夏日にきつかった武奈ヶ岳バリエーション繋ぎ


- GPS
- 10:57
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,570m
- 下り
- 1,571m
コースタイム
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:55
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
シャクシコバノ頭西南尾根も武奈ヶ岳東尾根も途切れ途切れでも踏み跡は続いてるので、尾根に乗ってしまえば出来るだけ尾根芯外さず踏み跡辿れば危険なところは無い。 気を付けるとすればシャクシコバノ頭西南尾根では途中の藪漕ぎ帯で、おそらく人が入らなければ年々ますます通りにくくなると思われるのと、武奈ヶ岳東尾根では取り付きの尾根を間違えないことか。 |
写真
この後もう少し先まで尾根末端を見に行くが、崖になっていて踏み跡らしきものも無いのでここから上がった。
もう比良にはほとんど熊はいないという気がして熊鈴も持ってきてないけど、やはりまだいるのか。
そういえばこの日あまり人の通らないマイナーな部分で出会った方達は鈴着けてた。
牛小場は今は牛コバの事だろうが、御殿岩と大モミは分からない。
ここは完全に間違い、はっきりしない尾根は尾根芯という原則忘れてトラバース道に。
でも、上り始めの小屋から始まってずっとはっきり道は続いていて、その上でこんな綺麗なトラバース道とピンテ現れたら誘い込まれてしまう人もいるに違いない。
先を見るとまだトラバース道は続いてるが。左の尾根はより高くなってトラバース道への傾斜もとても取り付けそうにない。
地図見る限りこの尾根は大きく上下することはなく、小さいピークは幾つもあるにしても基本ずっと上り調子。
これはおかしいと急に不安になり、ここから後ろ斜め上に獣の踏み跡と思われる足跡を踏み、ストックではとても上れない傾斜なので木を掴みながら尾根を目指す。
たどり着いてみればそれなりに歩ける踏み跡がちゃんとあったので、やはりこの尾根も尾根芯外さず上るべき。
しかし、となるとあのトラバース道はいったい何だったのか。
道を歩いているつもりがいつの間にか薮に誘い込まれ、向こうに隙間があるようだからと無理矢理木を踏み越えて行くとまた道が現れるといった感じ。
おそらく人があまり入らなくなってから植生が広がり、薮と化してるわけで、このままではますます通れなくなりそう。
薮が出てきたあたりから虫も酷くなり、一度耳の中にアブだかブヨだかハエだかが入りかけて慌てて耳払ったら眼鏡が吹っ飛んでしまって大変だったりしたので、勿論帽子に虫除けふったりはしてたけどこの夏初めてパワー森林香点火。
まるで豚のような鳴き声だったけど顔も大きさもおそらく狸。
狸ってブヒブヒ鳴くんだろうか。
先週のシャリバテの反省から今回はおやつパンではなく食事パンを三つで万全を期す。
焦って飛ぶように前に進んだ。
結局沈むっていっても深いところで足首くらいだったが、1人でウィークデイにマイナーな道歩いてていきなり足が沈んだら怖い。
尾根末端からは厳しそうで、たいていちょっと南側から回り込むようだが、小さい谷が流れてるのでまずはそこに下りるところ探しから。
ウロウロしたあげく一カ所下りれるところを見つけたし、対岸には踏み跡らしきものも見える。
これが結構なズルズルの崖とも言うべき傾斜で、自分は細い木をまとめてつかんで上ってたら段々末端の方に逃げてしまい、やっと尾根芯に上り着いたのはおそらくもう尾根末端から無理矢理這い上がってくる崖ギリギリの所で、そこにびっくりするくらい大きい木が。
自分自身こんな太い木は他でも見た記憶が無いが、これはもう比良山地でもトップクラスの太さではないだろうか。
