【登拝道】月山~本道寺口から

- GPS
- 14:03
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,968m
- 下り
- 799m
コースタイム
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 8:07
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
もう一台で口ノ宮湯殿山神社(本道寺)へ。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
以前とは比べ物にならないほどしっかり整備されていました |
| その他周辺情報 | 寒河江白岩の人気店佐平治食堂で中華そば。 風呂は天童の「ゆぴあ」で。入浴料350円 |
写真
感想
大黒森プロジェクトの方々が発見した追分石を見学する山行。
登山道の整備から、史跡の発掘など、本当にありがとうございます。
数年ぶりのこのコースでしたが、歩きやすさも楽しさも格段にアップしていました。
丁石の数を数えながら、ブナ林の中の登拝道を歩くのはとても気持ちが良い。
次第に変わりゆく植生や、高度を上げるにつれて色づく葉を楽しむ。
水場や歴史的なポイントには令和2年に設置された石碑が建っていて分かりやすい。
姥像や石船などを見学しながらのんびり歩く。
岩根沢からのルートと合流すると稜線歩きで風景が変わる。
眼下にサカサ沢が見えるところもあり、沢を渡渉する岩根沢ルートを確認する。
ドウダン坂分岐までの標高差は大したことないけど、30m前後の下りや登り返しが地味に効いてくる。
お盆の柴灯をしたらしき柴灯場を見学。
それから九十四丁の丁石を見つけた後、なぜか九十六丁の高清水小屋跡を見逃してしまった!
これは不覚。
また近いうちに、それを見るためだけに行きたい。
頭上に灌木のトンネルができる頃になるとドウダン坂分岐。
右に折れて清川行人小屋へ。
珍しく大盛況で、寝る場所を空けてもらった。
きのこ鍋をしていた団体の方々、気持ちよく空けていただいてありがとうございました。
夜は山形からのメンバーと埼玉からのメンバーのために、仙台名物せり鍋で。
翌朝は、頂上にガスが被っている中、晴れることを祈って出発。
ドウダン坂分岐から上に向かう。
以前は灌木が張り出していて歩きづらいと思ったエリアも、すっかり綺麗に枝打ち刈払いされてストレスなく歩けるようになった。
本当にありがたい。
ここまで来ての刈払いは苦労も多いと思う。
この急登の灌木帯を抜けると草原に出る。
ここからはボクがこれぞ月山と思う風景が続く。
遅くまで雪が残るからできる広大な草原と笹原。
点在する大岩。
千と千尋の神隠しのラストシーンに出てくるような風景。他の登山者がいない静かな中を、風の音だけを聴きながら歩く贅沢な時間。
フェイスブックに投稿されていたログを頼りに追分石を探して登山道を離れる。
しばらく行くとピンクテープを発見。
それを辿るとすぐに追分石はあった。
昭和初期発行の地図で初めて見た牛首へのトラバースルート。
それがここで分岐していたということ。
長い時間の中に埋もれた歴史をよくぞ発見してくれたと思う。
次は天空石橋へ。
登山道に復帰してしばらく歩くと真新しいピンクテープが見えてきて、天空石橋経由の道ができていた。
そのおかげで難なく辿り着く。
まだこれが作られた目的は不明とのことだけど、これが橋ならここに道があったということだろう。
これで目的は達成。
あとは胎内石を潜ってから頂上へ。
山頂神社が見えて来た時に、この道を通って山頂に辿り着いた昔の参詣者たちの気持ちが少し分かるような気がした。
遠くは関東から歩いて来て、神社が視界に入った時の感動はいかばかりだったか。
それを思いながら神社に参拝した。
姥沢からの道に合流すると数えきれないほどの登山客。
狭い場所では渋滞も起こっていて予想以上に時間がかかったが、それもこの時期なら仕方がないこと。
リフトを使って下山し、デポした車で本道寺へ。
無事に周回終了。
天気にも恵まれ、非常に充実した山行だった。
コメント
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kozou17
むうりさ
NEOひだるま









牛首から見上げて、あの辺かなあ とか見ちゃったよ。
多分、春に歩いた辺りよりもう少し下ですね。
ワクワクするよねー。刈払いに参加させてもらおうかな
私は昨夏、何も調べずにこのルートを歩いたので、いずれ再び歩いてみたいですね
高清水小屋跡を逃すとはkozouさんとしては珍しいですね(笑)
いやぁ、ホントに迂闊でした。また行かないと(笑)
追分石の上、下が刈払いされていたので、いずれ廃道を復活させる予定なのだと思います。
その時に改めて歩くと良いかもしれませんね。
姥沢から月山頂上、清川で泊まってトラバースルートで頂上に登らず帰るとか。
これからの月山が本当に楽しみです
下から登れるのですね。いにしえの登拝道いいですね。
樹林帯を抜けた物見岩からの展望、草原に点在する岩々、
あるいてみたいです。
次に行く時に(ソロなら)、チャレンジしてみたいと思います。
