西穂高（独標）
長野県
岐阜県
Orenge
その他1人 - GPS
- 06:25
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 352m
- 下り
- 360m
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↓
西穂山荘 11:10
11:40
↓
西穂独標識13:20
14:00
↓
西穂山荘 15:05
15:15
↓
西穂高口 16:05
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
新穂高 第2ロープーウェー しらかば平駅9:15〜西穂高口9:22 ※登山客は第2ロープーウェーを案内されました。 ※西穂高口山頂トイレは渇水のため制限されています。 使えますが、トイレの数が少ないため、しらかば平駅でトイレを済ませておく方 がよいでしょう。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
※登山ポストは登山入口から歩いてすぐのところにあります。 ※丸山付近のハイマツ地帯は1本道ですが、途中で道のような踏み跡が右に行く方と左にいく方と2箇所ありました。どちらもがけに続いているようでしたので霧がかかっている時には注意が必要だと思いました。 （当方は霧で歩いている人も見えず、最初誤って右方面へ行ってしまい はじっこまでいってから間違ったことに気づきました。） ※ハイマツを過ぎるとガレ場が続きますが、○印と×印が岩につけられています。 |
| ファイル |
西穂高（独標） 登山計画
（更新時刻：2012/10/10 11:48） |
写真
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晴れてれば素晴らしい眺めのはずが〜。。
ぉぁ(+o+)
道幅も狭くて両側霧で何も見えません。
コワー (゜o゜)
おお、最終ロープウェーが下りてきたぞ〜
感想
新穂高ロープーウェーの駐車場はすでに満車状態。
最初に第1ロープーウェー乗り場の駐車場へ行ったら、「観光ですか？」と聞かれたので「登山です」といったら、第2ロープーウェーの駐車場を案内された。
第2ロープーウェーの駐車場へ車をとめ、いざ出発。
駐車場から約10分くらい歩いて、新穂高ロープーウェーのしらかば平駅に到着。
9:15分切符を買って出発。
今日はすごく晴れていて、焼岳もはっきり見える。山も色づいていてこれは楽しみだ！
9:22分西穂高口到着。
9:40 西穂高口出発
登山口入口から歩いてすぐ、登山ポストのある建物発見。人がいっぱいで賑わっている。登山届けを提出。
ここからは樹林帯が続く。気温は7℃と寒い。レインジャケットを着て歩こうかと思ったが、今日はメリノウールのベースレイヤーを着ているので、ここでははおらず、そのまま進むことにした。しばらく歩くと、汗ばんできて厚いくらいだったので、ちょうどいい感じだ。
10:30 10分休憩
1時間歩いたので、少し休憩。ここで地図とコンパスを使って現在位置を確認。
まだまだ、初心者なので、地図とコンパスの使い方も練習する。
登り始めは、下ったり、登ったりを繰り返していたが、、1時間くらい歩いたところから、傾斜がきつくなってきた。紅葉も終わりかけか、落ち葉を踏みしめながら歩く。空をヘリコプターが飛んでいる。警察なのか、山岳警備隊なのか、、。
途中、高齢の方数人で歩いている方が、花をたずさえていた。
遭難された方への手向けであろうか、、高齢のおばあさんは、急な登りであるが、
皆に援助してもらいながらゆっくりと登っていらっしゃった。
西穂独標から先は上級者コースだ。事故も多いところである。私達は独標どまりのピークハントだが、気をひきしめていかないといけないなと思った。
11:10西穂山荘に到着
西穂山荘は人で賑わって活気づいている。見たところ若い人が多いな〜と思った。
意外にファミリーも多い。
西穂山荘で、少し早い昼食。エスビットの威力を試したくて、今日はカップめんとアルファ米を持ってきていたが、天候がすぐれないので、調理はやめ持ってきたおにぎりですますことにした。
