再度山〜須磨アルプス☆夕暮れの海を目指して六甲全縦西コースを縦走


- GPS
- 04:43
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,616m
- 下り
- 1,631m
コースタイム
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 4:43
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
下山は山陽電鉄須磨浦公園駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された登山道 市街地は道標が少ないのでルートがわかりにくい |
写真
感想
六甲を最後に訪れたのは三年前の紅葉の季節に修法ヶ原池と森林公園を周回した時で、コロナ禍のせいもありすっかりご無沙汰してしまった。午後に時間を作ることが出来たので久しぶりに六甲を訪れる。神戸のあたりは晴天の予報となっているので、夕暮れの海を目指して六甲山全山縦走コースの西側部分の縦走を試みることにする。
新神戸の駅から出発するとまずは神戸の市街を眼下に見下ろしながら城山に向かって登ってゆく。市街の彼方には左手には午後の陽光を反射して黄金色に輝く海が目に入る。
滝山城址を過ぎるとしばらくは樹林帯に入る。二本松林道と交差して、大龍寺へと向かう尾根に入る。このあたりは常緑の広葉樹が多く、地味なところではあるが高木が多く、広々とした樹林に清々しさを感じるところだ。
大龍寺の手前から全山縦走コースに入り、再度越に向かってもよいのだろうが、折角なので大龍寺の境内から再度山の山頂を踏むことにする。紅葉の季節は平日であるにも関わらず再度山の山頂は大勢の人で賑わっていたが、さすがにこの日は誰もいない。
再度山から西側の急峻な斜面を降りてと再度越にたどり着くと、いよいよ全山縦走コースに合流する。ここからはこれまで歩いたことが無いところだ。
尾根を緩やかに登り、鍋蓋山に辿り着く。山頂部は広く切り払いされており、大展望が広がる。西側には山頂部に電波塔を戴く菊水山が目に入る。菊水山まで尾根続きかと思っていたが、乗り越しまだかなり下降して、大きく登り返す必要があることに気がつく。
地図をみると谷間にはR426が通っており、その上を吊り橋で渡ることになる。吊り橋から見上げると、上の方に住宅地が見えるのが何とも神戸らしい感じだ。
菊水山が近づくと一人の女性が北側から尾根道を歩いて来られる。ハイカーの雰囲気ではなく、明らかに主婦が普段着のままふらっと散歩に来られたという雰囲気だ。山頂の手前でも高校生と思しき雰囲気の女の子達が話し込んでいる。よくよく考えると山頂のすぐ近くまで宅地があるので、裏山の散策の感覚で山を訪れることが出来るのだろう。六甲というかこのあたりの山ならではの光景のように思われる。
山頂には物々しく電波塔が立っているが、電波塔の下の建物には入ることが出来るようになっており、西側の眺望が開ける。光り輝く須磨浦を背景に高取山、その彼方に横尾山、鉄拐山が見えるが、実に遠く感じられる。
ゴルフ場を見下ろしながら急下降を下る。神戸電鉄の線路の上を越えると、しばらくは山あいを線路に沿って下ってゆく。道路に出る手前では1組のご夫婦が猫と戯れているようだった。私が近づくと猫が逃げようとするので歩調を緩める。「ミィちゃん、逃げなくていいのよ」とご婦人が猫に語りかけるが、明らかに野良猫だろう。
鴨越の駅に出るとそれまでは頻繁にあった道標が急に見当たらなくなる。しかもこのあたりの
住宅街の道路は非常に複雑に入り組んでいる。全山縦走コースを事前にヤマレコのアプリにダウンロードしてきたから良かったものの果たして地図を頼りにコースを探るのは大変だっただろう。
高取山への登りに取り掛かる。登山道沿いの公園では若い男性の周りに多くの猫が群がっているかと思えば、猫に餌をやっているようだった。登山道では長田高校と記されてはいるが、明らかに重そうなリュックを背負った女子高生達が登っている。しかし女子達の足取りは早く、こちらが立ち止まって写真を撮っているとすかさず追い越される。
山頂直下の高取神社に到着すると女子達も登って来られる。山岳部のトレーニングらしい。背中のリュックにはペットボトルに入れられた12Lの水が入っているらしい。山頂から西に向かう道がわからなくてうろうろしていると女子高生の一人が教えてくれた。
