常浪川ムサ沢


- GPS
- 30:39
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,287m
- 下り
- 1,212m
コースタイム
天候 | 1日目、晴れ時々曇り/小雨。2日目、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
打出沢林道入口(打出沢出合)の駐車スペースに停車。 下山は室谷登山口へ(頂上から2時間程度) タクシーで車回収(30分/7.3kmほど) |
コース状況/ 危険箇所等 |
御神楽岳頂上含む稜線沿いは電波有り |
その他周辺情報 | 花の湯館 新潟市小須戸温泉健康センター https://www.hananoyukan.com/ 500円、施設内のカフェわかばでご飯も頂いた |
写真
感想
いつものメンバーで夏休み恒例の沢登りへ。
今年も北アシリーズで金木戸川小倉谷を目指していたが天候に恵まれず代案の代案で下田山塊へ。
少し馴染みが出てきた津川インターまでの遠路を三人交代で運転。
相変わらず、同じ新潟とは思えないくらい湯沢より遠い。(当たり前たけど、、) 予報より悪めな天気に不安になりながら某所で泊。
朝起きてみても相変わらず微妙な天気。少なくとも下り坂ではないので、室屋集落へ。駐車場を降りて準備をしていると心配していたメジロアブに早速襲われるが、川辺ではよくある程度。 本番は林道に入ってからだった、、、最初はまるでファンネルだなと冗談を飛ばしていたが・・徐々に酷くなる猛攻。しまいには人の周囲にアブの渦で柱ができる始末。仲間二人は短パンが紺色だったせい?か特に集られていて、酷い時は尻に20匹くらい密集していた。
アブに辟易しながら到着したムサ沢の出合いはいたって平凡。水はチョロチョロでこの先に泳ぎが必要なゴルジュがあるようには思えない。アブに我慢しながら遡上するも水は伏水で枯れてしまうし雨が降り出しそうだし、ストレス限界で撤退案をこぼしてしまった。
心の折れない二人に引っ張られてゴルジュに到着。開始早々、泳ぎで小滝取り付き〜の突っ張り突破。アトラクションみたいなムーブが楽しくて少しずつモチベーションが回復。ここからは突破するのに必死になりアブの不快さは少し気にならなくなった。
ゴルジュの地形は昨年の光来出沢と似ていて泳ぎからの小滝突破の展開が多い。小難しいが体全体を使っての突破渓は楽しい。要所で沢が開けるところがあるので閉塞感はあまりなかった。
ゴルジュ帯がひと段落し始めると大滝が現れ突破の方法に頭を悩ませる。基本的には草つき、泥つきバンドのトラバースを交えて巻くライン取りで、高度感、泥付き、ニラでの登坂が嫌いな自分は苦戦した。
ゴルジュに入ってからテンバまで、小難しい部分が何度も続く。所々休憩が取りやすい場所はあるけれど徐々に疲弊。
ようやく到着したテンバは写真で見たよりは大分せまく感じた。三畳程度の川原だったので、整地して少しでも平な場所を広げた。このあたりの水量は多くないものの、切れ込んだ谷間の形状から、雨での増水は早そう。最悪は左岸で草付きに退避はできるか?
流木が貯まっていたので、薪は大量に集まり盛大な焚き火を作れた。幸い雨もふらず、昼間は煩いアブも日が暮れると居なくなり夜は快適。
周りを気にする必要もなく仲間と大騒ぎし、焚き火の横で転寝しながら酒を呷る。空が開けているので解放感が気持ちいい。やっぱり沢の焚き火は格別だ。わるちゃんは記憶が無くなってたし、M君も珍しく日本酒を口にしてるしで、皆々楽しい夜だったんじゃないだろうか。
そういえば、火をかこみながらバリエーション(沢)の魅力を話あったが自分にとってはこの時間を過ごせることも魅力の大部分を閉めていると思う。
翌日、この山域お約束になりつつある虫刺されの痒みで目を覚ます。テンバを出ると大滝の巻きから開始。予想していた通り高度感のある草付きを巻くセクションでここでも自分は苦戦。
大滝以降の行程は、再びゴルジュ&小滝、ナメ滝を登って、藪まじりの源登、草付きのスラブ帯、稜線直下で藪一漕ぎ。
ゴルジュ・ナメ滝帯に入ると時折、周囲が開けて両岸スラブが目に入り開放感ある眺め。朝の光が白い滑床のゴルジュと水面を照らして美しい風景が続く。
相変わらずゴルジュ&小滝突破が小難しい。荷揚げ、ショルダー、カムA0と一筋縄ではいかない箇所があり油断できない、、が突破口を考えるのが楽しくもある。
水が枯れ藪混じりになってからも泥付きの壁が小難しく、その後に続くスラブ帯に入ると爪先に力を入れるので足に疲労がたまる。休みがてら背後を振り替えるとスラブが目立つ独特な山並みが広がり良い景色。暑さは堪えるけど、たまに風が抜けて気持ち良い。
最後に転げ落ちそうな傾斜の蜜藪を漕いで稜線へ。藪を抜けたとたんに視界いっぱいの大スラブ。御神楽沢奥壁? 見ごたえのある光景に歓声を上げた。
山頂では情報通り電波が拾えてタクシーを呼んで下山開始。
下山路は急峻な谷間からは予想裏切る、なだらかで快適な道を飛ばして登山口へ。汗やら煙やらで香ばしいので肩身を狭めながらタクシーに乗り込みマイカーへ送ってもらった。
雪で磨かれた奇岩めいたゴルジュ帯、両岸の切り立つスラブの景観。泳ぎ取り付き、滑りスラブ・ニラ草付きの登坂。虫の猛攻。急峻な谷間に空が開けたときの解放感。ここでの山行は、行程も景色も密度が濃くて、本当に味わい深い山だと思う。
今回も、わるちゃん・M君には、自分のせいでロープを出してもらったり引っ張りあげてもらったりと大分足を引っ張ってしまった。不甲斐なさや申し訳なさで苦味は感じつつも、、期待以上の冒険山行をちゃっかり楽しませてもらいました。どうもありがとう。 また、宜しくお願いします。
アブに始まり、泳ぎ、ゴルジュ、登坂、滑り、ちょっとだけの藪こぎなど最後まで気が抜けない渋めなルートで最高でした。
沢の楽しさと悪さが詰まっている王道ルート、情報の少なさも良いっすね。
この記録で遡行内容書いてしまうとつまらないかと思いますので何も書きませんが、泳ぎシャワー混じりでのゴルジュ突破と、滝登攀、後半は嫌と言うほどスラブが出てくるって感じ。
最初から最後まで、まだこんな嫌な要素があるんやなーと言う手付かずの自然の魅力と人臭さがなく冒険感があって本当に楽しかった。
定番となってきている3人だけど、やっぱ何本もバリエーション
一緒にやってきているメンバーは特別な気楽さがあるなー
本当楽しかった、お陰で飲み過ぎてしまい夜の記憶がないな。笑
御神楽岳山域は神秘的で憧れていた場所、行った結果期待以上に楽しかったです。
今期中にもう1本このメンバーで3級以上の沢に行きたいなー
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