西穂山荘のトイレは共用。男子用 3つ 女子用2つ
トイレ渋滞で時間をロスしたので、すぐ出発することに。
11:40分西穂山荘出発
ここからは大きな岩場の急登になるため、ストックをしまい、グローブをつけて
登る。丸山まではコースタイムどおりにいけば15分で着けるはずだ。
黙々と登り続けると、少し開けたところにケルンがあった。
ここが丸山だ〜とぬか喜びしていたら、丸山はもう少しいった先のところにあった。
12:00丸山到着
丸山に着いたがあたりは、ガスで何も見えない。。。まーっ白。残念。
しかしここでひるんではいけない。地図とコンパスを取り出し、位置確認。
パーゴワークスのポーチは便利だ〜。ポーチが台になって地図の上にコンパスを置けるし、両手が使える。
丸山から先はハイマツ地帯を歩く。ガスがかっているので、周りは白一色で何も見えないが、平坦な道を歩くので、ここは歩きやすい。
途中で道が右に折れていたため、そちらへ行ったら、がけだった。
どうやら間違ったようだ。もどったらすぐ下に本道があったので、そちらへいく。
丸印がついていた。霧がかって周りが白く視界が悪いため、足元だけ見ていると間違ってしまう。
しばらくいくと同じように左に行く道が見えてきたが、こちらも本道ではないようだ。この時は前に人が歩いてていたので間違えることはなかったが、ガスがかかっていると本当に一寸先も見えないので、道迷いには注意が必要だな〜と思った。
帰りも気をつけないといけないなと思い、間違えそうな道とその周りの景色を覚えておくようにする。
↓
ハイマツ地帯を抜けると、そこから先は急なガレ場だった。
20センチくらいの小さな白い石が積み重なったような道で、浮石が多い。
足場が不安定なので、身体の軸とバランス感覚が必要な場所だ。
しかし、私的には大きな岩場を登るより、小股で小さく登れば大きな力を使わなくてもすむので、楽に感じた。
周りが真っ白なので、怖さを感じなかったが、ガスがなければ、かなりの高度感を感じるところかもしれない。（もしくは絶景だったかも）
↓
ガレ場を登りきると、独標へ向かう道は細く切り立った崖のような道を登っていくことになる。周りは真っ白で何も見えないから高度感はないが、かえってそれが不気味。しかも道幅狭い。額に汗（＠o＠;）しながら、細い道のりを登っていく。
↓
すると白いもやの中に独標がボンッと現れた。
そこだけ急に切り立っている。
独標に取り掛かる前に、手前に小さな小山がある。これがまた、道が狭く人が一人通れるくらいの幅しかない。すれ違い時に小さな子連れのファミリーとすれ違ったが、こんな小さな4歳くらいの子供もこんなところを通るんだ〜と思うとおそろしくなった。
子供はどんどん先に進もうとするところを親がかろうじて制止しているが、大丈夫かなぁ。。。なんて他人の心配をしつつ、小山をこえる。
さて、独標への登り。鎖もあるが、見た目ほど怖くはない。
3点支持に注意しながら登っていく。
13:20 独標到着！！
やったぁ〜と相方とハイタッチをかわして、写真をパチリ。
しかし、標識はくっきり見えるがあたりは真っ白で何も見えない。。
独標の上は狭い岩場なので、脇のくぼみに腰掛け、あついココアを飲む。
今回は山専用サーモスボトルのおかげであっつあつのココアを飲むことができた。
山頂でお楽しみのドリップコーヒーを飲みたかったが、独標まで渋滞したのと、思ったより時間がかかったので、ゆっくりもしていられず、インスタントですますことに。
栗大福を食べて、しばし休憩。
しばらくすると小粒の雨がパラパラと降り出したので、本格的な雨になる前にレインウェアとゲイターを装着。ふと気づくとたくさんいた人もまばらになっていた。
14:00 独標出発
ここからは、ロープウェーの最終が16時45分であるため、それに間に合うように
急いでおりなければならなくなった。下りは少しペースをあげて下っていく。
ハイマツ地帯はやはり迷いやすかったが、先ほど行きに道を確認していたため帰りも迷わずに降りることができた。
15:05 西穂山荘到着
雨は結局降らなかったので、相方はここでレインパンツを脱いでいた。
