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Yamareco

記録ID: 234172
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

晩秋の五色ヶ原@扇沢・黒部湖畔

2012年10月13日(土) 〜 2012年10月14日(日)
 - 拍手
GPS
29:00
距離
23.7km
登り
2,046m
下り
1,719m

コースタイム

−1日目(扇沢〜黒部ダム〜黒部湖〜平〜刈安峠〜五色ヶ原)−
(7:50)黒部ダム…(8:15)ロッジくろよん(8:25)…(8:55)御山谷出合…
(10:40)中ノ谷出合…(11:05)平乃小屋(11:45)…(13:05)刈安峠(13:10)…
(15:00)五色ヶ原CS
歩行時間:6時間15分

−2日目(五色ヶ原〜ザラ峠〜獅子岳〜鬼岳東面〜東一ノ越〜黒部平)−
(6:45)五色ヶ原CS…(7:25)ザラ峠…(8:30)獅子岳(8:40)…
(9:00)鬼岳東面(9:10)…(9:25)龍王岳東面…(10:40)一ノ越登山道…
(11:15)東一ノ越…(13:00)黒部平
歩行時間:5時間35分

累積歩行距離:24.0km
累積標高差:+2,605m、-2,250m
天候 10/13 晴れ
10/14 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
■扇沢駐車場
http://www.kurobe-dam.com/01hotnews/1201.html

大町市営駐車場:無料(320台)
第1駐車場:1000円/24時間
第2駐車場:1000円/24時間
第3駐車場:1000円/36時間
有料駐車場(400台)
コース状況/
危険箇所等
【トピック】
・立山黒部アルペンルート
・日本三大峡谷の黒部峡谷
・堤高日本一の黒部ダム
・静かな黒部湖畔を歩く
・平ノ渡し船
・晩秋の五色ヶ原
・立山カルデラ
・錦秋のタンボ平
・黒部ダム観光放流

