〜雨の週末を山小屋で過ごす〜ピラミッドピーク

- GPS
- 30:55
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 904m
- 下り
- 2,003m
| 天候 | 一日目 雨のち曇り時々晴れ間 2日目 快晴(春本番) |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
| ファイル |
(更新時刻:2011/04/11 23:16)
|
写真
感想
先週末にヤマレコ友達の記録を参考に、大川入山に入ろうと計画していたところ
急遽仕事が入ってしまい、山に行きたい病になってました。天気予報と睨めっこを
して、週末は金曜から雨になるみたいだけど、その雨は土曜の午前中が中心みたいで
一か八かの西穂高岳計画を思いつき、急いで支度を整えて土曜の朝自宅を出発。
東名高速〜東海環状道〜東海北陸道〜飛騨清見道路とずっと雨。しかし予報では
午後から雨が上がると言っている。新穂高ロープウェイの登山者無料駐車場に着いた
のは、午前11時過ぎ。雨はまだしとしと降っていた。少し待ったが止む気配がない
ので、車の中で着替えをする。雨と分かって出発したものの気分は下がる。
まぁ山荘までは1時間だし、たまには濡れるかなと覚悟を決めてザックにカバーを
しる。そしてアイゼンを装着して出発しようとした時に、晴れ間が。嘘でしょ?
そうなんです。今まで降ってた雨が止んで晴れ間も見えてます。慌ててザックカバーを
外してヤッケも脱いだ。もう雨の心配も無さそうです。しかし稜線には雲がかかって
景色は今一つ。しかし雨が止んでくれただけでも儲けもの。いつものコースを山荘に
向けて登って行きます。次第にガスが出てきて標高が上がった事を実感します。
ちょうど一時間で西穂山荘に到着です。しっかりガスの中でした。テント場も4張り
あるだけで、本日の宿泊客も少なそうです。震災の影響とこの天気です。
自分もいつもはテント泊が殆どですが、今回は最初から山小屋でのんびりと決めて
ました。受付を済ませて明日の朝食をお弁当に換えてもらい部屋に案内されます。
西穂山荘に泊まるのは2回目です。4年ぶりです。
部屋は前回と同じ部屋。凄く綺麗で山小屋とは思えないです。しかも今日はこの
広い部屋に4人だけ。混んでる時は布団1枚に3人とか寝かされるみたいですが、今回は
一人で布団2枚分にスペースです。
この天気ではどこにも行く気がしないので、直ぐに着替えて下の食堂兼広間で
一緒に行った友達とビールで乾杯です。外はガスで何も見えず、こんな週末は山小屋
でのんびりです。書庫に行って本を読んだりして午後の時間を過ごします。
18時より食事で、豪華絢爛。流石北アルプスの山小屋です。ご飯も2杯おかわりを
してお腹いっぱいです。
21時消灯なのでそれまで明日の打ち合わせと雑談で夜が更けて行きます。
外は相変わらずのガス模様。本当に明日は晴れるのか?少し心配になって来ます。
でも心配したところで始まらないので、20時半には床に着きました。
そして夜中の2時半にトイレに行った時に少し外の様子を。
すると空には最近では見た事のない星空。凄い数です。コレコレ、コレですよ。
満天の星空と言うのはこの事です。南の空には夏の星座の蠍座も。暫く外の椅子に
腰かけて眺めてました。
しかし寒くなったのでもう一度床について4時起床。子供が遠足を待ちわびていた
かのように、直ぐに起きて支度です。お弁当のおにぎりなんかどこに入ったか
分からない状態です。支度をどんどん進めているうちに、山荘の発電機も回って
照明も着きます。自分たちも道具を持って外に出ます。言うまでもなく快晴の朝。
空気はピーンと張りつめた冷たさ。昨日降った雨も残雪を溶かしながら表面が凍って
ます。しかしアイゼンは良く利きそうです。
全ての準備を整えて、ビーコン、GPSの電源を入れて出発です。まだ日が昇って
ない丸山を目指します。やはりアイゼンが面白いように利いてくれます。グングン
高度を上げて行きます。
丸山を通過した辺りから、前穂の右から御来光です。朝日に照らされながら登って
行きます。
今回で西穂は7回目ですが、何度来ても飽きない山です。
自分はこの山がアルプスデビューの山なのです。だから思いも人一倍です。
そして夏場ならガレ場となってる少し急な尾根を登りきると、大きなクラックが
走ってました。東北の震災の直後に、長野県北部を震源とした地震の影響でしょうか?
