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Yamareco

記録ID: 2999759
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

蓼科山・北横岳・縞枯山縦走周回〜北八ヶ岳ブルーと大眺望

2021年03月15日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:07
距離
24.2km
登り
1,855m
下り
1,868m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:29
休憩
1:37
合計
11:06
距離 24.2km 登り 1,868m 下り 1,869m
7:04
13
7:17
7:18
51
8:09
8:10
1
8:11
8:12
14
8:26
58
9:24
27
9:51
78
11:09
11:46
2
11:48
11:52
5
11:57
12:24
7
12:31
14
12:45
10
12:55
5
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22
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13:28
10
13:38
13:43
7
13:50
12
14:02
14:13
7
14:20
14:23
43
16:55
9
17:04
8
17:13
ゴール地点
北八ヶ岳の山々を散策してきました。
天候 曇りのち快晴
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
スズラン峠駐車場。バイオトイレあり。
コース状況/
危険箇所等
・スズラン峠から蓼科山に登頂、将軍平を経て天祥寺原から北横岳へ。南峰を経て坪庭に下りる。天池峠から縞枯山と展望台を経て茶臼山に登頂。分岐から五辻を経てロープウェイ山頂駅へ。乗らずに徒歩で山麓駅へ。舗装路を約6km歩いてスズラン峠に戻る周回。

・蓼科山登山口から積雪はあるが、途中で地面が露出しているところがあった。幸徳平でアイゼン装着。早朝の南斜面はガチガチのアイスだった。

・それ以降は茶臼山コルまでアイゼン装着。縞枯茶臼鞍部で脱ぎノーマルで下山。雪が重く緩く雪団子対策で何も履かない方が良い。スノーシューは装備したが履かなかった。トレーニング用の重り。

