秋の六甲全山縦走2019


- GPS
- 10:11
- 距離
- 44.2km
- 登り
- 2,735m
- 下り
- 2,687m
コースタイム
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 10:10
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:阪急宝塚駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前半,特に鍋蓋山前後で登山道横をイノシシが掘り返していた。 東六甲縦走路,特に大谷乗越の後で倒木があり避けながら歩かないといけなかった。 |
その他周辺情報 | ナチュールスパ宝塚(宝塚温泉)で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
同じ週の火曜日(2019/10/22,即位の礼で祝日)に友人と六甲全山縦走に挑戦したが撤退したので,そのリベンジで一人で六甲全山縦走にトライした。さすがに中三日でのトライはちょっと疲れが残っている感じがしたが,なんとかこれまでで一番早くたどり着くことができた。まぁ,そのために後半はトレランさながらにめちゃめちゃ走ったが…(走ったと言っても速度はめちゃ遅だった)。
スタートは須磨浦公園駅とした。今年も神戸市主催の六甲全山縦走大会に出るので,トレーニングとコースの下見を兼ねて六甲全山縦走路を歩きたかった,というのもあったので。須磨浦公園では六甲全山縦走大会のスタート地点を通り,大会で多くの参加者が歩くルートを歩いてみた。須磨浦公園の登りはいつもしんどいと思うが,今回は4日前の疲れがあるのかいつもより少ししんどかった。それでも夏に北アルプスなどでトレーニングした甲斐があったのか,言うほどきつくはなかった。スタートは午前5時半すぎだったので周りはまだまだ暗かった。そのためヘッドライトを点けて歩いた。今回は「暗くなる前にゴールする」を第一目標にした。できればどれだけ短い時間で縦走できるか,を試したいとも思っていた。そこで今回は神戸市発行の地図通りではなく,極力ラクなコースを通ることにして鉄拐山には登らなかった。それでも,六甲全山縦走大会のコースをなぞったので,妙法寺では最短コースは通らなかった。
高倉台にかかる辺りで明るくなってきたのでヘッドライトは消しておいた。いつも栂尾山の階段と菊水山の登りでその日の調子がだいたわかるが,栂尾山では4日前に引き続いて途中止まらずに登れたので,疲れは残っているがそれなりに調子は良さそうと感じた。ちなみに菊水山も止まらずに登れたので調子はよさげというのは確かだったと思っている。天気予報では晴天のはずだったのだが,実際に歩くと東六甲に入るまではずっと曇りで,むしろ雨上がりで路面は濡れていた。山上域ではガスが出てたし…。そのせいで湿度が高く,汗が乾かずに最後までシャツもズボンもビショビショで歩いた。また須磨アルプス付近では岩が濡れていて危ない感じがしたので少し慎重に歩かないといけなかった。
高取山への登りは最近は小股でピッチをある程度に保って登るようにしている。そうすると思ったよりも登れる感じがしている。今回も同じように登るとまあまあの感じで登ることができた。高取山では安井茶屋横の公園でトイレに寄っておいた。今回は途中は高取山と摩耶山掬星台でしかトイレに寄らなかった。アクエリアスを4L飲んだのに2回しかトイレに行ってない,ということはかなりが汗で出たみたい…。ちなみに,休憩は2回のトイレ休憩とアクエリアスを追加購入するために止まった2回の合計4回のみだった気がする。おまけにその休憩も用が済むとすぐにスタートしたし…。いやぁ,頑張った。
丸山の市街は最近は言うほどしんどく感じない。それでも神戸電鉄の下をくぐってからの登りはきつかったけど…。鵯越駅そばの酒屋でアクエリアスを追加した。今回は水を500cc,アクエリアスの500ccを4本,合計 2.5L で歩き始めた。鵯越駅で 1L を買い,さらに大龍寺駐車場で 1L を追加して合計 4L のアクエリアスを消費した。日差しはほぼなかったけど,蒸し暑かったし,しんどかったので食欲がわかなかった分,アクエリアスでエネルギーを補充した感じだった。
