜半月山〜神子内林道終点〜八丁出島

- GPS
- 08:37
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,035m
- 下り
- 1,027m
コースタイム
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 7:59
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| その他周辺情報 | 日光市温泉保養センターかたくりの湯:日光市民以外は700円。露天風呂とサウナは老朽化で使用不可だったが,サラサラした湯で気持ち良かった。 http://www.kousha.or.jp/spa_katakuri.php |
写真
感想
もう中禅寺湖辺りの紅葉も見納めだと思い,先の日曜日に時間切れで断念した半月山を周ることにした。1時40分に自宅を出発し,5時少し前に駐車場に到着する。広い場内には他に2台しかいない。気温は8℃と思っていたほど下がっていない。未だ暗い中,ヘッドランプを点けて出発する。
車道を10分ほど行き,標識のある処で右に折れる道に入る。更に5分ほど登ると茶ノ木平への標識があり,ここからは山路となる。未だ暗いので,ライトの明かりで足元を良く確かめながら登る。暫くして日の出時刻の頃になると周囲も薄明るくなりライトを消した。ロープウェイの駅舎跡らしい空き地に着くと北の方角に男体山が姿を見せてくれたが,山頂付近に少し雲がかかっていた。今日は景色を楽しみにしていたので,少しだけがっかりする。そこから直ぐに茶ノ木平の広い笹原に出ると,大きな鹿が駆け抜けていった。黄葉した樹々の中を縫って走る笹原の路を進む。やがて太陽が見え始め,辺りを照らし始めると葉が輝きを増す。朝はこうでなくちゃ。最高の気分で歩を進める。少し木が途切れた処から,中禅寺湖と男体山を見ることが出来た。男体山頂の雲は取れ,全体がすっきりと拝めるが,戦場ヶ原より先の方は雲がかかって良く見えなかった。中禅寺湖の方も大日崎の辺りに陽が当たって美しいが,八丁出島の辺りは未だ山陰に包まれていた。
一旦,車道を横切り,狸山(むじなやま)への階段を登る。気持ちの良い山路を辿っていると車の音が聞こえて来た。7時を過ぎたので中宮祠足尾線のゲートが開いたのだろう。狸山の頂は電波塔が建つ小広場だったので,腰を下ろして小休止する。未だ誰も居らず静かだった。南西の方角に小ピークが見え,その右端からチョコッと頭を覗かせているのが半月山のようだ。随分と近いなと思いながら,中禅寺湖展望台の駐車場まで降ると,既に10台以上が駐車して,景色を楽しむ人たちが散在していた。ここからの眺めもなかなかのもので,中禅寺湖畔の紅葉が湖のブルーに映えていた。戦場ヶ原の奥の方も雲が薄くなってきているようで,この先が期待できた。
駐車場の端にあった半月山への標識に従い,再び山路を登る。歩きながら東側の山並みが良く見渡せたが,殆ど歩いたことが無い地域なので山名が良く分からない。その内に登ろうと思いながら歩いていると,いつの間にか半月山についていた。ここも樹林に囲まれて展望はきかないが,誰も居らず静かだった。事前の天気予報で強風を心配していたのだが,風は余り強く無くゆっくりと腰を落ち着けられた。
山頂から数分降ると分岐点に出,右に少し行くと展望台に出た。ここからの眺望は最高のもので,色づいた湖畔,中禅寺湖,男体山を始めとする山並みが一望できた。雲もかなり薄くなっており,女峰山,太郎山(ほんの一部),山王帽子山,温泉ヶ岳(ゆせんがだけ),社山,黒檜山,白根山,錫ヶ岳,鋸岳,袈裟丸山,等々の思い出深い山が勢揃いしている。未だ登っていない皇海山や大平山には何時か登ってみたいし,来年には中倉山から庚申山を必ずトレースしようと思った。
暫くすると,上がってくる人が次第に増えてきたので,場所を譲るためにも移動することにし,半月山駐車場へと向かう。降る途中も何人もの人とすれ違う。駐車場とその先には先日に登ったばかりの茨倉山(ばらくらやま)までの稜線が見て取れる。先日は時間が足らず,神子内林道の終点までで引返したので,今日はそこまでをピストンする積りだった。駐車場からは,社山から黒檜山までの稜線が広がり,5月の素晴らしい山行が思い出された。駐車場は数メートル以上の石組みの上にあって,下には容易には降りられない。降り口を探して縁に沿って歩いて行くと,南端が2m程度に低くなっていたので,柵に掴まって下に降りる。明瞭な踏み跡もついていたので,それに従って緩い下りを進む。