私はトイレ休憩をしたため、レインパンツを脱ぐ余裕がなく、ストックのみ準備しし、すぐに下山。
15:15 西穂山荘出発
ここからは樹林帯をひたすら下る。下の方は雨が降ったのか、路面が濡れていてすべりやすい。バランスをくずさないようストックをうまく活用してペースを落とさずに降りる。下っている人があまりいないので、途中心配になったが、半分くらいきたところでファミリーや下山途中の人を追い越すくらいになってきた。
途中相方が、石ですべって転んだので、びっくりしたが、なんともないようだった。いつもより早いペースで下っているので、こういう下り方をすると後で足にくるよと言われたが、仕方ない。
ロープーウェーの最終時間に間に合わない場合は、どうなるのかなぁなんて思いながら、必死で下る。
16:05 西穂高口到着
山荘からロープーウェー乗り場までは、コースタイム1時間のところ、なんと50分で下ってきた。私にしてはすごいことだ。
この時はもう必死で下っていたので、最後の西穂高口付近で、また登りが何度かあるのだが、とにかく必死だったので、登りでもペースを落とすことなく頑張れた。
私的には、往路で体力を温存しておいたのがよかったんだなぁと思っている。
登山はよく、下山までが登山だ、というがまさにその通り！というのを実感したのであった。
無事にロープーウェーも間に合い（最終の一本前）、また無事に下山できたことに感謝して西穂を後にしたのだった。
★★★ちょこっとメモ★★★
**日帰り温泉**
ひがくの湯 大人700円
露天風呂といっても、外に囲いを造って風呂にしました的な感じです。洗い場は外からの風がのざらし状態であたるので、寒かったです。
お風呂は広いですが、普通の温泉施設というよりは、立ち寄り湯的な感じでしょうか。。。お湯の温度は低めです。
飲み物やうまい棒が無料で食べれました。
（持ち帰りは不可です）
下山後にさっと入ってさっと出るにはいいかもしれません。（ゆっくりのんびりする感じではない）
**今回のお役立ちグッズ**
☆山専用サーモスボトル
前回立山で雨のなか普通のサーモスをもっていったら冷め冷めだったので、リベンジで山専を購入したところこれが大当たり！
朝5時に入れたお湯が13時まで熱々のままだった。実際ちょっと舌を焼けどしたくらい。（気温7℃の中、これはすっばらしいぃぃぃ〜）
☆パーゴワークスのポーチ
ポーチの中に地図を入れ、そこを台にしてコンパスを上におけるのでこれはいい！
両手も使えるし。行動中は、アタッチメントでリュックにつけ、休憩中は別のアジャスターで肩掛けポーチにでき、すごく優秀。
行動中のアミノバイタルや飴などの補給も、さっとこのポーチから取り出せるので、いうことなし。おまけにポーチカバーもついてる〜。（雨の日も安心ね）
今回はこのポーチにスマホを入れて、さっと取り出して、写真をとれたので、これはがよかった。
前日の好日山荘でのお買い物でゲットしたが、見つけたときは小躍りしてしまったくらい〜。
（西穂でもこれを使っている人を何人か目撃した。同じものを持っている人がいると間違えやすいので、今度は自分のとわかるよう目印になる何かをつけていこう。）
☆メリノウール100% ベースレイヤー
去年購入したワイポアのメリノウール100% 厳冬用
平地で着たときは厚くて汗が出たが、山の中では汗をかいても、快適。
今回下山でかなり汗をかいたが、まったくむれず、汗をかいてベタベタする感じはなかった。汗をかいても身体はほんわかあったかいので、これもすごくいいなと思った。
今回は ソフトシェルを忘れてきたので、この装備では寒いかと思ったが、ベースがメリノウールだったので、寒いということもなく、丁度いいくらいで過ごすことができた。ヒツジサマ様〜 p＾o＾q
（しかし、私的には、相方が今年買った、IBXのメリノ100%の方が肌触りがすごくよくてそっちの方がいいなぁ〜 と思った。ワイポアのは厳冬用でちょっと太めの糸だからか、ちょっとだけチクチクする、、。慣れれば気にならないケド。やっぱりメリノはIBXかアイスブレーカーがいいのかも）
**今回のウェアリング**
気温 7℃
ゴアテックス レインジャケット（西穂山荘より上で着用）
