立場川〜阿弥陀岳


- GPS
- 08:14
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,498m
- 下り
- 1,565m
コースタイム
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
この後、なるべく本流を最後まで詰めるのがいいと思われる。僕はいろいろ工夫してみたけれど結局ハイマツの藪漕ぎが増えただけだった。とにかく本流を詰めるとドンピシャ中岳のコルのはずで、それがいちばんラク。
感想
今年からふとしたきっかけでワラジを編んで地下足袋わらじで沢登りもするようになった。なんということはない、膝の手術で思うような登山ができず、無理にプッシュすると危険だから何か新しいことに挑戦してみようと思ったのだ。
沢登りは以前から興味があったのだけれど、沢靴など沢装備を一通りそろえるのも高そうだし、揃えてもそこまで登るかもあやしいし。でも、PPロープで草鞋を編んでホームセンターの地下足袋で登るのもかなり性能的にイケてる、と聞いたのでそれならトライしてみてもいいのかな、と思ったのである。
そしたらけっこうこれが面白くて、もっともっとやりたくなってしまっている。
もっとも、僕は八ヶ岳山麓に在住で、八ヶ岳はあまり沢登りで有名なところではない。でも、ジャンルとしての沢登り、という面での登攀価値はともあれ、沢というのはもともと沢登りなんていうジャンルを確立する前から、山を登るのには合理的な路なのだ。
つまり、沢登りと言うよりは水の多い日本でバリエーションをやればかならず沢は登場するし、足を濡らさないように注意してお行儀よく登る、というのでなければ地下足袋わらじもまたけっこう合理的なのである。
登山においてバリエーションルート、と言っても中身はなかなかに様々。
というか多くは登山道を登る時間が多くて、頂上近くになってからようやく道を離れて岩登り、あるいは頂上まで登山道を歩いて頂上から下って取り付き、というものさえあって、バリエーション登山と言うにはだいぶシュールなものだと思う。その点沢はそういうシュールさがなくて純粋に一歩一歩を楽しめる。
とはいえ僕はもともと沢は初心者のうえに真面目な沢屋さんではないので、繰り返すけれどあくまで登山のルートとしての沢である。その点、阿弥陀岳の立場川は難しい滝場もないし、かつては一般ルートに準ずるくらい普通に登られていたらしいから、僕のような志向の者(そして靭帯再建後で膝の挙動があやしい)には最適ではないか。
ただ、かつては人気だったとはいえ足を踏み入れればもちろん誰にも会わないし、旭小屋は無人で壊れかけてるし、沢の高まき用にかつてはあったらしい丸太の梯子も見当たらず、沢は原始の様相だった。いわゆる美渓ではないけれど、沢を合理的な登路にして頂上を目指すには楽しいルートだった。詰めのハイマツトラップには辟易したが、おおむね快調に登れた。
阿弥陀岳は大好きな山で10本くらいのバリエーションルートから登ったことがある、もはやフェチと言っていいが立場川の通しの溯行はまだだった。そして無雪期は暑いしアブも多いしで敬遠していたが、今回はアブもおらず沢なので涼しくて快適だった。また地下足袋わらじ履いて来てしまうかもしれない。
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