数分進んだ所で,念のためにスパッツを着けた。ただ,結果的には必要となるほどの深い藪には出会わなかったが・・。南西の尾根への分岐点を探しながら踏み跡を辿っていると,木にテープが巻きつけてあった。樹を透かして見ると,予定の方角に尾根が延びているのも確認できたので,ここで方向を変える。黄葉した樹木の間の笹原を気持ち良く降ると,数分で半月峠と林道終点との分岐に着いた。更に笹原の踏み跡を辿るが,特に危険個所もなく,気楽に歩けた。樹の間からは近隣の山が覗いている。雲も更に薄くなってきているようだ。1504mの標高点を通過してコルを過ぎた辺りで,少しざれた斜面を登るようになる。踏み跡が幾つもあるので適当な処を選んで登る。周りは光を浴びたススキの穂が光っていて,正に晩秋の雰囲気が漂う。振り返ると半月山が浮かび上がり,その右には女峰山の姿も見える。そこから再び笹原の路を数分も行くと,日曜日に訪れた神子内林道の終点に到着した。前回と同様,皇海山を始めとした西側の山並みが素晴らしかった。気持ちの良い風に吹かれながら大休止を取り,アンパンを齧る。昔はこの林道を使って日光から足尾までを人々が行き交っていたのかと思うと,感慨深いものがある。天気も良く昼寝でもしたい気分だったが,何時か再訪しようと思いつつ腰を上げる。
駐車場との分岐までは略同じ道を引返す。途中,白根山がチラッと顔を出すが,白いものが見えたのは残雪なのかな。もう冬山の季節になってきたのか,随分と秋山の期間が短かったな等と思いながら半月峠を目指す。途中で,一か所だけ崩れた処があり小さく迂回した時には少しだけ緊張したが,それ以外は踏み跡は明瞭だし,目印も比較的目についた。黄色に色付いたカラ松の辺りを過ぎて半月峠に到着する。少しだけ休憩した後,中禅寺湖に向かって降りを開始する。途中の眺めは余りないが,時々,白根山の付近が見えたりした。
狸窪(むじなくぼ)の辺りから少し西へ移動し,踏み跡を辿って八丁出島に向かう。樹が多く立っているので周りの景色をすっきりと見通すことはできないが,色付いた葉を透かして見える中禅寺湖の色が美しい。寺ヶ崎までの往復40分ほどを楽しんだ。狸窪までは浜辺を歩く。白い砂と雲,青い水と空,紅葉した樹々と共に,先日登った男体山を眺めるのは至福の時。山頂の大岩もはっきりと見えて大満足した。後は駐車場まで周遊道路をのんびりと歩く。英国大使館別荘記念公園も過ぎて,駐車場まであと僅かの所で頭上から物音がする。見上げるとサルが木の間を移動しては,木の葉か実を食べていた。暫くすると他にも2匹ほどがうろついていた。
朝方とは異なり,駐車場は7割程度が埋まり,多くの人が歩いている。時間が早いので,今日は前から気になっていたが,少し遠い「日光市温泉保養センターかたくりの湯」に行ってみることにする。いろは坂はそれ程は詰まっていなかったが,有料道路の150円をケチって下道を通ると東照宮の手前辺りから少し渋滞。結局,駐車場から1時間余りかかって温泉に到着した。汗を流してさっぱりしたところで,気持ち良く帰宅ドライブしていると,いきなりフロントガラスに大きな衝撃。風に飛ばされた枝がぶつかったようだ。太さ数センチで長さも50cm位はあったので,良く割れなかったものだ。その後は何もなく,19時20分に無事に帰宅できた。
今回は大きな危険個所もなく,天候も最高でゆっくりと景色を堪能できた。平日で紅葉も終末期なためか,混みあうこともなかった。ただ,新調した靴では3回目の山行ということで,バンドエイドを貼らずにいたら,見事にかかとの皮がめくれてしまい,最後の方はヒーヒーだった。次は手当てしておこう。高山はもう冬に入ったようだし,来週からは低山中心に歩くかな。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
HIROkun










いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する