五竜岳 テレキャビン最終に間にあわない!?

- GPS
- 09:35
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,580m
- 下り
- 1,580m
コースタイム
6:50 アルプス平駅
7:10 地蔵の頭
8:10 小遠見山
9:10 大遠見山
11:30 五竜山荘
12:40 五竜頂上
13:40 五竜山荘
14:40 大遠見山
16:25 アルプス平駅
| 天候 | 曇り時々晴れ。 麓は蒸し暑く、アルプス平も「もやっ」としています。 雪渓からはガスが立ち上り、不快指数は相当高かったと思います。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
県道33号(サンサンパーク白馬で仮眠)→国道148号→白馬五竜スキー場P(テレキャビン) ・白馬長野道路は200円。22時〜?は無料です。 ・サンサンパーク白馬(除雪ステーションを整備した駐車場)には、割と綺麗なトイレもあります。 テレキャビンまで10分弱です。 ・白馬五竜スキー場P(テレキャビン)は無料です。 ・テレキャビンは往復1600円。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポスト テレキャビン とおみ駅、アルプス平駅にありました。 ・アルプス平駅〜五竜山荘 大遠見までは、特に危険な個所はなかったと思います。 そこから先は登山道が細くなる個所があります。鎖場も数ヵ所あります。 雪が少し残っている場所もありますが、勾配が小さくアイゼンは不要です。 ・五竜山荘〜頂上 登山道は細く、鎖場が数か所あります。でも鎖がない所の方が怖かった。 ※北アルプス初心者の感想です。奥多摩、秩父、丹沢の登山道と比較すると、危険個所だらけのように感じました。慣れた方は、スイスイ登り降りしていたので、まだまだ私の技術が足らないのでしょう。 |
写真
感想
遂に念願の北アルプスです。登山をはじめて3年目。高尾山からはじめて、奥多摩、丹沢、秩父と制覇(?)していき、とうとう北アルプスまできました。南アルプスも残っているんですけどね。(昨年北岳敗退)。とにかく、憧れの北アルプス、まずは五竜と白馬岳をやっつけるぞ!
と勇むのは勝手なのですが、この日は朝から湿気が多く、爽やかな山の風とはいかず、不快な肌にまとわりつくような微風です。そんなことはさておき、五竜岳を目指し、朝一番のテレキャビン(この日は6時半、通常は8時半)に乗り込みます。アルプス平駅に到着すると、目の前には唐松岳の姿が広がります。感動するなぁ。でも雲が多く、天気はいま一つかな。
テレキャビンでは、一緒になった地元のベテラン登山者の方に、「日帰りだが、最終に間にあうか心配」という話をしていたら、「最終に間にあわない時は電話すれば良い」と係りの人に聞いて教えてくれます。山男はやさしいなぁ(電話番号は、小遠見にある案内板に書いてあります)。でも、電話したら待っていてくれるのだろうか?という疑問が浮かびますが、その時はあまり深く考えませんでした。ちなみにガイドブックのコースタイムを合計とすると、11時間を超えます。これでは休憩なしでも歩いても、アルプス平駅への到着が18時前となり、16時半の最終に間に合いません。普段からコースタイムよりは早く歩いているのですが、体が重い(90キロ弱)ので、登り降りが厳しいコースではかなりタイムが遅くなります。あと、岩場にも時間を要します。
アルプス平駅を6時50分に出発します。小遠見、大遠見までは、予定どおりのペースで登っていたのですが、その先の五竜山荘までのコースで、バテバテになってしまいました。湿気の多い空気、繰り返す登り降り、岩場、強い日差しで体力を消耗したようです。白岳越しに五竜を見た時には、その姿に感動する前に、これから登らなければならない五竜の遠さと高さに絶句してしまいました。昨年の北岳敗退の記憶が頭をよぎります。
五竜山荘には、11時10分に到着しました。予定より少し早いペースだったのですが、かなり疲労しています。「撤退しようか?」という考えが頭をよぎりますが、とにかく少し休んでから判断しようと、小屋の日陰で20分ほど休ませてもらいます。すると思いのほか元気が出てきたので、とにかく頂上を目指すことにしました。ザックは山荘にデポさせてもらいました。
頂上へのアタック(格好いい!)を開始しますが、30分もしないうちに息があがります。体全体を使って登る岩場の連続に、心が折れそうになります。コースタイムでは1時間、私の計画では50分を予定していたのですが、なんと1時間20分もかかってしまいました。何とか頂上に着くと、残念ながらガスガスで眺望を楽しむことはできませんでした。それでも初めての北アルプス、最後まで登りきったという達成感で満たされます。
