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記録ID: 4070938
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

常念岳東尾根(イグルー泊)

2022年03月12日(土) 〜 2022年03月13日(日)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
11:13
距離
21.9km
登り
2,216m
下り
2,228m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:29
休憩
0:17
合計
6:46
距離 10.9km 登り 2,150m 下り 98m
6:24
31
スタート地点
6:55
7
7:02
7:03
294
11:57
12:07
48
12:55
13:01
9
13:10
2日目
山行
4:23
休憩
0:02
合計
4:25
距離 11.0km 登り 75m 下り 2,140m
7:02
4
7:06
7:07
25
7:32
7:33
196
10:49
10
10:59
28
過去天気図(気象庁) 2022年03月の天気図
アクセス
登山口に向かう途中にて。この景色を毎日見れる安曇野市民、うらやましい。
登山口に向かう途中にて。この景色を毎日見れる安曇野市民、うらやましい。
ゲートから積雪あり。ぱっと見、凍結していそうにも見えたのでアイゼンをつけたが勇み足。路面が露出しているところもあり、アイゼンなしで問題なく歩けました。
ゲートから積雪あり。ぱっと見、凍結していそうにも見えたのでアイゼンをつけたが勇み足。路面が露出しているところもあり、アイゼンなしで問題なく歩けました。
鉄塔を見ると見上げたくなります。ここでアイゼンを装着。
鉄塔を見ると見上げたくなります。ここでアイゼンを装着。
1955m峰の少し先にて。山頂までちょうど半分辺りまで来た。木々の合間から見え隠れしていた常念が着実に近づいてきている感じがする。
1955m峰の少し先にて。山頂までちょうど半分辺りまで来た。木々の合間から見え隠れしていた常念が着実に近づいてきている感じがする。
樹林帯を抜けると、前常念がドーンと現れた。
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樹林帯を抜けると、前常念がドーンと現れた。
前常念手前の岩場に備え、ここでピッケルに持ち替え、気持ちも引き締めなおす。
2
前常念手前の岩場に備え、ここでピッケルに持ち替え、気持ちも引き締めなおす。
一息ついて顔をあげると、東通岳に常念乗越。昨年の夏、娘と歩いた大天井からの峰々が目に飛び込んできた。
あのあたりで水を汲んだよなとか当時を思い出しつつ、しばし一ノ沢ルートを目で追ってみる。
一息ついて顔をあげると、東通岳に常念乗越。昨年の夏、娘と歩いた大天井からの峰々が目に飛び込んできた。
あのあたりで水を汲んだよなとか当時を思い出しつつ、しばし一ノ沢ルートを目で追ってみる。
地形図を見た限りでは東通岳の東尾根も歩けそうだけど、みんなの足跡がないところを見ると、何か理由があるんだろうなぁ。
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地形図を見た限りでは東通岳の東尾根も歩けそうだけど、みんなの足跡がないところを見ると、何か理由があるんだろうなぁ。
前常念岳の上を飛行機雲が通過。やっぱり明日は天気イマイチなのかなぁ。
前常念岳の上を飛行機雲が通過。やっぱり明日は天気イマイチなのかなぁ。
雪の状態が良かった事もあってか、岩場は難なく通過。
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雪の状態が良かった事もあってか、岩場は難なく通過。
避難小屋が見当たらないと思ったら、三股側に少し下りたところにありました。
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避難小屋が見当たらないと思ったら、三股側に少し下りたところにありました。
前常念まで来ると、穂高連峰がお出迎え。
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前常念まで来ると、穂高連峰がお出迎え。
常念岳へのビクトリーロード
3
常念岳へのビクトリーロード
槍もお出ましになられました。美しすぎる。
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槍もお出ましになられました。美しすぎる。
西側斜面は強風で雪が飛ばされるのか、燕岳・大天井からの縦走ルートが白く浮かび上がっている。夏に歩いた時も感動したけど、冬の景色も最高である。
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西側斜面は強風で雪が飛ばされるのか、燕岳・大天井からの縦走ルートが白く浮かび上がっている。夏に歩いた時も感動したけど、冬の景色も最高である。
登頂!大パノラマに感動。
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登頂!大パノラマに感動。
前穂・奥穂・北穂
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前穂・奥穂・北穂
槍・穂高連峰
北アルプスの北部は、自分にとって未知の世界。いつか行ってみたい。
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北アルプスの北部は、自分にとって未知の世界。いつか行ってみたい。
蝶ヶ岳への縦走ルート。数人分の足跡があったが、あまり歩かれていなさそう。
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蝶ヶ岳への縦走ルート。数人分の足跡があったが、あまり歩かれていなさそう。
なんでこんなところにカラス?
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なんでこんなところにカラス?
飛び立ったかと思えばすぐに帰ってきて、ずっとこちらの様子をうかがっているようでした。
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飛び立ったかと思えばすぐに帰ってきて、ずっとこちらの様子をうかがっているようでした。
山頂から北側を望む
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山頂から北側を望む
梓川と奥には乗鞍岳と御嶽山?霧のかかり方が、幻想的でした。
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梓川と奥には乗鞍岳と御嶽山?霧のかかり方が、幻想的でした。
途中屋根が崩れ、かなり時間がかかってしまったが、何とか完成。
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途中屋根が崩れ、かなり時間がかかってしまったが、何とか完成。
隙間は後で埋めます。天気が良かった事もありますが、半分地下を掘っているため、座っている分には風はあまり気になりません。
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隙間は後で埋めます。天気が良かった事もありますが、半分地下を掘っているため、座っている分には風はあまり気になりません。
南岳の辺りに夕日が沈む。
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南岳の辺りに夕日が沈む。
大キレットの奥に、白山も見えました。
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大キレットの奥に、白山も見えました。
夕焼けの乗鞍岳と御嶽山
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夕焼けの乗鞍岳と御嶽山
夕焼けの槍ヶ岳
夕焼けの大天井と北ア北部
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夕焼けの大天井と北ア北部
夕飯はすき焼きうどん
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夕飯はすき焼きうどん
キンキンに冷えたウィスキー。ストレートでキュッとやって、暗くなるのを待ちます。
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キンキンに冷えたウィスキー。ストレートでキュッとやって、暗くなるのを待ちます。
月と松本の街明かりのためか、思ったほど星は見えなかったが、それでも最高の夜空。
肉眼では気づかなかったが、写真では北穂高岳に明かりがついているように見える。誰かいるんだろうか?
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月と松本の街明かりのためか、思ったほど星は見えなかったが、それでも最高の夜空。
肉眼では気づかなかったが、写真では北穂高岳に明かりがついているように見える。誰かいるんだろうか?
安曇野の夜景
蝶ヶ岳の夜景
5:00、風の音で目を覚ます。低いところに雲が出そうという予報だったので、雲海になるのか、ガスに包まれるか、不安を感じつつ出発の準備を整える。
5:55、日の出の時間だ。意を決して入り口を蹴破り、外に出てみるとご覧の天気。低い雲は徐々に晴れ、まずまずの天気となった。
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5:00、風の音で目を覚ます。低いところに雲が出そうという予報だったので、雲海になるのか、ガスに包まれるか、不安を感じつつ出発の準備を整える。
5:55、日の出の時間だ。意を決して入り口を蹴破り、外に出てみるとご覧の天気。低い雲は徐々に晴れ、まずまずの天気となった。
名残惜しいが、そろそろ下山しなくては。
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名残惜しいが、そろそろ下山しなくては。

感想

今季目標だった常念岳東尾根。
天気が良い日を待ち続け、挑戦する機会がようやく巡ってきました。

1日目:快晴
予報通りのどピーカン。樹林帯もしっかり踏み固められており、雪の感触を楽しみながら登っていく。順調に高度を上げていくが、とにかく暑い。長い樹林帯を抜けて前常念がドーンと現れると、ここからが本番だ。ストックからピッケルに持ち替え、一歩一歩慎重に上っていく。時折足を止めて眺める景色は最高だ。標高をあげるにつれ、北アルプスの名峰が姿を現し、テンションも上がっていく。
山頂にちょうどイグルー適地があり、夜もぎりぎり晴れそうだったので、山頂でビバーグすることにした。今回も試行錯誤の末、長い材を切り出す重要性を学んだ。風をよけつつ景色が見れる前室も作り、穂高連峰や蝶ヶ岳、星空、安曇野の夜景を眺めながらウィスキーをちびちびやって、最高の夜を過ごした。

2日目:高曇り
今回、2日目の天気が一番の懸念点だったが、ガスにまかれることもなく、まずまずの天気だった。初日と比べればインパクトに欠けるものの、曇っていても北アルプスの素晴らしさに変わりはない。もう少し山頂に留まりたかったが、安全を考えて午前中に下山しておきたかったので、後ろ髪をひかれつつも下山開始。

日帰りにするか迷いましたが、2日間にしたことで存分に北アルプスの景色を堪能することが出来たので、正解だった。次はどの山に行こうかな?

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コメント

こんにちは、イグルーづくり応援します。
常念の山頂付近は何度かイグルーで泊まりました。松本を見下ろす最高の立地ですよね。何度か練習してのイグルーですね。標高が高くて気温が低いままの場所のほうが、良い雪がありますよね。天井を見上げる写真からは、どのへんのブロックで苦労したとか、この辺が弱点だとか、いろいろ伺えると思います。益々奥山への山行に役立つと思います。
2022/3/18 5:40
yoneyamaさん
先日もテレビでご活躍を拝見しておりました。コメント頂き光栄です。
やはり苦労したところは一目で分かってしまうんですね。動画等で説明されていることですが、以下を実感しており、今季あと1回くらい挑戦できないかなと考えているところです。
・勿体ない性を捨てる(小さいのや、形が悪いのは、不安定で崩壊の元)
・長いブロックは荷重バランスを考えて積む(適当に積むと折れしまう)
・鉱脈を見つける(1m場所を変えるだけで段違いに良いブロックが見つかった)
2022/3/18 23:26
プロフィール画像
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常念岳東尾根(冬季限定ルート)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5

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