南岳・槍ヶ岳(横尾本谷から)＋α
長野県
岐阜県
bocker
体力度について
- GPS
- 76:33
- 距離
- 59.1km
- 登り
- 4,736m
- 下り
- 4,716m
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10:00上高地BT - 13:10横尾
★6/4
3:30横尾 - 5:15涸沢出合 - 8:40南岳稜線9:40 -(横尾尾根北カール滑走)- 9:50槍沢(2400m)10:25 - 11:10槍沢(GB上)12:00 - 13:30槍ヶ岳山荘
★6/5
6:50槍ヶ岳山荘 - 7:10大喰岳7:40 -(大喰岳南東カール滑走)- 7:50槍沢(2400m) -8:15氷河公園上(2550m)8:30 - 10:20南岳10:50 -(横尾本谷左俣滑走) - 11:10涸沢出合11:20 - 11:40本谷橋12:15 - 13:00横尾13:50 - 14:40徳沢
★6/6
5:30徳沢 - 6:30長塀尾根2200m - 7:35長塀山 - 8:05蝶ヶ岳9:00 - 10:45徳沢12:30 - 13:35小梨平
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
| 予約できる山小屋 |
|
写真
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かろうじて雪がつながっていた
池まで降りてしまうと登り返し
南岳小屋裏ルンゼ
少し下ると下まで見通せます
雪の状態はまずまず
おサルがお出迎え？
いえ、完全無視です
どこぞのおサルのように凶暴化しないことを祈ります
感想
★6/3
この日は横尾までのアプローチのみ。寄り道しながらのんびりハイキング(ハイキングといういでたちではないですが)。いつも横尾へのアプローチは一目散に歩いていましたがたまにはこういうのもいいですね。予定通り横尾で幕営して明日に備え早めに就寝。
★6/4
この日は登りの核心。できるだけ早く稜線まで上がりたい。しかしナイトハイクは苦手なので3:30出発とします。多分4:30には明るくなるので1時間ぐらいなら耐えられます。
最初は熊笹の道。頭の中を森の熊さんのメロディーが流れます。できるだけガチャガチャ音を立てたりストックを打ち鳴らしたりしながら歩きます。そして本谷橋でやっと夜明け。
本谷橋から涸沢へはすでに夏道ルートとなっていますがそのまま本谷を詰めていくことにします。がこれが失敗。途中水が出ており右岸をへつりますがヤブヤブでてこずります。痛いタイムロス。夏道ルートからならスムーズに涸沢出合に出られたようです。
涸沢出合からシール歩行開始。左右分岐で右俣へ。本谷右俣カールに乗り上げるあたりはアイゼン。カールの底から再びシール。2650mあたりでシールをあきらめ再びアイゼン。稜線右の雪庇が怖いです。落石にも注意。雪の状態ははかなり深いタテスジが入っており悪いです。帰路は左右どちらからいくか左俣の状態を確認してから決めた方がよさそうです。
そして稜線到着。テン泊装備かついではやはりきつかったが目標9:00には間に合った。南岳山頂はパスして中岳方面へ。横尾尾根分岐を越えたところからドロップできそうです。雪は稜線から氷河公園あたりまで問題なくつながっておりいい感じです。
そしてドロップイン。斜度は最大45度ぐらい。テン泊装備かついでの滑走にやや不安がありましたが問題なし。気持ちよく落ちていきます。カールの底からは注意深くルートを探る。上り返しはしたくない。結局氷河公園上からほぼ夏道上うまく槍沢に出ることができました。
あとは槍沢を詰めるだけ。少し下に滝が出てたのでアイゼンに履き替え移動し水を補給。軽量化のため水の量はギリギリしか持ってこなかったけどこれでラーメンが食える。明日滑走予定の大喰南東カールが見えます。雪はよさそうです。グリーンバンドまでそのままアイゼンで移動し大休止。久々ハイマツベッドで少しだけ昼寝。