側までは行かなかったが、おそらく大人2人でも腕が回りきらない感じ。
でも結局自分が気が付いたのはこのひとつだけだった。
よく分からないけど浅いシダの斜面はよく止まってくれて上りやすいので草原部分はどこでも行けるが、途中の森地帯のどこを突破するか、左か真ん中か右か。
地形的に左が尾根の凸角に見えたのでよく分からん尾根は尾根芯の原則に従って左から入った。
最初は余力があればコヤマノ岳から中峠に下りてヨキトウゲ谷、奥ノ深谷と繋いで朝入ってきた明王谷林道で帰ろうなどと舐めたこと考えてたが、30度ある夏日に道の無いバリエーション二本、ずっとふくらはぎからアキレス腱伸ばされっぱなしで上った後で、もう足的にも時間的にもそんな余裕どこにも無し。
エスケープとして考えてた御殿山コースでさくっと下りることに。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
梅雨の晴れ間がありそうで各地の天気見ていくと、一番確実に晴れそうなのが比良方面だったので武奈ヶ岳に行くことに。
ただ、もうノーマルルートはどこも何度も通ってるのでまだ通ったこと無いところをと思い、以前から気が付いていた明王谷林道からシャクシコバノ頭に、広谷から武奈ヶ岳にそれぞれ直接突き上げる尾根をいっぺんに歩いてみることに。
そして帰りは御殿山コースは雪の時以外はあまり好きではないので、疲れた身体に涼しいようヨキトウゲ谷から奥ノ深谷と繋いで下りてこようなどと欲張ったことを。
結果、両方とも思った以上に人が歩いてなかった。
分かりにくいのは当然で仕方ないが、人が歩いてないということは踏み跡があっても地面がしっかり踏み固められておらず斜めの傾斜のままで土も緩くて滑りやすい。
木段も続くと太腿に来てしんどいが、この少し滑るそこそこな傾斜の斜面をずっとというのもふくらはぎからアキレス腱に堪える。
おまけにこの日は夏日で下界は30度オーバー予報。
最初のシャクシコバノ頭西南尾根では藪漕ぎ帯にこの夏初めてパワー森林香点火するような虫攻撃もあり、すごい傾斜ではないが正直なところここ上りきった時点でだいぶ消耗してしまってた。
それでも武奈ヶ岳到着時点では時間的にはまだ大丈夫そうだったので、サクサク歩いて釣瓶岳から楽なナガオを下って広谷に着いたところで飯も食べて、少し体力回復させて二つ目の目標の武奈ヶ岳東尾根に。
ここは結構入り組んでいて間違った尾根に入ると面倒そうなので慎重に。
それでも尾根末端付近で小さい谷の向こうにおそらく登路と思われる踏み跡を発見したので一安心して渡渉し、その踏み跡に従ったが、すぐに尾根への直登になったところは相当な傾斜の上ボロボロに崩れる。
ほんとにみんなこんな所這い上がってるのかと思いながら自分はまばらに生えてる細い木を根元から何本かまとめて掴んで踏み跡からは離れて尾根末端方向に逃げながらなんとか尾根芯に上り着く。
そこにあった巨木はマジで立派でびっくりした。
まあこの部分だけはいろいろ面白かったが、後は上り一辺倒でまたまたふくらはぎからアキレス腱削られる斜面を見え隠れに続く踏み跡繋いで上っていく。
尾根末端の崖上った後は傾斜はそこまでではなくストック突いたまま上れるが、とにかく暑いのとすでに午前中でだいぶ足削られてるせいで徐々に弱ってきて、最後北陵に飛び出すシダの草原の斜面はアーウー声出しながらなんとか登り切った。
この日二度目の山頂はすでに想定よりだいぶ遅くなっている上、足的にももう長い距離は辛いので御殿山コース下りること即決。
最後の坊村直前の延々続くジグザグの下りはもうヨレヨレ。
まあこの日歩いたバリルート二本ともちゃんとルーファイ出来て踏み跡外さず歩ければ岩場など危険なところも無いが、やはり季節は選んだ方がより楽だったかもでした。
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