・北横岳縞枯山周辺は、個人的感想だが、雪が緩いのでチェーンスパイクか軽アイゼンで十分。前歯があるとかえって歩きにくい緩斜面。
蓼科牧場から眺める朝焼けの荒船山。
2021年03月15日 05:39撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 5:39
蓼科牧場から眺める朝焼けの荒船山。
スズラン峠駐車場に停める。留守番よろしく。
2021年03月15日 06:05撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 6:05
スズラン峠駐車場に停める。留守番よろしく。
北横岳が黄金色の朝焼け。
2021年03月15日 06:13撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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北横岳が黄金色の朝焼け。
ガスを頂きに乗せる北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳。これから先は予想通りガスに覆われる。11時以降は快晴予想。
2021年03月15日 07:03撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 7:03
ガスを頂きに乗せる北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳。これから先は予想通りガスに覆われる。11時以降は快晴予想。
蓼科山山頂。ガスだったので淡々と2時間で登頂。気温−13℃、10m/sの強風。景観が無いので早々と将軍平へ向かう。
2021年03月15日 08:09撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 8:09
蓼科山山頂。ガスだったので淡々と2時間で登頂。気温−13℃、10m/sの強風。景観が無いので早々と将軍平へ向かう。
埋没した蓼科山頂ヒュッテ。
2021年03月15日 08:11撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 8:11
埋没した蓼科山頂ヒュッテ。
昨日の降雪でノートレースと化した蓼科山北斜面。樹林帯内に入るとトレースがあったので追随した。
2021年03月15日 08:15撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 8:15
昨日の降雪でノートレースと化した蓼科山北斜面。樹林帯内に入るとトレースがあったので追随した。
将軍平、蓼科山荘。十字路を東へ向かう。
2021年03月15日 08:26撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 8:26
将軍平、蓼科山荘。十字路を東へ向かう。
トレースがあったので余裕。
2021年03月15日 08:51撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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トレースがあったので余裕。
天祥寺原から見上げる北横岳。11時過ぎの晴れを確信しているので、そのまま突入。
2021年03月15日 09:41撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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天祥寺原から見上げる北横岳。11時過ぎの晴れを確信しているので、そのまま突入。
雪で埋没した亀甲池。
2021年03月15日 09:50撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
3/15 9:50
雪で埋没した亀甲池。
北横岳北斜面の急登。山頂直下で南に行き過ぎてしまい、シラビソからの大量落雪により腰までのラッセル。
2021年03月15日 10:09撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 10:09
北横岳北斜面の急登。山頂直下で南に行き過ぎてしまい、シラビソからの大量落雪により腰までのラッセル。
ラッセルから這い上がった先には、のんびりと登山者が休憩する北横岳山頂。カップ麺の匂いとゆるい雰囲気漂う観光地。
2021年03月15日 11:30撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 11:30
ラッセルから這い上がった先には、のんびりと登山者が休憩する北横岳山頂。カップ麺の匂いとゆるい雰囲気漂う観光地。
南八ヶ岳を背景に記念撮影。たまにはこんなゆるゆるな雪山の頂きもいいなと思った。
2021年03月15日 11:31撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 11:31
南八ヶ岳を背景に記念撮影。たまにはこんなゆるゆるな雪山の頂きもいいなと思った。
北横岳山頂から西方面。北アルプス、蓼科山。
2021年03月15日 11:32撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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北横岳山頂から西方面。北アルプス、蓼科山。
北横岳山頂から北方面。頚城山塊、四阿浅間。
2021年03月15日 11:32撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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北横岳山頂から北方面。頚城山塊、四阿浅間。
北横岳山頂から南方面。南アルプス、中央アルプス。
2021年03月15日 11:33撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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北横岳山頂から南方面。南アルプス、中央アルプス。
硫黄岳、爆裂火口。横岳が頭をのぞかせる。
2021年03月15日 11:33撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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硫黄岳、爆裂火口。横岳が頭をのぞかせる。
赤岳、中岳、阿弥陀岳。岩稜の氷雪が照り返す。
2021年03月15日 11:33撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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赤岳、中岳、阿弥陀岳。岩稜の氷雪が照り返す。
阿弥陀中央稜と権現岳。
2021年03月15日 11:33撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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阿弥陀中央稜と権現岳。
鳳凰三山。地蔵岳のオベリスクが見える。
2021年03月15日 11:33撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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鳳凰三山。地蔵岳のオベリスクが見える。
中央アルプス。木曽駒ケ岳、空木岳。
2021年03月15日 11:34撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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中央アルプス。木曽駒ケ岳、空木岳。
御嶽山。
2021年03月15日 11:34撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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御嶽山。
乗鞍岳。雪崩で亡くなられ方のご冥福をお祈りいたします。
2021年03月15日 11:34撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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乗鞍岳。雪崩で亡くなられ方のご冥福をお祈りいたします。
穂高岳。
2021年03月15日 11:34撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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穂高岳。
槍ヶ岳。
2021年03月15日 11:34撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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槍ヶ岳。
蓼科山。約3時間前にいた。
2021年03月15日 11:34撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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蓼科山。約3時間前にいた。
鹿島槍ヶ岳。
2021年03月15日 11:35撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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鹿島槍ヶ岳。
五竜岳。武田菱は斜め横から。
2021年03月15日 11:35撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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五竜岳。武田菱は斜め横から。
唐松岳、不帰嶮、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。
