甲斐駒ヶ岳・摩利支天


- GPS
- 16:03
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 2,492m
- 下り
- 1,256m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 7:41
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 8:20
天候 | 一日目 曇 二日目 晴(快晴に近い晴) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
①JR 松本 6:30 あずさ4号 小淵沢7:14 ②タクシー 小淵沢→尾白川渓谷駐車場 4,110円 ●帰り ①南アルプス林道バス 北沢峠15:00→仙流荘 1,370円 ②JR関東バス 南アルプスジオライナー 1,780円 仙流荘17:00→茅野駅 定刻18:24着 9/1 18:10着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●黒戸尾根 前半 緩急 五合目〜七丈小屋 鎖・梯子 山頂 岩場・鎖 時々 ●仙水峠経由北沢峠 小松嶺周辺 やや岩場 夏山で雨ではなかったので全般に快適 |
その他周辺情報 | 仙流荘 日帰り入浴 600円 ザックは入り口側の靴箱辺りに置く サウナ、露天風呂あり 登山者多 |
予約できる山小屋 |
|
写真
むかわ米のカレーやエビフライ美味しかった。素麺も良かったです。カレーはおかわり自由。
周りに釣られておかわり。苦しくなりましたが、満足。すぐ眠くなって7時には寝てました。
スーパードライ500ml 800円
頑張った自分へのご褒美。
疲れていたせいか、飲み切るのに苦労して、欲張らず350ml(一番絞600円)にしておけば良かったかも。
来る人は少ないようで、ここからの帰りに一人とすれ違いました。危険箇所はありませんが、踏み跡が分かりにくいところがあり、変なところに迷いこんで動けなくならないよう、慎重に確認しつつ進みます。
分岐から途中でストックをデポしたのですが、帰り道、何処にデポしたのか思い出せなくてかなり焦りました。分岐して少し進んだところにデポしてありましたが、自分の記憶と少し違う。デポした荷物を写真に撮るなど次は気をつけようと思います。
仙水峠は結構苦戦しました。足の疲れが一気に出てきて。転倒しないように、ゆっくりゆっくり下山しました。
六方石手前あたりでスマホバッテリーが心許無くなってきたので、ザック内で充電しつつ、駒津峰を越えて仙水峠へ下山します。その間、写真なし。でも、定期的にヤマレコが時刻と標高を教えてくれるので、とても助かりました。六方石から駒津峰分岐まではストックなし、仙水峠への下りはストックあり、が良かったです。
感想
中央本線から摩利支天とともに迫力ある姿で存在感の際立つ甲斐駒ヶ岳。是非登りたいと思っていたのですが、黒戸尾根を登りたいと考えてしまったことから、計画が中々進まず。
仙流荘〜茅野駅を結ぶ南アルプスジオライナー号が、金曜日、月曜日も運行されると知り、黒戸尾根→山頂→北沢峠プランが一気に現実のものとなりました。
長いコースタイムから七丈小屋での一泊を計画。黒戸尾根はブナ立尾根の長い版とのイメージでしたが、梯子と鎖が多く苦労しました。私の実力からピストンにしなくて良かったと思っています。
●8/31(木):竹宇駒ヶ岳神社から黒戸尾根を登り七丈小屋まで
①登山口(770m)〜刀利天狗(2049m)
小淵沢駅からタクシーで尾白川渓谷登山口まで。既に8時近くで直射日光はないものの暑いです。内転筋が張っている感じがあり、少し心配なので、ゆっくり登りたいと思います。
駒ヶ岳神社は雰囲気があってとても良い。しっかり安全祈願して出発です。
尾白川の吊り橋を渡り、十二曲のやや急な登り。今日は調子が今一つ。中々ペースが上がりません。この時点で既に勇気ある撤退をしようか迷うくらい。それでも笹ノ平までは頑張ってみようと自分に言い聞かせて登っていきます。
急登もありますが、緩やかな所も多く、三大急登のイメージとは違う印象。意外と余裕かも〜黒戸山も寄って行こうかな、なんてこの時点では考えていました。
笹ノ平を経て、八丁坂250mの登りが中々キツいです。小休憩が増えてきました。内転筋と膝は大丈夫ですが、ペースが上がりません。調子は悪いです😥
この先で刃渡り。ここは鎖があるので、前評判ほど怖くありません。でも、鎖が無かったら……かなり怖いと思います。感覚的なものだと思いますが、鎖があるだけで安心感が段違いです。
刃渡りの先も鎖のない岩場的な。こちらの方が少し怖いかも。
まもなく刀利天狗到着です。二つの祠。趣きがありますね〜。時刻も13:15。自作オニギリを食べて、七丈小屋を目指しましょう。
②刀利天狗〜七丈小屋(2370m)
黒戸山を巻く緩やかな道。そうは言っても山道。足元に気をつけて進みます。黒戸山へ行ける場所に到着しましたが、ピンテも不明瞭。15時までには七丈小屋に着きたいので黒戸山は断念します。
ここから五合目まで下り。結構、足に負担がかかります。思っているよりも疲労が溜まっていましたね。どんどん標準コースタイムから遅れていきますが、焦っても仕方ないので慎重に進みますよ。
五合目小屋跡で下りは終わり。ここから階段風の梯子と岩場の連続。
えっここを登るの、という場所もあります。滑落したらまずい、という箇所も多数。必死に梯子と鎖にしがみつきます。3点支持を意識しつつ、慎重に。
幸い空いている、というか、ほぼ誰もいないので自分のペースで登れます。立ち休憩しつつ気力で登ります。もう後戻りできないので、怖くても登るしかないです。
小屋が見えた時は、心底ホッとしました。五合目からのCT1:10よりかなり遅いと思っていましたが、後で確認すると、ほぼコースタイム通り。まあまあだったんですね。
登山家の花谷さん(YouTubeで事前リサーチ)が一人で切り盛りされている小屋です。忙しそうなので、さっと受付を済ませます。アミノバイタルを頂き嬉しかった。第一小屋は9人でした。2階のカーテンで仕切られたスペース。シュラフカバーを広げて小休憩。ハンガー3つ使えてありがたや〜。夕食は17時から。
おかわり自由のカレー。米は むかわ米。美味しいです。また、エビフライや素麺も疲れた体に染み渡ります。
食後、少し外を散策して19時には就寝。耳栓フル稼働で、まあまあ眠れました。
●9/1(金):七丈小屋から山頂。摩利支天に登り仙水峠経由で北沢峠まで
③七丈小屋〜山頂(2967m)
朝食は5時からですが私は一泊夕食のみプラン。朝は持参した くるみ入り食パン3枚です。4時には起きて準備しましたが、なんだかんだでパンも5時半過ぎに食べ始め6時頃出発。遅くなりました。
天気は最高な感じです。七丈小屋宿泊者が七丈からは怖い所ない、と会話しているのを聞いていたので余裕と思っていましたが、全然そんなこともなく。えっという所も多かったです。初見者には厳しいだけで、経験者にとっては然程でもないのかもしれません。
まあ、なんとか最高の眺望に励まされつつ八合目、九合目と進みます。名所の2本剣も堪能。2本剣と鳳凰三山の間に富士山❗️最高です。
北沢峠からの道と合流する辺りは風が強かった。ヘルメットももういいかなーと思いましたが、まだ下りも長いのでそのまま。山頂に向かいます。
そして、最高の眺望( ^ω^ )
黒戸尾根を頑張った達成感もあり、思わず笑みがこぼれます。先着は4人のみ。山頂標も独り占めできます。広めの山頂をウロウロ、ウロウロ。眺望を楽しみました♪♪♪ ほぼ3,000m級の360度パノラマは素晴らしい。
④山頂〜摩利支天(2820m)
じっくり山頂を堪能してから摩利支天へ向かいます。滑りやすい道を下り摩利支天分岐。
分岐から300mくらい。往復30分位です。人も少なくいい感じ。岩場登るのでストックは使わない方が良いです。
斜面を慎重にトラバースして、それっぽい頂きを目指します。やや急。ルートは慎重に見極めて進みます。進退窮まるのはゴメンですので。
摩利支天到着。不安もありましたので、なんか達成感あります。意外と広い。その先はアルパインクライミングの世界で、私の様な素人は決して近づいてはいけません。独り占め〜。気分サイコー。
摩利支天 いいです❗️
⑤摩利支天〜駒津峰(2740m)
分岐に戻り駒津峰へ。登山者も増えてきました。さすが名峰。岩場や登り返しもありますので気をつけて歩きます。油断禁物。
直登コースを眺めましたが、キツそうというか危険そう。アップダウンが地味に堪えますが駒津峰到着。一休み一休み。景色も相変わらず素晴らしい❗️
⑥駒津峰〜仙水峠(2264m)〜北沢峠(2032m)
意外と苦戦しました。足が疲れてきていたのと、精神的にホッとしたのもあり、超スローペース。スマホバッテリーも減ってきたので、ザックの中で充電しつつ降ります。現在位置が確認できないのが辛いですが、修行と思って黙々と降りていきます。ゆっくりですが。
標準CT1:00のところ1.2倍ほどかかって仙水峠到着。栗沢山を正面に下山する形でしたが、栗沢山も是非登ってみたい!もちろん北沢峠起点ですが。
仙水峠で水2ℓを飲み干したので、予備水1ℓ補充。仕切り直して仙水小屋、そして北沢峠を目指します。意外と歩きにくい〜。ゴーロ道と目印が少ない(といってもゴーロ帯の端を歩くので迷いませんが。ケルンも多数。)ので苦戦しまくり。疲れもあるのでしょう。
ビクトリーランとは程遠く、なんとか仙水小屋を通り、長衛小屋にたどり着きました。ここから北沢峠までの15〜20分の緩い登りが地味にキツい。
北沢峠バス15時の便に間に合いそうです。11番目。増便はない予定でしたが、結局25人を超える見込みとなり10分ほど早く出発。仙流荘で日帰り入浴してサッパリと。17時発のジオライナーで無事帰路につきました。
天気にも恵まれ、充実した山行きとなりました!
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