鵯越駅から菊水山の急登区間登り口まではいつもの感じだった。急登区間ではペースを落として登った。遅くてもいいからできるだけ止まらずに,と考えて登った。今回もそれなりの時間で登れたと思う。菊水山山頂では22日に半縦走練習で歩いた友人がグローブを落とした,と言うので探してみた。真っ赤な North Face の M サイズのグローブで,左手だけ落としたと聞いていた。探すと,地図標識の右あたりの木の下に目立つようにぶら下げてあった。それに違いない,と考えて持ち帰ることにした。落とした友人は伊丹の方に住んでいるので,帰りに西宮北口駅で会って渡しておいた。いやぁ,よかったよかった。
菊水山の下りは須磨アルプスと同じ様に岩が濡れていて滑りやすかった。できるだけ慎重に,と下っていたが,下りの最後の辺りで右足をついた時に滑ってしまった。その際,左の膝を岩に当ててしまった。左足が残っていて,膝をぐいっと曲げて耐えたのだが,その時に左膝が岩に当たってしまった。怪我は擦り傷程度で問題なかったが,後で見ると CW-X の膝頭のちょうど真ん中辺りに穴が開いてしまった…。シーズンが終わったらワコールに修理してもらおうかなぁ…。
菊水山の次は天王吊橋を渡って鍋蓋山に登り返すが,天王吊橋の鍋蓋山側の路面が「まるで耕された感じ」になっていた。それまでも登山道の両脇が掘り返されていたが,天王吊橋の鍋蓋山側ではかなり広範囲が掘り返されていた。その後も登山道横の掘り返しが多かった。やったのはイノシシと思われるが,今年は掘り返しが多い気がする。餌が少ないのかなぁ?? 鍋蓋山の登りはいつもしんどい。今回もしんどかった。特に今回は前半から飛ばし気味だったのが効いたかもしれない。菊水山は思ったよりも登れたのになぁ…。それでもそれなりの時間で鍋蓋山に登れたように思う。 やはり進歩はしてるみたい。
鍋蓋山から市ヶ原に向けては下り基調だが,数カ所緩めの長い登りがある。今回はそこが結構しんどかった。やはり菊水山,鍋蓋山でかなり足を使ってしまったみたい。摩耶山への登りはどうなるの?と不安に思いながら先に進んだ。大龍寺の駐車場にある自動販売機でアクエリアスの補充をしてから市ヶ原に下った。市ヶ原ではトイレ休憩もせず,飲み物の補充もせずに先を目指した。市ヶ原から摩耶山の登りはかなりしんどかったが,なんとか足を止めずに登ることができた。時間は言うほど早くはなかったが,私としては言うほど遅くもなく登ることができた。おかげで出発から6時間20分ほどで摩耶山掬星台にたどり着けた。
掬星台ではこれまた休憩はせずに通過し,下り始めたところにあるトイレに寄っておいた。掬星台から階段を下った所にあるトイレの方が掬星台にあるトイレより新しい(と言ってもそれなりやけど)のでそちらを利用するようにしている。掬星台から短い登りを登った後でアゴニー坂を下る。そこでトレランをしてはる女性を抜かしてしまった。どうも下りはトレランの人並みに速いみたい…。その先,神戸市自然の家を過ぎたところから三国池下に向かっての登りが待っている。そこは出だしに階段が続くのでいつもへばる。今回もへばったが,ストックを体の少し後ろについて腕の力で体を押し上げるようにすると少しましだった。他の区間でもその作戦を使っていたが,三国池下への登りが一番役に立ったかもしれない。
三国池下で車道沿いに出て,車道に沿って歩いた。途中,白バイが取締りをしていた。その白バイはその先の郵便局の辺りでも取締りをしていた。そんなに車もいなかったし,なんかそこまでやらんでも?という印象を受けた(違反を見てないので,あくまで印象だけど…)。そこから六甲ガーデンテラスまではあまり何も考えずに黙々と歩いた。みよし観音横の登りもストックで体を持ち上げる作戦を使って乗り切った。ガーデンテラスでは見晴らし展望台で屋台が出てますよ〜,という放送が聞こえ,魅力的だったが我慢して先を目指した。摩耶山掬星台で6時間ちょっとだったので,頑張れば11時間は切れそう,とわかった。さらに頑張れば10時間半も切れるかも,と考えると休憩をしている時間はなかったので,ガーデンテラスはあっという間に通過した。
