月山 サクランボと執念と


- GPS
- 06:00
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 593m
- 下り
- 593m
コースタイム
天候 | 曇、たまに晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
月山に行って来ました。母(77歳)と息子(4歳)と三代ハイクです。
ふと、土曜日が空いたので金曜夜に独り暮らしの母を訪ねると、「月山に行く?」という話になりました(爆) 兼ねてから「月山には登ったコトがない。一生縁が無いのかなぁ」などと仏心を発揮していた母ですが、てんきとくらすで「A」(ただし2000m付近の気温は3-5℃)だったため義侠心を発揮し、突撃することになりました。0歳児を相手中のyomeに差し障りがないよう、4歳のkogumaを引き連れて行くことにしたのはオトナの都合です。今年になってから1回くらしか山に行っていませんでしたが、これまでのガイドっぽい経験から、「まあ二人くらいならなんとかなんべ」と思ってしまったのが誤りの一歩でした(爆)
母は肺癌術後の化学療法の影響か、食思不振があるようで7月から山らしい山には登っていませんでした。「平地と下りは大丈夫なのよね」といつもの口癖ですが、登りは想像以上に滅法弱くなっておりました。いや、もう、お得意の亀足というか牛歩戦術というか蝸牛の収縮というか。自宅でグーグルマップで現在地の共有をしていたyomeはGPSで居場所を確認していて、「心配した−。さっぱり進んでいないからモヤモヤしていた」「9分前とおなじとこらへんにいる、何やってんの?」というレベル(核爆) いや、というか、たぶん道端で休憩すること度々、おにぎりを捕食するのも3回くらいに分けていましたし、カリフォルニアのサクラメントから来たという御夫婦と一緒にノンビリさんでした。
そしてkoguma。パンツトレーニング中の身で、パンツを取り替えること4度、寒さのせいもあり大小のシモで立ち止まること10回くらい。もともと最近便秘気味で、登り途中1/4で排便するまでは「疲れた〜」「う●ち」と発言しては出ない、を繰り返していました。リフトトップから姥ヶ岳分岐まででいきなり難儀したので、姥ヶ岳を経由する周回コースを諦め、牛首最短コースのピストンに切り替えます。石の道が初めてなこともあって、早々に約17kgを抱っこで突き進み、排便してからは多少足取り軽く木道や土の道を進んでくれましたが、後半のザレ場の登りが始まってからはほとんど抱っこか肩車でした。
それでもコースタイムの2倍ほどの約3時間半くらいかかって山頂へ。それはもう母の執念としか言いようがありませんでした。端から見れば体力的にどうみても頑張れていない、でも、気持ちを切らさずに登り切りました。せっかく山頂小屋や月山神社に到達してもガスガスで良い眺望も得られず、風は強く寒いという晩秋の洗礼を浴びましたが、粘り勝ちに敬意を表します。
帰りは登り以上にkogumaのやる気がなく、ほぼ8-9割方私がキャリーしていましたが、そもそも週末で1週間の疲れが溜まっているタイミングで、太白山の急峻さに挫折し、泉ヶ岳のヤブ蚊に撤退してきたkogumaにとっては、ちょっとレベルが高過ぎました。この場を借りてお詫び申し上げます(爆) でも、自分も6歳の時、栗駒山に登った帰り、先頭の誰か(ガイドっぽい人)が熊鈴を鳴らす中を集団(10人以上)で下山し、いわかがみ平までずっと父親の背に負われていた記憶があります。何か心の片隅で覚えていてくれると父親としては充分です。