御池岳【冬枯れのT字尾根から土倉尾根へ】


- GPS
- 07:59
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 897m
- 下り
- 897m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 7:59
天候 | 快晴 【気温】駐車地:0℃ テーブルランド上陸:4℃ 御池岳頂上:8℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
小又谷林道分岐脇の登山者用駐車地。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
テーブルランドに上がると、前日の雪や霜が降りたのせいか 泥濘の道が多くありましたが、幸いT字尾根や土倉尾根はドライな 状態でした。 |
写真
装備
個人装備 |
スパッツ
チェーンスパイク
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感想
華やかな紅葉の季節が終わると、まもなく迎える雪の季節。
その前に冬支度の進んだ明るいブナ林を歩きたくなり、
T字尾根からテーブルランドを巡って土倉尾根へ下る事にした。
御池林道からT字尾根に取り付くと、いきなり植林帯の急登だ。
覚悟はしていたが、こんなにきつかったかな・・・。
やがて二次林が混ざってくると僅かに傾斜が緩み、展望も開けてくる。
乱れた息を整え振り返ると天狗堂辺りだろうか?
やっとの思いでP878の尾根に乗り、T字の横棒に入ると左に植林、
右に梢を落とした明るいブナ林が広がる気持ちの良い尾根筋に変わり、
左側から顕著な尾根を併せると、ブナに囲まれゆったりとした
平坦地となりP918のプレートが下がるT字の交点となる。
吹く風は冷たいが、歩いてみたいと思った風景の中でしばらく
時間を過ごす。
「T字尾根」の木札が下がる交点からボタン岩を進行方向に見て、
T字の縦棒となる美しいブナ林が広がるゆったりした尾根を進み、
石楠花の密生する痩せ尾根に出ると樹間から御池岳西面の絶壁が
捉えられる。
小さな岩コブからT字尾根の最高点と呼ばれるP967のピークを
ロープに頼る激下りで越えると尾根の形状も薄れてきて、
プチ二重山稜が併さる斜面に出ると、いよいよテーブルランドへの
登りが始まる。
co1000mとなるこの辺りもブナの美しい場所だ。
「ブナ権現」と呼ばれる場所はこの辺りを言うのだろうか?
やがて尾根とは言えない急斜面になると、いよいよテーブルランドの
上陸地点を求めて薄い踏み跡が何本も分かれるが、東端峰の鞍部に
向かう比較的しっかりした踏み跡を選んでテーブルランドに上陸し、
行動食を頬張っていると、まるで到着を待っていたかのように、
風も止み穏やかな陽気に包まれた。
見事な青空と大きく広がる視界はまさにテーブルランド日和だ。
草原に点在する池やドリーネに立ち寄りながら、見通しの良い平原を
彷徨うように時計廻りで辿る事にする。
天狗の鼻で鈴鹿の主脈や比良山地の展望を楽しみ、風池へ下る途中で
出逢ったソロの女性に声をかけると、なんとpochieさんじゃないですか!
久しぶりの遭遇に雑談を楽しみ、幸助の池へ向かう彼女と別れて丸池へ
向かうと、驚くほどしっかりした踏み跡がほぼ1190mの等高線を
辿るように続いていた。
今回の最終到達点と決めた丸池から低い尾根を二本乗り継いで
御池岳頂上に立ち、奥の平南峰で白山〜御嶽の展望を楽しみながらの
食事を済ませて奥の池へ向かうと、なんと再びpochieさんと遭遇。
広いテーブルランドで二度も出逢う奇跡を楽しみ、土倉岳下降点で
テーブルランドに別れを告げると、心配していた泥濘は無くドライな
尾根道が土倉岳からノタノ坂まで続いていた。
コメント
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こんにちは。
初めて御池に登ったときにT字尾根を上から眺め、不思議な形の尾根だと強く印象に残りました
当時はあの近辺での遭難などもあり、魔境のように感じていました
実際に歩いてみたら、とても素敵な尾根だったのを思い出しました。
晩秋から初冬にかけてのT字尾根や御池、土倉一帯も、いい雰囲気ですね
totok さん 今晩は。
初めてのT字尾根は、バリエーションルートの緊張感とワクワク感を
をもって歩きましたが、今やレスキューポイントが設けられたという事から
もう立派な登山道扱いなんでしょうね。
緊張感からは解放されましたがワクワク感は今も変わらない魅力的な
コースですね。
今回はブナ権現の場所を特定する目的もありましたので、T字尾根を
登りに使いました。
快晴に恵まれ、明るいブナ林と開放的なテーブルランドに癒された一日でした。
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