六甲ガーデンテラスをすぎると中継アンテナのある辺りに向かって登りがある。そこをすぎると基本的に下りになる。あそこを過ぎた時はいつもホッとする。その先はペースをあげるためにほとんどが登山道ではなくて車道沿いを進んだ。六甲山最高峰近くの2区間(6番目と7番目)は登りではないしショートカットになるので登山道を歩いたが…。六甲山最高峰も当然のようにパスしておいた。一軒茶屋にはすごい数の自転車が止まっていた。何かのイベントでもしてたのかなぁ? その辺りで午後2時少し前だった。午後2時までに東六甲縦走路に入れば,がんばれば2時間で宝塚にたどり着ける。そのため頑張ってカーブ113番にある東六甲縦走路の入口を目指した。
東六甲に入ったのは午後2時の少し前だった。そこからがまた修行だった。いつも東六甲に入ってからの区間を,個人的に,船坂峠まで,大谷乗越まで,塩尾寺まで,宝来橋南詰まで,の4区間に区切って考えている。単純にすべて30分ずつならちょうど2時間になる。しかし区間ごとに長さも違うし,そもそも私の足では普通に歩くと2時間半近くかかってしまう。そこで,走れるところは全部走ろうと思って東六甲に入った。でも,私はちょっとでも登っていると走れない。基本的に登りが不得意やし,荷物も10kg近いし…。ということで,走るのは下りだった。ある程度の急な下りもそれなりの速度で下ることができるし,ゆるい下りならマラソンの感覚で走れる(と言ってもめっちゃ遅いが…)。船坂峠までは長めの急な登りと急な下りが数カ所ある。あの区間はいつも苦しいが今回も苦しかった。東六甲への分岐から30分弱かかるがその時間は辛かったなぁ…。
船坂峠から大平山の林道までは緩くはなるが意外と登り基調だったりする。かと思うと急に下ったりする。そこもできるだけスピードを上げて歩いた。また大平山の林道に出てからは基本的に小走りした。なかなかにしんどかったが,できるだけ早くゴールを,と思って踏ん張った。大平山の林道から大谷乗越までは路面にこぶし大の石がゴロゴロしていて一番歩きにくいかもしれない。そこではこけて怪我をしないようにだけを考えて進んだ。大谷乗越ではかなり急に下る。その岩場もまだ濡れていたので,そこはいつもよりも慎重に下った。あそこで滑ると大怪我しそうだったので。
大谷乗越から塩尾寺までは最後の山岳区間だが,ここが結構長い。そのため走れるところは走っておいた。途中,トレランの方に追いついてしまった。そしたら先に行くように勧められてしまった。その人はすでにお疲れだったみたい。普通の登山のスタイルで走ってきた私をみてあきれてはったのかもしれない…。塩尾寺までも短く緩めながらも登りが数箇所ある。そこもしんどくなければ大したことないが,須磨浦公園から歩いてくるとしんどい。さすがに何度も歩いているのでわかっているが,それでもしんどかったなぁ…。
最後に塩尾寺に向かってぐいっと下るが,そこはあまり気にせずにあっという間に下った。あそこは最近はあまりしんどいは思っていない。もしかしたらあそこまで行くと感覚が麻痺してるのかもしれない…。塩尾寺に着いたのは 15:23 頃だった(腕時計で見たが,少し進んでる気がする)。塩尾寺までは10時間かからずに歩けた。 その先のアスファルトの下りはずっと小走りしてみた。あれもしんどかった。途中,兵庫労山の縦走大会のゴールになる塩尾寺の休憩所があるが,そこもなんとか10時間以内に通過できた。そこからのんびり下ってもよかったのだが,神戸市主催の六甲全山縦走大会のゴールは宝来橋南詰そばの湯本台広場なので,宝来橋南詰まではなんとか頑張ろうと思って小走りを続けた。あの区間も辛かった。結局10時間ちょいでゴールできた。
ゴール後はいつものようにナチュールスパ宝塚で汗を流した。普通に入浴だけだと水風呂がないので,シャワーの水で足を冷やすのだが,今回はしばらく足に水をかけておいても筋肉痛がましにならなかった…。やっぱりやりすぎたのかしれない。お風呂から上がり,とりあえず缶ビールを飲んだ。いやぁ,おいしかった。その後,ラーメン屋でチャーシューたっぷりのラーメンと生ビールを堪能した。それから友人にグローブを渡すためにタリーズコーヒーで時間を調整をしてから西宮北口に向かった。
これで18回目の六甲全山縦走となった。今回は人生最速で六甲全山縦走を歩いた。さすがに疲れた。これ以上記録を伸ばすのは私にはちょっと難しそうと感じた。今後は無理やり記録を伸ばすのは目指さないでおこう,と思った六甲全山縦走でした。
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