笠ヶ岳・クリヤ谷周遊


- GPS
- 12:50
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,530m
- 下り
- 2,729m
コースタイム
- 山行
- 13:56
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 16:17
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
装備
備考 | 1:00 粟崎出発 前日の夕飯はたまごうどんでカーボローディング 高速道路は時速100Km巡行(クルーズコントロールの威力) 41号線を南下中、極度の睡魔に襲われる、到着予定時刻は3:00 登山センター出発予定時刻は4:00、着いたら30分仮眠しよう! |
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感想
3:00 登山者無料駐車場到着
満車!
「鍋平駐車場に行ってください!」の厳しい一言
地図をもらい引返す。
こちらもほぼ満車、駐車後すぐに用意、センターまでの所要時間30分
この時点で仮眠は無しに。
3:30 鍋平登山者駐車場出発
地図を頼りにセンターまでの舗装路をヘッドライトの明かりを頼りに歩く
1日300円のロープウェー客向けの駐車場があるじゃないか、次回はここだ
ここからのアクセス道はしっかり登山道だ。
入口に登山装備必須の注意書きが、「鍋平園地」に来た観光客向けの注意のよう
4:00 新穂高登山指導センター着、届を出して出発
車止めのゲート(最後のホテル)を通過したところで1台のタクシー到着、1名降車、
なるほど、ここまでタクシーで来れば駐車場ですったもんだする時間も含めてほぼ1時間巻けるんだ。
この後は以前に「奥丸山」の帰りで通った道、記憶を頼りに1時間
5:00 笠新道登山口
いつもの行動食「大福」をパクリ、焦って出発したのでここで準備運動、少しふくらはぎに張りが・・・
5分間の準備の後、さあ出発
事前にあれこれ調べた事で厳しいとは心得てます。
まあ、想定内かと思いつつ高度を上げる。
笠新道「新道」と言うくらいだからそんなに古くはないんだろうな?
鏡平経由だと遠いし、それでこんな急登道を作ったんだと勝手に思いながら進む。
どうやら飛騨山系3大急登らしい。
最初は林の中をひたすら進む、いつもの通り長袖の下はコンプレッションのTシャツ
今日は暑くなりそうなので早々に脱ぐことに
男子の特権、シャツ1枚で過ごすことに。
前回の白山で懲りたのでペースはゆっくり、荷物も泊まりの用意がないので軽め(10Kg台)
確かに急登、でも今回は長帳場、焦らず進むことに。
15分ほど進むと1450mの看板が
その後30分ほど進むと梯子が出現、おー、それっぽくなってきたぞ
超えると1700mの看板、45分で350mも登らされた計算
この時振り返ると2人連れが、熊鈴の音がずっと聞こえていたがここで追いつかれる
タクシーの人ではない、止まって挨拶、「厳しい山ですね」と、先方は「初めてなんです、笠まで?日帰りですか?」
お互い同じよう、話をしてくれた方は経験者、連れは初登山のよう、とても元気がいい。
初登山の方は「ふくらはぎの張りがハンパない、乳酸たまりまくりです」と言って抜き去って行った。
1時間経過、1800mの看板、林の間を振り返ると反対側の険しい山並みが朝日とともに目に入ってきた。
今日の岐阜県の日の出は5:05、あの高い山々を超えて目にするには1時間ほどかかるんだ。
この後は大小岩の道が続く、とても歩きにくい
15分経過、1920mの看板、「杓子平までの中間点、杓子平まで1時間30分、登山口まで1時間」
戻るなら今のうちってことか?
