六甲山で虫に刺されながら十八丁尾根と五助谷


- GPS
- 10:23
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,254m
- 下り
- 1,243m
コースタイム
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 10:21
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
そこから帰るわけにもいかず30分の舗装道路歩きで決行したが、その道路はなぜかバスは通ってないのに車はガンガン走っており、おそらくもう土砂崩れ現場は片道交互でも通れるようになっているのではと推察。 ただバスがいつ再開するかは分からないので、もしそちら方面行くなら要確認。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
十八丁尾根は尾根道まで上がってしまえばしっかり踏まれた道が続いていて岩の巻きも全て安全に通れるが、最初の林道が荒れに荒れており、これをどこまで行ってから斜面に取り付くか、そしてその直登のどの時点で尾根道に出会えるかで難易度やしんどさも変わりそう。 五助谷はそれなりに危なかったり、一瞬とはいえロープ頼みの腕力登攀になるところもあったりで、誰にでもお勧め出来るところではなかった。 また、最上部の笹藪くぐりも結構強烈なので、暑い時期は緑が繁殖する時期は避けた方が賢明かも。 |
写真
でも聞くと歩く距離は30分くらいとのことで決行。
ただ、バスが迂回しているはずの区間も車はガンガン走っており、おそらくもう道路は復旧していてバスももうすぐ普通になるのではと感じたがどうなのか。
途中上に上がっていくテープも見かけたが、まだ林道は続いてるはずなので下に降りたり小さい谷渡ったりしながらとにかく林道を探して藪漕ぎしながら右往左往。
もうこの時期虫が多く、薮の中なのでヤブ蚊だらけで強い虫除けつけてるにもかかわらずこめかみや長袖の上から肘の所など刺されまくって早々に戦意喪失気味。
またまた道も無い所を無理矢理直登したり少しでも上目指して左に寄せていったりした所、なんと途中で境界石の打たれた登山道に飛び出した所を見ると、結論としてはあのままもう少し林道行くのが正解だったよう。
ただ、どんどん荒れる一方で実際あの辺り一帯の倒木など押し通ったらその後また歩ける林道が続いていたかどうかは分からない。
この尾根通ってみたいと思った理由は一つには船坂峠から六甲山頂までの裏六甲バリエーションルート通る度にここはまだ通ってないなと思ってた尾根だったことと、そう思ってレビューなど拝見してみると決行岩が出てきて面白そうと思ったから。
しかし、この尾根道はどこもしっかりしていてそれに従う限り分からない所も危険な所も一つも無かった。
おそらく楽しいのはその道から外れて岩を直登したりするのかなとも勿論思ったが、とにかく寝てないし予定では五助谷までやると時間もギリギリのはずなのでもう素直に道に従う。
字が頂上向きに書いてあって下から上ってきた時点では見えなかったから、写真は通り過ぎてふり返って撮った。
つまり今回は向こうから上ってきた所。
それにしても尾根道はこんなしっかりしてるのに一番下はあんなボロボロの林道に藪漕ぎだらけっていったいどういうことなのか。
この前は土曜に来たら記念撮影の順番待ちが出来てたのを思うとびっくり。
このあとちょっと飯にしようと東屋まで下りたら女の方が1人先に食べておられて、その前ではこれまたびっくりの作業車両による架線点検中。
たまたまその方が同じシリーズの靴履いておられるのに気が付いてちょっと話などしながら飯。
しかし踏み跡はロープの向こうにも続いてる。
もしかしてここまでのトラバースで巻いてきた堰堤の次のがあったりしてそれを巻けるのかなと、最初は偵察のつもりでそのままトラバースを進んだらそれまで以上に狭く手がかりも少ないヤバイ踏み跡になってしまい、もう先がどうなってるのかも分からないままどんどん悪くなるトラバースを戻ることも出来ず進む。
ここはマジでロープ無いとやばかった。
せめて足場がガッチリした岩とか、壁側に手がかりがあるとかならともかく、足場は土だし壁側は草付きっぽいのに真横は10メートル以上ストンと落ちた滝。
しかもロープは新しめながら細身の虎ロープ。
ほんと気休めにしか掴めないから真剣に歩いた。
そのうえこの日は水量は少ないはずと思ったんだが少なくともパンツはびちゃびちゃになるくらいのシャワーではあった。