【要注意箇所】
・黒部湖畔は狭路のため、すれ違いに注意
・獅子岳直下は立山カルデラへの転落に注意
・東一ノ越登山道は立山側からの落石に注意
大町市営駐車場(無料/320台)
扇沢バスターミナルへ徒歩3分
柏原新道入口へ徒歩5分
大町市営駐車場(無料/320台)
扇沢バスターミナルへ徒歩3分
柏原新道入口へ徒歩5分
乗車券購入の列
早い人は開設1時間前から並んでいます
乗車券購入の列
早い人は開設1時間前から並んでいます
トロリーバスで黒部ダムへ
関西電力自慢の電気で動くバス
トロリーバスで黒部ダムへ
関西電力自慢の電気で動くバス
黒部ダム(標高:1,450m)
雨量が少なく水位が激減しています
黒部ダム(標高:1,450m)
雨量が少なく水位が激減しています
黒部ケーブル・黒部湖駅
黒部湖畔方面は左折します
黒部ケーブル・黒部湖駅
黒部湖畔方面は左折します
連絡通路を抜けていきます
案内標識があるので迷いません
連絡通路を抜けていきます
案内標識があるので迷いません
かんぱ谷橋
黒部湖遊覧船ガルベ
黒部湖水位低下のため運行停止中
寂しそうに停泊していました
黒部湖遊覧船ガルベ
黒部湖水位低下のため運行停止中
寂しそうに停泊していました
舗装された樹林帯を歩きます
舗装された樹林帯を歩きます
ロッジくろよん野営場
水洗トイレ・水場が完備されています
ロッジくろよん野営場
水洗トイレ・水場が完備されています
ロッジくろよん(標高:1,480m)
ロッジくろよん(標高:1,480m)
ブナ林の静かな湖畔を歩きます
ブナ林の静かな湖畔を歩きます
タンボ沢出合
御山谷出合
アップダウンの少ない黒部湖畔を歩きます
アップダウンの少ない黒部湖畔を歩きます
翡翠色の黒部湖
丸太梯子を下ります
丸太梯子を下ります
中ノ谷出合
平ノ渡し
立派な渡し船です
平ノ渡し
立派な渡し船です
平乃小屋(標高:1,500m)
主人の佐伯さんは岩魚釣りの達人です
平乃小屋(標高:1,500m)
主人の佐伯さんは岩魚釣りの達人です
ミニ平乃小屋
こちらの主人は不在でした
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ミニ平乃小屋
こちらの主人は不在でした
樹林帯の登りが始まります
刈安峠まで標高差400mを稼ぎます
樹林帯の登りが始まります
刈安峠まで標高差400mを稼ぎます
刈安峠(標高:1,880m)
刈安峠(標高:1,880m)
五色ヶ原までの標高差約700mの登りです
五色ヶ原までの標高差約700mの登りです
関西電力の電波装置
関西電力の電波装置
針ノ木岳を望む
木道末端(標高:2,360m)
五色ヶ原はもうすぐです
木道末端(標高:2,360m)
五色ヶ原はもうすぐです
五色ヶ原に立ち入ります
雲ノ平のような秘境感が漂っています
五色ヶ原に立ち入ります
雲ノ平のような秘境感が漂っています
五色ヶ原野営場
テントが一張りもありません
水場の蛇口を捻っても水が出てきません
こんな広い場所でひとりぼっち?
五色ヶ原野営場
テントが一張りもありません
水場の蛇口を捻っても水が出てきません
こんな広い場所でひとりぼっち?
五色ヶ原山荘(標高:2,450m)
10/8で営業終了との事でした
五色ヶ原山荘(標高:2,450m)
10/8で営業終了との事でした
翌朝…行き先の立山方面を望みます
木道は霜が降り、
氷の上を歩いているようでした
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翌朝…行き先の立山方面を望みます
木道は霜が降り、
氷の上を歩いているようでした
赤牛岳、槍ヶ岳を望む
お花の時期にまた来ます
赤牛岳、槍ヶ岳を望む
お花の時期にまた来ます
立山カルデラ
ロマンチックな情景が広がります
富山平野と日本海を遠望します
立山カルデラ
ロマンチックな情景が広がります
富山平野と日本海を遠望します
立山縦走路の獅子岳を望む
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立山縦走路の獅子岳を望む
ザラ峠(標高:2,350m)
立山温泉跡地への踏み跡があります
登山者や修験者が利用していたそうです
ザラ峠(標高:2,350m)
立山温泉跡地への踏み跡があります
登山者や修験者が利用していたそうです
ザラ峠より獅子岳
厳しい登りに備えます
ザラ峠より獅子岳
厳しい登りに備えます
鉄製梯子
カルデラ側への転落注意
鉄製梯子
カルデラ側への転落注意
獅子岳(標高:2,740m)
眺望360度の一望千里です
1
獅子岳(標高:2,740m)
眺望360度の一望千里です
五色ヶ原を振り返る
笠ヶ岳、黒部五郎岳の前に雲ノ平の台地
さらに薬師岳へと稜線が続きます
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五色ヶ原を振り返る
笠ヶ岳、黒部五郎岳の前に雲ノ平の台地
さらに薬師岳へと稜線が続きます
鬼岳、龍王岳を望む
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鬼岳、龍王岳を望む
鬼岳東面
鬼岳はピークを辿らず東斜面を巻きます
ペンキマークに従い登ります
鬼岳はピークを辿らず東斜面を巻きます
ペンキマークに従い登ります
着雪箇所が多くなってきました
着雪箇所が多くなってきました
龍王岳は西斜面を巻きます
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龍王岳は西斜面を巻きます
東一ノ越登山道へのショートカットのため、
龍王岳東稜をトラバースします
(※)バリエーションルートです
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東一ノ越登山道へのショートカットのため、
龍王岳東稜をトラバースします
(※)バリエーションルートです
東一ノ越登山道へ合流
立山側からの落石に注意します
東一ノ越登山道へ合流
立山側からの落石に注意します
龍王岳・鬼岳・獅子岳を望みます
1
龍王岳・鬼岳・獅子岳を望みます
東一ノ越
黒部平まで標高差700mを下ります
東一ノ越
黒部平まで標高差700mを下ります
立山ロープウェイ・大観峰駅舎
展望台にたくさん人がいます
立山ロープウェイ・大観峰駅舎
展望台にたくさん人がいます
タンボ平全景
黒部平と黒部湖を望む
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タンボ平全景
黒部平と黒部湖を望む
雷殿駅への登山道は完全崩壊しています
通行は出来ません
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雷殿駅への登山道は完全崩壊しています
通行は出来ません
やがて樹林帯に入り、展望がなくなります
やがて樹林帯に入り、展望がなくなります
タンボ平と立山ロープウェイ
1
タンボ平と立山ロープウェイ
藪笹が生い茂っています
The・藪漕ぎ!
藪笹が生い茂っています
The・藪漕ぎ!
黒部平の分岐
黒部平園地
一気に観光ムードに変わりました
黒部平園地
一気に観光ムードに変わりました
落差日本一の黒部ダム
ささやかながら、観光放流中でした
吸い込まれる…。。
落差日本一の黒部ダム
ささやかながら、観光放流中でした
吸い込まれる…。。

感想

【行動記録】
3連休を過ぎた扇沢。
前夜の無料駐車場は余裕たっぷりのスペースでした。
早朝から券売に並ぶ観光客の方々がいらっしゃいましたが、
混雑期に比べると十分耐えられるレベルです。
それでもトロリーバスはギュウギュウの寿司詰め状態。
この状態が室堂までずっと続くので、
慣れない人はすごく疲れてしまうかもしれません(^^ゞ

