父不見山・観音山・札所31番「観音院」


- GPS
- 05:34
- 距離
- 18.3km
- 登り
- 1,141m
- 下り
- 1,381m
コースタイム
坂丸峠 10:50-10:55
長久保ノ頭 11:20-11:25
父不見山 11:35-11:40
杉ノ峠 11:50
馬上バス停 13:10-13:20
牛首峠 13:40
日尾城跡 13:45
観音山 14:15-14:30
観音院 14:50-15:00
栗尾バス停 15:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西武秩父駅 08:30-(西武観光バス)-09:10 小鹿野役場バス停 09:20-(西武観光バス)-10:00 長沢バス停 (帰り) 栗尾 16:08-(西武観光バス)-16:57 西武秩父駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●長沢バス停〜坂丸峠 長沢バス停と坂丸峠の間は、登山地図によると直線的な進路を取ることになっていて、途中の分岐点で道標が右折を示していても、それでも直進せよとの注記が書き添えられています。 ところがその通りに直進してみると、すぐ先の所で斜面崩壊によって登山道が消えていて、通過するのが困難な状況に陥っていました。 そこを迂回するため、手前の分岐を道標に従って右折せざるを得ないのが現状ですが、その後で元の道に戻るために2度左折する分岐点に道標はありませんでした。 また逆方向に下る場合、崩壊箇所を避けるためには林道に出た地点で左折しておく必要がありますが、それを示す表示は何もありません。 林道を横断してほぼ直進する方向に明瞭な道が続いているので、普通はその道を進んでしまうことになりそうですが、それでは最後に崩壊箇所の突破を迫られることになります。 さらに、林道を左折できたとしても、その後右折が2度必要になりますが、それらの地点にもやはり全く案内はありません。 崩壊箇所の復旧か、迂回を示す道標の整備か、いずれかの対応が早期に行われることが望まれる状況だと思います。 ●坂丸峠〜長久保ノ頭〜父不見山〜杉ノ峠 要所にきちんと道標が立っていて、歩きにくい箇所などもありません。 ●杉ノ峠〜馬上バス停 杉ノ峠の直下の林道まで下ってからは、6kmを超える舗装道路歩きとなります。途中に特段の見所もなく退屈な道のりとなるので、同じルートで歩くのはあまりお薦めしません。 ●馬上バス停〜牛首峠〜観音山〜観音院 牛首峠までの間は、やや荒れた沢沿いの道です。少しジメジメしていたり、苔むした足元が滑りやすかったりして、あまり快適ではありませんが、階段状に整備されている箇所が多く、割と普通に歩ける区間が大半でした。 牛首峠の先で1箇所だけクサリ場を通過しますが、そこは木の根の張り出しが多い斜面で足掛かりが豊富なため、少なくとも登りではクサリは必要ありませんでした。 観音山と観音院を結ぶ道は、とにかく木段が多くて登るには辛い道でした。しかも頂上が近付くにつれて、どんどん段差が大きくなっていくので余計に苦しかったです。 また観音院近くまで下ったあたりでも、段差が大きくて危なっかしい箇所がありました。 ●観音院〜栗尾バス停 観音院から石段の続く道で車道に下ったら、あとはひたすらバス停までの車道を歩きます。 |
写真
感想
今回はバスに計80分揺られて、秩父の北端まで入っていきます。
埼玉・群馬県境の父不見山に登った後、長い車道歩きを挟んで、札所31番・観音院の背後にそびえる観音山に登り、最後に観音院に参拝してきました。
まず、西武秩父駅からバスを2本乗り継いでいきますが、小鹿野役場で乗り継いだ長沢行きは、バスが入ると歩行者ともすれ違えないような狭隘区間を次々と抜けていきます。
それでも集落は奥へ奥へと延びていて、終点でバスを降りた先でも、さらに家並みが続いていました。
交通事情的には相当に不便な地域だと思いますが、各集落は健全な佇まいを見せています。古くからの山里の生活が大切に守り継がれている様子には、敬意を表したいと思います。
長沢バス停から坂丸峠までの間は、上記「コース状況」に書いたような整備不良の区間で、迂回路の存在を予め承知しておかないと、現地でまごつくことになりそうです。
坂丸峠まで来てしまえば、あとは要所にきちんと道標が立っているほか、道の様子にもこれといった問題箇所はなく、普通に歩ける道でした。
ただし、稜線の上部でようやく自然林の中を歩けるようになった以外は、ほとんどが植林地の中で、気持ち良く歩ける区間は少なかったです。
長久保ノ頭は三角点ピークで、標識の中には現在地を三角点名と同じ「大塚」としているものもありました。ここの標高は父不見山よりもやや高く、今回のルート中の最高点になります。
周囲の木立は東側が途切れていて、大きな展望塔が良い目印となっている城峯山が、すっきりとした形で眺められました。
ピーク上がT字分岐になっていて、南へ延びる摩利支天への道を標識が示していましたが、そちらには寄りませんでした。
父不見山は全周を樹木に囲まれていて、展望は全くなく、樹間から群馬県側の様子が少し見え隠れする程度にとどまっています。
少し開けていて明るかった長久保ノ頭とは対照的な、やや薄暗い頂上で、腰掛けるものもないために落ち着かない場所でした。このため長居することなく、すぐにここを後にしています。
杉ノ峠直下から馬上バス停までの車道歩きは、やはり長かったです。6km超を70分ほどで下りましたが、普通のぺースでは2時間近くかかってもおかしくありません。
集落の中を抜ける区間を除けば、木陰に入ることが多い道で、日差しをあまり浴びずに歩けたことだけが救いだったでしょうか。
馬上バス停から牛首峠へ登る道は、あまり歩かれていない様子でしたが、荒れている箇所は少なく、意外と問題なく歩いて行けました。
牛首峠から観音山に向かう途中では、ほんの1分ほどの寄り道で日尾城跡も見て行きました。
いくつかの石祠と石碑があるだけで、目立った遺構がないように感じましたが、自然地形を巧みに利用した典型的な山城だったらしいです。
観音山は、三角点と朽ちたベンチの前を通った先の、わずかに開けた場所に頂上標識が立っていました。
南側に展望があって、奥多摩あたりの山並みが見渡せますが、鈍重な山容が折り重なるばかりであまりパッとした眺めではありません。
そこで頂上を通り過ぎて少し西側に回ってみると、両神山の特徴的なシルエットを、少し遠目ながらも見ることができました。
観音院を訪れるのは、3年前の札所巡り以来2度目です。
本堂の観音堂の前に立つと、すぐ背後には大岩壁が迫り、その崖上からは「聖浄の滝」が流れ落ちています。いかにも霊場といった雰囲気が満ち溢れて、厳かな気持ちになる場所です。
平日の遅めの時間が幸いしてか、境内には私のほかには1組の2人連れしかいません。先に参拝していたその2人が納経所に行ってしまうと、静かな境内にはもう私だけとなりました。
時間も順番も気にすることなく、ゆっくりと鐘を撞いたり、落ち着いて参拝したりできたので、平日を選んで来て良かったと思います。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2011_04_06/mt2011_04_06.html#20110525
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2011-05-25
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