急登と暑さとシートラでバテバテ・大笠山スキー場


- GPS
- 09:43
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,777m
- 下り
- 1,778m
コースタイム
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:36
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
土曜日は仕事だったので日曜日だけの山スキーです。さてどんな変なところに出没するか?で笈ヶ岳の北の大笠山にしました。シートラで行くのは無茶なルートでした。
自宅から桂湖のキャンプ場までは遠く、片道300kmあります。高速メインなので運転は楽ですが高速代が重くのしかかります。なので日常行くエリアではなく、今回が最初で最後の大笠山でしょう。
キャンプ場の手前の駐車場に停めさせていただき、準備をしてスタートします。ゲートを抜け吊り橋を渡り、いざハシゴを登るためにストックをザックに付けようと思ったら、スキーブーツを忘れたことに気付きました。ここで普通の登山にする選択肢もありましたが、空身になって駐車場まで830mほど走ります。うっかり車の鍵を持って行き忘れそうになりました(笑)。そしてスキーブーツを持ってまた走って戻ります。ペースはフルマラソン3時間半くらい。8分だけなら可能です(笑)
改めて自撮りもしながら呼吸を整え、ハシゴと鎖場を進みます。横シートラですがスキーの先端が当たってバランス崩しそうになります。余計な緊張、シートラの余分な重さ6kg、そして余計なランと遅くなったスタートで余分に暑い…とコンディション劣悪です。この賞味期限切れの雪山で山スキーするのが癖付いたようです。
暑さと急登と重しで汗だくです。フェイスマスクを絞ると雑巾のように汗が絞り出せます。2.4Lの水もどんどん減り、50分歩いては15分休憩を繰り返し、ペースガタ落ちですが熱中症は避けなければなりません。
標高が上がるにつれて気温もわずかに下がり、風も時々吹いて暑さはましになりました。なので少しずつペースが上がってきます。標高1300mあたりから残雪が時折顔を覗かせ、「最悪これを滑って山スキーにしよう」と数mの雪渓を見て思います(笑)
標高1500mあたりからはしっかりと長い残雪があり、もう立派に?山スキーしたと呼べるほどの量で、登山道からのアプローチができるかどうかを確認するようになります。この辺りは細かなアップダウンが多く、それも急なアップダウンなのでなかなかシートラの身には響きます。
当初は大笠山12時着を目標にしていましたが、どう考えても不可能で、目標を13時くらい切り替えます。幸い日が長いのでヘッデン下山にはならないだろうというのがこの時期のありがたいところです。
途中で先行者の方が下山されるのとすれ違います。明らかにおかしなスキー持った姿、そしてもうお昼過ぎてるのにまだこんなところで登っている・・・とやや苦笑い状態でした。アップダウンを何度かすればあとは最後の300mほど標高を稼ぐ登りです。距離的にはあと少しですがここでまたペースが落ちます。とはいえここまで来て撤退はないでしょう。13時を少々過ぎても初の大笠山に到着する気持ちの方が勝ってきました。これはつまり初めて行く山というのは無理をしがち、ということが言えるでしょうから、初めて行く山というのは十分に余裕を持った計画をすべきということでしょう。
振り返ると余計なオプションをいくつも背負い込んだ初の大笠山は私にとっては無茶をしてしまったようです。飲み物の不足感があったので、空になったペットボトルに水を半分に分け、そこに残雪を入れて量を増やしそして冷やします。それでも13時過ぎに無事に山頂に到着。CT超えですがその清々しい気分は31回目の護摩堂山や32回目の白山御前峰の山頂に着いた時とはまるで違うものでした。
山頂でもあんこ餅を2つ平らげてまた下山します。山頂の稜線からは短い距離で滑ろうかどうか躊躇しましたがやはり山頂からの滑降は格別のものがあるので面倒ですがスキーに履き替え軽く滑り、またシートラ姿に戻ります。
少し登山道を歩き、登りにチェックしていた雪が出てきたのでまたスキーで滑ります。貴重な滑りはやはり動画撮影が欠かせません。最後は少し登山道まで登り返しました。
しばらくはまたシートラでのアップダウン下山を繰り返し、そして最後のスキーできる残雪まで来ました。よく見ると結構薮が多く、微妙でしたがちゃんと滑りました。
都合3本滑って今日はおしまい。またシートラ装備に戻し、残雪を水筒に詰めて下山します。ここからは一本調子の下山で、しかも急ですから何かとスキー板が当たったり引っかかったりします。無駄に力が入り、下山といえど体は暑く汗が出てきます。残雪もなくなり水はギリギリでしたがなんとか足りるという感じでした。歩いても歩いても近づかない桂湖を見ながら、それでもようやく最後の鎖場とハシゴのところに来て、ストックをザックにくくり付けて慎重に下山しました。
下山したらもう17時を過ぎていて、キャンプ場はゲートが閉まってもう誰もいません。翌日大笠山に登るという二人組の方がテント張って泊まる準備をされていました。
汗だくの上に足はガクガク。着替えて車のシートに座るとああ疲れた、ヘトヘトという言葉が滲み出てきます。これは百四丈滝日帰り、笈ヶ岳日帰り、剱岳早月尾根日帰りの時と同じ感覚。道中で500のペットボトル5本飲むほどに渇き切り、翌日は太腿がしっかり筋肉痛という濃厚な記憶となりました。
僕には大笠山は地元富山県の名峰、登山口まで車で1時間の山ですが、はるばる京都からようこそ!
一昨年4月末に一般登山で登り、1300m位から上で雪の上、山頂付近滑りたい斜面もありましたが、急斜面シートラの長さを考えるとやはりスキー持っては来ないよねと、同行Chikauさんとも話してました。
ここでスキーするのはモモチャン位だと思いました。
厳冬期山スキーで来る超人達はまた別格ですが。
ニシデンさんコメントありがとうございます!
桂湖まで遠かった・・・と思ったらもう富山県に入ってました。距離的には立山に行くのと同じということに後で気づきました(汗)
その一昨年のレコ拝見しました〜残雪たっぷりで素晴らしい。それに引き換え私はシートラで倒木をくぐり抜けたり跨いだりとかなり往生しましたが、確かにここはシートラで入る山ではないと思います(笑)
山行中、昨年ニシデンさんに同行させていただいた剱岳のことが何度も思い起こしてましたが、やっぱりシートラ剱岳の方がハードで怖かったです・・・当たり前ですね。
momochanさんこんばんは
この日は序盤に2人組を追い抜いただけで、下山時間もいい時間だったのでもう登 ってくるのは1組くらいだろうと思っていた丁度その時現れた2人組がmomochanさんたちでした。時間的には「まあ、遅くはない」くらいでしたが、まさかの手にスキー
で、
>途中で先行者の方が下山されるのとすれ違います。
が私だと思いますが、
>明らかにおかしなスキー持った姿、そしてもうお昼過ぎてるのにまだこんなところ>で登っている・・・とやや苦笑い状態でした。
これはないでしょうw感心はしていましたが苦笑いは無いと思いますよ。被害妄想だと思います
またどこかでお会いした際はよろしくお願いします
pattattaさんコメントありがとうございます!
先日は大笠山お疲れ様でした〜
あれ?苦笑いじゃなかったんですね・・・雪のほとんど残っていない山にスキー持って歩いていると、出会った人が目の玉飛び出るかのごとくびっくりされるので、それに慣れてしまったのかも知れません。もしくは私がもう完全に被害妄想モードに走っているというか、勝手に被害妄想を掻き立てて喜んでいるというか(笑)
私もpattattaさんのお顔バッチリ記憶させていただきましたので、またお会いした時にはよろしくお願いします
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