長袖 メリノウール 100% ベースレイヤー
長袖 ウール 38% ポリエステル62%
半袖 ポリエステル100%
サポートタイツ C3Fit
タイツ ウール 38% ポリエステル62%
長ズボン（厚手冬用） ポリエステル93% ポリウレタン7%
靴下（太ももまであるもの） ウール 100%
**次回に向けて**
地図とコンパスで位置はわかるけど、気温や気圧、風速はやっぱりリアルタイムで知りたいなぁ、、、と思った。
となると、スントのGPS機能付きの時計がほしいなぁと思う。
いかんせん高額だから、当分買うなんて無理な話だけど。
西穂独標は私にとっては結構本格的な登山だったな。
高度が変わるごとに、植物や地形が変わって面白かった。
今までは、わりとローブーウェーで高いところまで登ってしまって、そこから登山だったので今回の登山は色々と勉強になった。
ほとんどガスの中の行動だったので、景色を楽しむことはできなかったが、それでも、山の雰囲気や、登山者の観察をしているだけでも充分楽しかった。
（西穂はおしゃれな登山者が多かったような気がする。）
また、西穂はファミリーが結構多くてびっくりした。独標の手前あたりは、結構切り立った岩場だけど、小さな子供（4歳くらいか？）親御さんをおいてスイスイ登る女の子がいて、×印の崖の方のはしから登っていたので、思わず、「危ないよ！」って声が出てしまった。
後ろからきた親御さんが、子供を呼び止めていたが、小さい子供をつれている親御さんは、子供をしっかり見ていないと危ないなと思った。
相方は「こんな危ないところにあんな小さな子供をつれてくるなんて」と言っていた。確かに登山は家族で楽しむにはすばらしいところだと思う。でも、子供は自分のペースで登るし、じっとしていられないからよけいにいつもより目を配っていないといけないと思う。しかも疲れたら、どこでも寝てしまうのが子供だ。
下山で眠くなった、、子供を抱えて降りるのは大変なことだと思う。
私達は自分ひとりでも登るのも降りるのも必死で大変だったのに、これで子供をつれてだと、相当、親は体力いるなぁと思った。
子連れの人はすごいなぁと思った。
（小学生くらいなら大丈夫だと思うけど。）
登山にはいつも危険がつきまとう。私の中では登山はハイリスクハイリターンなスポーツだな、なんて勝手に思っている。
平地では絶対に得られないような素晴らしい景色や体験ができるけど（ハイリターン）、一歩何か誤ってしまうと命の危険にさらされる（ハイリスク）なものだと思うからだ。
私はいつも、山に入るときは、どこでいつ、どんな事故や遭難があったかなどを調べていくようにしている。
それは、その山を知るのに一つの手がかりになるからだ。
どこが危なくて、どんな季節のどんな天候の時にそうなりやすいかなど事前に知っておくだけで、心構えが違ってくる。
前回の立山では、真砂岳稜線上の大量遭難を思って、絶対に無理はしないと決めて、悪天候の中、大汝山で引き返した。
今回の西穂は、独標までは一般登山者でも行けるルートではあっても、滑落事故などがあることを肝に銘じて、登った。
毎回、山に入る時は、緊張と恐れと、事故や遭難にあったらどうしようという不安と戦いながら、登っているので無事に下山できた時は本当に生きた心地で嬉しくなる。でも、いつなんどき自分もそういう目にあうことがあるかもしれない。
実際復路時に、往路ですれ違った、高齢者達が携えていた花が、ケルンにたむけられていた。これは、事故あるいは遭難でなくなった人への手向けであると思うと胸が痛かった。
まだまだ自分は初心者で、知識も経験も未熟なので、山へ入る時は、どんな時でも真摯な気持ちで、あらゆる場合を想定して登山ができるようにしていきたいと思う。
大自然の前に ちっぽけな自分はあまりにも無力だ。
だからこそ、それを知りたいが故にまた 山に登る自分がいる。
ちっぽけな自分だけど今ここにいること、私でいられることに感謝してこれからも山登りを続けていこうと思った。
そしていつも一緒に登ってくれる相方に感謝！！
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