やっと林を過ぎ、開ける。見上げれば真っ青の青空、今日も私は晴れてます。
足元は大きな岩の道に変化、ここで振り返ると例の急峻な縦走路が大きな上下を繰り返しながら連なってます。
駐車場のほとんどはこちらの山に行ってるんだろうな、あえて3大急登を選ぶのはよっぽどひねくれてる人だわ。
15分ほど進むと2200m、「槍、穂高の眺めが一望できます」、「看板に偽りなし」でも今日はこっちの笠
次は川原さんの同行オファーがあった時までお預け。
少ししたら「とても見晴らしの良い場所」で2人連れが1.5リットルのペットボトルを豪快にやって休憩中
会釈をして通過、
25Kgはあろうザックを担いだ人に追いつく、「50mほど上っては休憩ですわ」と、この人は泊まりだな。
そうこうしているとまた2連れに抜かれる、でも今日は自分のペースで。
6:35 2人連れが開けた場所でたばこ休憩、なんでそんなもん吸って登れるんだ?
まあいい、私もここで再度の休憩。
ちょうど降りてきた人に遭遇、「分岐点から1時間、小屋から2時間です。」って、下りでそんな時間なら登りはどんなだ!?
「ペースが遅いのでお先に」と低木の林を青空を見上げながら進む。
7:00 ぼちぼち下山者とすれ違う、「杓子平まではもうすぐですよ」の声を励みに上る。
青空がなければただの急登、いや失礼、緑の低木が目を休ませてくれる。決して体は休まらない。
杓子平直前まで傾斜は続く、別の下山者から「そこの茂みを超えたら杓子平ですよ」、これで頑張れる
2人連れも後ろに、絶対に先に入ってやる。
7:35 どーんと目の前に広くえぐれた杓子平と左上空に笠ケ岳が、ほんと「どーんと」の表現が適格。
ここから分岐まで、見えるんですが、長くてそして急。去年の「槍:飛騨沢〜飛騨乗越」を思い出す。
見えてからが長いんだな、だまされん。
杓子平はいわゆるカール、道は反時計回りに緩やかに上昇、途中から急登に変身
2人連れはアッと言う間に小さくなっていく。
まあ良い、お花畑をゆっくり進もう、もう足が言うこと聞かなくなってるし。しかし最近おかしい、足、衰えてる。
下山の団体さん多数、すれ違い思わず休憩させてもらう。1名のこんがり日焼けしたお姉さん、お〜背中にはテント一式。
どちらまで?の問いに「笠」ですと。
今日はほんとに天気が良くて、稜線は最高ですよ。頂上からの戻りはずっと奥まで見通せて気持ちいいです。
「はい、楽しみです」と答えて前に進む。
8:35 やっと上りきる、1時間!。見えてる範囲は1時間と学習
ピークを過ぎ、少し下ったところに分岐の看板、右に行くと鏡平に、休憩していた男性に確認。
「何時に登り始めたの?」と聞かれ「新穂高温泉を4時です」と「頑張ってください」の激励を受けて
左手に見える山荘、&頂上へ。残り約1時間てとこか、見える距離だから。
遠くに例の2人連れが、早いわー!
9:05 抜戸岩通過、この道、意外と長い
後ろから1名、女子?いや男子だ、若い子は区別がつかん(若い子ですよ!)
ちょっと負けたくない心が見え隠れ。
2人連れはいったいどこに、と思っていたら休憩&おにぎり中!「飛ばしたらバテました」って。
こちらも冷静にペースをキープ。
小屋が近くなってきた、足場は平たい石が積み上がった登山道
テント指定地の看板が、オレンジ色のテントが1張り、この人いつまで寝てるんだ?
ん!今日は鏡平なのか?
ここで不意にトレランの男性にぶち抜かれる
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-932908.html
仕方ないなと思って後ろをふりむくと2人連れが、
仕方なくない、この2名には抜かれたくない。
動きが悪くなった足をおだてて進む、結果トレラン男性に小屋前で追いつく、こんなのがうれしい。
9:30 笠ヶ岳山荘到着
2階の外壁をペンキ塗りしているスタッフが、裸での仕事、壁の色と同化していてちょっと見判別がつかない。
この人、いつから住んでるんだろう?
早速小屋に入り「スイカ」あります?
