北アルプス 大雨の竹村新道登り(高瀬ダム→竹村新道→船窪岳→蓮華岳→扇沢) ※テント泊


- GPS
- 30:22
- 距離
- 56.3km
- 登り
- 4,352m
- 下り
- 4,202m
コースタイム
- 山行
- 2:33
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 3:58
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 9:50
- 山行
- 6:19
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:00
天候 | 1日目:曇り 2日目:小雨→大雨(風は普通) 3日目:ガス時々晴れ 4日目:快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
東京から信濃大町駅までJR。駅から前泊地の七倉山荘までタクシー(約25分、七倉山荘宿泊客だと、1,900円)。翌日、七倉山荘から高瀬ダムまでタクシー(約15分、2,300円)。 【帰り】 扇沢から大町温泉郷まで、バス(約15分、1,030円)。大町温泉郷で入浴後、信濃大町駅までバス(約15分、540円)。JRで帰京。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【湯股温泉晴嵐荘手前】 晴嵐荘手前の吊り橋は、高瀬ダム側から来ると前半分が流失。渡渉が必要。 【湯股温泉晴嵐荘→噴湯丘】 噴湯丘まで行こうとすると、本流の渡渉が必要。至る所で熱湯が湧いているので、サンダル歩きのときは火傷に注意。 【湯股温泉晴嵐荘→真砂分岐】 ところどころガレ場の上部を歩く。転落注意。 【野口五郎岳→三ツ岳下】 ところどころ大きな岩の上を歩く。転落注意。 【南沢岳→船窪乗越】 アップダウンの連続、また崩壊地、ザレ場の上部通過も多々。ロープ等もあり、転落注意。 【七倉岳→蓮華岳】 鎖場等多し。 |
その他周辺情報 | 下山風呂は、いつもお世話になっております、大町温泉郷 薬師の湯。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
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感想
後立山連峰と裏銀座の間の空白区間を歩いてみようと思い計画。そこに前から気になっていた湯俣温泉と竹村新道を組み合わせて、ルート作成。
1日目。
七倉山荘に前泊してから、高瀬ダムへタクシーで。ほぼ平坦な道をひたすら歩く。軽量化のために、ハイドレーションには水を入れず。さくっと晴嵐荘に到着。
早速、テントを張り、すぐに噴湯丘へ。遠くからそれとわかるほど大きい。とても自然の造形とは思えないほど、見事なおぼっちゃまくんの頭。至る所でお湯が湧いているが、掘るものもないので、足湯程度で。温泉は、晴嵐荘に戻ってきてから内湯で楽しむ。ちなみに内湯は質素な作り。体を洗うための温泉じゃない水や湯はありません。
2日目。
前日に七倉山荘で見た天気予報では、雨の予報。晴嵐荘では電波がなく最新の天気予報が分からなかったが、実際は小雨。風もなく高曇りで、遠くの稜線もすっきり見えている。稜線に上がらず、湯俣で温泉三昧することも考えていたが、予定通り、稜線に上がることにする。
竹村新道は、険しい渓谷の谷底から尾根伝いに上がる道。そのため、最初から急登で、気持ち程度の緩い登りをほんの少し挟みつつ、一気に高度を上げていく。
湯俣岳到着。裏銀座の稜線がここから見えるようになる。雨は弱い。風もない。湯俣には戻らず、先に進むことにする。少し下って、南真砂岳まで再び急登。雨が少しずつ強くなってきたが、まだ大丈夫。相変わらずの高曇りで、常念山脈や、槍など周囲の山々はガスに覆われることなく、はっきり見えている。
しかし、南真砂岳を通過したあと、いよいよ雨が激しくなってきた。しかし、ここから湯俣に戻るにも相当に時間がかかるので、そのまま進む。風は出てきたが、強風ではない。雨に打たれながら、野口五郎小屋。外の温度計は、10度。カップヌードルを注文して、体を温め、エネルギーを補給する。
打ち付ける雨の中、烏帽子小屋までラストスパート。道はほぼ下り。一気に歩く。途中、雷鳥の群れ(6羽も!)に遭遇。この日、森林限界上にいたのは4時間程度だったのに、全部で17羽の雷鳥に遭遇した。
強くなる一方の雨の中、烏帽子小屋に到着。小屋に着いた途端、緊張が解けたせいか一気に体中がぐったり。テントを張る気力も体力もないと判断して、素泊まり小屋泊に変更。
3日目。
最新の天気予報では朝まで雨が残り、そのあとは天気は急速に回復するとのこと。小雨とガスが残っていたので、ぎりぎりまで出発を遅らせたあと、船窪に向けて出発。
この稜線では最も人が少ない区間。雨滴をたっぷり付けた草やハイマツで、前日並みに靴もウェアも濡れる。南沢岳の山頂あたりで、ガスが晴れ始め、日差しが降り注ぐ。
急なアップダウンが続く。気温もどんどん上昇する中、体力も奪われ、ペースは上がらない。しかも、水は消費する一方。ザレ場の縁歩きやロープもある中、集中力を切らさないように歩く。かなり精神的に参ってきたところで、船窪のテン場に到着。
水が欲しかったが、テン場の水場は使用禁止との頃で、テントを急いで張って、小屋に向かう。しかし、この道が遠い。空荷とはいえ、なかなか辛い道のりだった。食事もそこそこに眠りにつく。
途中、起きてみて夜空を見上げてみると、雲一つない満天の星空。しばし、見とれる。
4日目。
絶好のお天気の中、船窪のテン場をスタート。途中、小屋によって、ビールの空き缶を処分。小屋の親父さんがちょうどいたので、少し会話する。とても面白い。出発するときに、鐘を一打ち鳴らしてくれた。とても気持ちよいスタート。
前日ほどではないものの4日目も大きく下って、大きく上るを何度か繰り返す。最後、蓮華岳への登り。目の前に立ちはだかる長大な登り。しかも、強烈な日差しで、かなり暑い。気合いを入れて、一歩一歩着実に高度を上げていく。
人で賑わう山頂をじっと見据えながら、最後の登り。到着。安曇野の麓も一望できる、大パノラマ。
とはいえ、連休最後の日で、帰りの特急の座席を予約していたこともあり、長居はせず、先を急ぐ。針ノ木小屋での休憩も短めに切り上げ、扇沢へ下る。相変わらず暑く、ハイドレーションも途中で切らしてしまったが、ところどころの沢水を飲んで切り抜ける。
最後は、予定していたバスの発車時刻10分前に扇沢に無事到着。余韻に浸るまもなく、バスに慌てて乗り込むことになりました。
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