こんな場所にこんな大きなクラックが走ってるのは見た事がありません。西穂山荘の
HPにも、今年は普段ない場所にクラックがあるから要注意とありました。
そして痩せ尾根のナイフリッジを通過して独標に取り付きました。友達はここまで
です。この先は自分一人で行きます。ここから先は滑ったら痛いでは済みません。
先ずは独標に登ります。
そして少し休憩した後、ピラミッドピークに向けて独標を下ります。この下りが
結構ヒヤヒヤです。脚元が見えず探りながらアイゼンのフロントポイントで雪と
岩にかけて行きます。時には前爪を雪に蹴り込んで足場を作ります。
ピッケル&アイゼン講習でフロントポイントを立て過ぎないように注意された事を
想い出して慎重に下ります。
そしてなんとか独標を下りきります。
それもつかの間。その先も長めのトラバースや首が痛くなる程の雪壁を、ピッケルを
打ち込んで登って来ます。途中ではダブルアックスくらい欲しくなる場所もあります。
そして下を見ると、ここで滑ったらあの辺りまで落ちるのかな〜?とか思いながら
慎重に登ります。
そしてとうとうピラミッドピークの標識が。
近くまで寄ると半分くらい雪で埋まってました。その先には西穂高岳が聳えてます。
しかし今回の山行はここで終わり。以前GWに西穂山頂まで行った事がありますが
その時とあきらかに違うのは積雪量です。今の自分のレベルではまだ西穂高岳は
高すぎます。
そしてザックを降ろしてお湯を取り出し、持って来たドライの甘酒で自分に乾杯
です。暫く景色を一人眺めてました。その時間15分。風もなく最高の週末を過ごした
気分に浸りました。










joeさん、おはようございます。
4/10日曜日は好天に恵まれましたね。私は当日、白山の近く稜線から穂高岳を眺めていました。
積雪直後の真白な綺麗な風景ですね。
独標直下の急勾配部は、上った後の下山時が恐怖だったような気がします。
55枚目の写真(霞沢岳と上高地)で、左上の遠景の南アルプスの部分で三角形の甲斐駒ヶ岳のすぐ左横に台形の白い
(ほぼ同アングルの笠ヶ岳頂上からのズーム写真が山行記録にありました。http://www.yamareco.com/modules/yamareco/upimg/10/104803/5872556a47db292faa381f53f9e29533.jpg )58枚目の写真は、中央アルプスではないかと思われます。
こんにちは^−^
早朝の西穂や他の穂高の山々、信じられないくらい綺麗ですね!!
前日の雨が嘘みたいですね 良かったですね!!
西穂、今シーズンだけで2回、直前に中止になっていて。。
なので尚更、見ていてテンション上がりました。
素敵な写真とレポありがとうございます、お疲れ様でした(^▽^)
コメントありがとうございます。はい、朝早い時間は富士山が綺麗に見えていましたよ。
この日はカメラが標準レンズでしたので、あまり綺麗に写らなくて、アップしませんでした。望遠も持って行ったんですが、かなり重くなってしまうからメインザックに残していって失敗
それと58枚目は中央アルプスです。失礼しました。訂正しておきました。これからも宜しくお願いしますね。
ittiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうですか、今年2回もね。でも山は逃げませんからね。
焦らずに狙って下さいね。その時は記録楽しみにしてますよ
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