岳沢ー狂乱の涸沢から静かな表銀座を巡る。

- GPS
- 80:00
- 距離
- 38.5km
- 登り
- 4,097m
- 下り
- 4,151m
コースタイム
10/9 涸沢7:25-8:30本谷橋-9:15横尾9:58-10:06ヒラタケ-13:37横尾分岐
-14:00蝶ケ岳三角点-14:05蝶ケ岳-テン場で宴-16:25蝶ケ岳山頂
10/10 蝶ケ岳宴会場6:25-9:37常念岳-11:00常念小屋11:35-13:30大天荘
10/11 大天井岳往復。大天荘6:47-7:04ヒュッテ分岐-8:09-8:48燕山荘-9:16燕山頂-9:30イルカ岩9:40ー合戦小屋10:25-中房温泉12:04-穂高駅14:53-16:11駐車場
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
|
写真
感想
前泊から一日目、10月8日
-上高地-岳沢小屋-前穂分岐-奥穂-涸沢
**序**
黒部・下の廊下行きが直前に、崩落・通行止めとなり
上高地からの入山に切り替え、それならと、仕事を半日
後ろにスライドさせ、7日深夜より出発、前泊した。
今回は2泊3日の予定(3泊したが・・)なので、60Lザックは
おおげさでしょう。と45Lザックにしたものの、防寒具で納まり切らず、
サブザックを追加して、ぎゅうぎゅうになってしまった。(やれやれ)
**上高地-前穂分岐までのコース**
ゲキ込みのなか、上高地を7:25に出発!!。
岳沢以降は、岩場ばっかりのアルペン的なルートで、天候も良く
気持ち良い--。ところが、寝不足のせいか?それとも、
出発直前に何故か詰め込んだ余分な酒と小屋へのお土産、宴会食=約2Kgの
せいか?ちょっと苦しい・・・
さすがに、このコースを歩いてる人は、皆さん健脚でスイスイ行きます。
岳沢泊まりでも、この前穂・標高差1000Mの往復は、岩場ばかりで
結構きつそうな・・・
涸沢に明るい内に到着したいので、前穂頂上往復40分はパス。
***負傷するの巻***
稜線は、雪が付いており結構滑る。
特に下りは滑って滑落しそうで慎重に行く。
と・ところが、やってしまった・・・vov)
手前に傾斜している岩を通過している時、右手の岩に気をとられて
ズルズル、-ゴッツンと左膝をぶつけてしまった。イタタ・・
とにかくそのままの姿勢で休息。
触れば痛いが歩くのは、支障ないみたい。ホッ。
と・ところが・しばらく歩いて行くうち、右足がけいれん!!
どうも、立て直そうと変な力が掛かったのだな。
一旦納まったが、再びけいれん!!
雪の稜線でいきなり、足が攣ったら・・気持ちも引きつった・・・
雪対策に持ってきたストック一本を腰ダメにして、滑落停止ならぬ
ケイレン支えの姿勢でなんとか気持ちも余裕が出来、奥穂到着。
が、難所はここからだった。
小屋手前の下りに日陰の為か雪つきまくり、滑るは滑る!!
アイゼン付けるほどでもないし、皆さんと一緒にズルズルを
手で確保しながら、無事今年3度目の穂高岳山荘に到着
**狂乱の涸沢の巻**
ザイテングレ-ドを涸沢小屋に降りる。
途中の紅葉は、どろっとした色で涸れ、残念な状態であったが、
テン場の色とりどりの色は、キレイ!!すばらしー!!
小屋のテラスは、人で一杯(予想どうり)
とりあえず、”ビール”と小屋に入ろうとするが、人ゴミでなかなか入れない??
順番待ちの末、自販機の前に並ぶと、・・・売り切れ・・のランプの列・・
一カ所残っていたビールをゲット
テント張ろうと降りていくことに、ところが、ここで疑問の正体判明!?
ザイテングレ-ドの上の方から見えていたテン場中央の長---い列の正体。
やはり、テン場受付の列らしい・・・・・・
ちっとも、減らない・・・20分以上待ち・だそうだ・・・
気をとり直して、降りる。ところがテン場に近づけば、
山の上の方で大勢の人が、草をひいたり、岩を起こしたり、土をおこして
・・・・開墾している・・・・・・・・・・・!!!
視線を動かせば、森のなかでも・・・・・!!!
わ・私は整地は得意な方なので、隙あれば、ならしてテン場作るぞ。
と思っていたが、
皆さんのテント張った所を見て、開いた口がふさがらない状態!!!
”一体何を思って、彼らはこんな所にテント張っているのだ??”
”まさかこんなとこで、テン場代払ってる??”
”テン場数を数倍オーバーしても、厚顔にお金を取り続けている??!”
