石榑峠から竜ヶ岳往復
- GPS
- 02:13
- 距離
- 3.7km
- 登り
- 447m
- 下り
- 423m
コースタイム
天候 | 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備された登山道 |
その他周辺情報 | 道の駅奥永願寺渓流の里 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
9月最初の3連休。3日目の月曜日には孫を連れて須磨シ―ワールドに行くことになっているから、山行は初日の土曜日、そして日曜は休息日ということになるだろう。先週は伯耆大山に西側から廃止登山道で登り、楽しくもしんどい山行だった。その反動、というとヘンだが、今週はちょっと楽をしようと思う。9月になっても猛暑は続いているので、暑い鈴鹿は敬遠していたのだが、その一方、パーキング席取りゲームが心配な石榑峠でも、暑さを嫌っていく人が少なく、うまくゲットできる公算が高いと見る。石榑峠から龍ヶ岳を往復するなら距離は短いし当然ながら歩行時間も短いから、たとえガンガン照りでも耐えられるだろう。ということで、石榑峠を目指す。
ここのところゲリラ豪雨が目立つ三重県である。心配なのは滋賀県側の政所から石榑峠までの旧国道421号(現在は市道らしい)の状態だ。念のため東近江市の担当課に電話してみる。が、はっきりせずに別の電話番号にかけなおすよう求められる。そこに電話すると、さっきの部署の別電話に案内され、さらには三重県のいなべ市にまで聞けとなって結局不明だ。だが、1週間前のヤマレコの記録から、道路は大丈夫との確信を持った。
阪神高速4号から名神へとつないで車を走らせる。連休初日のせいだろう。普段からつまりがちな京都南から大津トンネルまで渋滞である。京滋バイパスに回ればよかったか、と思っているうちに車は流れだした。八日市手前から行く手を見ると山々には雲がかかっている。「奥永願寺渓流の里」辺りまで来ると、稜線には暗雲が垂れ込めて、不安な気分だ。旧国道421号に入ると、傾斜は緩くすれ違い可能なスペースも随所にあってほっとするも、空模様は一段と怪しく、ついにはフロントグラスに雨滴が。これは予想外だが、致し方ない。で、駐車スペースは如何に?
峠に達するとずらりと車が並んでいる。空きスペースはない・・・そもそもDELICAのでかい図体では切り返しも困難なのだった。一番手前の車にはお一方乗っておられ、その方に頼み込んで切り返しスペースを開けていただき、無事切り返す。お助けいただきありがとうございました。我々はちょっと下がってカーブミラー前の小さなスペースに駐車する。
石榑峠の登山口には真新しい「バイオトイレ」が設置されていた。県境(三重県側)には道路の左右にコンクリートの門柱が立っていて、2本の門柱の間を通り抜けることのできる幅の車しか侵入できないようにされている。もっともこの門柱は鎖で閉ざされているので、県境を車で越えることは不可能である。三重県側には軽自動車が一台止まっていて、三重県側が通行止めとは言っても実は小さな車なら走行可能であることがわかる。
天気のほうはよくなる気配はなく、むしろ霧雨から小雨にかわってこれは観念するしかない。久々に雨具を着込んでの出発だ。この天候の中でも結構な人数が登りに来ている。短いルートとはいえそれなりの傾斜があり、レインコートの内側は汗でびっしょり。雨でびっしょり濡れるのも同じように思ってしまうが、その後の冷え方、体への負担の大きさには大いに違いがあるだろう。
花崗岩がばらけた白いザレが広がるところは、甲州の日向山や東六甲の白い稜線とちょっと似ている。傾斜が増してちょっとしたコブに乗り上げると、目前に重ね岩が現れた。せっかくの奇岩も、周囲は真っ白なガスに埋もれて迫力を欠く。登ってみることはせず、先を急ぐ。傾斜はさらに増し、土質が変わって滑りやすい。やがて樹高が下がり、ササが目立つようになる。顔を上げて行く手を見ると、主稜線の屋根のエッジが見えてきた。そこには道標が立ち、なだらかな笹原が龍ヶ岳へと続いているが、今日は全く視界が利かない。天気がよければ素晴らしい眺望が広がっていることであろう。ただこの笹原、徹底的にシカに食われてしまい、シカにかじられた植物の常で瀕死の状態なのであった。龍ヶ岳に鹿の群れがいると言って喜んでいると、ほんの10年程度でここは完全に禿山化するだろう。崩壊は進み、自然の復旧は困難になる恐れがある。
真っ白な世界で龍ヶ岳の姿も見えないが、ほとんど起伏という起伏もない幅広の稜線を進むと、道の両側にびっしりと苔が張り付いている。鈴鹿に特徴的な風景だ。ガスでかすんだその先に何本かの支柱の立つ丸い山頂が見えてきた。龍ヶ岳に到着だ。三角点を確認する。一旦収まっていた雨が再び降りだし、強風にあおられてレインコートにビシビシと当たり出した。ゆっくりしてはいられない。踵を返して石榑峠へと下山を開始する。
皮肉にも、その後雨脚は次第に弱まって、ついには上がった。だが、周囲は相変わらずガスに覆われ、結局、眺望は全く得られないままであった。石榑峠に降り立つと、多少周囲の様子が見える程度に天気は回復した。郷に下っていくにつれ空模様はよくなっていき、国道に出るあたりでは夏空が広がって、雨が降った気配は全くない。結局、県境の稜線だけが雨に降られていたということなのである。「奥永願寺渓流の里」に着いたのはまだ正午前。ここでシカ肉カレーとチャーシュー麵の昼飯をいただく。そしてasakinu、はたと気づいたのだ。弁当を持ってくるの忘れた!結局山中では何も食べずに下山の後、こうして食事をしているから問題はなかったのだが、近頃、こういうの、多いよなあ。危機意識高まるasakinuなのであった。今日はこの後、太神山に登って(ほとんど車で)から帰る予定だ。太神山、暑いだろうな。
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