最後は下りリフトの最終時間(16:30)に間に合うかどうかヒヤヒヤしながら(自宅にいたyomeは私以上に心配したそうです)、なんとか降りてきました。周りの登山客の皆様にもビスコを頂いたり、水戸から来たという御夫婦には何度も声を掛けて頂き、有難う御座いました。姥ヶ岳分岐まで戻ってきてリフトが見えた瞬間にkogumaやる気が復活し、おばあちゃんのストックを借りて歩き出したのは現金でした。子供って正直ですね。最後になって「グラグラしない石の上を歩くんだよ。動かなそうな大きな石の真ん中に足を置こう」と説明したら、スイスイ歩き始めました。最初にきちんと説明すべきでしたネ(爆)
リフトでは「あの赤いのはナナカマドっていうんだよ」と説明したら、「サクランボみたいだね〜」と語ったkoguma。そもそも、出発予定時間に私が急に仕事で呼び出され、1時間半遅れのstartにならなければもっと快適だったハズ。後期高齢者や未就学児を相手にするときは、もっとManagementを繊細にやらないとイカンなと反省しました。二人ともとても東北人らしい踏ん張りが効いて最高です。
翌朝、こちらは両上腕と頸部の筋肉痛でミシミシですが、kogumaはいつも通り起きてテレビを見ています。
derakkuma「昨日は大変だったねぇ」
koguma「・・・ラクチンだった〜♪」(ニヤリ)
derakkuma「・・・(マクドナルドの)ハッピーセット買ってあげないからね!」
koguma「えー、なんでー?」
derakkuma「コチョコチョの刑だ!」
koguma「ギャー!」
まだまだ理屈が通じない4歳児、一筋縄では行かないことを改めて認識ました(ヽ゜ω゜)ノ
出羽三山は羽黒神社と湯殿神社には参詣を済ませてましたが、月山は弥陀ヶ原の月山神社中之宮に参拝したきり。月山本山は未踏で、年来憧れのお山できました。デラックマからの急な立案でしたが、この季節この機会を外したら後はもうないかもしれないと、まずテンクラを調べるとAと出たのでのることにしました。ですが気温は5℃予報、冬支度で備えることに。
当初の姥ヶ岳経由は止して本山ピストンに変更。牛歩戦術を取ったわけではないですが、一向に進みません。もう下っている方があり「早かったですね」と声掛けすると、牛首までで戻ってきたそう。カリフォルニア夫妻もたぶんどこかでリタイアしたのでしょう。上には来られませんでした。そういう方が結構いたかもしれません。沢山の人が登ってましたがてっぺんに着くと割合閑散としていました。ガスが晴れやらず展望はイマイチでしたが、ともかく撤退しないで済んだことに達成感と安堵を覚えました。残念なことはリフト乗降場にあった「若返りの水」を飲むのを失念したこと。そこで道の駅にしかわでは「地ビールソフト」を食べ損ねないようにしました。味蕾が悪いのかお味がよく判らなかったですが、、、。
「持つべきものは〇〇」、この〇には人夫々親友とか財力とか色々な言葉が入ると思いますが、私の場合はson(&daughter)でしょう。
孫同道で夢をかなえてもらいほんとうに感謝です。
cahierさん、kkumaさん、こんばんは。
kkumaさん、お母様とkoguma君のサポート、お見事です。単独での突撃よりきつかったかもしれませんね。またkoguma2号君?(ちゃん?)もお誕生でしたか、おめでとうございます。
cahierさん、大病後の体で、普通のハイカーも引き返す天候の中、3時間半も上を目指す精神力、言葉もありません。お疲れさまでした。そして、月山初登頂、出羽三山コンプリートおめでとうございます。
でも、cahierさんこれで成就ではありませんよ!まだまだ、koguma1,2号と一緒の登頂までガンバりましょう!