300円です。これが食べたかったんだ。もう頂上は後。
目の前の連山と一緒に記念撮影、冷たくそしておいしい。
スタッフに「クリヤ谷」の様子を聞く。道はあるけど手入れはされてないし、藪コギですよ。と
9:45 仕方ない、ピストンにしようと心に決めて頂上アタック。
ザックのデポは無し。
10:00 念願の笠ヶ岳山頂着!
ちょっと言葉にできない絶景。しばし見とれる。
1名上がってきたので撮影をお願い。
少ししたらなんと「クリヤ谷」からの登山者が!
様子を聞いたら「6時間かな?確かに藪道だが通れるよ、ただ岩が濡れているところが多いので注意、
道が笹薮で覆われていてほとんど無いところあり、途中何回か渡渉あり、クロックスを担いできてますが今日は使ってません
崩れている所は一旦下がってまた登るの繰り返し、下りなら4時間ですよ!」
「でも登って来たんですよね?」、いわく「笠新道より短いし、笠新道のピストンはつまらないから、周回で笠新道下ります。
下の新穂高温泉におりたら中尾登山口に停めてある車までバスで行きますから」、まあ合理的な人
この一言でクリヤ谷で降りることに決定!(とても安易な発想です)
こちらも「バス」で戻ればいいだけだ。ただ1時間に1本だからなかなか合わないとの事。
10:40 その後40分程360度のパノラマを堪能し、そしておにぎりを食べてから、さあ下山開始。
このルート、終始連山が目の前となるコースです。そして今日はピーカン!。意気も上がります。
白木峰で見た景色が近くなって見える場所。名山そろい踏みです。ここで振り返ると「我らが白山」が。
少し雲が出てきたので、早々に下りよう。
しばらくすると一人休憩の人が、聞くと「上ってきた」とのこと、「この後1名後ろにいます」と
この道、意外と人多いのか?(この言葉、後ほど訂正、取り下げます)
太陽が容赦なく照り付けてきた。少しは雲が欲しい。
言ったとおり、岩場はとれも滑る、何回も転びそうになる、いつもと違うぞ?
このあたりから熱射病の兆候が??
足が上がらない、多量の汗、ひつもの倍以上のペースで水を飲む。
ここにきて後悔の念が。ここで1時間、戻るか?いや降りてきた道、辛いぞ。
コースタイムは6時間50分、ゆっくり頑張れば5時までに下りれる。
ほんとは16:00までに温泉に着いて西穂高ロープウェーで鍋平口まで行って楽に駐車場に行きたいのだが。
今は下りること最優先
登りは意識して1時間に1度180Kcal摂取していたが、下りは頑張ってしまい、食べないことが多い、そしてシャリバテになる。
今日はこのパターンに陥ってる、休もう、そして食べよう、エネルギーバーだ。
とにかく食べて休もう、身の危険を感じている。
風が通る場所でひと時、下は絶壁、意識をしっかり持とう。
この休憩中、1名に追いつかれる、この人頂上にいた人だ。物好きな方もいるもんだ。
(最初はそうは思わず良い道と思っていたことを反省)
「雲が出てきたので雨になりそう、早く下りないと」と、少し会話をして先に行かれる。
気を取り直して前に進む(ここまで岩場の登返し数回、前穂高のつり尾根のような感じ)
12:00 多分ここがクリヤノ頭
先の男性が休憩中、お互いGPSマップを見る、この後はまっすぐに降りる道のみ、少し気持ちが楽に
男性は先に行かれる、こちらは追加の行動食と水分の補給
目の前に最後の連山の風景、この後は林の中に突入
頂上の人が言っていた通りの藪道、細かいジグザグを繰り返し急坂を下る。
12:30 下に男性の声がする
トレランで上って来た人、止まっていた場所は「水場の小川」、助かった。(結局上って来た人は4名のみ)
この上には何もないハズ、菌少な目、飲める。ペットボトルに補給、そして冷たい。少し元気が出てきた。
この後は笹薮に阻まれながら少しづつ下る、道が見えない、時間がかかるわけだ。
13:50 右手に錫杖岳が目に入る、奥丸山の帰りに見た山、覚えてますよ川原さん!
