十二ヶ岳岩場をクライミングそして山頂へ抜ける

- GPS
- 08:44
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 876m
- 下り
- 889m
コースタイム
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
|---|---|
| アクセス |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
水筒(保温性)
地図(地形図)
トポ
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
セルフビレイランヤード
|
|---|---|
| 共同装備 |
60mツインロープ×2本
カム一式
ツエルト
|
感想
今までのレポがたまりにたまっているので直近のレポをまずあげることにします。
11月の最後の三連休初日、アルパイン講習会で知り合った地元山岳会のK氏とうちの山岳会のメンバー総勢5人で富士山の外輪山の一つである十二ヶ岳の岩場をクライミングで登り山頂に抜けるというミニアドベンチャー山行を行った。
十二ヶ岳の岩場は秋晴れの最高の土曜日だと言うのに一人も出合わなかった。クライミング系の書籍には一切紹介がないだけにこんなドデカ富士山と西湖を眼下に見ながらの景勝地なのに我々だけの貸切りだ。
K氏の案内に岩場でまずはウォーミングアップのあと、マルチピッチへのルートへ移動。
5人いるのでパーティを二つに分けた。1班はK氏と当会のリーダー。2班は俺とKちゃん、Uちゃんの三人。当会のリーダーは75才。この春、脊柱管狭窄症の手術をしたが左足のしびれがある状態。しかも何故か日帰りなのに20キロ近いザックを背負っての参加だ。(多分トレーニングのつもりで軽いザックは背負わないようにしていると思われる)この歳でこのチャレンジ精神に見習いたい。
2班は俺をリーダーとした女性二人。この冬の雪山アルパインを睨んでハーフロープ2本でリードを交代で登りやすくするために1人がアッセンダーで入ることに。
1ピッチ目Uちゃんのリード。ハーフ2本による初めてのリードだ。怖い怖いと言いながら先行する1班のリーダーのK氏に待ってもらって支点構築のアドバイスを頂く。
2ピッチ目Kちゃんリード。1ピッチ目と比較してかなり壁がたってきた20m程登ったところ。左の腐ったリングボルトにクイックドローをかけたが右のロープが中間支点もなく伸びっぱなし。今落ちたら左の腐ったリングボルトに命を預けることになると思い下から大声で「右の木にアルヌンかけてー!」と指示。既に木よりも登っていたので普通ならこのまま登ってしまうところだが何だか嫌な予感。少し降りてもいいから木に中間支点をかけるように指示した。木にアルヌンによる中間支点をとって2m程登ったところ突然Kちゃんの背中が一瞬岩壁から剥がれたと思ったらお尻からこちらに落ちて来た!!途中の木の小枝を干渉材にして5m程落下して、左と右のロープにテンションがかかって止まった。
助かった💦息を飲む。冷や汗が出た。もし木に中間支点をとっていなかったらと思うとぞっとする。どうやら先行する1班が残置したクイックドローを回収するために左手を伸ばした瞬間に右手が滑ったらしい。人間が空から俺にむかって落ちて来るところを初めて見た。これは夢にも出て来るかも。。
その後俺がアッセンダーで登る時に残置は回収した。
3ピッチ目は適当なところにボルトがなくナチュプロ筆致のため俺がリードした。ちょっとした岩のピナクルにスリングを掛けて中間支点として右のチムニーを斜上し木に支点を取り途中カムを2箇所設置して終了点に出た。1班の二人がしびれを切らして待っていてくれた。3ピッチ目の終了点で全員集合して登山靴に履き替える。
この時点で11:30を回っていた。ここから十二ヶ岳の山頂へ抜けて毛無山へ縦走する予定だったが毛無山は諦めることにしここからは未踏ルートのルーファイをしながら山頂を目指す。岩壁の上部だけあって相当な急登だ。その上に落ち葉が堆積していて滑って非常に登り難い。木に掴まりながらやっと傾斜の緩いところまで出て休憩した。75才のリーダーの笑顔が爽やかだ。皆の笑い声。なんと素敵な冬の入り口のアドベンチャーだろうと。
途中岩峰が何度かでてきたが巻いたり隙間をすり抜けたりしながらなんとか一般道に合流。
そこから山頂までも一般道と甘く見ていたらハシゴやロープが多用してある急登だった。
山頂に着いたのは15:00。太陽は大きく西の空に傾いて眼前にあるドデカ富士山も少し湿度のある空気に霞んでいた。下には西湖が西日を反射している。ゆっくり流れる時間の中で当会のリーダーがタバコを一服したのを見計らって下山を開始した。
日の入りは16:40、下山途中でのアクシデントを想定すると全く余裕はない。恐らく途中樹林帯で暗くなることが予測されるのでヘッテンをヘルメットに装着した。
順調に下山し16:45ごろ下山できた。ヘッテンを点灯することにギリギリ間に合った感じだ。
最後、今回誘ってくれた地元山岳会のK氏と全員が固い握手し感謝を捧げた。今度は南岸低気圧発生時の大雪の直後にまた登りましょう!と約束して解散となった。
なんと爽やかな冬の入り口アドベンチャーの一日となりました。
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まさひ










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