高ドッキョウ・貫ヶ岳《山梨百名山》
山梨県
静岡県
山キチどん
体力度について
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,394m
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| 天候 | 曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2007年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | 奥山温泉\500 |
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感想
深夜の名神・東名高速をひた走り、富士川PAの端にあるETC専用の出口から一般道に出た。初めて利用したがスマートICも便利なものだ。ただし出口専用で入ることはできない。県道10号線から国道52号線を通り貫ヶ岳の主要な登山口である樽峠の麓の南部町福士の最奥の石合集落へと入った。高ドッキョウと貫ヶ岳の周回縦走を目指して下山してくる予定の集落の外れ（標高210m）に車を置いた。
貫ヶ岳への登山道は地形図に記載がなくよく分からないので先ずは高ドッキョウから登るため徳間峠を目指した。高ドッキョウの北尾根を大きく回り込むため林道を下り石合川から一旦福士川まで出て南又川を遡った。歩くこと5.7�辧∈埜紊留當蕕魃Δ妨�ると途端に道が荒れだし小広い林道終点に達した。（標高450m）
「徳間峠・高ドッキョウ→」の標識に導かれ登山道に入るとすぐ南又川を渡渉し左岸に移った。下流の楓が見事に色づき素晴らしい。谷筋を高巻く登山道は急登で高度を稼ぐ、固定ロープで谷に下り再び右岸へと渡り中洲の尾根を登り標高790mの徳間峠に達した。清水労山のプレートの横にお地蔵さんが鎮座し、涼やかなお顔で迎えてくれた。
稜線に出ると風があってシャツ1枚では少し寒いが、寒いときはピッチを上げて歩くに如かず。結構厳しい縦走路で急登と瘦せ尾根の通過が続く。峠からすぐのP913では名残の竜胆が健気に咲いていた。登りは始め急で、途中はなだらか、最後は又急坂となり高ドッキョウ(1,134m)山頂に達した。山梨百名山の標識と山梨県の山で良く見かける団子串刺しタイプの標識、それに2等三角点「大平村」があり、富士山方向だけが僅かに切り開かれていた。薄曇りの中樹林の隙間よりその雄姿が顔を覗かせていた。この奇妙な山名は「突起」を意味する「デッキ」、「ドッケ」又は「ドッキョウ」がそのまま山名になったようで、静岡県側からみると突起のように見えるようだ。
東に続く尾根は急激に下ったあと馬の背の稜線で岩場にロープが掛かる一寸した難所だった。P978からは今や静岡市の行政区となった清水の街が見通せる。このピークを下り切るとルンルンの縦走路となり樽峠(標高724m)に到る。車を停めた地点から直接登ればこの峠に達する。そして峠を越えた道は静岡へと下りていく。
峠道を横断した先は一寸した藪で主要な登山道に入ったにも係らず意外な感じがした。しかし暫く行くと整備された丸太階段が現れ平治の段へと続く。登山者がひとり下山してきた、樽峠へ戻るそうだ。そして先を行く1組の夫婦を追い越した。静岡に近い低山で地元の人が良く歩いているようだ。
ピークの少し手前に分岐があり、そこに「平治の段」の山頂標識があるがここは単なる分岐点で、指導標の示す中河内峠方面へ100mほど入った所が平治の段(約940m)のピーク。2日後に登った篠井山山頂の方向指示板には南貫ヶ岳（平治の段）937mと表示されていたが937mの標高点はピークではない。山頂標識などはないが東側が伐採され富士山が真正面に見えた。光線状態は良くないが、伊豆の天城山が海越し横たわり、富士の南には愛鷹山も裾野を広げていた。
分岐に戻り北に続く縦走路を進むとすぐに十国展望台に着いた。富士山の展望が良い。樹林帯を進み再び展望の開ける箇所は“晴海展望台”と指導標がある。P929で展望はなく指導標には山名を示す文字はなかった。これも篠井山の方向指示板によると中貫ヶ岳であるようだ。さらに北に進むと、焼山(920m)に達した。1組の夫婦が休憩中で、ここから東に分岐する中沢公民館登山口から登ってきたところだと言う。
樹林帯を700mほど進むと貫ヶ岳(かんがたけ897m)に達した。3等三角点「貫ヶ岳」があるが、樹木の背丈が伸びて展望はなく小広い山頂域が虚しかった。此処も山梨百名山に指定されその標識も設置されていた。さてここからは一般道ではない、藪漕ぎも覚悟で石合へ強引に下た。笹原に突入すると直に杉林となり足元に問題はない。コンパスで方向を定めて西北西に延びる尾根を下り始めると微かな踏み跡が付いていた。足跡は鹿などの獣のものばかりだが尾根通しに着実に下っている。これで一安心、石合川に導かれるだろう。
300mほど下った地点で踏み跡は突如右にトラバースし始めた。貫ヶ岳北西の谷に向かってどんどん進むので、これを辿って行って大丈夫かなと不安になりながらも、徐々に高度は下がっているので行けるところまで行ってみよう。谷を越えてもまだトラバースは続く。そして次の谷の手前で漸く方向を転じ下りだした。谷を高巻くように道は続いており、どうやら下りることができそうだ。丸太橋が架かった枝沢を渡るが、一本丸太の橋脚でしかも朽ちていておっかない。やがて石谷川に架かる吊橋（これも朽ちかけていた）を渡ると建設資材の置かれた広場に出た。ささやかな集落を抜け、車を置いた地点に戻り高ドッキョウ周回登山を終えた。
立ち寄り湯は奥山温泉、朝歩いた南又川の林道の入口を右に折れ更に福士川を遡り篠井山の麓に分け入ると南部町営の温泉施設が1軒あるだけで3連休で混雑していた。入浴料は500円、温泉の温度は低く温まるには長い時間が必要だ。
入浴の後は、最終日の篠井山下山口となる奥山登山口に自転車を置きに行った。ところが昨夜空気を入れたはずなのにタイヤがペタンコ！これでは走れない。仕方がないので自転車は諦め明日登る天子ヶ岳の上佐野登山口に向かった。早めに夕食を食べ、暗くなると日頃の疲れと、深夜1時から車で走ってきた疲れが重なり、目蓋が閉じだし17時過ぎに眠りに就いた。
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