長者ヶ岳〜熊森山〜陣馬の滝〜小田貫湿原[hike and seek]

- GPS
- 07:39
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,439m
コースタイム
7:04 休暇村分岐
8:14 長者ヶ岳
8:59 天狗岳
10:07 熊森山
10:44 猪之頭峠
12:36 陣馬の滝
13:56 田貫湖畔駐車場
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
熊森山前後 急登、天狗岳側は黒土の滑りやすい道 雪見岳側は黒土の滑りやすい道プラス痩せた道 猪之頭峠から林道湯之奥猪之頭線に降りる道 急で痩せた道、テープ、リボンを追って降りる。下に舗装道路が見えても直接向かわずテープを追って降りないと危険 |
写真
感想
ハイキングに行くに当たり、その場所を選んだのは何らかの目標や理由があって行く訳だが今回は
「モノ探し」が理由であり、「発見」が目標であった。
ちょうど一週間前、peach faceさんと一緒に長者ヶ岳〜天子ヶ岳を歩いたのだがその時に落としたサングラス、これを探しに来た。彼女はアクセスが遠く、そもそも私が勝手に見つけて驚かせてやろうというサプライズ狙いというか、ただの気まぐれで車中泊する当日に行くことを伝えたので単独での調査登山となったわけだ。
熊森山方面を選んだのも落としたと思われる区間が東海道自然歩道経由の長者ヶ岳山頂までの間ということなのでどうせ行くなら別のコースを、という理由である。これにも友人のgarnet0823さんが毛無山まで縦走する、というのが今月の下旬だと言っていたので下見がてら、自分が無理なく行ける範囲で情報提供できようか?との思惑もあり実施した次第。
そんな2週連続の車中泊地「道の駅朝霧高原」。日中暑くなるという天気予報を車中泊に適用してはいけなかった。
寒さで眠れない。眠っても寒さで1時間もたたずに目が覚め、何度目かの目覚めの後、身震いが一時止まらず、こりゃあ逝ってしまう、と仕方なく朝4:10、コンビニ経由で田貫湖へ向かう。
コンビニでカップラ食べて温まり、田貫湖のバンガローサイトのPでなぜかたくさん止まってる車。なんだ、ダイヤモンド富士とやらが今月下旬に見られるというがちょっと早いんじゃねーの?とくだを巻きつつ自分も撮影ポイントへ足を運ぶ。
1時間ほど待ったりぶらぶらしたり、野鳥や水鳥ウォッチングしたりして日の出を迎えた、右肩ダイヤモンドだった。
今回はバンガローサイトど真ん中を突っ切って行くコースで登り、落としたと思われる休暇村富士分岐のベンチから探索モードに入る。サイヤ人が使っていたスカウターを心のなかで作動させ、下を向きキュロキョロし、じわじわと登っていく。途中でどうにも納得行かず一度下りて登り直したりまでして探すものの、結局見つからず。前回唯一の残雪があった木段を登っている辺りでgarnetさんからLINEが来る。田貫湖のPで私の車を発見したということだ。私はサングラスを発見できなかったが彼はあっさり私の車と思惑に気づき、逆に私は彼がどうして今日登りに来たのか分かり兼ねた。どうやら単に「天気がいい時にきたかった」というのが答えのようだ。とりあえず探索要求をして私は先に進んだ。
ここでふと思ったのは捜索活動というのは大変神経を使い、時間も費やし、体力も使うのだなということ。比べるには重要度が違いすぎるが、遭難者の捜索となるとこの何倍もの労力がかかるのだと思うと、捜索に携わる方々には頭がさがる。
長者ヶ岳山頂に到着し、サングラスが見つからなかったので気持ちをリセットし、山歩きを楽しむことにした。
天狗岳まではダウンアップがややあるが比較的苦労なく歩けた。道中はgarnetさんとLINEでやりとりしながら道の状況、進行状況などを報告し私はそのまま進んだ。
熊森山手前600mほどの場所でまとまった残雪箇所がようやく出てきたが全くアイゼンを出す必要のない道なのでこれもLINEで報告。そういえば山の中でこんなに電波が入るのって便利すぎて拍子抜けするとともに姿を見ることのない友人との追いかけ登山を楽しんでいた。
熊森山直下は急登でロープ場が数箇所あった。これも登山道整備、と登ったあとはしっかり下までロープを垂らしその旨やはり連絡する。きっとgarnetさんは私のことを有り難い友人だと思ったに違いない、うん、違いない!
当初は熊森山から湧水峠まで戻りそこから下山を考えていたがgarnetさんが時間次第でエスケープする、とのことなので途中途中でやや長めの休憩を挟みつつ徐々に彼との時間差を縮めることに専念、下山も熊森山の先にある猪之頭峠からに変更した。
熊森山の下山道が急で滑る道だったので神経をすり減らし、峠まで降りたら長者ヶ岳以来再び見えた南アルプスに感激し峠の先までちょっと歩いて富士山のビュースポットを探してみたりと時間を調整しているとgarnetさんから連絡。
今日は毛無山までチャレンジさせてくれ、ということなのでなんだか無駄に時間調整してしまったなぁ、とちょっと損した気分になったがグッドラックの言葉の代わりに峠の道標前にアメちゃんを置いて画像をLINEで送る。
私は下山して滝と湿原を歩いて帰るコースを選択し、彼は毛無山までのロングハイクを選択した。それぞれハイキングで探す答えは別々、結局顔を合わせること無くそれぞれ先を進むことにした。
「hide and seek」ではなく、「追いかけっこ」登山はここで幕を閉じた。
猪之頭峠から林道に出るまでの道が一番不明瞭かつ危険性の高い道のりであったが短距離であったのと事前にレコでテープやリボンを頼りに下りる、と知っていたので無難に通過。
しかしここからの舗装道歩きが1時間半以上に及びいい加減辟易したわけだが、その道中では楽しいこともややあったわけで。
林道途中にパラグライダー飛び台が設置されているが幾人もの人が空中散歩を楽しんでいて富士をバックに羨ましい絵を見せてもらった。疲れて下向きで歩いているとまるでプテラノドンが上空に旋回してるのか、と思わせるデカい影を投影し優雅に飛んでいた。
更に路肩に黒みがかった大きな動物、まさか!と思ってよく見るとカモシカ。気配を消して食事に夢中な彼に気付かれないようにと歩くこと自体、無意味だったのだが彼は私を見つめたまま微動だにしない。
こちらは余裕を見せて片手を挙げながら「よっ!」とか言いながらチラチラみながら歩くのだが逃げる気配もない。悔しいのでちょっと珍妙な動きのあとに「よっ!」とやっても笑ってもくれずひたすら見つめられていた、わたしの姿が見えなくなるまで・・・
パラグライダーの着陸場まで下りると(多分)毛無山がよく見え、今頃garnetさんが歩いてんのかなぁ、なんか面白いなぁと思いながら歩いてみたり。
陣馬の滝では水汲みに訪れる住民に習うようにしてわたしも水を補給。そして忘れかけていた昼食をここで取る。
小田貫湿原ではカエルが大合唱。見ればあちこちで無数のカエルが草の陰からビョンビョン跳ねていた。そしてここでも食事を取る。ゲロゲロのBGMのなかで食べる食事は乙なものだった。
最後はたぬき展望台に登り、全く逆方向にまで昇りきった太陽を背に富士山を眺める。
変化に富んだハイクに心は満たされ、ここも2週連続の鳴沢村のガストでお腹も満たされ帰路についた。
コメント
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bo-tyu-zaiさん こんばんは。
うん?田貫湖?と思ったらやっぱり1週間前行かれてた所だったですね。友達の落し物捜索ツアーとは。見つからなかった様ですが何て優しい。
カモシカ、車道の近くまで。全然逃げないですね。我が隊、城峯山で遭遇したのに逃げられてしまいました。写真、撮りたかったです。
昨日は穏やかな良い天気で富士山もバッチリで良かったですね。
yuzupapaさん、こんばんは、コメント有難うございます。
そうですよ、2週連続、その前の本栖湖からパノラマ台登山も含めれば3週連続の富士山麓登山です。
サングラス、見つかりませんでした。garnetさんにも頼んだのですがやはり見つからず。
カモシカはビックリしました。逃げないもんですね、好奇心旺盛なのかな?
その他ガンや田貫神社に住む猫、小田貫湿原のカエルなど動物との遭遇が多かったです。
今後はどんどん花も楽しめる季節ですからいろいろ飛び回りたいです。できたらパラグライダーで下山したいと思いますけど
bo-tyu-zaiさん ありがとう。
私の不注意のため、ご足労おかけしましてお礼とともにすみませんでした
先週よりもよかったお天気は、私の気持ちが天に通じたか、行いの良い人への恩恵でしょう。
連絡をもらった時は私も行こうか迷いましたが、悲しいかな金欠にて不甲斐なく断念、当日は地元の山で遊んじゃってたりして…(´∀`;)エヘヘ
でもしっかりいろいろ出会って満喫して、あーやっぱり私も行けばよかった!
と思わせてくれるところがお見事でした
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