御池岳 (木和田尾からテーブルランドピストン)


- GPS
- 09:55
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,537m
- 下り
- 1,527m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
朝方の木和田尾は、雪が氷結していてガリガリ。 白瀬峠を越える頃から雪が緩み始め、踏み抜きが多くなる。 真の谷からの直登斜面は、日が当たり、次第にザクザク状態に。 旧トレース跡を外すと、雪が崩れ、嵌りまくり。 テーブルランド上の雪も緩んでいて、ワカンでも沈むことが多く、だましだまし歩く テーブルランドから真の谷への下りは、団体のトレースでガタガタ。 それを外すと、旧スノーシュー跡でも崩れ、沈みまくりという足の施しようがない状態。 真の谷からはザラメ雪の崩れやすいトレース。 雪は子向井山の下まで。 |
写真
感想
山から雪がだんだん消えていくのを見て、居ても立ってもいられず、テーブルランド直登を決行した。
天気予報では、午前中は晴れるが午後には崩れるということだった。
願わくは、この逆だとよかったのだが、贅沢は言っていられない。
というのは、朝方気温が上がると、テーブルランドへの直登斜面の雪が腐ってきて、非常に難儀するからだ。
固く締まった雪と腐ったグサグサの雪とでは雲泥の差だ。
できるだけ早く出発することにしよう。
車は藤原簡易パーキングに駐めた。
木和田尾へは巡視路を利用させてもらった。
204鉄塔を過ぎると、少し雪が出てきた。
道に残っている雪は凍っていてツルツルだ。
凍ってない部分を選びながら登った。
R201鉄塔に着くと、一気に展望が開けた。
近くに、伊吹や霊仙が白い。
しかし、遠くの山は靄っていて全然見えなかった。
坂本谷分岐からはトラバース道に入る。
難所だったトラバース道は崩れてしまい、高巻きルートが作ってあった。
今までのルートと比べ、この方が楽だった。
白瀬峠には、予定より早く着いた。
真の谷までは谷心を下った。
雪が緩み始めていたので、踏み抜き防止に、途中でワカンを着けた。
真の谷に着くと、すでに日が当たっていて雪が緩んでいた。
これは時間との勝負になるな。
そう思うと、いつもの力餅を口に放り込んで、そそくさと出発した。
斜面には、今日のトレースはまだない。
しかし、前日までの残トレースはいたるところに付いていた。
できるだけ固い部分を選んで上る。
上るにつれ、残トレースも怪しくなり、何度となく嵌る。
休めば休むほど雪はどんどん軟化してしまうので、一気に登るしかない。
きつかったが、ほぼ予定通りの時間でテーブルランドに上陸することができた。
まずは、いつもの東のボタンブチに行ってみる。
しかし、雪は想像以上に緩んでいて、岩場に近づけなかった。
近づくと、雪が崩れ、岩と岩の間に嵌る。
下手をすると怪我しかねない。
ここでの昼食はあきらめて、雪原を逍遥することにした。
奥の池、東池、幸助の池と辿り、ボタンブチに着く。
崖の下をのぞきながら、ゆっくりと手を合わせ、ケルンを積む。
T字尾根が白く浮かびあがってきれいだった。
昼食は風池で取った。
その後、丸山、奥の平と進む。
奥の平の頂上は雪が融けていた。
その後は、いよいよ青のドリーネだ。
ここで、ドリーネを見ながらしばらく休むことにした。
ドリーネは、太陽の位置が違っているせいか、今までのドリーネとは違って見えた。
雪原に穴が開いているように見え、異次元への入口のように思えた。
テーブルランドのタイムリミットは14時だ。
白瀬峠は、遅くても15時には通過しなければならない。
頃合いを見て、青のドリーネを後にした。
テーブルランドからの下りは最悪だった。
二度ほど雪に足を取られ、雪まみれになった。
以前、雪が多かった時には、シリセードで一気に下れたのに。
白瀬峠を、タイムリミット前に通過できたので、気が楽になった。
これで、明るいうちに戻れる。
そう思うと、崩れやすいザラメ雪の道を、怪我をしないようにゆっくり下った。
下山後は、いつもの静かな温泉で、疲れた体を癒した。
温泉からの帰り道、西の空には細い円弧を描いた眉月が光っていた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する