『西丹と東丹に八の字を描いて』🗻同角ノ頭・大石山・塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳・臼ヶ岳・檜洞丸・石棚山(in・out:西丹沢ビジターセンター)「魅力的な百名山登り方〜縦走編〜」

- GPS
- 37:20
- 距離
- 43.1km
- 登り
- 5,228m
- 下り
- 5,228m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 10:27
- 山行
- 13:25
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 15:26
| 天候 | 2日間とも素晴らしい晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路 西丹沢ビジターセンター(車)桜の湯(車・大井松田IC〜横浜町田)自宅 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
玄倉林道の歩行者を含めた通行止めについて http://www.pref.kanagawa.jp/docs/m2g/cnt/f417344/kurokurarindoh_closed.html |
| その他周辺情報 | 山北 桜の湯 http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/contents_detail.php?frmId=1845 |
写真
実はストックを忘れ少し林道を歩いてしまう(^_^;)
もうすこし軽量化を煮詰めたら、ストックも省略またはもっと簡易的な物で良さそうですね…
テントポールをストックに変形できないだろうか…
ラジオには反応しないのに、最後歩き出す足音には凄く敏感でした(笑)
すぐ横に巣穴のようなものがあり、入って行ったので玄関先だったんですね
『ありがとうございました♪』
写真だとカレーを頼んだのか、漬け物を頼んだのか…(笑)
らっきょ沢山食べちゃいましたよ(^^;)
感想
【タイトル・テーマ】
『西丹と東丹に八の字を描いて』
――――――――――『最初に』―――――――――
GW縦走山行に伴い新たに導入したテント&ザックの『マテリアルテスト』を兼ねた山行です
久しぶりのテント泊、昨年までにロング縦走は30ℓで6日まで行けたので、今度は頻度の多い1〜2泊のショート縦走の更なる軽量化計画に挑戦です
私は『水・食料』を除いたザックの重さを勝手に『乾燥重量』と呼んでいます
今回の乾燥重量は4.5キロ、一般的に言われている『UL』だと3.5キロあたりだと聞きますので、私はようやく『ライトパッキング』あたりまではこれたかなと…(笑)
現時点でモンベルの♯4(廃盤)とサーマレストを含んでこの重さなら悪くないですね、もう少し季節が進めばこの2つを除けば1キロ近い減量になりますしね…
――――――――――『1日目』―――――――――
4月21日(土)
〜長話できる山行〜
とにかくコンディションが良い日で、ツツジ新道では何度も振り返りながら見えてくる山の変化が楽しく、急な箇所もありますが歩きやすい良いルートでした
同角山稜への分岐付近のベンチでは富士をはじめ南ア〜八まで同定できるとすでに満足ボタンが押されます(笑)
もう少し、よーく見ていると箒権現と畔ヶ丸がとても小さくなっていて、丹沢湖へ伸びている屏風岩山あたりの尾根も歩いてみたいと思えました
途中、この辺りをよく歩いている方とお話しすることが出来て、今回歩くルートの詳細や面白いルートなどのお話を聞いていると、ついつい長話になってしまい(^^;)
テスト山行の為、時間に余裕がある事が、楽しい旅の思い出を作る事ができました
〜静かな同角山稜とユーシン〜
先ほどの方とも檜へ分岐でお別れし、とたんに誰もいなくなり静かなトレイルに
同角ノ頭付近は地図通りのちょっとしたキレットを慎重に歩いていると、ここでもザックが小さい事の良さを感じる事ができます
玄倉林道が機能していないので誰にも会わないのかと思いきや、すれ違う人は雨山峠を越えてくる人、神ノ川から周回している人と皆さんすごいです(笑)
鎖場に突然に階段のような驚きの人工物、このあたりから富嶽方面の眺望が素晴らしく、うっとりできます、そして間もなく大石山ピークに到着
狭い山頂ですがベンチまで設置してあり、眺望は木々が少し邪魔をしますが、岩に上手く乗るとそこそこ見えます、プライベート感があって心地よかったです
ここからは少し降りれば、沢の音とともにユーシンロッジが見え、立派な橋を渡り
立派なユーシンロッジを少し見学、裏口の避難スペースは施錠されていません
ロケーションは良いので、ここで張ろうか迷いましたが、まだ少し時間に余裕があり、オススメされた『熊木沢からの蛭ヶ岳』を明るい内に見てみる事にしました
壊れた橋を渡り熊木沢へ、熊木沢からの蛭ヶ岳へは奥行と沢の幅に圧倒され、いつか歩く時が来たら今日の日を思い出したいと思います
ここからは会うのは動物ばかり、静けさを取り戻した林道はユーシンロッジ共に時間が止まっているような感覚になります
そんな林道も進むにつれて崩壊箇所が多くなり、途中焚火の後があるテン場適地をやり過ごし、尊仏ノ土平の標柱が見えると涸沢となり、水が心配になるが、地図では鍋割沢が奥にあったので進むと、流れる音が聞こえてきて一安心
適地を吟味する際に、クロスオーバードームはどうしても床面も全て同じ素材なので多少神経を使います
対策として、お馴染みのタイベック使用のグラシン(フットプリント)を自作した訳ですが、食事を作っているときに、ふと片側だけ気持ち大きくして前室を作ってやっても面白っかったかなぁ…とやや後悔(^^;)
明日のルートを少し探索していると、鍋割方面に上がれそうな取り付きのリボンもありました
――――――――――『2日目』―――――――――
4月22日(日)
〜大都会丹沢主稜線〜
例のごとく日の出前から歩き始めるが、さすがにこの距離だとご来光は厳しいので、ゆっくりと塔ノ岳へ高度を上げていく
途中、不動の清水は山頂直下なのに補給ができ沢水を担ぎ上げる必要がないので色々な意味でありがたいです
塔ノ岳山頂からはどこもかしこも見えている♪
富士山を中心に右に、これから歩く方面、左に箱根方面、奥には雪をかぶる南ア・八ヶ岳、ここを出ると見れなくなるであろう相模湾側から大山方面にかけてVR動画のようです
大山を西側から見るのは久しぶりで新鮮でついつい大山三峰と相州アルプスを同定してしまう(笑)
すでに満足ボタンは押されているが、今回のルートは丹沢のメインとなる山々の位置関係を知る意図もあり八の字で周回することにしました、その計画にふさわし過ぎるこのコンディションには本当に感謝の一言です
〜百名山は『丹沢山塊』〜
塔ノ岳から丹沢山は何度か歩いた事がある区間でしたが、印象としては初見のような感覚でした
丹沢だけで言えば一番高層稜線になる縦走路は、規模こそ小さいながらアルプスのような要素もあり、小さいからこそ次から次と山が変化し見え方が変わる楽しさがありました
塔ノ岳は尊仏山荘が目印になるので、決めやすく、みやま山荘のある丹沢山は単眼鏡で見たりしましたがわかりにくい
ひきかえ蛭ヶ岳は、今回の縦走路(東西)から見ているとあらためて神奈川県最高峰でありシンボル的な雰囲気がしてきます
その蛭ヶ岳から檜洞丸を見ながら歩るくと、臼ヶ岳すら尾根の一部に溶け込んでしまうようで、さすが丹沢で二番目に高い山だと頷ける
では何故…丹沢山が百名山なのだろうかと疑問になってくる…???