2021年03月15日 11:35撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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唐松岳、不帰嶮、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳。
根子岳、四阿山。
2021年03月15日 11:35撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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根子岳、四阿山。
横手山、渋峠、草津白根山、岩菅山。
2021年03月15日 11:35撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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横手山、渋峠、草津白根山、岩菅山。
浅間山。
2021年03月15日 11:35撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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浅間山。
下って北横岳南峰。
2021年03月15日 11:48撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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下って北横岳南峰。
北横岳北側アプローチの厳しさと比較すると、ゆるゆるハイク。しかも暖かい気温−2℃。雲泥の差。
2021年03月15日 11:49撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 11:49
北横岳北側アプローチの厳しさと比較すると、ゆるゆるハイク。しかも暖かい気温−2℃。雲泥の差。
北横岳ヒュッテでランチ。旭川ラーメンに厚切りチャーシュー、ウズラの卵とネギトロ巻き。
2021年03月15日 12:17撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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北横岳ヒュッテでランチ。旭川ラーメンに厚切りチャーシュー、ウズラの卵とネギトロ巻き。
縞枯山と坪庭を俯瞰する。
2021年03月15日 12:33撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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縞枯山と坪庭を俯瞰する。
縞枯山。快晴の空は北八ヶ岳ブルー。
2021年03月15日 12:45撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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縞枯山。快晴の空は北八ヶ岳ブルー。
縞枯山荘。
2021年03月15日 12:55撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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縞枯山荘。
縞枯山山頂付近は縞枯現象が見られる。
2021年03月15日 13:25撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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縞枯山山頂付近は縞枯現象が見られる。
縞枯山展望台から茶臼山、南八ヶ岳、南アルプス。
2021年03月15日 13:39撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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縞枯山展望台から茶臼山、南八ヶ岳、南アルプス。
Yes Coke Yes 赤岳阿弥陀岳に乾杯。エナジーチャージ。
2021年03月15日 13:39撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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Yes Coke Yes 赤岳阿弥陀岳に乾杯。エナジーチャージ。
縞枯茶臼鞍部にも縞枯現象が見られる。
2021年03月15日 13:49撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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縞枯茶臼鞍部にも縞枯現象が見られる。
茶臼山山頂を経て展望台から、雄大な南八ヶ岳と南アルプスを背景に。
2021年03月15日 14:06撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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茶臼山山頂を経て展望台から、雄大な南八ヶ岳と南アルプスを背景に。
戻って鞍部分岐を五辻へ。それにしても美しい青空。
2021年03月15日 14:19撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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戻って鞍部分岐を五辻へ。それにしても美しい青空。
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅。当然乗るつもりはないので、スルーして冬季登山道へ。
2021年03月15日 15:05撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅。当然乗るつもりはないので、スルーして冬季登山道へ。
ゲレンデ脇を下っていく。南アルプスを眺めながら歩く。
2021年03月15日 15:17撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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ゲレンデ脇を下っていく。南アルプスを眺めながら歩く。
私にとってRWは、揺るぎない信念を再確認する虚像であり、見えていても被写体にしか過ぎない。
2021年03月15日 15:22撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 15:22
私にとってRWは、揺るぎない信念を再確認する虚像であり、見えていても被写体にしか過ぎない。
約50分で山麓駅に到着。スズラン峠駐車場まで約6kmを歩いて戻る。
2021年03月15日 15:52撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
3/15 15:52
約50分で山麓駅に到着。スズラン峠駐車場まで約6kmを歩いて戻る。
スキー場帰りの車の中から、物珍しそうに見られる。そんなに面白いのか鏡に映して見た。ふざけた奴で、たしかに面白かった。
2021年03月15日 16:03撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 16:03
スキー場帰りの車の中から、物珍しそうに見られる。そんなに面白いのか鏡に映して見た。ふざけた奴で、たしかに面白かった。
ビーナスラインから見上げる蓼科山。
2021年03月15日 16:37撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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ビーナスラインから見上げる蓼科山。
女の神氷水を頂く。冷たくてうまい。
2021年03月15日 16:50撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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女の神氷水を頂く。冷たくてうまい。
ビーナスライン展望台から眺める八ヶ岳。厳冬期周回は来年のお楽しみに。
2021年03月15日 17:03撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 17:03
ビーナスライン展望台から眺める八ヶ岳。厳冬期周回は来年のお楽しみに。
総距離24kmに及んだ本当のビクトリーロード。
2021年03月15日 17:12撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
3/15 17:12
総距離24kmに及んだ本当のビクトリーロード。
車道歩き6kmを1時間20分で到着。留守番ご苦労さん。
Always Coka-Cola 帰路へ。
2021年03月15日 17:16撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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3/15 17:16
車道歩き6kmを1時間20分で到着。留守番ご苦労さん。
Always Coka-Cola 帰路へ。
シラカンバ帯に夕日が沈む。
2021年03月15日 17:35撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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シラカンバ帯に夕日が沈む。
長門牧場から見るサンセット。黄昏に抱かれる。
2021年03月15日 17:41撮影 by  NIKON D850, NIKON CORPORATION
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長門牧場から見るサンセット。黄昏に抱かれる。
撮影機器:

感想

 12日は県内の中学校で卒業式が挙行された。勤務する会社の近隣に中学校があり、所用で外出した際、校門で記念撮影する卒業生や保護者の姿が見られた。良いことも悪いことも想い出となり、学び舎を巣立っていく。

 コロナで規制がかかる中、卒業生や教職員をはじめ、参列された保護者の方は、万感胸にせまる思いがあるだろう。その過程を修了し新たな道へと進む卒業生、それを見守り続ける保護者。進級した生徒を新たに指導する先生。それぞれの新たな日常が始まる。

 新年度に期待と不安を抱きつつも、それぞれ進むべき道を歩むと決めた日。別れの涙から感謝の笑顔へ、さようならをありがとうに。いつの日か思い出す時が必ず来る。それは自分が成長した証。未来ある若者に夢と希望を。

 守門岳へ行く予定だったが、早朝までの降雪予報で延期に。県内の山稜はすべてガスに覆われるので、11時過ぎから快晴予想の北八ヶ岳へ。蓼科山周回だけでは午前中で終わってしまうので、北横岳や縞枯山など観光地も巡ることにした。せっかくなので、日白山周回と同じように車道歩きで帰る。

 前橋を4時に出発。高崎ICから高速に入る。週初めの早朝は、レジャーに出掛ける車はほとんどなく、隊列を成すトラックを抜き去る際のウインカー操作に忙しかった。佐久南で下りて望月線へ。路上では二ホンジカが早朝会議していた。

 路面の凍結はなく、積雪の少なくなったスキー場では、人工降雪機が虚しく稼働していた。6時前のスズラン峠駐車場には車中泊の5台が停まっていた。6時過ぎに出発、気温−5℃。

 登山口から積雪があるがノーマルのまま歩く。尾根への取り付きでは地面が露出しているところもあった。予想通り北アルプスからのガスが押し寄せてきた。標高が高い所だけガスに覆われる。11時を過ぎないと晴れない予想。

 幸徳平でアイゼン装着。急坂のアイス面では履いた方が速く歩ける。景観も無くなり淡々と歩いて山頂へ。2時間で到着。気温−13℃、西からの10m/sの強風。早々と将軍平へ向かう。

 前日の降雪でノートレースと化した北斜面。樹林帯に入るとトレースがあったのでそのまま追随して下る。冬支度の蓼科山荘がある将軍平の十字路を東へ。天祥寺原を経て北横岳へ向かう。上空には青い空が時々見えるようになってきた。

 雪で埋没した亀甲池を過ぎ、北横岳北面の急登へ。ワカンのトレースを追随していく。それを外すとかなり踏み抜き、シラビソからの落雪も頻繁にある。上も下も注意しないとならない。

 山頂直下で南へ行き過ぎてしまい、尚且つシラビソからの大量落雪で、腰までのラッセル。汗だくになり息切れしながらも、辿り着いた北横岳山頂。のんびりとカップ麺を食べる登山者が最初に見えた。ゆったりと景色を眺める登山者たち。北峰から南は観光地なのだ。

 それでも予想通り快晴となった山頂からの景色は素晴らしく、しばらく眺めていた。南峰を経て北横岳ヒュッテでランチ。最近お気に入りの袋麺。旭川ラーメンを作って、ネギトロと共に食べた。

 下り込んで坪庭へ。標高2000mを越えるが、ほぼ無風で日差しが強く暑く気温5℃。丁字路を八丁平へ向かう。休業中の縞枯山荘を過ぎて雨池峠を南へ。縞枯山へ向かう。登り上げて縞枯現象地帯を歩む。立ち枯れたシラビソは物悲しく、南八ヶ岳の雄大な景色を隙間から見せていた。

 展望台に寄り道してコーラでエナジータイム。美しい景観と共に心も体も充電する。鞍部へ下りこんで再び茶臼山へ登り返す。山頂先の展望台で記念撮影。やはり阿弥陀岳に目がいってしまう。来厳冬期の周回を楽しみにして踵を返す。

 鞍部分岐でアイゼンを外す。気温が高く足裏団子対策。ここから先に急斜面はない。五辻を北上し緩斜面を歩いていく。北八ヶ岳の紺碧の空が美しい。

 RW山頂駅にはボーダーや登山者が屯していた。当然歩いて下りるので、乗るつもりはなく冬季登山道へ。南アルプスの景観を眺めながら歩いていく。約50分で山麓駅に到着出来た。

