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Yamareco

記録ID: 4718695
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

北アルプス 大雨の竹村新道登り(高瀬ダム→竹村新道→船窪岳→蓮華岳→扇沢) ※テント泊

2022年09月22日(木) 〜 2022年09月25日(日)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
30:22
距離
56.3km
登り
4,352m
下り
4,202m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:33
休憩
1:25
合計
3:58
距離 12.9km 登り 276m 下り 140m
8:44
38
高瀬ダム
9:39
9:40
22
10:02
10:04
47
10:51
10:52
4
10:56
11:33
15
11:48
12:31
11
2日目
山行
9:22
休憩
0:28
合計
9:50
距離 15.9km 登り 1,911m 下り 639m
5:46
175
8:41
9:08
379
15:27
15:28
8
3日目
山行
6:19
休憩
1:41
合計
8:00
距離 11.8km 登り 918m 下り 1,366m
7:50
14
8:04
8:08
3
8:11
8:13
22
8:35
8:38
27
9:05
9:17
74
10:31
11:08
145
13:33
13:54
53
14:47
14:56
5
15:01
15:14
36
15:50
4日目
山行
7:56
休憩
0:42
合計
8:38
距離 15.6km 登り 1,286m 下り 2,087m
5:30
7
5:37
5:38
9
5:47
5:49
15
6:04
41
6:45
6:57
99
8:36
8:45
137
11:02
11:20
168
14:08
扇沢
天候 1日目:曇り
2日目:小雨→大雨(風は普通)
3日目:ガス時々晴れ
4日目:快晴!
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
【行き】
東京から信濃大町駅までJR。駅から前泊地の七倉山荘までタクシー(約25分、七倉山荘宿泊客だと、1,900円)。翌日、七倉山荘から高瀬ダムまでタクシー(約15分、2,300円)。
【帰り】
扇沢から大町温泉郷まで、バス(約15分、1,030円)。大町温泉郷で入浴後、信濃大町駅までバス(約15分、540円)。JRで帰京。
コース状況/
危険箇所等
【湯股温泉晴嵐荘手前】
晴嵐荘手前の吊り橋は、高瀬ダム側から来ると前半分が流失。渡渉が必要。

【湯股温泉晴嵐荘→噴湯丘】
噴湯丘まで行こうとすると、本流の渡渉が必要。至る所で熱湯が湧いているので、サンダル歩きのときは火傷に注意。

【湯股温泉晴嵐荘→真砂分岐】
ところどころガレ場の上部を歩く。転落注意。

【野口五郎岳→三ツ岳下】
ところどころ大きな岩の上を歩く。転落注意。

【南沢岳→船窪乗越】
アップダウンの連続、また崩壊地、ザレ場の上部通過も多々。ロープ等もあり、転落注意。

【七倉岳→蓮華岳】
鎖場等多し。
その他周辺情報 下山風呂は、いつもお世話になっております、大町温泉郷 薬師の湯。
高瀬ダムのスタート地点から、ダム堤体、七倉方向を望む。
高瀬ダムのスタート地点から、ダム堤体、七倉方向を望む。
高瀬ダムから進む先、湯俣温泉の方を望む。
高瀬ダムから進む先、湯俣温泉の方を望む。
トンネルの中。関係者の車両が通過。
トンネルの中。関係者の車両が通過。
実際の暗さに近いレベルまで、明るさを落としてみた。
実際の暗さに近いレベルまで、明るさを落としてみた。
湯俣温泉の手前から。右手に晴嵐荘。
湯俣温泉の手前から。右手に晴嵐荘。
晴嵐荘手前の吊り橋。この手前は渡渉。
晴嵐荘手前の吊り橋。この手前は渡渉。
晴嵐荘。
噴湯丘に向かう途中。至る所から温泉が湧いている。
噴湯丘に向かう途中。至る所から温泉が湧いている。
こんな感じでドバドバ湧いている。
こんな感じでドバドバ湧いている。
噴湯丘。背丈よりも大きい。
噴湯丘。背丈よりも大きい。
噴湯丘から燕岳の稜線が見える。
噴湯丘から燕岳の稜線が見える。
晴嵐荘の内湯。趣があります。
晴嵐荘の内湯。趣があります。
2日目。竹村新道の登りから、槍の穂先が見える。
2日目。竹村新道の登りから、槍の穂先が見える。
湯俣岳から、竹村新道の先を望む。
湯俣岳から、竹村新道の先を望む。
雨は降っているものの、視界は良好。
雨は降っているものの、視界は良好。
南真砂岳から、野口五郎岳方面。
南真砂岳から、野口五郎岳方面。
雷鳥がいっぱい。わかりますか?
雷鳥がいっぱい。わかりますか?
雨が強くなってきた中、野口五郎小屋に到着。これから先、雨がひどくなってきたので、写真はなし。
雨が強くなってきた中、野口五郎小屋に到着。これから先、雨がひどくなってきたので、写真はなし。
3日目。烏帽子池。
3日目。烏帽子池。
ガスが晴れてきた。南沢岳から烏帽子岳を振り返る。
ガスが晴れてきた。南沢岳から烏帽子岳を振り返る。
ちょこちょこ、注意を要する。
ちょこちょこ、注意を要する。
不動岳から船窪岳第2ピークへ向かう。アップダウンの連続。
不動岳から船窪岳第2ピークへ向かう。アップダウンの連続。
高瀬川断層による大崩壊地帯を行く。
高瀬川断層による大崩壊地帯を行く。
船窪小屋。
4日目。朝陽に染まる船窪小屋と槍ヶ岳方面。
1
4日目。朝陽に染まる船窪小屋と槍ヶ岳方面。
朝陽を浴びる。
北葛岳から望む、蓮華岳。登りが長大。
北葛岳から望む、蓮華岳。登りが長大。
蓮華の大下りを登っていく。
蓮華の大下りを登っていく。
蓮華岳山頂。
蓮華岳山頂から後立山方面を望む。
蓮華岳山頂から後立山方面を望む。
蓮華岳山頂から、槍ヶ岳方面を望む。
蓮華岳山頂から、槍ヶ岳方面を望む。
針ノ木小屋。
針ノ木峠からの下り。
針ノ木峠からの下り。
扇沢到着。
番外編。信濃大町駅から松本駅までは、リゾートビューふるさと号。
番外編。信濃大町駅から松本駅までは、リゾートビューふるさと号。
リゾートビューふるさと号の先頭部分には、北アルプスも望める大きな展望スペースがあります。
リゾートビューふるさと号の先頭部分には、北アルプスも望める大きな展望スペースがあります。