先に進むと今度は荒熊神社が朱色の鳥居が現れる。鳥居の奥からはのそのそと大きな黒猫がこちらに向かってくる。黒猫と遭遇した瞬間、カメラを向けて瞬時にシャッターを切ったが、再びカメラを構えるとカメラを意識したのか途端にそっぽを向く。
高取山の西側斜面を急下降すると、妙法寺の市街地に出る。ここも道標がないので、次の横尾山への取り付きまではGPSを確認しながら道を選択する。
市街地を抜けて横尾山に登りに取り掛かると、高度が上がるにつれ背後には通過してきた高取山の山頂にわずかに朱色の鳥居が見えている。最初のピークにのぼり詰めると一気に西側の展望が広がる。それは低山とは思えぬほど峻険な光景だった。景色だが、市街地のすぐ近くにこのような山があるということが大きな驚きだ。
樹木の全くない荒々しい岩線の鞍部は馬の背と呼ばれるところらしい。鞍部を越えた先にあるピークにはそれなりに時間を要するように思われたが、良好に整備された登山道のお陰もあって17時前にたどり着く。横尾山から先は尾根の雰囲気は一転、常緑広葉樹のなだらかな尾根を辿ると展望台のある栂尾山に到着する。
あとはいよいよ須磨浦までもう少しだ。右手の播磨平野のあたりには茜色に染まった夕空が広がっているが、肝心の太陽が沈むと思われる播磨灘のあたりにはいつしか暗く雲が広がっている。そのせいか、目指す須磨浦の山々は暗く感じられる。
高倉台の住宅街に降りると夕方のせいか人が多く歩いている。勿論、マスクをつけていない人は見当たらない。私もマスクを取り出す。住宅街の中心部を抜け、石段を登りきるとトイレの上に展望台がある。
なだらかに尾根を進みに好展望の鉄拐山にたどり着いたのは17時半、急速にあたりは薄暗くなってゆく。ここで須磨駅に下山することも考えたが、最後の鉢伏山まで辿り、須磨浦まで行ってもさほど距離は変わらないことに気がつく。初志貫徹して先に進む。
すぐに旗振山の山頂に到着する。山頂には売店があり、多くの国旗が飾られている。山頂からは目の前に明石海峡方面の展望が広がる。あたりは急速に薄暗くなるが、黄昏の樹林の中でここでも猫と餌をあげている男性を見かける。山からは住宅街は見えないが、地図を確認するとここでも山の北側の近いところに住宅街があるようだ。
鉢伏山のロープウェイの山上駅には格好の展望台が設けられており、東には神戸市街、西には明石海峡の展望が広がる。先ほどの旗振山からわずか数分しか経過していないが急速によるのとばりが降りてきたようだ。明石大橋はいつの間にかレインボー・カラーにライトアップされている。東側の神戸市街の夜景も綺麗に輝き始めた。
綺麗なサンセットの夕空は眺めることが出来なかったが、明石海峡と神戸の夜景を当時に楽しむことが出来るという贅沢を味わうことが出来るのは嬉しい限りだ。最後は須磨浦公園まで石段が続いている。暗くなってきたので、流石にライトをつける。
須磨浦公園の駅が近づくと丁度、山陽電鉄の電車が近づいて来たので、線路の下をくぐる地下道を通って階段を駆け上がる。電車には無事乗れたのだが、その瞬間、足が攣りそうになった。思いのほかアップダウンの厳しいハードなコースではあったが、須磨浦の海の夕景を目指してまた捲土重来したいところだ。
何を隠そう・・
六十数年前、長田高校のバレーボール部にいました
高取山にはトレーニングで登っていました💦
西向きの縦走はきついですね
日没後懐中電灯の光を頼りに何度か歩いたことがあります
写真を拝見していろいろ思い出しました
当時とは変わったところもありますね
>長田高校のバレーボール部にいました
高取山にはトレーニングで登っていました💦
何と! 今のご健脚の礎がそこにあったわけですね。
>西向きの縦走はきついですね
仰る通りだと思いますが、夕暮れの須磨浦の海景を楽しみに歩きました。
ということはODさんは東向きも縦走されたんですね。
>日没後懐中電灯の光を頼りに何度か歩いたことがあります
それはそれで夜景が綺麗そうですね、
私もしてみたいなぁ〜
>写真を拝見していろいろ思い出しました
当時とは変わったところもありますね
当時は走っても良かったんでしょうね
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