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Yamareco

記録ID: 449862
全員に公開
山滑走
槍・穂高・乗鞍

山スキーシーズンのフィナーレは摩利支天山からの滑降で締め

2014年05月18日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
ももちゃん🍄 その他2人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:57
距離
13.7km
登り
1,560m
下り
1,550m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

5:04駐車場-6:17ゲレンデトップ6:22-7:29森林限界-9:33継子岳10:11-10:57飛騨頂上-11:36摩利支天乗越-12:19摩利支天山12:37-13:24飛騨頂上-14:21継子岳14:33-14:45森林限界14:56-15:22ゲレンデトップ15:26-15:44駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
チャオ御岳の駐車場 本日で今シーズンの営業終了
コース状況/
危険箇所等
この一週間で雪がなくなっている部分がかなり増えてきました。
滑るためにはどんな苦労もいとわない!という方であればまだ行く価値はあると思いますが・・・。
夜明けとともに行動開始。今回は3名のパーティーで心強いです。
2014年05月18日 04:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 4:39
夜明けとともに行動開始。今回は3名のパーティーで心強いです。
朝焼けに萌える御嶽山(継子岳)
2014年05月18日 04:40撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 4:40
朝焼けに萌える御嶽山(継子岳)
今日が今シーズン営業終了日のチャオ御岳。
2014年05月18日 04:55撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 4:55
今日が今シーズン営業終了日のチャオ御岳。
ゴンドラ運転にはまだ早すぎます。
2014年05月18日 04:56撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 4:56
ゴンドラ運転にはまだ早すぎます。
スノーモービルのスタッフのお兄さんからわざわざ減速しておはようございますのご挨拶を頂きました。
2014年05月18日 05:23撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 5:23
スノーモービルのスタッフのお兄さんからわざわざ減速しておはようございますのご挨拶を頂きました。
ゲレンデを離れて斜度が上がるところでアイゼンに切り替えます。
2014年05月18日 07:11撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 7:11
ゲレンデを離れて斜度が上がるところでアイゼンに切り替えます。
急登、空気薄い・・・ということでハードです。
ネパール遠征から戻ってきたところの方、6000m級に比べると空気が濃い?!
2014年05月18日 08:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 8:48
急登、空気薄い・・・ということでハードです。
ネパール遠征から戻ってきたところの方、6000m級に比べると空気が濃い?!
斜面がエビの尻尾状の雪質です。これは滑りやすくて◎
2014年05月18日 08:49撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 8:49
斜面がエビの尻尾状の雪質です。これは滑りやすくて◎
巨大エビの尻尾と乗鞍。
2014年05月18日 09:19撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 9:19
巨大エビの尻尾と乗鞍。
今回はセルフタイマーでなく撮ってもらえるので思いっきり虫ポーズ(笑)
2014年05月18日 09:44撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 9:44
今回はセルフタイマーでなく撮ってもらえるので思いっきり虫ポーズ(笑)
もう継子岳山頂から一気に滑ると言うことができなくなってました。
2014年05月18日 10:06撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 10:06
もう継子岳山頂から一気に滑ると言うことができなくなってました。
摩利支天乗越への固い急斜面の登り。
2014年05月18日 11:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 11:18
摩利支天乗越への固い急斜面の登り。
中央アルプスの向こうに富士山が見えます。
2014年05月18日 11:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 11:33
中央アルプスの向こうに富士山が見えます。
乗越を通過して摩利支天山を目指します。
2014年05月18日 11:33撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 11:33
乗越を通過して摩利支天山を目指します。
岩場もスキーでGO
2014年05月18日 11:48撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 11:48
岩場もスキーでGO
また来ました。摩利支天山です。ガッチリと握手しました。ん?虫ポーズじゃないって?・・・あまりにも不謹慎な虫ポーズなので公開不可(笑)
2014年05月18日 11:58撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 11:58
また来ました。摩利支天山です。ガッチリと握手しました。ん?虫ポーズじゃないって?・・・あまりにも不謹慎な虫ポーズなので公開不可(笑)
だいぶ雪が減りました。
2014年05月18日 11:59撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 11:59
だいぶ雪が減りました。
摩利支天山よりドロップイン!
これで十分不謹慎かと・・・(汗)
2014年05月18日 12:38撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 12:38
摩利支天山よりドロップイン!
これで十分不謹慎かと・・・(汗)
三ノ池が復活しています。
2014年05月18日 12:39撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 12:39
三ノ池が復活しています。
トラバースするところでMさんが急斜面を滑り落ちて・・・。まぁ仮に転がりながら落ちても三ノ池までで岩もないですから大丈夫ですが。
2014年05月18日 12:49撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 12:49
トラバースするところでMさんが急斜面を滑り落ちて・・・。まぁ仮に転がりながら落ちても三ノ池までで岩もないですから大丈夫ですが。
飛騨山頂より継子岳に戻ります。
2014年05月18日 13:21撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 13:21
飛騨山頂より継子岳に戻ります。
今日はいい天気でした。
2014年05月18日 13:30撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 13:30
今日はいい天気でした。
摩利支天乗越を背に。
2014年05月18日 13:38撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 13:38
摩利支天乗越を背に。
雪が切れてます。
2014年05月18日 13:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 13:54
雪が切れてます。
継子岳のガリーを滑走。狭い部分の通過。
2014年05月18日 14:26撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 14:26
継子岳のガリーを滑走。狭い部分の通過。
雪は薄氷が融けてよく滑る快適な斜面でした。
2014年05月18日 14:28撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 14:28
雪は薄氷が融けてよく滑る快適な斜面でした。
薮は我慢。
2014年05月18日 15:04撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 15:04
薮は我慢。
今日が最終日ということで、ゴンドラ営業終了の15時を過ぎてゲレンデに戻ってきましたがなにやら賑わってました。
2014年05月18日 15:19撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 15:19
今日が最終日ということで、ゴンドラ営業終了の15時を過ぎてゲレンデに戻ってきましたがなにやら賑わってました。
また来シーズン!
2014年05月18日 15:21撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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5/18 15:21
また来シーズン!
撮影機器:

感想

当初はまた単独で継母岳のリベンジでも・・・と考えていたところに同行依頼が届き、3名のパーティーでチャオ御岳から継子岳と摩利支天山に行ってきました。
もともとチャオからのルートはレベルが高いため、はて如何にリスクを管理して山スキーを楽しんで頂くか、という点がポイントでした。
とは言え山岳会の先輩諸氏であり、かつ皆さん遭難対策委員でもあるので、基本は問題ありません。仮に滑落しても大きな問題にならないことを前提とした内容にしました。

継子岳への登りは早々にアイゼンに履き替えます。これは安全を考えると必然になります。
ロープによる確保は必要なし、万が一の滑落の際にはヘルメットによる頭部保護、自力での滑落制動となります。
ロープでつなぎ合うと、万が一の際に全員滑落するリスクを作るだけです。
歩くペースは一般的なものにして、確実に登ることを目指します。

継子岳からの滑りは、途中で雪が途切れているので歩きが入りますが、斜度は急ではなく問題なし。
四ノ池沿いにトラバースしてから登り返して飛騨頂上に到着。
ここでネパール遠征帰りのMさんが、中途半端に空気が薄いからか?調子が出ないとのことでここで待機。
もう一人のMさんと私の2名で摩利支天山を目指します。

乗越までのルートが固めの急斜面の登りで、しかも急斜面はどこまでも落ちていくような深いもの。
ここはクトーを効かせて慎重に歩きます。
乗越からは、夏道沿いにこれまたクトーを効かせてトラバース的に進んでいきます。稜線沿いは途中までは順調ですが、最後は雪が減って岩の上を歩いたり、かなりワイルドな仕様に。ここはちょっと無理させてしまったかと。
山頂が近づくと本当に雪がないので、板をデポして歩いて摩利支天山頂に到着です。
滑り降りる斜面をチェックし、急斜面のドロップインにテンションが上がります。
ここは賽の河原へのドロップインなので、岩のないところであれば途中で転倒して滑落しても板が外れても大きな問題にはなりませんから、Mさんにも一番安全(?)なところからドロップインしていただきました。
入り口は慎重に斜滑降で進み、雪の割れ目に足を取られた以外は、問題なくクリア。素晴らしい。
私もドロップイン、一番斜度のありそうなところからそのまま垂直に落ちてからターンしてスピードをコントロール。
一瞬不安定さによる恐怖を感じるも問題なく、それがまた雄叫びを誘発。この1本で満足です(笑)

賽の河原に滑り込み、カリカリの斜面を避けるため摩利支天乗越には登り返さず、三ノ池に滑り込むことにします。
しかし三ノ池、この地点からのドロップインは雪庇もあり摩利支天山に負けず劣らず急峻。一番マシなところからトラバース的に入るようにしたのですが、Mさんは慎重に入った結果、最初の70〜80度の壁が耐えきれずそのまま滑り姿勢で滑落。ずるずると落ちて行く姿を思わず動画撮影。
ここは落ちても岩もなく徐々に斜度が緩むので大丈夫と見ていましたが、やはり大丈夫でした。停止地点に合流してから、乗越の下部をトラバースして飛騨山頂に向かいます。
またまたシールで登り返すと、ネパールMさんが待ってました。2時間半くらい待って頂くことになって恐縮です。

さてここからは四ノ池側にトラバース的に滑り込み、進まなくなったところでシールを貼って登り返しです。
雪は雨が氷になったものやエビの尻尾状の雪が融けて、ある種のザラメになってました。これはかき氷みたいで滑るのには好都合です。
登り返しではまた雪が途切れていたポイントを歩いて渡り、再び継子岳山頂に。
ここからは先週の西側のガリー(ガリー1とか呼ぶらしい)を滑ることに。中腹で岩に阻まれて少し狭いところがありますが、問題なしとみました。
まずは私が滑り、続いてネパールMさん、もう一人のMさんと続きます。
ネパールMさんの滑りは素晴らしく、安心して見ていられます。(逆に私の滑りは豪快過ぎてドキドキもの?)
もう一人のMさんも毎年のようにレベルを上げておられ、かなりの急斜面ですがザラメ雪にも助けられて無転倒でクリアしました。

樹林帯に戻るポイントでは雪で埋もれていたハイマツが先週以上に茂っており、進入は困難に。スキーを脱ぐ必要があります。(私は脱がずに強引に突破しましたが…)樹林帯は我慢の滑りとスキー制御、ここも油断するとコースを見誤りゲレンデから外れたところに出てしまうので、まめにGPSを見て軌道修正して、無事にゲレンデトップに帰還。
チャオは今日が今シーズン営業最終日。ゴンドラは15時までなので、もう止まってました。
名残惜しむような若いボーダーの方々。
ベースまで雪がつながっているのはありがたいです。この週末にはもうないでしょう。
この雪の減るスピードを感じて、ようやく今シーズンの山スキーもこれが最終日と決心することができました。
数えてみれば35日くらい行ってました(笑)
スリリングな体験はありましたが、ピンチに陥ることも滑落も怪我もなく。
しかし、リスクは常に潜んでいます。悪条件が重なった時に、少しの油断や慢心から襲ってくる危険。
可能な限り、安全な山スキーを楽めれば、そして山スキーにチャレンジする皆さんに安全に楽しんでいただければ、と願っています。

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