 ここからスズラン峠駐車場まで車道を約6km歩く。自分で計画し決めた事なので、バスなど交通機関に頼るつもりはない。歩いて来たなら歩いて帰れる。この私の信念はどこへ行こうと変わらない。

 淡々と歩くが、山友からのLINE連絡があり来週の予定で盛り上がる。交通量も少ない道、ながらスマホは勘弁してもらおう。あっという間にビーナスラインに入った。

 蓼科山を眺めながら淡々と歩いていく。ひと気もなく車もほとんど通らず、何にも考えず無心で歩く。二ホンジカも飲水していた女の神氷水を頂く。冷たくてうまい。

 ビーナスライン展望台から八ヶ岳、南アルプスの眺望を眺める。アーベンにしては中途半端な時間帯の17時。日が長くなってきた証。本日正真正銘のビクトリーロードを歩きスズラン峠駐車場へ。誰もいなかった。

 着替えて帰路へ。暮れ行く太陽を眺めながら北上する。長門牧場で夕焼け観賞。黄昏に染まる空を眺めていた。往路と同じく高速へ。関越道に入ると赤城の大鳥居が見える。夜の帳が下りた市街地の夜景。今日の青空と雪景色を回想しながら、時の移ろいを感じていた。

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コメント

やっぱり違いますね
growmonoさん 今晩は。
コース選択はやっぱり違いますねタフなヂーゼルエンジン搭載のgrowmonoさん、蓼科山から北横、縞枯、茶臼を一気に走破、たいしたものですよ、しかも北横山頂写真コメントにはゆるゆるな雪山と表現、やっぱり違う次元登山者ですね。
2021/3/16 21:32
自分で決めたこと
 おはようございます、yasioさん。
蓼科山周回では午前中で終わってしまうので、少し足を伸ばしました。もう少し早く出れば白駒池まで行けましたね。早朝のガスは残念でしたが、分かっていたので、その分、速足になりました。

 北横岳は北側からのアプローチで雪山らしさを体感しました。山頂にいた皆さんを見ると、のんびりと過ごしており、歩いてくる方々も汗もかかず、シェルを着こんでいましたからね。

 汗だくで急坂登ってきた者からすれば、ゆるゆると捉えられても仕方ないと思います。ただし他人を批判したり、良い悪いと決めつけるつもりもありません。ほかの人の事はその人の事ですから。私にはどうでもいいことです。

 人それぞれ感じ方があるとは思いますが、山頂へと経て来た道が違うことは事実です。RWを使わず下山したり車道歩きも、良い悪い勝ち負け優劣など関係ありません。自分で決めたことなので実行しただけです。
2021/3/17 9:15
一筆書き!
growmonoさん、こんばんわ。3座縦走、かと思いきや、一筆書きだったんですね。陽希さんもびっくり!^^あちこちの方向の山が一望できる山頂はまさに展望台ですね。陰影がはっきりくっきりな写真に、日差しの強さを感じました。growさんのお顔も心なしか真っ黒な気がします(^^)

残念だった守門岳、麓から真っ白で存在感がありますね。同じ日に角田山からその雄姿を眺めました。田んぼに浮かぶ真っ白な山、帰路に通りがかった小出あたりから見上げた越駒も凄かったけど、低い位置から前面真っ白な山は神々しくて、それぞれの地の盟主たらん存在感が最高ですね。
2021/3/17 22:03
悪筆のくせ字
 おはようございます、yamaonseさん。
北八ヶ岳の山々にぐるっと足跡を残してきました。かなりの悪筆ですが。メリハリがあったのは写真だけでなく、歩きもですね。前半はひと気のない雪の急登やラッセル、後半はまったりと景色を楽しみながらの散策。最後は車道歩きで締めくくりました。

 顔の黒さは本当の色ですよ。サングラスのつるまでくっきり残ってます。雪山連戦が全て好天で、日焼けしてしまいました。

 守門岳は22日月曜に予定していますが、また微妙な予想です。いつも守門の帰りに、小出線から左手に大きく越後駒ケ岳と中ノ岳、八海山が見えてますよね。守門岳の周回で藤原山から見ると大迫力です。角田山も行きたいのですが、21日は全国的に雨のため、近所の花散策へ出かけるつもりです。
2021/3/18 8:50
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