一体この山どうやって上るんだ?
14:00 多分ここが広サコ尾根の水場
ここで中休憩、2個目(最後)のおにぎりをねじこむ、食べないと危険と脳が訴えている。
空には夏の雲(入道雲っぽいが、多分夕立ちにはならない)
この後はここから右手に見える川に沿って下るだけ
コースタイムは3時間半
元気が出たところでゴールに向かって進む
道は土道、歩きやすい
そろそろ1回目の渡渉点、ぎりぎり渡れるか?ポールを上手に使って通過
そして運命の2か所の渡渉点
一旦川の中の岩場を進む、滑る、転ぶ。水につかる寸前何とかとどまる。
左ひじがポールの上で頑張ってくれたよう、頑張りきれなかったのはポール
なんか違和感、曲がってはいない、よく見ると真っ二つに折れている。
これがカーボンか、湾曲はするけど、どこも変形せずに一気に破断するんだ。
仕方ない、1本で行こう。
が、これが結構使いにくい、普段の下り、両手を預けていたが、片方だけは中途半端。
左側が心もとない。
部品交換できるかなぁと、頭の片隅で
15:00 穴滝到着、ここが大きな渡渉点3か所目。
中休憩、パックタイプのアクエリアスを補給
ガーミンを見るとゴールは近い、0.6Kmほど、30分位か。
この後は里山の道の感じ、杉の木の人口林もあるから人里は近い。
15:35 中尾高原口到着
助かった〜
降りたところは「槍見館」と言う温泉宿
道を右にとってバス停まで進む。
川を渡る橋手前で「新穂高の湯」の看板が目に入る。
下をのぞくと3名の男性が湯に浸かってる。おー帰りはここだ(200円の管理費、はいお支払いします)
バス停の時刻表を確認、16:08に新穂高温泉行がある、これに乗って鍋平の下で降ろしてもらおう。
待つ事30分、頂上で会ったクリヤ谷から上って来た人が下りのバスに乗ってきた。
駐車場に停めてある黄色のスズキスイフトでお帰りになる。向こうはこちらには気づいていない様子。
下山してから上で結構待ったんだろうな。足早い人だったから。
バス到着、降りてきたのは「インドからの親子6名」野の花山荘にお泊りのよう、乗っけていってほしいな。
結局降りたのは「深山荘前」、そこからトンネルを下り鍋平の登り口へ。1.8kmだとさ。ここは最後の頑張り。
この道、意外と急、素直に登山センターから鍋平までの登山道を歩けばよかったか?
初志貫徹。
16:50 やっと駐車場に到着。
ふらふらしながら片付け開始、ここでメールの着信を発見。
疲れも吹き飛ぶうれしいメールが、いつもありがとうね。
気持ちよく次の「露天風呂」に向かえます。
登山センターに下山届を出しに戻る。
17:30 バス停そばの駐車場に停め、着替えをもって温泉に。
なんと女性が4名入ってる、水着を着ているのでほっとする。
でもこちらはマッパ、仕方ない、最低限の礼儀は守ってお湯に浸かるも、場所によってはとても冷たい。
暖かい場所を探してほっと一息、ただし制限時刻は6時まで
石鹸類は使えないもののさっぱりしたところで帰宅することに。
18:00 帰りは赤コーラを飲みながらの旅(今回は黒ではなく赤!)
20:30頃帰宅するから夕飯お願いのメールを打つも、自分もジムの帰りだから作るの面倒くさいとのつれない返信
はい、なんか買って帰りますと素直に返信
20:30 無事帰宅
両足太もも、なかなか言うことを聞かず。クリヤ谷をなめてはいけませんね。
とにかくたんぱく質、麦酒と疲れも相まってそのままダウン。
22:00に就寝となった1日でした。
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