帰宅して気になったので深田久弥の『日本百名山』を読み返すと『丹沢山というのは山塊中の一峰である』と一文があります
現地で感じた違和感と深田久弥の文章を加味すると、今回のルートである丹沢山塊全体が山として百名山なのかもしれないですね…
――――――――――『最後に』―――――――――
コンディションに恵まれ、八の字を描く事でにこれから歩く山の表情と、歩いてきた山の表情を常に見ながら歩けた事は山座同定が好きな私にとってとても幸せな山行となりました
また、人との一期一会や、山や沢をよーく観察していても、体力的にも時間的にもある程度想定内でおさまった事に次回GWで計画している山行への可能性をみいだせる判断材料も得られたように感じました
――――――――『最後にその2』―――――――――
今回、レコに記載するか迷いましたが、自身の反省備忘録として記録に残すことにしました
コンディションも良く、山行も上手くいっていたせいなのか最後の最後に余計な色気をだしてしましました
終盤最後のワンピッチ、石棚山から降りていく際に箒沢公園からロード歩きでビジターセンターへ歩くのもそっけないないと感じ、ビジターセンターへダイレクトに降りるルート(VR)をあった事を思い出します
地形図に崖マークもあり、時間的にも余裕がある状況ではないなか、安易に探索する事にしましたが1つ尾根を間違えルートをロストし現地で2時間程度さまよう事に…
【今回の反省点】
1、尾根一つ間違えた事に気づいた際に、横着して間違えた尾根の生え際まで戻らず現在地から本ルートの尾根へトラバー(リルート)しようとした
『結果】
それでなくてもそこらじゅうで崩れている丹沢で、人が入っていない場所なんてとてもホールドを取れるような状況ではなく地図上で描くような移動など現地の地形がとても許してくれませんでした
ジャンダルムの間ノ岳付近でメインルートを少しでも外れた時に、もろくて動けなくなった時の事を思い出しました…
2、現況よりGPSの位置情報を優先した
【結果】
リルートの際にコンタ添いにトラバースしていて、本ルート尾根の同定をする際に現況地形よりもGPSの位置情報を優先させていた
谷合や素早く移動した際に位置情報に普段より大きな誤差が生じる事や、測位までの時差が発生する事、ニゴマンの地形図には崖マークが1つに綺麗な尾根が並んでいるが、普段図面を書いていて、地形図に表れない小さな谷と尾根が存在する事ぐらい職業柄よく知っているはずなのに、認識が甘ますぎた
現地の状況は実際に地形図に表れない地形は急峻すぎてとても丸越しで歩けない…
へたに動けば置いた足場は途端に崩れ、つかんだ岩はすぐに剥がれる
生きている樹木が一番ホールドがきいていたが、数に限りがあり、吹き溜まりの落ち葉を踏みぬくと、何かの乗り物にでも乗ったかのようにたちまち固まりごと自分を乗せて移動していく
1点だけ振り返って良かったと思えた事は、落差があり過ぎて下にも降りれず、横へも足場がもろすぎて動けないず身動きが取れずにいた時に、一度ザックを下し、水を飲み、大きく深呼吸し、前に夕日が綺麗に稜線に沈んでいくのが見え、それを写真に撮りました
その一連の動作はいつもの日常の動作で、不思議と自分に落ち着きを取り戻す事ができ、「自分でまいた種だ、自分でなんとかしないと」と、良い意味で変な落ち着きなのか、腹をくくったと言うか、そんな気持ちになる事ができました
最終的には間違えた尾根を生え際まで戻り、そこから更に逆算して一般登山道までをリルートしてヘッデン歩きで降りました
結果的になんとか無事に下山できたのは本当に神様に生かされたと思えました
どこか一箇所でも身体の置き場を間違えていたらまず無傷ではなかった状況に本当に深く反省し、いつの間にか少しVR慣れし始めている自分への安易な判断を見つめ直す良い経験となりました
また、今回の山行は当初同行者の可能性があっただけに、こんな状況に巻き込まなくて本当に良かったと思いました(単独でなければ歩かないかぁ…)
―――次回歩いてみたいと思ったルート―――
丹沢三峰・鍋割山稜・箒権現〜屏風岩山
















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