この日ハイカットの靴にロングスパッツでよかったと思った場面の一つ。
しっかりしてるので地震でもない限り崩れてくることは無いとは思うが、関西ではなかなかお目にかかれない規模かも。
山頂下の東屋で食べたから大丈夫かと思ってたが、ホッチキス堰堤からこのガレ場にかけてしっかり足を上げる場面が続いたせいか腹が減ってしまってシャリバテ状態に。
しかしゆっくり出来るような場所もなく、とにかく縦走路にでたら思いっきり食べようとそればかり考えて上る。
ここら辺が出口かとテープに従うが、ちょうどそのあたりに何本か茨が生えてて気が付かずに突っ込んでしまって大変だった。
もちろんこの場所も何度も通ったことあるが、まさかここがこんなふうになってるとは今まで全く知らなかった。
縦走路に入ってしまったらまたしばらく歩かなければならないので、この裏の喫煙所のベンチで飯にしてしばらく休んだ。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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---|
感想
とにかく季節が悪かった。
こういう低山で藪漕ぎのあるようなバリエーション行くなら寒い時というのは嫌と言うほど分かっているはずなのに、まあそうそう都合よく行けるわけもなく、結局毎年一回は虫に刺されまくったり笹や茨で切り傷作ったりしてる気がするが、いつまで経っても学習出来ない。
今回も梅雨の晴れ間を逃したくなく、急遽どこか行くことにしたはいいけど例によってほとんど寝てないので出来れば車出さなくていい所、つまり自分にとっては六甲山でバリルートがあればと探したところ、好きで何回か通ってる船坂谷から六甲山頂までの裏六甲トラバースルートで途中クロスする瑞宝寺谷東尾根と思っていた尾根道が実は十八丁尾根という名を持つ今では閉鎖された林道から入るバリルートで、しかもその登山口までバスで行けると分かって俄然その気になり、ついでに距離稼いでたっぷり山にいるために五助谷も登ってくる予定にして出発。
ところがいきなり有馬から先土砂崩れでバス迂回とのこと。
決め手の一つだった登山口までバスで行けるコースという目論見は早々に崩れ、有馬から30分の舗装道路歩きが追加されることに。
そのうえ地理院地図に実線林道書かれてるからいくら閉鎖林道とは言っても道はハッキリしてるだろうなどと思ってたのがとんでもなく、入ってしばらくして堰堤に下りていく道と山腹巻いていく道の分岐を当然巻き道の方に上がっていったら道が分からなくなってヤブ蚊だらけの中を右往左往。
はっきりした尾根道見つけてからは岩場も全てはっきり巻き道が付いたなぜかよく踏まれた尾根で、楽しむなら岩を直登だったかもしれないが寝てないしおそらく危ないのは五助谷と思ってたのでここは素直に登山道通りに。
すると危ない所も分からない所も無く目的の裏六甲トラバース道との交差点も通ることが出来、ヤブ蚊に咬まれまくった以外は結構楽しかった。
その後山頂下の東屋で女の方と少し喋りながら飯を食べて後半戦に出発。
石切道下って五助谷道への入り口は舗装林道に出会うので分かりやすかったが、昔通ったような気がしてたのにそこから先はまったく記憶に無かった。
とにかく山道入ったところからだいぶ先で水線に下りるまでずっとトラバース道でしかも先に行くほど細くヤバくなる。
途中水線まで一直線に下りるらしきロープがあったのに、踏み跡は先に続いてもいたのでもしかしたらもう一つ堰堤巻いたり出来るのかななどと思って踏み跡を先に進んでどんどん大変になってしまったので、ここはやはりロープで下りておくのがよかったのかもしれない。
その先はロープが張ってなければヤバイ滝の落ち口横を通る巻き道やでかい岩で塞がれてロープ下げてくれてなければ通れなかったかもしれないスリット堰堤、ホッチキスの連続に関西ではあまり見ない長さの源頭部ガレ場上りととても楽しめたが、そのガレ場上り途中で腹が減ってシャリバテになってしまい、虫も多くて休める場所も無い中、最後の尾根の詰めで笹藪のトンネルくぐりでコンクリートの建物に突き当たるまでヘロヘロになってしまったが、十分山を歩いたって気にさせてくれる谷だった。
まあおかげで今もこめかみ周辺や手首に肘までかゆくて抗ヒスタミン系の虫刺され塗りまくってる状態。
さてこんな時期に次はどこに行ったものか。
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