ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 555708
全員に公開
ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

慰霊登山と文明の進歩について考え続けた藤原岳

2014年11月30日(日) [日帰り]
 - 拍手
ももちゃん🍄 その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:32
距離
10.9km
登り
1,560m
下り
627m
天候 慰霊登山は雨時々止む。藤原は晴れのち曇り・小雨。
過去天気図(気象庁) 2014年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
かつてはここから御在所岳に行くことを期待していたかの道標。
2014年11月29日 07:50撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/29 7:50
かつてはここから御在所岳に行くことを期待していたかの道標。
これも年季が入ってますな。
2014年11月29日 08:09撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/29 8:09
これも年季が入ってますな。
天気は雨ですが水量はかなり少なめです。
2014年11月29日 08:54撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/29 8:54
天気は雨ですが水量はかなり少なめです。
これも古い道標。御在所まで何分って書いてあったのか興味深い。500分とか?!
2014年11月29日 09:07撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/29 9:07
これも古い道標。御在所まで何分って書いてあったのか興味深い。500分とか?!
現地に到着。お線香を焚き、久しぶりのお供え物。1年ぶりやね。元気しとったか・・・涙を誘うシーン。
2014年11月29日 09:52撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
11/29 9:52
現地に到着。お線香を焚き、久しぶりのお供え物。1年ぶりやね。元気しとったか・・・涙を誘うシーン。
慰霊登山の後に直接大貝戸登山口に移動。さすがに午前中雨だったので駐車場はガラガラ。一般登山者は皆無でした。
2014年11月29日 12:01撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/29 12:01
慰霊登山の後に直接大貝戸登山口に移動。さすがに午前中雨だったので駐車場はガラガラ。一般登山者は皆無でした。
有名なRさんの相方Tさんに追いつく。ぎっくり腰のリハビリが12Lの水の歩荷ですか・・・いきなり実践ですやん。
2014年11月29日 15:16撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/29 15:16
有名なRさんの相方Tさんに追いつく。ぎっくり腰のリハビリが12Lの水の歩荷ですか・・・いきなり実践ですやん。
暗くなるまで一輪車で石運びを行い、工務店の方々と夕食に。
2014年11月29日 18:45撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/29 18:45
暗くなるまで一輪車で石運びを行い、工務店の方々と夕食に。
夜空はきれいでした。ここは標高が1000m少しなので、先週の小秀山の方が秀逸でした。
2014年11月29日 22:22撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/29 22:22
夜空はきれいでした。ここは標高が1000m少しなので、先週の小秀山の方が秀逸でした。
明るい方は市街地側。いかに街が明るいかが分かります。
2014年11月29日 22:25撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/29 22:25
明るい方は市街地側。いかに街が明るいかが分かります。
雲の切れ目からご来光。
2014年11月30日 06:18撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
11/30 6:18
雲の切れ目からご来光。
雲の上から登場です。
2014年11月30日 06:25撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
11/30 6:25
雲の上から登場です。
朝焼けに燃ゆる〜
2014年11月30日 06:35撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/30 6:35
朝焼けに燃ゆる〜
小屋の建設は専門家に任せて。砂の運搬も終わり、登山道整備とゴミ拾いに回ります。
2014年11月30日 14:36撮影 by  XZ-2 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
11/30 14:36
小屋の建設は専門家に任せて。砂の運搬も終わり、登山道整備とゴミ拾いに回ります。
撮影機器:

感想

yさんの一周忌の慰霊登山と、藤原山荘のトイレ建設お手伝いのハシゴに行ってきました。

慰霊登山はあいにくの雨でしたが、傘をさしての実施となりました。
現地ではケルンもそのまま残っており、yさんの妹さんから頂いたメッセージを伝え、また来るよと声をかけて後にしました。

忘れないよと。


藤原山荘のトイレ建設、いよいよあと3週間を切りました。
来週再来週は日曜日に予定があるので参加できるのは残りあと2日。
山荘に泊まるチャンスはこの週しかありませんので、お昼を済ませて午後から登ります。
今回は泊り道具とビール3Lを担いだので結構な重量、汗をかかないようにゆっくりしたペースで進みます。
3時過ぎに着いたので、暗くなるまで一輪車で石運びをしておきます。
翌朝は朝食を済ませたら残っている砂運びを行います。
先週の砂運びで腰を痛めたので、今回は控えめな量にしておきます。
2時間ほど汗を流すと、当日の登山組がどんどんやってきましたので、交代してもらいます。
今日はあまり体力を使わないゴミ拾いの作業に回りました。

