90番から行者還岳、七曜岳往復後、南に高塚山まで行って東口下山


- GPS
- 10:18
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,438m
- 下り
- 1,421m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 10:11
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
崖の法面工事となれば半年どころか1年とか時間かかるだろうから、その間この林道への入り口は今のまま封鎖されて駐車地も使えないと思われる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
高塚山周辺には猿の群れが生息しており、グループで行くならともかく、単独の場合は熊鈴やホイッスルで相手に存在を知らせながら通る必要有り。 また、この周辺で食事休憩とるのも餌が少ない季節だと危ないかもしれないし、ましてや餌付けになるような何か食べるものやゴミを残したりは厳に慎むべきと思う。 |
写真
これだけ徹底して貼られてるからには何かありそうだが。
この後だいぶ古くなった梯子なども出てくるが、一カ所小さいピークを巻くところは横がストンと切れ落ちて万が一踏み外したらシャレにならない場所で苦手だが、狭いトラバース道はこの日は積もった落ち葉が濡れていていやらしくやばくて緊張した。
今回は試しにおにぎりなど主食は一つにしてあとはエネモチとか羊羹とかプロテインバーなどだけにしてみたけど、やはりこれではちょっと心許なかった。
先は長いのでここでトイレ借りてちょっと休憩するだけで出発。
それにしてもこんな所でトイレ借りれるなんて考えたらすごいことだ。
この日はもっと先まで行って最後はトンネル東口に下りてくるつもりなのでスルーして先を急ぐ。
この少し先でこの日ただお二人だけ会ったカップルとすれ違った。
その中でも1番目だって助かったのが元はこういう道標だったであろう標識部分が取れて杭だけになったもの。
テープは結構古く色褪せた物が多い中、この杭が自然木の中で異質で結構よく目立った。
ここも真っ直ぐ進むと大岩の上で行き詰まるのでどこから下りるのか見下ろしてたら気が付いた。
などと思ってたら通り過ぎてちょっと行くとなんか後ろで鳥の鳴き声だか人のうなり声だか分からない声が。
びっくりして誰かいるのか〜などと大声出しながら歩いてると今度はバサバサと木の枝が揺すられる音。
これはもう鳥などではないと目を凝らすとなんか黒い影が幾つも。
なんと猿の群れの先頭でボスと思われるのがこちらに向かって威嚇してる。
まだ距離が少しあったのでこちらも大声出し、ホイッスル吹いて威嚇しながら先に進んで離れる。
最初黒い影が見えた時は一瞬熊かと思って焦ったが、そのあと猿と分かってから見えただけで5〜6匹、それ以上の数の群れと分かってマジで血の気が引いた。
ピストンなので戻ってくるまでにどこか行ってくれてること願いながら進む。
結局この短時間の間に猿の群れはどこかに行ってしまってくれてて無事戻って来れた。
とにかくバス停道の間は人工物が次から次へ有り、尾根が広くなって踏み跡が不明瞭になっても基本尾根芯外さなければすぐまた何かの人工物に出会える。
ほんとこの尾根に入る前、この坂の上で飯食べておいてよかったと思った。
こういう時間に尾根を歩いてるのが好き。
勿論もうすぐ暗くなるとか、早く下りなければという心配や不安もあるが、それでもこの瞬間だけはこの場に居れることがほんとにうれしい。
疲れて下りてきたらすぐ車があった方がいいと思ってたわけだが、こんなに時間食って暗くなるのと競争になるとは思ってなかったので、結果的に国道歩きを後にして正解だった。
おそらく土砂で道が埋まってたのを早々に重機で谷に落としてとりあえず道は通したよう。
しかし崩れた崖はまだそのままで、見上げるとまだ崩れ落ちてきそうな岩が。
崖崩れで林道を埋めた土砂を谷に落としたのがよく分かる。
ただこれではまた崩れる恐れがあるので何らかの工事が必要だろうが、それには時間もかかるからおそらくこちらの通行止めは半年1年と続く可能性が。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
