行くぜ、東北。朝日連峰


- GPS
- 32:00
- 距離
- 31.6km
- 登り
- 2,656m
- 下り
- 2,596m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:45
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:05
いざ実現に向けて計画すると、公共交通機関で登山口に向かうのがなかなか難しい。
一度はあきらめたが、北側登山口である泡滝ダムへ登山バスがある事を知り再度計画する。
天候 | 両日ともに晴れ(たまにガスがかかる) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
朝日地域夏季観光バス 泡滝ダム 復路:朝日鉱泉朝日登山バス JR左沢駅前、JR左沢線 山形駅 |
写真
感想
最初調べたのは、JR左沢駅から出ている朝日鉱泉までの夏季限定の登山バスだが、
朝イチの新幹線で乗り継いでも朝日鉱泉着は14時過ぎ、初日は移動だけで終わる。
その分休暇が余分に必要だし、費用もかかる(夜行バスなら多少は抑えられる)。
一旦はあきらめたのだが、北側の泡滝ダム登山口を結ぶバスがあるのを知る。
鶴岡までの夜行高速バスを使えば乗り継ぎができ、前述の朝日鉱泉へ縦走も可能。
ということで、高速バスと登山バスを予約したのは出発の二週間前のことだった。
いつものように天気予報を見てから行き先を決めるような山旅ではなく、
今回はあらかじめ予約している交通機関を含めて、予定はガチガチに決まっている。
懸念されるのは天気、特に台風の発生が心配だが、日頃の行いのお陰か晴れ予報。
仕事を終えていったん家に戻り、急いで荷物をまとめて東京駅へ移動。
非常停止釦の作動で電車は遅れ出発10分前に到着、缶ビールを買って乗り込む。
庄内交通の3列シートの高速バス車両は快適で、数時間は眠ることができた。
5時半ごろに、鶴岡駅近くのエスモールバスターミナルに到着した。
コンビニで二日分の食料を買い、6時半発のバスで登山バスが出る朝日支所へ。
朝日支所で登山バスを待っていると、役場の広報の人が来て写真を撮っていった。
この登山バスは自治体として今年からの試みだということを、この時初めて知った。
定刻通りに登山バスが来て、満員(8人)の乗客を乗せて泡滝ダムへ向かう。
8時20分に泡滝ダム登山口に到着、準備を済ませて早速出発する。
泡滝ダムを過ぎて登山道に入る、大鳥池まで10分割され番号がついている。
吊橋を二つ越えて、ジグザグ道を登り詰めるとタキタロウ山荘と大鳥池があった。
大鳥池は、幼少の頃に愛読した漫画の舞台として取り上げられた場所である。
釣り好きな少年が、この池で伝説となっている巨大魚を釣ろうと奮闘する話。
その伝説を知ってか知らずか、岸には糸を垂らしている釣り師たちが並んでいた。
大鳥池に注ぎ込む沢の川原で朝食をとり、まずは第一の山、以東岳へ向かう。
急登の樹林帯を抜けると、東北の山特有のなだらかな稜線が目に映った。
前日このあたりでクマが目撃されたらしい、とすれ違った男性に聞いた。
買ったばかりの熊鈴をつけてみる、他人の熊鈴の音を気にしたことがないが、
いざ自分自身につけて、始終鳴らしながら歩いていると確かにうるさい。
以東小屋の前で少しだけ休む、水場は小屋から少し下ったところにあるようだ。
朝日連峰は稜線上も水場が多く、今回は1リットルだけ持参し軽量化に励んだ。
以東岳に到着、歩いてきた道を振り返り大鳥池を目に焼き付けて先へと進む。
ゆったりとした稜線をゆったりと下ったり登ったりして狐穴小屋に到着。
ここで泊まってもよいが、ひとつ先の竜門小屋まで足を延ばすことにした。
堂々とした山容の寒江山を越える、だんだんと雲が出てきて尾根を隠し始めた。
16時15分に竜門小屋に到着、本日は満員御礼であてがわれた場所は階段の横。
そのあと到着した二人は階段下で、2階へ上り下りする人達のもろに動線上。
ともあれ寝床の確保を済ませたあとは、外に出て大人の時間を過ごす。
ガス越しの夕日は真っ赤に焼け、陽が沈むととガスが晴れ満月と星の光が輝いた。
寒くなってきたので、小屋内で飲み直して20時の消灯とともに就寝した。
3時前からトイレに行く人がひっきりなしに頭上を通り、とても眠ってられない。
観念して寝床を撤収し荷物をまとめ、外に出て月明かりの下朝食をとった。
当初5時出発の予定だったが、手持無沙汰なので少し前倒しして4時35分出発。
竜門岳のあたりから夜は白み始め、西朝日岳まで行く途中で朝日を拝んだ。
西朝日岳山頂には団体がいて、登山道上に座って休憩しているので邪魔だった。
大朝日岳へと続く稜線はひときわ綺麗で、鞍部の傍らには残雪が確認できた。
中岳を越え大朝日岳山頂迄の途中に避難小屋があり、鐘があったので鳴らしておく。
小朝日岳方面に少しだけ足を伸ばし、小さなピークから大朝日岳を眺めた。
いよいよ大朝日岳に登る、今回の山行のハイライトであり最後のピークでもある。
山頂には数人の登山者が休憩していて、入れ代わり立ち代わり訪れては去っていく。
南には飯豊連峰、南東に吾妻山、東には蔵王連峰、北には八幡平や月山に鳥海山…
それぞれの山のほうへ広がっていく稜線を眺めながら、次の山歩きを夢想する。
気が付くと30分が過ぎていて、去りがたい気持ちを抑えて下山を始めた。
尾根を下るにつれて暑くなってきたが、樹林帯に入ると陽が陰って涼しくなった。
しばらくすると沢が現れ川に至る、朝日川といって最上川水系の川のひとつだ。
地図を見て川沿いを歩くゆったりした遊歩道を想像していたが、なかなか険しい。
12時40分に朝日鉱泉に到着、バスが出るのは14時半なのでゆっくり過ごせる。
1時間近くかけてゆっくりと入浴してから、風呂上がりのビールを楽しんだ。
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