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Yamareco

記録ID: 9044043
全員に公開
沢登り
伊豆・愛鷹

【伊豆】大鍋川 クラメキ沢遡行・梯子滝沢下降

2025年12月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:42
距離
4.5km
登り
731m
下り
733m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:43
休憩
0:00
合計
4:43
距離 4.5km 登り 731m 下り 733m
10:14
145
スタート地点
12:39
0:00
138
尾根越え
14:57
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大鍋林道の路肩に駐車
コース状況/
危険箇所等
○クラメキ沢:2級
 殆ど水がないが、登り応えのある涸滝が多く、それなりに楽しめる。全く濡れたくない真冬でも楽しめる貴重な谷。厳しげに見えるCS滝も全て直登可能。

○梯子滝沢:2級上
 上部は水がないゴーロが続くが、下部には発達したゴルジュや20m程度の滝を含む連瀑帯があり、伊豆半島の中ではかなりの険谷と言える。遡行した場合は直登できない滝の連続となり、巻きも面倒そうであるため、下降した方が快適だろう。
その他周辺情報 【地名】
 クラメキ沢、梯子滝沢の名称は渓流釣場事典(鈴野,1979)に拠る。なお、「つり人渓流フィールド 伊豆」(つり人社編集部,1993)ではクラメキ沢は屋敷洞沢(大鍋川350m左岸支流)の別名であるとしている。梯子滝沢という名があるからには、この沢のいずれかの滝が「梯子滝」なのではないかと思われるが、どの滝のことかは不明。
 下山後、大鍋集落において2名の方に聞き取りを実施したが、クラメキ沢や梯子滝沢という沢名は聞いた覚えがないとのことだった。こんな沢の名称まで調べてあるなんて、鈴野氏の調査は本当にすごいと感嘆する。

【他の記録】
○クラメキ沢
 下記1件のみ確認。
・2014年11月 jun555ほか1名 ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-560695.html

