うわさの冠山に行ってきた


- GPS
- 09:22
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 1,006m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り 最初、冷え込み強風、のちお昼前からピタリと風がやむ、気温上昇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 道の駅ふじはしから現地まで何もない、徳山ダムのトイレも冬季閉鎖で使えない |
写真
感想
(インスタから転載)
トンネル開通で注目された
冬の冠山へ行ってみた
※説明の後半に、この山の危険や
※入山にあたっての心構えを書きました
※十分注意して登るようにしてください
👆1枚目の私、満面の笑みで説得力ないよね
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2月に入り、
週を追うごとに加熱した冠山フィーバー
気付いていた人は、けっこう多くて
週末にはYAMAPにずらぁぁぁっと記録が並ぶようになった
2月中旬から暖かい雨の日が続いたので
雪はかなり減ってしまったけど
下旬から再び降雪することが分かっていたので
その頃が最後のチャンスと思っていた。
越美国境は日本海側の気象をもろに受けるので
風は強く、晴れる日は多くなかったけど
その分気温が低ければ
霧氷が高確率で期待できるとも思った。
チャンスと見定めた2/28は
なるべく早く登ることにした。
積雪がどのくらい増えているか分からなかったし
登る尾根は登山道はないので
人が入っているとはいえ
気軽な初級雪山とは違うだろうとやや緊張した。
結果、天気は狙い通り。
霧氷というか樹氷はジャラジャラ。
前日以前の薄いトレースをたどっても
ラッセルになることもあって
往復に9時間以上かかった。(写真も撮りまくった)
登りの斜度がきつかったのでアイゼンを使用
木や藪をまたぐので、迷ってわかんはつけなかった
*******
「トンネル開通によって身近な雪山になった」
というのはニュース性が高い。
今年のうちに、絶対行こうと思ったけど
この尾根は完全なバリエーションルートなので
雑誌に載せられるかは、冷静に考えると……
前半は急なのに岩っぽい部分もあって
登りにくく危ない部分もあったし
冠平から山頂の区間も
雪崩や滑落がないとも言えない。
また下山は、トレースが消えてしまうと
下る尾根を間違えやすい。
人気の山なら大丈夫だと、
初級者も行ってしまいそうだけど
来てみたものの、初めての本格的な雪山登山となって
心身ともに追いつめられることも考えられる。
あと全区間でdocomoは入らなかった。
たま〜に知らないうちに受信しているレベル。
遭難しても、通報できない可能性が高い。
これは経験者の私でも、少し気持ち悪かった。
晴れれば、素晴らしい雪山を堪能できるけど
ラクで楽しく安全な雪山ではない。
この山で事故があれば、
もともと登路のないルートなのだから
強制的に入山禁止になることもある。
駐車地のマナーなどもそう。
来年以降、入山禁止にならないか?
すばらしい山だからこそ、
ちょっと気になるマリベであった。
メモ
・数日前から天気を見定めて、この日に決めた。お昼までは期待が高い。そして気温もそこそこ低く、前日は雲がかかっている状態なので、翌日のこの日は霧氷はまずあるだろうと思っていた
・取りつきの尾根は、少し雪もありそうで、1週間前とかのとけちゃった状態からは、積雪が増えて残っているように見受けられた
・到着時は暗く、車は1台。やたらと川の向こう側を気にしているようだったのと、声をかけたときの感じから、もしや南壁か?と思っていたが、どうやらビンゴだったぽい。山頂から覗き込むと南壁の下にテントが張ってあった
・私が先頭で、後ろから誰か来るのか?来ないのか?と思っていたら、冠平あたりで声がするようになり、山頂で待っていると合流。写真を撮り合って少し話して、冠平を越えるあたりまで前後して歩く。そののち別れて、先に下山
・霧氷は、もはや樹氷で、稜線の樹氷はジャラジャラ音がしそうなくらいがっつりついていた。すごい。山頂付近の雪の造形も、あまり見ないものだった。風の強さだろうか?
・積雪はまあまああって、新雪が20〜30センチくらいか、数値としては分からない。最後にアイゼンが必要になることが分かっていたので、履くのを渋ってわかんを使わなかったが、使った方がラクだったかな…とも思う
・最初の急登が、登山道がないことゆえに足への負荷が大きく、だいぶ時間をかけて登った。はじめ、土が出ていて、それがすべて霜柱状態というか凍った土になっていたので、念のために滑り止め(チェーンスパイク)を使用した。そのまま行ったが、次第に急坂で足裏がきかなくなり、危ないと思ったのでアイゼンにかえた。
・YAMAPとかの感想を見ると、このルートへの衝撃、感動は相当大きなものとして書かれていることが多い。そうしたものを見たうえで、ここへ来た自分としては、まあいろいろな山を登っていることもあると思うけど、そこまでひっくり返るほどの衝撃ではなかった。普通にいいルートだと思ったけど
・登り始めからピークを見ながら行けるのがいい。またその角度が変わっていき、角度が変わることで山頂の見え方も変わるところが面白い。私的には東稜のギザギザなんかもかっこよかった。尖っているんだけど、尖り方が標高差いくつだろ、50〜100mだよね?そういうところが奥美濃らしくていい。
・冠平からは登山道がある部分を登ることになる。最後の斜面は、2つのパートに分かれていた。最初が、固定ロープの露出した岩セクション。直登と、ななめの2つのラインがあって、ほぼ全員がななめのラインで登っているだろう。そのためななめのほうのロープだけが雪があまり付いていなくて、直登のほうは白くなっていた。斜度があるので手を使う必要はあるが、3点支持で登れた。次が雪壁セクション。足がちゃんと入る状態なら、そこまで恐ろしい斜度ではなかった。私は面倒でギリギリまで様子を見てピッケルを出そうと思っていたので、ストック1本で登り始めたが、それでも上まで行けた。雪がかたければ、もっと怖いし、ピッケルも使うだろう。下りももちろんストック1本で前向きに下れた。つまりそれくらいの斜度である。
・下山は足にきた。急な下りを延々と…
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