さて、問題はテレキャビンです。最終時間は16時半と迫ってきますが、岩場に腰が引け、山荘に戻ったのは13時40分でした。ここから大遠見までは、鎖場もあり、登り返しもあります。私の未熟な降り方では、コースタイムをそれほど短縮できません。とにかく急ぎますが、滑落すれば命にかかわるので、危険な個所は慎重に歩きます。大遠見到着したのは、14時40分です。看板にはそこから2.5時間と書かれています。このままでは、17時10分になってしまいます。中遠見までくると、15時30分になっています。さすがに間にあわないと観念し、テレキャビンに電話を入れました。そうすると、「ギリギリまにあうかなぁ」との返事。そして「30分遅れる毎に2000円の追加料金が発生しても良いのなら」という条件で運転してくれるそうです。これで少しほっとすると同時に、「ギリギリ間に合う」との言葉に元気づけられ、また小走りで下り始めます。小遠見を巻き、地蔵の頭には16時15分に到着しました。ここからは20分くらいで行けるので、あとひと踏ん張りとまた小走りになります。そのすぐ下にリフトが見えたので、「のりまーす!」と大きな声を出すと、「***さんですか?」との返答。どうやら私が降りてくることの連絡があったようで、待っていてくれました。「このリフトにのれるのですか?」と聞くと、「これはもうだめですが、テレキャビンの最終には間に合いますからゆっくりどうぞ」との声。これでほっとします。結局大遠見からは、ほとんど小走り状態で一気に下ってきました。自分のなかでは、いままででもっとも早い下りでした。
なんとかテレキャビンの最終に間にあったのですが、残っていた体力はすっかり使いきってしまいました。足の指と付け根が腫れたようで、膝と腰にも少し痛みがあります。温泉につかり、コインランドリーで登山服を洗濯したのですが、どう考えても明日の白馬岳を登ることは不可能に思えてきました。夏は長いので、最初に体力を使いきり夏バテになるよりは、白馬岳はあきらめることにしました。
北アルプスに次来られるのは、8月後半以降になると思いますが、今度は「2日連続で登れる体力をつける」という目標ができました。また頑張るぞ!











テレキャビンの早朝運転日だったのですね。
わたしもその日を狙って日程を組みましたが、こういう時間に追われる山行は疲れますね。
でも最終に間に合って良かったです。
スキー場の中の藪道の900mの下りも厳しいですが、延長料金も厳しいですよね。
コメント有難うございます。
いやぁ、疲れました。帰れなくなるのでは?という危機感で一杯でした。
今回の計画は、仮眠の駐車場(サンサンパーク白馬)、
テレキャビンの早朝運転など、MATSUさんの記録から頂いたアイデアでした。
アイデアは真似できても、記録は無理ですね。
ヤマレコには、2日連続、3日連続登山とすごい体力の方がいますね。少しでも近づけたらなぁ。
僕も昨日6時35分頃テレキャビンに乗ったのでもしかしたらお会いしているかもしれませんね!ザックに当たらない様に麦藁帽子を変な風にカットしていて赤いピッチピッチの服を着ていた者です(笑)昨日はガスガスでしたが途中から見えた五竜頂上にはテンション上がりましたね
astro8さん、初めまして。
テレキャビン最終までのラストスパート、大変だったことでしょう。
私も2年前にギリギリで走りましたので
その時の慌てぶりを思いだしていました。
ところで、五竜を日帰りできるなんて、私からすれば充分すごい体力ですよ〜
teteteさん、コメント有難うございます。
日記を拝見しましたが、すごいスピードですね。
しかも普段はお子さんをかついでいる?すごすぎです。
おっと、もしかして登山されたのは17日ですか?
それなら一日違いですね。
北アは素晴らしいですね。
次回は8月中旬以降になるとおもいますが、次は自分のペースで登れる、時間制約がない山を選びます。
padmaさん、コメント有難うございます。
本当にあせりますよね。
実は水分のとりすぎ(山荘で2L購入)で、
テレキャビンに到着した時には全身びっしょりでした。
padmaさんの記録を拝見しました。
八ヶ岳の縦走、燕岳〜常念岳縦走とすごいですね。
私は登山の翌日は「グタァー」としてしまうので、縦走に憧れます。
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