鍋割山・塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳・檜洞丸・石棚山・丹沢湖・大野山

- GPS
- 13:49
- 距離
- 50.9km
- 登り
- 4,246m
- 下り
- 4,366m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:48
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:54
| 天候 | 11/16晴れのち曇り 11/17快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:谷峨駅 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
【大倉〜箒沢公園橋】 全体的に木道や階段が整備されているため危険箇所はほとんどないが、体力や時間を考慮した裕度のある計画を立てることが重要。大倉から後沢乗越までの間に3回ほど渡渉するが、橋が架けられていない所もあり、雨の後などの増水時には足場となる石が水面下に隠れて、通過時に足を濡らす可能性がある。蛭ヶ岳から檜洞丸にかけては上級者向けと案内されているが、技術的な難度もさることながら、体力的な難度が高い。特に蛭ヶ岳直下は勾配が大きく、下りでは脚への負荷が著しく大きい。また、トゲのある木が登山道にも張り出しているため、顔などを傷つけられないよう注意したい。 登山道全体で標識は分岐のほか一本道にも短い間隔で設置されていることから、道迷いしにくいと言える。ただし、石棚山稜分岐は下山時には見過ごしやすい。さらに、箒沢公園橋手前の沢沿いの開けた場所では標識を見つけにくいため、暗い中での通行は避けたい。 【箒沢公園橋〜三保ダム】 舗装された道を歩く。バス通りの交通量は多くないが、一部歩道のない(路肩の狭い)区間があるため、運転手から視認性を考慮して事故を未然に防ぎたい。 【三保ダム〜熊山】 大倉〜箒沢公園橋と比較すると踏み跡が不明瞭な箇所があるため、道迷いに注意を要する。こまめに道標や足場などの人工物を探すと良い。 【熊山〜大野山】 熊山から少し歩くと林道に出る。人通りはないが危険箇所はない。林道はイヌクビリまでで、そこから大野山までの道は舗装されている。 【大野山〜嵐】 遊歩道として整備されており歩きやすい。分岐には道標が設置されているので、都度確認すれば迷わず歩ける。道中いくつか金網の扉があるが、紐が取り付けられた鉤を外せば開けることができる。通過後は鉤の取り付けを忘れずに。大野山頂は広場になっている。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
笛
熊鈴
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
携帯トイレ
虫除けスプレー
|
|---|
感想
寒波が到来する前に1泊2日で丹沢縦走を決行。天候に恵まれ、稜線や紅葉、富士山といった景色を楽しみながら歩くことができた。体力的にも時間的にも余裕があったため、丹沢湖を通って関東百名山の一座である大野山にも足を伸ばした。
渋沢駅から大倉登山口に向かう始発バスは、紅葉の時期ということもあってか、あっという間に満員となり、発車時刻にはバス停に長蛇の列ができていた。この日は臨時増便の対応がとられた。
大倉から鍋割山方面へはしばらく林道歩きが続いた。二俣と後沢乗越の間に多数のペットボトルが並べられた場所があった。これは鍋割山荘名物の鍋焼きうどんの調理に使う水で、登山者に好意で荷揚げを手伝ってもらえるように用意しているのだそう。後沢乗越で尾根に取り付き、鍋割山頂を目指した。斜度の大きい所もあったが、歩調を乱すことなく歩みを進めた。
鍋割山から丹沢山までは比較的道が広く傾斜も緩やかであるため、これから向かう丹沢山から檜洞丸までの稜線と紅葉を眺めつつ稜線歩きを楽しんだ。雲の切れ目に富士山が見える時間もあった。塔ノ岳山頂は平らで広く、多くの登山者が休憩していた。丹沢山頂にも木製の椅子が複数設置されているが、塔ノ岳と比べて人の数は少なかった。翌日が平日であったことから、多くの登山者が塔ノ岳で折り返したと思われる。丹沢山の手前から空腹を感じていたので、山頂の椅子に空きを見つけて昼食を摂った。
丹沢山から蛭ヶ岳にかけては見晴らしが良く、これまで歩いてきた鍋割山から丹沢山までの稜線を眺めて達成感を得た。蛭ヶ岳には正午に到着した。蛭ヶ岳山荘はひるカレーなるカレーライスが有名で、塔ノ岳ほどではないものの丹沢山以上に賑わっていた。
蛭ヶ岳から青ヶ岳山荘までは何度も上り下りを繰り返した。特に蛭ヶ岳直下は今回の山行における最大の難所で、急勾配の下りで脚に強烈な負荷がかかった。臼ヶ岳のそばの分岐に設置された木製の椅子に座って行動食を摂ると体力が回復した。この区間にはトゲのある木が登山道に張り出しており、服に引っかかって小さなほつれが生じた。
この日の青ヶ岳山荘の宿泊者は4名であった。物腰の柔らかな人生の大先輩方から、今回の山行の計画やこれまでの経験など様々な話を伺った。小屋の中はこたつと石油ストーブにより外気温の割に暖かく保たれており、快適に過ごすことができた。暖気の上がった2階の寝室はより暖かく、保温性に優れた布団に入って良く眠ることができた。翌朝は日の出前に一度、檜洞丸を越えて犬越路方面に階段を少し降りた所から黎明の富士山を眺めた。再び檜洞丸を越えて青ヶ岳山荘の前に戻ると、前日に歩いてきた稜線が影となって朝日に映し出された。
檜洞丸から箒沢公園橋へと下山する道中の所々では、近くに紅葉、遠くに富士山を見ることができたが、落葉が足元の段差や石を覆い隠していたため、足を踏み外したり躓いたりしないようにと、気が抜けなかった。平日ということもあり、この間、他の登山者には会わなかった。
箒沢公園橋から三保ダムまでは紅葉の山々に囲まれた川沿いを気持ち良く歩いた。丹沢湖周辺の飲食店で昼食休憩を取れることを期待したが、到着時刻が早かったためかどこも営業していなかった。このため、神縄峠付近の倒木に腰を下ろして行動食で空腹をしのいだ。
三保ダムからイヌクビリまでは踏み跡が不明瞭な箇所があるものの、道標を頼りに進むことができた。ここでも他の登山者には会わなかった。
大野山にはすすきの草原が広がり、東に相模湾、西に富士山を望んだ。大野山と谷峨駅の間は遊歩道が整備されていて歩きやすかった。酒匂川沿いの長閑な景色に心を和ませつつ、山行を締めくくった。
今回は丹沢の魅力を存分に満喫した。丹沢には四方八方に登山道が広がっており、登ったことのない山、歩いたことのない道がまだまだたくさんあるので、また訪れたいと思う。
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