○梯子滝沢
 記録未見。
林道からクラメキ沢を見るが、水がない。ここは伏流でも上流では水があるのではと思い、入渓してみるが…
2025年12月07日 10:16撮影 by  SOG02, Sony
12/7 10:16
林道からクラメキ沢を見るが、水がない。ここは伏流でも上流では水があるのではと思い、入渓してみるが…
少し遡行してゴルジュに10mCSが出てきても、やはり水がない。あちゃ〜
とはいえ水がないおかげでこの時期でも直登できる。結構登り応えあり。
2025年12月07日 10:21撮影 by  SCV41, samsung
12/7 10:21
少し遡行してゴルジュに10mCSが出てきても、やはり水がない。あちゃ〜
とはいえ水がないおかげでこの時期でも直登できる。結構登り応えあり。
4mのナメ涸滝がある。水があれば良い感じの滝だっただろうに…
2025年12月07日 10:30撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 10:30
4mのナメ涸滝がある。水があれば良い感じの滝だっただろうに…
巨岩が多い谷だ
2025年12月07日 10:41撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 10:41
巨岩が多い谷だ
この谷の核心、2段12mCS涸滝。絶望的に見えたが、近づいて見ると可能性が見えたので、
2025年12月07日 10:56撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 10:56
この谷の核心、2段12mCS涸滝。絶望的に見えたが、近づいて見ると可能性が見えたので、
たながリードして、右から登攀成功。なかなか登り応えがあった。水があれば不可だっただろう。
2025年12月07日 11:15撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 11:15
たながリードして、右から登攀成功。なかなか登り応えがあった。水があれば不可だっただろう。
この4mCS涸滝も険しいゴルジュ内にあるが、
2025年12月07日 11:38撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 11:38
この4mCS涸滝も険しいゴルジュ内にあるが、
ラッキーなことに、丸太を抱えるようにして登ることができた。
2025年12月07日 11:45撮影 by  SCV41, samsung
12/7 11:45
ラッキーなことに、丸太を抱えるようにして登ることができた。
6m樋状涸滝と8m斜涸滝の連続は、快適に登れた。
2025年12月07日 11:51撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 11:51
6m樋状涸滝と8m斜涸滝の連続は、快適に登れた。
樋状多段20m涸滝は途中まで直登し、本谷の10mハング涸滝を右から巻いた。以降は平穏な谷が続いて、梯子滝沢へと乗っ越す。
2025年12月07日 11:59撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 11:59
樋状多段20m涸滝は途中まで直登し、本谷の10mハング涸滝を右から巻いた。以降は平穏な谷が続いて、梯子滝沢へと乗っ越す。
梯子滝沢の7m多段CS涸滝は左岸から巻いた。
2025年12月07日 13:12撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 13:12
梯子滝沢の7m多段CS涸滝は左岸から巻いた。
10m涸滝を懸垂下降で下ると、滝の途中から水が湧いていて、滝壺には水が溜まっていた。
2025年12月07日 13:23撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 13:23
10m涸滝を懸垂下降で下ると、滝の途中から水が湧いていて、滝壺には水が溜まっていた。
ここで廃山葵田が出てくる。結構古そうだが、旧態を良く保っている。
2025年12月07日 13:28撮影 by  SCV41, samsung
12/7 13:28
ここで廃山葵田が出てくる。結構古そうだが、旧態を良く保っている。
山葵田跡が終わると核心部が始まる。まずは12m滝を右岸から巻く。この滝、水流のある部分が凸状になっており、見たこともない奇妙な形状だ。
2025年12月07日 13:39撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 13:39
山葵田跡が終わると核心部が始まる。まずは12m滝を右岸から巻く。この滝、水流のある部分が凸状になっており、見たこともない奇妙な形状だ。
6m滝は懸垂下降
2025年12月07日 13:46撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 13:46
6m滝は懸垂下降
さらに20m滝も懸垂下降。こんなところに人知れず、こんなに立派な滝があったとは。伊豆半島としてはなかなかのもの。
2025年12月07日 13:53撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 13:53
さらに20m滝も懸垂下降。こんなところに人知れず、こんなに立派な滝があったとは。伊豆半島としてはなかなかのもの。
9m滝とその下の小滝も懸垂下降。
2025年12月07日 14:06撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 14:06
9m滝とその下の小滝も懸垂下降。
最後に3段15m滝も懸垂下降すれば、山葵田跡がまた出てきて、核心部は終了。12月に行ける沢としては、なかなか面白いゴルジュだった。
2025年12月07日 14:20撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 14:20
最後に3段15m滝も懸垂下降すれば、山葵田跡がまた出てきて、核心部は終了。12月に行ける沢としては、なかなか面白いゴルジュだった。
林道が近づくにつれ、放棄からの年数が浅い山葵田も出てきて、多少は山葵が残っていた。
2025年12月07日 14:36撮影 by  Xiaomi 12S Ultra, Xiaomi
12/7 14:36
林道が近づくにつれ、放棄からの年数が浅い山葵田も出てきて、多少は山葵が残っていた。
遡行図
2025年12月14日 13:09撮影
12/14 13:09
遡行図

装備

備考 ・ラバーソール適
・ロープは50mを1本使用

感想

【訪渓の経緯】
 大鍋川流域は伊豆半島の中では険しい地域で、滝も多そうだと思っていた。12月としては比較的暖かかったこの日、行ってみることに。

【感想】
 登ったクラメキ沢は全くと言って良いほど水がなく、地形は良いだけに、惜しい沢だった。帰宅後に調べたところ、ヤマレコに遡行記録が既にあって、驚いた。
 下った梯子滝沢も上部は水がなかったが、廃山葵田が出てきた所からは水があって、予想以上に立派な滝やゴルジュも出てきて、探検の甲斐がある沢だった。伊豆半島としてはトップクラスの険谷だろう。巻くのも大変そうだが、廃山葵田がその上流にあるというのも興味深い。
 今日も未知の沢で面白いものを発見でき、12月としては充実した活動ができて満足した。

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