赤岳 文三郎〜地蔵尾根 美しい山容と峻険な岩稜


- GPS
- 07:29
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,346m
- 下り
- 1,331m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 7:29
天候 | 曇り時々晴れ、山頂付近は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
急坂の両尾根、滑落注意。 |
写真
感想
上越の山岳や北アルプスは悪天候予報の19日。
さてどうしたものかと思いを巡らせ、午後から晴れ予報の赤岳へ様子を見に行こうとぶらり計画。冬季は行ったことがないので楽しめそうだ。
自宅がある群馬県前橋市から長野県茅野市美濃戸口へは八ヶ岳連峰を反時計回りに周回して行く。遠く時間がかかり、どうしても足が遠のいてしまう。
事情で車中泊や宿泊は出来ず日帰りが基本なので尚更。
先日の唐松岳同様、重い腰を今回は上げてみた。すぐ下すかもしれないが・・・
美濃戸口へ駐車する気などさらさら無く、林道へ突入。私は歩いて行っても良いのだが、パジェロが赤城山で鍛えた走りを長野でも見せたいと言うもので仕方なく。
轍もあり雪も少ないので余裕。赤岳山荘に駐車。半分程度埋まっていた。
装備して出発。ゲートからアイゼン装着。行者小屋までノーアイゼンでも行ける。
今日は様子見なので南沢から。下山は北沢からと思っていたのだが・・・
樹林帯は静かで非常に歩きやすかった。
途中でサングラスを拾い、先行者をスライドする度に聞いて行った。
6人目でビンゴ!持ち主に届けられた。諦めていたそうだったが良かった。
行者小屋に着いた途端、色とりどり多数のテントと登山者が目を引く。
ガスガスの赤岳、横岳を見ずに素通りして文三郎尾根へ。
ただ文三郎尾根が渋滞している。団体が急登で詰まらせているのだ。
谷川岳天神尾根もそうだが、脇に避け先に行ってもらうことが難しいのだろう。
しばし様子を見てストックからピッケルに変えて登り始めた。
なかなか楽しい急登。階段状にトレースがあるので余裕だなと登り、途中脇に避けて撮影していたら右脚がいきなり股まで踏み抜いた。体がのけ反り右股関節を捻ったようになった。なかなか脱出できず苦労したが、問題なのは右股関節を痛めたことだ。痛くて腿が上げられない。10分程度休んでマッサージして何とかピッケルを松葉杖代わりに使って歩けるようになった。
ここからはゆっくりと進むことになった。
分岐に到着して再度確認するが、痛みは変わらない。どちらにしても歩いて帰らなくてはならないので先に進む。ただ周回は諦め、最短路で下山することにした。
分岐先からは強風。それほど寒くないので天然の面の皮バラクバラで充分。
赤岳山頂に標準CT並みでやっと到着。山頂は混雑していた。
サングラスを届けた男性に撮影してもらった。
ガスガスだが習性で方位と山座同定は確認しておいた。
北峰へ移動し山荘や周囲を眺めて展望荘へ。
広く急な一枚斜面なので滑落対応練習を二回した。傍から見れば遊んでいるようにしか見えないが、私は本気で遊んでいたのだ。
風を避け展望荘脇で昼食。絶景を見ながら天ぷらソバを食べた。
地蔵尾根から下る。下りでは多少足の痛みが楽になるので良かった。
距離は短いがナイフリッジがある。でも幅があり高度感もそれほどでもないので問題はない。ただ風が強いのと足が痛むので転倒に注意した。
左横をみると赤岳西壁が目の前。ナイフリッジ上で絶景を暫し眺めていた。
地蔵尾根は鎖場やハシゴが埋没し、一枚バーンの様になっていた。階段状にトレースがあるのでここも転倒しないように歩いて行った。
再度賑やかな行者小屋に戻り、そのまま南沢で下山。予定の赤岳鉱泉北沢ルートは変更に。次の機会に。右脚をかばった左足甲の外側も痛み始め、短腓骨筋腱付着部炎が再発した。帰宅後冷やしてシップを貼った。
様子見でぶらりと訪れた赤岳は天気が今一つだったが、阿弥陀岳は非常に興味をそそられた。次は登頂してみたい。
足のけがは自分の不注意。ただ冷やして一晩寝たらかなり良くなった。
growmonoさん、尾根脇のヒドンホールに落ちて右股関節を痛めた上で2899mの赤岳まで登頂、凄いとしか言いようがありません。帰宅して冷やしたら良くなったとのこと、良かったです。骨の1本や2本折れたとしても治るでしょうが、頭を打つと致命的なのでヘルメットはマストアイテムですね。数日前にかぐらでもノーヘルのスキーヤーが中尾根の北の森で木に激突して死亡しました。
2017年3月12日、神楽ヶ峰でスキーヤー(男性55歳)が木に衝突し防災ヘリで搬送されたが、頭を強く打っており、2時間後に死亡した。
•男性は仲間合わせて8人と一緒に12日朝から神楽ヶ峰で滑走していた
•11:30すぎ「スキーをしていた友人が木に衝突した」と警察に通報
決して他人事ではなく怖いです。ヒドンホールに落ちて出られなくなりお終いというパターンもよくありますから...注意しすぎるくらいで宜しいかと。
とにかくお互いに安全登山を心がけましょう!!!
hareharawaiより
こんにちは、hareharawaiさん。
いつも閲覧、拍手、コメント頂きありがとうございます。
阿弥陀への分岐先、最初の階段状の急登を上がったところに踊り場状の箇所があります。
そこで北側に見える岩稜を撮影していて、南に下がってたら踏み抜き、右脚を軸にして捻るようにのけ反りました。ハイマツがあるのでしょうね。仰る通りHideen Hole、落とし穴のように落ちました。ピックを叩き込み何とか脱出しました。
右脚の付け根横を押すと痛み、腿上げが出来ませんでした。
少し休んでマッサージし、ゆっくりと杖を突くように登り始めました。
生命に別状ない怪我で救助や処置する必要などなく、どちらにしても歩いて帰らなくてはならないので、登頂だけはしようと先へ進みました。
天気が優れず風も強かったので、他の登山者の邪魔にならずに済みました。
遅い時間の出発でしたが、できれば横〜硫黄周回したかったので無念です。
ヘルメットはスキー用、ロードバイク用を持っていますが、登山用は所有していないので、これを機に購入しました。仰る通り頭部のけがは致命傷になりがちです。
スキーやロードバイクで転倒し肋骨骨折は何度もあり、頭部のけがが今までなかったのはヘルメットのおかげかもしれませんね。ご助言ありがとうございます。
サングラス届けていただいたの私です、大変ありがとうございました。
脚いためられながら凄いですね。
自分は普通に歩いているだけで足首が痛くなり、一杯一杯でした。
こんばんは、hidetoshさん。
赤岳山頂では撮影して頂きありがとうございました。
連れも愛用のswansのサングラスを朝日岳で落とし落胆していました。落とし主さんも困っているだろうと拾い、追いかけることにしました。少し早歩きで先行者を抜きつつ聞きまわり、6人目でhidetoshさんにビンゴしました。お届けできて良かったです。
山頂でもお話しした通り、文三郎尾根で踏み抜いて股関節を痛めました。
急登なのでゆっくり行ってもおかしく思われなかったと思います。
次の日も山行予定があり帰宅後すぐに処置しました。
hidetoshさんは新潟県の方ですね。お隣です。谷川岳は月一程度で出没しています。
またどこかの山でお会いする機会がありそうですね。
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