理解出来ない。
16時を過ぎて、明るい内にテント張りたい。が・・ない・・
仕方ない。テン場を通りすぎ、づーっと下った所に、少しの平地を見つけ
緊急避難(ビバーク)することにした。
登山道の脇なので、登山者が観察出来る。しきりと
”テン場は一杯ですか?”と聞くまでもない事を、何度もきかれる。
暗くなっても、ゾクゾク、テント持った登山者が上がって行く。
百名は軽く越えただろう。
みんないい根性している。
二日目、10月9日、涸沢ー横尾-蝶ケ岳
***狂乱からの脱出***
この前の北岳で寒い思いしたので、今回は-10℃ぐらいは覚悟して、
暖房など用意してきたのに、暖かくひょうし抜けした。
7:25出発。下るにつれ渋滞がひどくなり、なすがまま だった。
この渋滞の中、chilumaluさんに出会う。良く合うなあと感心。
横尾テン泊との事で、軽装で上がってきた。正解だな!!
横尾も一杯だったが、行動酒をゆっくり飲み、登り返す。
***蝶ケ岳・登山の巻***
蝶ケ岳登山道に入ったとたん、今までの喧噪が嘘のように
静かで、落ち着いた道で、心が洗われる様な気がした。
”あれは、いったい、何だったのだろうか?、祭りか?”
キノコを探しながら、ゆっくり、ゆっくり登る。
シラビソ混成林のまったく代わり映えのない風景に、苦痛になって来たとき
突然、視界があき、稜線に出た。
綺麗な青空と稜線。良い天気。かなり嬉しかった!!
稜線も穏やかでこれぞ縦走路!!といった感じで、癒された。
後は、嬉しい気分いっぱいで、テント設営。宴会。就寝
三日目、10月10日、蝶ケ岳ー常念ー大天井
天気にも恵まれ、縦走を満喫し、13:30と早いうちに大天井荘テン場に到着
飲みまくり、最高だった。
テントは4張り、風は結構あった。
四日目、10月11日、大天井-燕ー中房温泉ー沢渡P
今日も良い天気で、快適な稜線歩きを楽しんだ。
これで、紅葉があれば、夢の様なコースかも知れない。
燕はアルプスと言うより、地元の鈴鹿を歩いている様な感じだった。
快適で良く整備された登山道を、スタコラと下った。
最後の方で、膝が少し痛くなって、トレーニング不足を感じた。
おいしい穂高そばを食べて、午後4時過ぎに沢渡Pに到着
高速を荘川で降りて、久しぶりで桜花の湯に入ったら、かなりリニューアル
されており、洞窟風呂と滝は気に入った。
前の道の駅で宴会。翌朝、得意の朝帰りとなった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
きみどり




















いつもながらの山・酒・女?感心させられます。
それにしてもの涸沢の見事なテント紅葉ですが、
葉っぱの紅葉は今年は今一なのかな?
おかえりなさい!
涸沢、ス・ス・スゴイことになってましたね
うひゃー
雪、立山もすごかったですよ、わたしはアイゼン大活躍でした。稜線のテント、寒かったでしょう、
だけど−10℃覚悟の上ならあったかい方でしたか
ほんと、今年の紅葉はイマイチですね。雪が積もったからかなぁ。わたしもはやくレコまとめないと〜
kazuhiさん こんばんは
この間の雪で、草も木も葉は、これから紅葉しようという状態で、
涸れてしまったようです。
非常に残念な状態です。
そうです。minkistさん
涸沢には、平日行こうと思いました。
去年の涸沢フェスの3倍くらいで凄まじかったです。
ところで、やはり、黒部に行って来たのですか?
他の方レポみると、今はかなり危険な様な気がします。
岩が落ち着くまで、怖いですね。
記録待ってます。
今度は、近畿の低山で、宴会しましょう
こんばんわ。
11日に、燕岳に登ったので、時間を見たら…
多分、合戦小屋辺りですれ違っているみたいです。
私が、合戦小屋に着く寸前か、ついてうろうろしているときか…
写真に、一緒に休憩していた人たちが写ってました
aachanさん
合戦小屋ですれ違ってますね。
そうと解れば、お話できて、楽しかったのに
ですね。
キミさん こんばんわ
8日の夕方にニアミスしてますね。
あと9日朝のヒュッテ前で。
でもまあ、あの人ごみですから・・・。
bさんがいるとは、解っていたのですが、
あの状態では・・・
でも、実は、朝の散歩で、テントの前にいるお嬢様を見かけていたように思います。bさんはいなかったようだった。
なんだ声かけてもらってよかったのに
「へへへ、お嬢ちゃん、おじさんとテント泊縦走しない〜、って」
娘さんを見ながら、bさんの娘さんは、
もうちょっと小さいかな?などと考えていましたので・・
bさんの記録を見て、あれっと・・
8日に涸沢でしたか〜
自分、6日に涸沢出て、徳本へ行っちゃいました。
でも、もし遭遇していてもあのテント場の混み方ではまったくわからなかったでしょうね。
そのうち、山の中でお会いできるの楽しみにしていま〜す。
PS:涸沢のテント村、テント研究にはもってこいですよね。
新案出たらまた発表してください
どっかの山で出会っても解るように、
一発で解るように、工夫したいですね
涸沢では、ハンモック型テントを使いたいと思いました。(地面の状況関係なしなので)
それを岩にくくりつけて、使う。
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