ここはその昔、スキー場の小屋がありました。
リフトなどの設備はなく、自力で登って滑るというものですが、小屋があり飲食物の提供が行われていました。
残念ながらその当時のゴミが埋設されており、一部が露出しています。
当時の価値観では、環境がどうのという時代ではなく、貧しさから豊かさへの過渡期にあったと思われます。
ゴミは掘り出し始めると際限なく出てきますので、ある程度表面にあるゴミの処分に留めておかないとライフワークになってしまいます。
空き缶、割れた瓶、プラスチック類の不燃物が中心です。燃えるゴミはありませんが、そのまま燃やしたのでしょう。

一瞬、どうして過去のゴミを今自分が処分しているのだろうという疑問に突き当たります。
人類の資産、遺産というのは、必ずしも良いものばかりでなく、いわゆる負の遺産というも多数あるのでしょう。
スキー場が運営されていた当時は、パソコンはおろか携帯、スマホなどももちろん存在しませんでした。インターネットという単語すらありません。
現代はそのような文明の利器の恩恵にどっぷり浸かっており、さも当然のような感覚で利用していますが、これらは先人の努力と苦労の積み重ねによって得られています。
携帯電話の出発点は「火花通信機」という極めて単純な、ノイズを撒き散らすことで無線通信を実現していた世紀の発明です。
そういう先人の工夫の数々の中で、失敗作も多々あったでしょう。
日本でも全国的公害病に悩まさせていた時代がありました。カドミウムや有機水銀の猛毒による中毒は有名なところです。大いなる失敗だったと思います。

朽ちかけた空き缶、割れたガラス片、瀬戸物片、飲料のプラスチック容器、レトルト食品の袋、といったゴミを拾いながら・・・先人の努力による恩恵を享受しつつ、次の世代にそれを生かし引き継ぐこと。
負の遺産は現代に住む我々ができる範囲で片付け、なるべく次の世代の負担にならないようにするのが責務なんだろうと。

とても深い思いに浸ることのできた2日間でした。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:829人

コメント

先人の努力の恩恵と負の遺産
慰霊登山含めお疲れ様でした。
「先人の努力の恩恵と負の遺産」
まさしく、その言葉がしっくりきます。
先日、スーパープレゼンテーションという番組で平和学習の先生が「すまない、我々大人は世界をめちゃくちゃにしてしまった。」という言葉とリンクしてしまいました。次世代にいい山を引き継ぎたいものですね。
2014/11/30 23:35
Re: 先人の努力の恩恵と負の遺産
深いんですよね〜
経済活動の活性化といいつつ実際にやっていることは枯渇資源の浪費、後世から見返すと「景気回復がどうのこうのとか小さいわ!」と言われそうです。
フンコロガシの大センチコガネが立派です
2014/12/1 22:25
なるほど!
慰霊登山。足元の悪い中、お疲れ様でした。彼は元気そうでしたか?

「先人の努力の恩恵と負の遺産」
ごみを山頂に捨てることが当時はごく普通に「常識」だったのでしょう?!
そう考えると、ひょっとしたら我々も後世に間違った事をしているのかも知れません。
2014/12/1 10:35
Re: なるほど!
とても元気でしたよ。以前よりもっと笑っているようでした

昔は、野生動物が登山道の真ん中に排泄するように、山の中にゴミを捨てることはごく普通のことだったのでしょうね。
今の時点で何が正解で何が間違っているのかを判断するのが難しいことがたくさんあると思います。将来に放射性廃棄物を残すことと、枯渇資源の石油を食い尽くすことのどちらが正解なんて誰にも分かりません。
ただ、なるべく資源を節約する、古くなったものでも大切に使い続けることは間違いにはならないと思います。
古くなった私も大切に使ってくれますか?
2014/12/1 22:30
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら