記録ID: 2159646
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
中崎尾根より槍ヶ岳ワンデイ
2019年12月29日(日) [日帰り]



体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 11:43
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 2,554m
- 下り
- 566m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 11:09
何故か槍ヶ岳山荘がゴールになってしまった。どうやら私の終着地点は槍ヶ岳山荘のようだ。飛騨沢を下降した記憶があるが、ログされず。なんてこった。ログ取るためにまた来ます。
天候 | 2019.12/29:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【新穂高〜白出沢出合】 スタートより右俣林道を歩く。ここが1番長く退屈なところ。今年は悲しくなるほど雪が無い。雪が少な過ぎて、スタート直後の坂道約50m間が凍結していた。超こわい。初っ端にスリップ、転倒&負傷による勇気の撤退だけは避けたい。ここは雪の状態や先行者のトレース有無でコースタイムが大幅に変わるところであり、今回も超少雪とはいえ、立派なトレースが出来上がっていた。しかしながら穂高平へのショートカットコースはトレース無し。素直に林道伝いを歩き、白出沢まで約1時間30分程。 【白出沢出合〜槍平】 ここから先は林道では無く登山道歩きとなる。ラッセルがなければ夏よりもスムーズ。どんなルート取りをするかで印象が変わってくる区間でもある。現在飛騨沢下部は水流ダバダバである。水が美味しい。スキーヤーはガッカリしたかもしれない。白出沢からは約450mほど標高を稼ぐことになるが、あまり登っている感じがしない。途中チビ谷やブドウ谷、滝谷を横切ることになるため、雪崩、落石等には十分に注意すること。南沢まで来たら槍平は目前。槍平は広く平らで素敵な場所である。 【槍平〜千丈沢乗越】 今回は冬季槍ヶ岳のポピュラールート、中崎尾根から赴くことにした。槍平より400m近くの標高差を一気に直登。トレース明瞭で快適な圧雪状態。これはありがたい。しかしながら、一体上には何パーティいるんだろうなんて考えながら登っていた。数えはしなかったが、50人は居たように思う。年末年始とはいえこんなに混むのか。流石槍ヶ岳。尾根に乗ってからはダラダラダラダラ標高を上げていく。最後のテントを通り越した所からラッセル開始。面倒くさかったので、ワカンを履かずにゴリゴリ進む。千丈沢乗越までの急斜面は、雪の付きが不安定な為、アイゼンピッケルが効かせにくい。踏み抜くとハイマツや空洞(シュルンド)だったりでなんとも気持ち悪い。早期な積雪を望む。千丈沢乗越に出たら槍穂や笠ヶ岳、西鎌尾根と見応え抜群。ラッセル疲れも一瞬で吹き飛ぶ。また、ここから先は主稜線となる。強風によりグローブ等を吹き飛ばされぬよう注意すること。 【千丈沢乗越〜槍ヶ岳山頂】 ここから西鎌尾根と合流し、ほぼ夏道沿いに登った。主稜線なのでクラストした雪面を快適に歩く予定であったが、なんと2,900mほどまで湿った雪の重たいラッセルが続いた。こりゃキツイ。ワカンを履けば良いのに面倒くさかったのでツボ足で強行。雪が重くて全然進まない。この時期にこんな上まで湿りきった雪をラッセルしたのは谷川岳くらいだ。谷川岳とは標高が1,000m違うが。今年は積雪量だけでなく、雪質も違う。湿りきっており状態が悪い。早期な寒波と積雪を望む。 【槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳山頂】 スタート直後の凍結した林道坂道に引き続き、今回の登山核心部。アイゼン、ピッケルを活用し雪壁、氷壁、岩壁といったミックスルートを登攀する。ここばかりは行ってみないとコンディションが分からない。今回は鎖がほとんど露出していたが、少雪により、アイスゾーンが数ヶ所見受けられた。登りはまだしも、下りがおっかない。久々の登攀はとても気を遣った。また、下り開始時に登り登山者数十人とのすれ違いがありかなりの時間を費やした。待機時はとても寒い。まさか冬季槍ヶ岳でこうなるとは。。とりあえず景色を見ながら落ち着くのを待つが、次から次へと来るので多少無理にすれ違いさせて頂いた。登りの方ごめんなさい。 【槍ヶ岳山荘〜槍平】 下山は飛騨沢経由で一気に下った。雪が超重たい。下りであっても猛ラッセル。登りとなるとあまり考えたくもない。スキーのシュプールを盗んでみるが関係なく沈む。雪質不安定な為雪崩もこわい。こちらを通行する事は推奨できないが、やはり槍平までとても近く感じた。中崎尾根経由の半分くらいの距離感ではないか。行く方は自己責任で。 |
その他周辺情報 | 新穂高は観光客が非常に多かった。日本に居ながらどこの国に居るのかよく分からなくなるほど外国人が沢山来ている。温泉ブームなのか。また、新穂高温泉はとてもいい匂い。冬山後の温泉は全身に沁みる。荒神の湯で心まで温まって帰宅した。居眠り運転要注意である。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
備考 | ワカン必須。今回横着して履かずじまいであったが、履けば良かった。 |
感想
今年の年末は驚きの少雪である。何せ寒波が1回も訪れていない。そんな状況の中、何処へ赴けば雪山が楽しめるだろうかと悩みに悩んで結局槍ヶ岳へ。今回は中崎尾根経由によるワンデイを実施した。流石は年末の槍ヶ岳。大勢の登山者で賑わっていた。お陰で中崎尾根途中まではトレース明瞭の圧雪コース。感謝!!2,450mくらいから先頭になりラッセル開始。雪がめちゃ重たい。そんな雪が槍ヶ岳山荘直前まで続いた。驚愕の状態である。雪が少ないだけでなく、雪質も悪い。早期な寒波到来と積雪を望む。槍ヶ岳は貸切。ラッキー!しかしながら下山時は数十人とのすれ違い。待機時間長く寒い。槍ヶ岳山荘でしばしランチタイム。超空腹であった。蜂蜜トーストが旨い!槍ヶ岳山荘グループのライブカメラ発見、ちと映り込んでみるか。電波も入るし確認してみる。
やりました。
遂に全国デビューを果たす。
何故だがログも槍ヶ岳山荘で終わっているし、どうやら私の旅の終着地点は、槍ヶ岳山荘なのかもしれない。
続きのロクを取るために、また来ます。
良いお年を。来年も安全登山を心掛けよう。
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