大菩薩嶺



- GPS
- 05:34
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 690m
- 下り
- 695m
コースタイム
雷岩 10:30-10:40
大菩薩嶺 10:50-10:55
雷岩 11:00-11:35
大菩薩峠 12:15-12:35
石丸峠 13:00-13:05
上日川峠 14:40
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
上日川峠まで車 (帰り) 上日川峠から車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日本百名山だけに、今回のコースはその全体が良く整備されていて、問題なく歩ける状況でした。 ただし、石丸峠から上日川峠へ向かう道が日川を渡る箇所には、新旧2本の登山道が少し離れて並行していました。 そして石丸峠側から向かう場合には旧道のほうに引き込まれることがあり、その場合は日川を渡る箇所の飛び石が、普段山を歩いていない女性メンバーにとっては少々間隔が広かったようです。 筆者がちょうど1年前にここを歩いた時には、ちゃんと新道のほうを通っていたようなので、良く見れば適切な道を選択できるようになっているはずだと思われるのですが、うっかりしていると要注意のようです。 とはいえ旧道の飛び石のほうも、山慣れた人にとっては格別問題になるようなものでもありません。 |
写真
感想
職場のメンバーを中心に結成した「山と自然をこよなく愛する会」の第7回山行。参加者は前回と同じ6名(Sa,C,H,Si夫妻,筆者Y)です。
今回はSi夫妻にワゴン車を出して頂き、少し遠出をして大菩薩嶺へ繰り出します。このメンバーでは初の日本百名山です。
上日川峠の駐車場をスタートして、すぐに登山道に入ると、最初は比較的穏やかな林間の道。これが良いウォーミングアップになったのではないでしょうか。20分ほどで福ちゃん荘の前に出て、軽くひと息入れた後は、大菩薩峠へ直行する緩やかな道とは分かれて、唐松尾根の登山道に入ります。
唐松尾根の前半は、引き続き穏やかな登山道で、名前の通りカラマツの美林の中を進んでいきます。新緑や紅葉の時期は壮観なのでしょうが、今日もやさしい木漏れ日が差して、緑が美しく輝いていました。
登るにつれて登山道の傾斜が増してくると、周囲の樹木は背丈が低くなっていき、所々では樹木の間から展望が得られるようになります。まだこの頃は、富士山がスッキリと見えていたほか、南アルプスの峰々も雲の上に顔を出していました。
いよいよ傾斜がきつくなってくると、登山道上には岩が多くなり、段差の大きな箇所も時々現れるようになります。すると周囲の植生はササが主体に変わって、どんどん周囲が開けてくるのですが、残念なことに、展望が良くなると同時に、次第に雲が増えてきてしまいました。気付いたら南アルプスはあっという間に雲の中に消えてしまい、雷岩に着く頃には、富士山もやがて隠れてしまうところでした。
雷岩で少し息を整えた後で、大菩薩嶺の頂上までを往復します。たいした登りもなく、10分ほどで着いた頂上は、樹林に囲まれていて薄暗く、展望もほとんどありません。頂上標柱のところは記念写真を撮っただけで、そそくさと来た道を引き返して雷岩に戻り、雷岩の一部に腰掛けて、ここで昼食休憩としました。休憩していた約40分ほどの間、薄日が差すことはあっても雲が晴れることはなく、楽しみにしていた展望は最後まで見ることができませんでした。
雷岩から大菩薩峠までの下りも、もしも視界が良好ならば、右手にずっと展望を見ながらの爽快な尾根歩きになるはずでした。しかし薄いガスの中に入って、登山道の前方の視界すら定かではない状況が続きます。だらだらとした下りを経て、介山荘の建つ大菩薩峠に着いても、空模様は相変わらずでした。
大菩薩峠から石丸峠へ向かう道に入ると、メインルートからは外れるため、すっと人の気配が薄くなります。熊沢山への軽い登りが始まると、開放的だったそれまでの南斜面から一変して、北側の斜面にはやや鬱蒼とした樹林と苔むした地面が広がっていました。短い間ですが少し山深い雰囲気も味わえる一角です。
でも登山道が熊沢山の頂上を巻いて進むと、南側は再びササが生い茂る斜面に変わって、やや急で滑りやすい道を下った先が石丸峠。いつ来ても人が少なくて静かな峠は、地味ではありますが、今日のコースの中では筆者が最も気に入っている地点なのでした。
その石丸峠はササ原に囲まれていて、本来は明るくて気持ちの良い場所にあるのですが、今日はここもガスの中。そのガスも、もっと濃ければ今度は幻想的な雰囲気が醸し出されて別の趣も出てくるのですが、そこまでは行かないちょっと中途半端な状況にとどまっています。思惑通りだったのは、我々のほかに人の姿が全く見当たらず、静かなことだけでした。
石丸峠での小休止の後は、スタート地点の上日川峠への道に入ります。しばらく等高線沿いの軽いアップダウンを繰り返した後、次第に下りの傾斜が増していき、一旦急降下して林道に降り立ちます。
少しだけ林道上を歩いた後、山道の続きを見つけて入ると、そこからは段差の大きな箇所もある少し急な下りとなって、足元注意でした。ただしさほど長くは続かずに、今度は舗装された車道を横断して、さらに山道の続きを下って行きます。
間もなく日川の源流域に出ると、新しくできた親水広場への遊歩道が分かれていたので、ちょっと寄り道していきました。
そして元の道に戻って、日川の岸辺まで下りたときに、ちょっとした問題が発生しました。
飛び石伝いに対岸に渡れないこともないけれど、石と石の間にやや距離のある箇所があって、全員が安全に渡り切れるとは思われなかったのです。
少し上流を探索して別の渡渉点を探してみても、適当な地点はほかになく、その飛び石伝いに、どうにかして全員に渡ってもらうことになりました。
結局は全員が無事に渡れたので事なきを得ましたが、どうやら私たちが歩いたのは旧登山道で、その手前にあった新旧登山道の分岐を見落としていたのが原因のようです。
この後に続く2つの沢は、木橋が架かっていたり、沢幅が狭かったりして、何事もなく通過していきます。そして緩やかな登り坂に変わると、ほどなくスタートした上日川峠に到着しました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/cmn/cmn01.html#cmn07
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