トラックログ、いただきました。
登拝道の雰囲気が色濃く残っているのは、こことネイチャーセンターからの玄海古道だと思います。
こちらのコースは長いので、当時の参拝者の気持ちが味わえます。
玄海古道の方は花の季節がオススメ。トキソウなど比較的珍しい花も含めて、かなりの数を楽しめます。
どちらも歩く人は少ないですが、ぜひ歩いてみてください。
月山の魅力がもっと感じられると思います
こちらこそありがとうございます。
5年くらい前に歩いた時とは比べ物にならないほど歩きやすく、さらに史蹟の案内もあって感動しました。
「来名戸神」は「追分碑」の下でしょうか?刈り払いがされていたようですが、あの道がどう通っているかも興味があります。
さらに、岩根沢、本道寺それぞれから登った行者がどういうルートで歩いたかなど、この辺りは気になることだらけです。水沢からの把松稲荷のルートとか。
それにしても、牛首までのトラバースルートの復活はかなりワクワクします。
できればお手伝いさせて欲しいくらいです。
横道という名前もあったんですね。
ぜひ協力させてください。ボクのレコを見て貰えば分かると思いますが、藪には慣れています(笑)
最近では、朝日連峰の茶畑山〜戸立山〜三角峰を歩いてきました。
知り合いに声もかけてみます。
それにしても、昭和53年には歩けていたというのが驚きです。昭和の戦後くらいにはもう使われなくなったと思っていたので。
その頃は、国体などの競技大会で刈り払いがされたルートがあちこちにありますね。
岩手の和賀岳や牛形山から金明水小屋近くまでの尾根など、もったいないですよね。
把松稲荷のルートは3〜4年前、まだ藪の頃に岩根沢登山口まで歩いてきました。
その後、岩根沢三山神社の方にこの道のことを聞いたのですが、「あそこは水沢の人たちの道だから分からない」と言われたんですよね。
本道寺からなら高清水通りですし、それならこの道の入り口となる寺はどこだったのかと疑問に思っています。
岩根沢三山神社の方は、岩根沢からは今の林道ができてからはそこをトラックを使って運んだと言っていましたが、その前は分からないと。
ボクは把松稲荷のルートを使ったと思っているのですが。
烏川は釣りで何度も入っていますが、そこから清川行人小屋までが唯一の未踏ルートです。
林道がいつも通行止めで。
来年は把松稲荷のルートから行ってみようと思っています。
こんにちは、「高・清フレンドリー古道」(西川町本道寺から月山に至る高清水通り & 同町岩根沢・水沢から月山に至る清川道)の史蹟等調査活動に係り、本年2024(令和6)年分の成果を織り込んで、報告書(pdf)を更新しましたのでお知らせします。次のgoogleサイトに掲載しています。なお、googleアカウントを開設している人が閲覧可となります。
https://sites.google.com/view/ohnuma-kaoru/
ご案内ありがとうございます。拝見いたします。
本日の本道寺鉦勧進を見学に行く予定です。
お会いできれば嬉しいです。
岩根沢コースの郡境からの林道状況悪化ののちも、大雪城の自然環境に魅せられ、
2回ほど本道寺コースから清川小屋泊で大雪城を堪能させていただきました。
今後も機会と体力が続けば、また、行きたいと考えております。
月山頂上へは東沢コースを利用しており、遠い昔の痕跡について興味深く
拝見しております。
さて、皆さんの腰を折るような意見で申し訳なくおまいますが、一言。
今回、牛首から本道寺コースへのトラバース道の復活(?)とのうな表現がありましたが、
そのコースを復活させた場合の大雪城周辺の自然環境について危惧を感じております。
昔は参拝の登山でしたが、現在は観光登山となり、大雪城を経由したハイカーが押し寄せ、
ほおっておけば花園が踏み荒らされ荒廃してしまう気がします。
トラバースするコースを復活させるのであれば、地域とも協議の上、木道の設置や
ロープの設置なども考慮されたうえでお願いをしたいと思います。
申し訳ありません。意見させていただきました。
よろしくお願いします。
はじめまして。コメントありがとうございます。
横道(トラバース道)の復活は、もちろん地域の方々や月山に深く関わる方の希望です。
登山道のロープは現状でも張ってあります。
自然保護の観点については、考えていますし、必要があれば対応もしていくと思いますので心配ありません。
本道寺コースの整備も、たくさんの人に歩いて欲しいという思いから進められてきました。
登山道と自然保護についてはここだけではなく、全ての山に言える問題ですね。
まぁ、そもそも「たくさんの人が来ると踏み荒らされる」、ということ自体が問題なんですけどね。
丁石を含め興味深く登山をさせていただきました。今後も機会を作り、
清川小屋泊(2泊)で遊びに行けたらと思っています。
書き込み有難うございます。現在の自然環境を幾世代までも保全し、
楽しんでもらえるとよいと思います。
頂上から胎内岩までの登山道の状況の様にならないような整備が
できると有難いと思います。
よろしくお願いいたします。
お騒がせしました。
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