水位の低下した寂しい黒部ダムを見ながら足早に歩きます。
初日は五色ヶ原まで長い行程ですので、
高低差の少ない序盤で時間短縮を図りました。
静かな黒部湖畔を歩きます。
どうしてここまで人がいないのか…??
あとで理由を知る事になりました。

平ノ渡し船を見送り、平乃小屋で大休止。
急坂の続く登りに備えます。
50分の貯金が出来たので、ゆっくり食事を摂ることが出来ました。
食事中、主人の佐伯さんと会話する機会がありました。
「雑誌で見た人だ!」と興奮してしまいました(笑)
とても穏やかな主人です。そして岩魚釣りに精通しておられます。

刈安峠までと五色ヶ原までの登りが始まります。
標高差1000mほどありますが、歩きやすい登山道でした。
森林限界を迎え、木道を確認すると五色ヶ原はすぐです。
どこを歩くの?と思えるほど、急に高層湿原が広がります。
秘境感は雲ノ平に似た印象です。

五色ヶ原キャンプ場を確認したところ、テントが一張りもありません。
そんなバカな!?と思い、水場の蛇口を捻っても水が出てこない。。
もしかして…という思いで山荘に立ち寄ってみたところ、
しっかり小屋締めしてありました(^^ゞ
雪深い場所ですので、仕方がありません…。
テント&食糧持参でしたので山小屋が営業していなくとも問題はありませんが、
平乃小屋で水を担ぎ上げて来なかった事だけが悔やまれます。
仕方なく、雪を融かして水をこしらえる事にしました。
夕食を摂ってまったりと過ごしていたら、
香港から来たという西洋人の2人組が現れました。
Can you speak English?と聞いてきました。no!と答えたんですが、
執拗にwater…water!と叫んできます。
どうやら彼らも水に困っていたようです。
not have water…snow!と答えましたら、
Oh〜と嘆いてどこかへ行ってしまいました…。
きっと水場を探していたと思うのですが、
薄暗くなってきた頃に、平乃小屋まで下りて…とは言えません(^^ゞ
翌朝気付いたのですが、彼らもキャンプ場で幕営していました。

五色ヶ原の標高は2,500mありますので、この時期は初冬と言う感じです。
朝は-3℃でしたが湿度が高めで、思ったほどの冷え込みは感じません。
空も秋晴れで眺望が良く利きます。
この時期は眺望が良く、雷雨の心配が少ないので、
個人的には絶好の登山期だと思っています。

ザラ峠から立山カルデラを眺めます。見事に窪んでいます。
硫黄岳の爆裂火口壁のようなロマンチックな景色です。
もくもくと煙が立ち上がっているところが、新湯・立山温泉跡地です。
古き歴史を感じながら、獅子岳の急登に備えました。
獅子岳直下はカルデラ側の転落に要注意です。
パーティ登山などの場合、人工落石にも気を配りたい所です。
鉄製梯子と鎖場を経て、信州側を巻くようになると頂上です。
360度の絶景が広がります。立山縦走路も見えてきます。

鬼岳…龍王岳と通過していきますが、ピークは辿りません。
鬼岳東面のペンキマークに従い、トラバースします。
室堂に立ち寄らず東一ノ越登山道を下る計画でしたので、
浄土山方面の登山道から外れ、龍王岳東稜からトラバースします。
龍王岳東稜はバリエーションルートのため、
岩登り技術、浮き石の見極め、的確なルートファインディングが必要です。
大きめの岩が浮いている箇所もあります。
パーティの場合はセルフビレイを取った方が安心です。
高度感はさほどないので、落ち着いて行動すれば問題ありません。

東一ノ越登山道を登って来られる方は少ないですが、
下る登山者は予想以上に多いものでした。
10月初旬になると、タンボ平の紅葉が見頃となります。
錦の絨毯の上を飛んでいるかのような情景が眼下に広がり、
登山道からはロープウェイと錦秋のタンボ平を構図に収める事が出来ます。
ひとたび樹林帯に入ってしまうと深い藪笹を漕ぐようになります。
敢えて整備を進めていない確信犯だな…と苦笑してしまいました。

黒部平に着けば一気に観光ムードが広がります。
テント装備の重装備登山者はかなり浮きます(笑)
アルペンルート利用の際はモミクチャにされますので、
ストックやテントマットの収納には十分気を付けましょう。

最期に黒部ダムの観光放流を見ながら帰路に着きました。
渇水続きのため、轟音響かせるような放流ではありませんでした。

【番外編:数字に見る黒部ダム】
1:ダム堤高186mは日本一
1,448:遊覧船ガルベは日本最高標位(1,448m)のアルペンクルーズ
1,000,000:黒部ダムの観光客は毎年平均100万人
10,000,000:黒部ダム建設に携わった人数は延べ1000万人
200,000,000:黒部ダムの総貯水量2億m3
あと35年は水力発電所として機能出来るようです。

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