ここから最後の急斜面手前までシールで快適歩行。急斜面はツボでトレースをたどると槍ヶ岳山荘到着。天気が怪しくなってきたので穂先は明日にし幕営、早めに就寝。
★6/5
朝、撤収を済ませてからアプローチシューズで穂先往復。まあここまできたら登っとかないとね。
いろいろ悩みましたが大喰からのドロップ時刻リミットは8:30にしようと決め、早めに大喰山頂へ移動。雪の状態を確かめるとすでに柔らかくなっており待たなくてもよさそうです。早速ドロップイン。少しタテスジが入っていますが雪のいいところをひろってターンを刻みます。滑りを楽しむなら槍沢よりこちらが断然オススメです。
槍沢合流後、底まで降りずに氷河公園上への登り返し地点までトラバース。ツボで平坦地まで上り返し。ここからシールでいけるところまで往路をたどり稜線を目指す。限界でアイゼンにチェンジ、ここからかなり斜度がきついので念のためピッケルとピックストックのダブルアックスで登る。雪はほどよくしまっており登りやすい。最後は横尾尾根よりにショートカットして稜線到着。ここから夏道をブーツでテクテク歩くと南岳山頂到着。こちらの登頂の方がうれしいです(もう登らなくていいから)。
気になるのは南岳小屋裏ルンゼの状態。スキーで小屋裏まで滑れそうですが未知のルートで見通しが利かないので念のため歩いて移動。ルンゼを見通せるポイントを探して見下ろすと問題なさそう。雪もいい感じのようです。
ちょっと脚休めしてから小屋裏からドロップ。ドロップポイントからはルンゼ全体は見通せませんが少し下ると全貌が見渡せます。ちょい狭いですが斜面はスベスベ爽快滑走。YASUHIRO先生のHPにあった通り、感謝。無事ルンゼを通過しふりかえると北穂と大キレットの稜線がババンと見渡せます。
カールの底から北穂寄りに左俣谷に入るとここからは修行系の滑り。石ゴロゴロ、タテスジ、凸凹、日当たりが悪いので雪も固め、落石にも警戒、涸沢出合がなかなか遠い。石をできるだけ踏まないように集中して滑っているといつしか右俣と合流、涸沢出合に到着。滑走終了。
ここからも落石に警戒しつつツボで夏道へ登り返し。夏道トレースに乗るとホッと一息。後はトレースをたどり本谷橋へ。本谷橋でアプローチシューズに履き替えて一休み。ここまでくればもう安心。緊張から開放される。ブーツを装着して重くなったザックもなんのその、一路横尾へ。もう急ぐ必要もないので横尾でまったり昼食タイム。
食料はあと1日分あるので今日は徳沢でテン泊とします。一度徳沢でテント張りたかったので。幕営して、徳沢ロッジで風呂に入り、前穂・明神を眺めながら徳沢園のソフトクリームを食べる。こういうのもいいね。
★6/6
そのまま帰るのはもったいないので蝶ピストンすることにします。アプローチシューズを履いて最低限の装備だけ持って行きます。もし雪が出てきてアプローチシューズできつくなったらそこまでとします。夏道は快調にとばすも2200mあたりから完全に雪の上。でもなんとかアプローチシューズでも蹴りこめるほどの硬さ。帰りはさらに雪が緩むはず。ペースダウンするもなんとか進みます。途中樹林が濃いところはルート不明瞭でしたがそこ以外はルートサインも豊富で問題なく進めました。そして樹林帯を抜けると蝶山頂、槍穂高の大展望が広がります。これが見たかった。思い入れがあるとより違って見えますね。
存分に展望を堪能し下山開始。帰りの方がルートはわかりやすい。いざとなったらGPSもあります。思ったとおり雪も緩んで歩きやすい。グリセードの練習にもってこい。でもここで怪我はしたくないので慎重に進む。そういえば歩いて下山は久しぶりのせいか脚がだるい。スキーも今シーズンそろそろ終了かという思いをかみ締めながら徳沢まで下ります。
撤収作業完了後、食料が尽きたので徳沢園で昼食、カレーをチョイス。おいしかったがご飯がぱさぱさだったのが残念。天候が怪しくなってきたので帰路を急ぎます。小梨平到着と同時に雨。雨宿りを兼ねて小梨平の湯へ。初日からここまでよく天気が持ってくれました。
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