今年は毎週のように雨が降るようで、タイミングが合わないと尾根歩きばかり選んでしまうが、それに加えてここしばらく迷走を続けている靴選びでまたまた新しいものを買ってしまったので、その試しのためにも少し長く歩ける尾根筋と思って久しぶりの90番ポストから最後はまだ行ったことのない高塚山ピストンまでを計画。
それでも少しでも周回感を出すため最初は行者環トンネル東口から上って90番ポストに下りてくることを考え、そういえば東口の駐車地はどうなってるだろうと前日に上北山村役場に電話で確認すると、なんと崩落で進入禁止になっており、ロープが張られてるとのこと。
そこで急遽入れ替えて90番ポストに車駐めて上り、帰りは東口に下って90番まで道路歩くことに。
90番からは久しぶりだけど、七曜岳から一ノ峠あたりの奥駆け道は時々歩いて馴染みのある場所。
ただ前々日あたり雨がそこそこ降ったようで、幾つか見かけたイノシシのヌタ場も水が溜まり、秋で落ちたばかりの葉もしっとり濡れて、特に七曜岳手前のストンと落ちた短いが急傾斜の狭いトラバースなど初めての靴では緊張させられる部分もあったが、天気そのものは山日和で紅葉が始まるか始まらないかの疎林の尾根歩きを満喫出来た。
面白かったのは初めて通る一ノ峠から高塚山の尾根道で、前半はとにかく新旧の上北山村中学校前バス停への道標やおそらくその道標部分が落ちて杭だけになったもの、古そうなテープや時々現れる木段など、やたら人工物が多く、広い尾根で踏み跡が曖昧になっても基本尾根芯外さず歩けばすぐにまた人工物が見えて迷うことがない。
その人工物も結構古そうな物が多いところを見るとその昔は結構通られた道と思われ、もしかすると上北山村中学校から学校登山など行われていたのではと思われるくらい。
ところがその道から高塚山へ分岐を経るといきなり人工物が無くなり、時々出てくる大きな岩部分でどこから通るか上北山村中学校前バス停道には無かった新しめのピンクテープが最低限だけ付けられているのみになる。
ただ、それを見逃さなければ難しい所も無く高塚山まで歩けるが、今回のクライマックスはその高塚山ちょっと手前で猿の群れに出くわしたこと。
最初は右下の斜面の方から鳥の鳴き声だか人のうなり声だか分からないような変な声が聞こえ、ちょっと怖くてこちらも誰かいるのか〜など怒鳴り返しながらそちらを注意して歩いてるとなんか木々がガサガサ揺れて黒っぽい生き物の姿が。
一瞬熊かと思って焦ったが、その後ろから何匹も同じようなのが現れ猿の群れと分かる。
熊も怖いが猿の群れだってこんな次いつ人が通るか分からないような所で囲まれたりしたらと思うと正直怖い。
幸いまだちょっと距離があったので大声出したりホイッスル吹いたりしてこちらも威嚇しながら足早に離れる。
そこまではのんびり尾根歩きだったのがそんなゆとりは完全に吹き飛び、逃げるように高塚山まで登り、時間も押してきたのでそこで写真一枚撮って水だけ飲んで休憩もせずに帰路に。
もう猿が立ち去ってくれてること祈りながら戻るが、幸い先ほどの地点に猿の気配無し。
それでもしばらくは気になって引き続き逃げるように歩く。
おかげで地図には現れない小さい上り下りが結構あって思ったより疲れる尾根のピストンを一気に、しかも上り基調になる戻りの方が早いなどという、楽しめたんだかなんだか分からないけど印象に残る尾根歩きになり、その上だいぶ時間稼げてなんとか陽があるうちに山を下りれるかなという見通しまで立ってしまいましたが、足はもうだいぶ疲れて膝にきて、東口への一気の下りは堪えました。
下りてきてさて崩落とはどこがどうなったんだろうと林道歩いて行くもどこにも崩れた痕は無し。
ただ地面にやたら重機の轍が。
すると、てっきり道が落ちたとばかり思ってたら崩れてたのは道の上の斜面。
重機はその土砂を道から谷に押し落とすために走り回ってたよう。
そのおかげで林道そのものは復活して普通に車でも通れる状態と思うが、崩落した崖は手付かずで、上見上げるとまだ落ちてきそうな岩やその上にもまだ木の生えた斜面があり、いつまた崩れるか分からない状態。
これをちゃんと補強するにはだいぶ、半年とか下手すると1年以上かかるかもと思われ、その間東口の駐車地は使えないまと考えた方がよさそうです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する