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ テント テントマット シェラフ 携帯トイレ

感想

後立山連峰と裏銀座の間の空白区間を歩いてみようと思い計画。そこに前から気になっていた湯俣温泉と竹村新道を組み合わせて、ルート作成。

1日目。
七倉山荘に前泊してから、高瀬ダムへタクシーで。ほぼ平坦な道をひたすら歩く。軽量化のために、ハイドレーションには水を入れず。さくっと晴嵐荘に到着。
早速、テントを張り、すぐに噴湯丘へ。遠くからそれとわかるほど大きい。とても自然の造形とは思えないほど、見事なおぼっちゃまくんの頭。至る所でお湯が湧いているが、掘るものもないので、足湯程度で。温泉は、晴嵐荘に戻ってきてから内湯で楽しむ。ちなみに内湯は質素な作り。体を洗うための温泉じゃない水や湯はありません。

2日目。
前日に七倉山荘で見た天気予報では、雨の予報。晴嵐荘では電波がなく最新の天気予報が分からなかったが、実際は小雨。風もなく高曇りで、遠くの稜線もすっきり見えている。稜線に上がらず、湯俣で温泉三昧することも考えていたが、予定通り、稜線に上がることにする。

竹村新道は、険しい渓谷の谷底から尾根伝いに上がる道。そのため、最初から急登で、気持ち程度の緩い登りをほんの少し挟みつつ、一気に高度を上げていく。

湯俣岳到着。裏銀座の稜線がここから見えるようになる。雨は弱い。風もない。湯俣には戻らず、先に進むことにする。少し下って、南真砂岳まで再び急登。雨が少しずつ強くなってきたが、まだ大丈夫。相変わらずの高曇りで、常念山脈や、槍など周囲の山々はガスに覆われることなく、はっきり見えている。

しかし、南真砂岳を通過したあと、いよいよ雨が激しくなってきた。しかし、ここから湯俣に戻るにも相当に時間がかかるので、そのまま進む。風は出てきたが、強風ではない。雨に打たれながら、野口五郎小屋。外の温度計は、10度。カップヌードルを注文して、体を温め、エネルギーを補給する。

打ち付ける雨の中、烏帽子小屋までラストスパート。道はほぼ下り。一気に歩く。途中、雷鳥の群れ(6羽も!)に遭遇。この日、森林限界上にいたのは4時間程度だったのに、全部で17羽の雷鳥に遭遇した。

強くなる一方の雨の中、烏帽子小屋に到着。小屋に着いた途端、緊張が解けたせいか一気に体中がぐったり。テントを張る気力も体力もないと判断して、素泊まり小屋泊に変更。

3日目。
最新の天気予報では朝まで雨が残り、そのあとは天気は急速に回復するとのこと。小雨とガスが残っていたので、ぎりぎりまで出発を遅らせたあと、船窪に向けて出発。

この稜線では最も人が少ない区間。雨滴をたっぷり付けた草やハイマツで、前日並みに靴もウェアも濡れる。南沢岳の山頂あたりで、ガスが晴れ始め、日差しが降り注ぐ。

急なアップダウンが続く。気温もどんどん上昇する中、体力も奪われ、ペースは上がらない。しかも、水は消費する一方。ザレ場の縁歩きやロープもある中、集中力を切らさないように歩く。かなり精神的に参ってきたところで、船窪のテン場に到着。

水が欲しかったが、テン場の水場は使用禁止との頃で、テントを急いで張って、小屋に向かう。しかし、この道が遠い。空荷とはいえ、なかなか辛い道のりだった。食事もそこそこに眠りにつく。

途中、起きてみて夜空を見上げてみると、雲一つない満天の星空。しばし、見とれる。

4日目。
絶好のお天気の中、船窪のテン場をスタート。途中、小屋によって、ビールの空き缶を処分。小屋の親父さんがちょうどいたので、少し会話する。とても面白い。出発するときに、鐘を一打ち鳴らしてくれた。とても気持ちよいスタート。

前日ほどではないものの4日目も大きく下って、大きく上るを何度か繰り返す。最後、蓮華岳への登り。目の前に立ちはだかる長大な登り。しかも、強烈な日差しで、かなり暑い。気合いを入れて、一歩一歩着実に高度を上げていく。

人で賑わう山頂をじっと見据えながら、最後の登り。到着。安曇野の麓も一望できる、大パノラマ。

とはいえ、連休最後の日で、帰りの特急の座席を予約していたこともあり、長居はせず、先を急ぐ。針ノ木小屋での休憩も短めに切り上げ、扇沢へ下る。相変わらず暑く、ハイドレーションも途中で切らしてしまったが、ところどころの沢水を飲んで切り抜ける。

最後は、予定していたバスの発車時刻10分前に扇沢に無事到着。余韻に浸るまもなく、バスに慌てて乗り込むことになりました。

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