odaxさん こんばんは お久しぶりです。
まさしく 老骨に鞭打ち、馬、鹿の一徹でなんとか完遂しました。正直苦しかったです。今日は完全沈没していました (*_*)
ところでおんなじ日、odaxさんは八ヶ岳だったのですね。「池ないピストン」ちらりと見せていただきましたが、10月8日のhappu1411さんのレコで双子池を見たばかりでしたので、ワォ!!44分のドラマ、スゴイなと感嘆しました。
北八つも憧れですが、これは想像裡に楽しむだけです。
kogumaの成長をどこまで見届けられるか、それも楽しみのひとつです。
コメント、お励ましありがとうございました<(_ _)>
cahierさん
秋も深まり、そろそろ里のお山っぽいところもご一緒いかがですか〜〜と思っていた矢先の月山レコ。kogumaちゃんもご一緒で嬉しいけどいろいろご心配もあったでしょうの山行かと思います。山頂まで頑張られて素晴らしいですね。実父は山頂はね〜〜↷と尻込みしておりますので、cahierさんの心意気変わらずで私も嬉しく思っております。
derakkumaさん
同日にderakkumaさんのorigin、伝説の数々を見せていただいた船形かいわいに登っておりました
私がヒーヒー難儀していたここをかもしか山行してた人いたよね〜
健康維持にお山に向かえる日が来るように、お身体に気を付けて頑張ってくださいね。○○の不養生はダメですよ〜
micremonさん こちらもご無沙汰しています。
やっと月山登れましたが、青息吐息で孫の世話もできなくてデラクマにはすっかり面倒掛けました。おんぶにだっこ、字面のとおりでした
ノーベル賞の本庶先生のお薬まだ再開できていないので、ほんとは自重していなければならないんですが、根がお転婆なんでしょうね。主治医には内緒の山行です
ミクさんは、なんか凄いところにいたんですね。沢渡黒伏?怖そうですね。
あっぷをお待ちしています。コメントありがとうございました(^^)/
良き山行でしたね。
これからも無理のない範囲で、是非とも
have a wonderful mountain life
をお楽しみ下さいませ。
こんにちは Kumapuuさん
も少しだけ欲出してお山遊びしたいような、、体調と相談しながらですね。
クマぷーさんの石沼(中沼)の帰り足ですか、「天使の梯子」(薄明光線)お見事でした。遇えてよかったですね !!
ご無沙汰しております。
仰られるとおり、今回は明らかに「M」にカテゴライズされるべき山行でした(爆) どんなにキツくても単独突撃のほうが遥かに気楽です。どちらかだけならまだマシですが、2人いると難度がかなり上がりました。自分が怪我をして動けなくなるのが最悪なので、いつも以上に足場には気を遣いました。
カイエは頑張りました。月山を成就しましたが、また次に行きたい山を唱え始めることを期待しています(ヽ゜ω゜)ノ
カイエがいつも御世話になりありがとうございます。
黒伏ナイトハイクとは、ずいぶんとまた古いネタを持ち出してきましたね・・・(汗) いやー、あのときは橋を渡ってから黒伏の急登が始まるまで、闇の密林を彷徨するのがイチバン大変でした。岩壁と紅葉は実に良く似合うので、この時期に行かれたとはセンス完璧ですね。私は奇行のせいで黒伏の紅葉をさっぱり堪能していないので羨ましい限りです。
本業は無理せずホドホドにしています(ヽ゜ω゜)ノ
ご無沙汰しております。カイエが御世話になっております。
今回は少し無理があったようにも思いましたが、それもスケジュール的な問題で、もっと早く出発できていればと最初から悔やみました。カイエは登ると決めたら必ず歩き通します。なかなか真似のできない姿に、またまた勇気を貰いました。
何か人の心の可能性を、山を通して教わっているように思います。それが素晴らしいと思いました。
kkumaさん、cahierさん、おばんです
親子ハイク、羨ましい限りです。
私の両親は、山に興味も無しで・・・。
それに、子熊さんも一緒なら楽しいことでしょうね♪
お会い際は、宜しくです
juanさん こんにちは
コメントありがとうございます。
juanさんは南蔵王界隈を自由自在に、しかも韋駄天で闊歩されていて羨ましい限りです。私もベランダから見える冬の屏風には強く魅かれていますが、いかんせん力量不足で高嶺の花です
juanさんの親子ハイクも拝見したいですね
ご無沙汰しております。
子供は決して親の思い通りに育たないものですね。こぐま1号は案外慎重な性格で初見のものは食べないですし、高いところも苦手です。もう少し楽なところに連れて行ってあげたいですが、さじ加減が難しいですね。
いつかそのうち大東岳でお会いできれば嬉しいです(ヽ゜ω゜)ノ
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