高妻山 梯子尾根から高妻沢滑走 本谷ダイレクトは敗退


- GPS
- 10:38
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,585m
- 下り
- 1,586m
コースタイム
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 10:38
天候 | 曇りときどき雪または晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | りんごの湯 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
|
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感想
冬の高妻山、去年大雪の日に佐渡山に入った時にチラッと見えた美しさとドーンドーンという雪崩の音を覚えていたので、興味がありつつも恐ろしい山というイメージだった。夏山として登った時も地蔵から高妻へのアップダウンがありかなーり疲れた思い出があったので今回はあまり気乗りしなかったが、相方の登りたいんだという強い希望を受けて行くことに。調べてみると魅力的なラインが多数。ここ数日天気が微妙だったのでレインクラストやサンクラスト層が形成されてその上に新雪が乗ると嫌だなと思っていた。
23時発で道の駅へ。4時前に着いて珍しく計画通り430過ぎに登山開始。我々が1パーティ目だった。
佐渡山コルへの登りはサクサクと。渡渉が不安だったのでシール滑走で取り付き尾根を目指す。
尾根を間違えてすこし戻って予定通りの梯子尾根に乗った。ひと登りしたところで朝日が目に入って雄叫び。
悪天候予報を裏切り青空が広がった。
そこからは後から来たソロの方とラッセル交代しながら稜線へ最後乗り上げる斜面がかなり悪く気を使いながらラッセルした。中妻山頂到着の時が多分1番天気悪かった。
そこから行けるとこまでシール歩行。急傾斜に変わるとこでシートラに換装。ちょうどそのあたりの斜面が斜度あり、日射影響(方角)も目標斜面と近いだろうことから少し降りて風の影響少ないところでピットチェックを実施。
結果は肩30回やっても破断なし。表層20cm強が硬さ1F程度の新雪層で叩けば潰れていくが、その下1.2m程度はほぼ一様な積雪構造となっていた。表面のスラフは出ても大きく壊れることは無いだろうと目標斜面へのドロップを決定。
山頂までは細かいアップダウンと雪稜が続いたが難易度はそれほどでなく、ある程度進んで直下にスキーデポしてピークハント。山頂からの下りの間に完全に晴れて斜面を見渡せた。デポ地に戻って滑走準備していざドロップ。
トラバースで本谷に入るが、本谷入って最初のトラバース気味なスキーカットに反応して破断。(ナンデェ〜)ただし伝播性はほぼなく、複数の点発生が連続して起きる感じ。
そのあともスラフは出続けるので南側の尾根に乗り、二俣近くで沢底へ。少しだけ沢底滑走するも、沢割れも現れてきたので左岸をトラバース。1週間前?のトレースらしきものも見つかったので、参考にしながら出合まで怪しいハイトラバースで進んだ。朝のトレースに乗っかってからは登り返して最後は高速道路飛ばして終了。
まず高妻山に厳冬期に登れたことはとても良かった。ただし、最後の滑走ラインの決定には反省が必要。滑走開始直後に割れたのは、その日まで降った新雪層でピットチェックでは少しずつ潰されていった層。降りたてのドライパウダーではなく、少し水分を含んだ重めのパウダーだったこともあり、緩く結合していてゆっくり流れていったように想像する。登りの時にシールが滑る嫌な感覚があったので、それが今後の判定材料になりそう。とはいえ今後もスティープラインを狙うなら遭遇率高そうなのでスラフ処理でカバーできる範囲と撤退するラインを見極めていきたい。今回のは多分アウト寄りのギリセーフライン。
ケガもなく無事下山できた上に経験も積めてよかった。リベンジラインがまた生まれてしまった(笑)
今回もありがとうございました。
百名山一覧を眺めている中でスキーで行けそうな山を探すと高妻山があり、今季の目標として取り組みたかった。モチベーションをスキーを使ったピークハントとしておくと、滑りが楽しくなくても許せる部分も出てくるし安全に帰って来るにはどうするかという意識が強くなる気がする。
佐渡山のコルまで1時間半ほど。アップにしては長い。まだ暗くてもきれいな樹林帯をシール滑走する。付け外し無くせたが十分滑りを楽しめる斜面なので微妙だったか。沢は探せばいろんなところで渡れるくらい。
高妻乙妻に伸びる尾根が見えたところで、どれが正しい尾根か意見食い違い。取り付きを間違えてリカバリーすることに。この手のミスを無くしたい。
尾根登りは急登のくるぶしラッセルが続くのでしんどい。ソロの方に追いつかれた以降はペースが上がらずにラッセル変われなかった。尾根に入る前にしっかりエネルギー取るべき。3番手になって追いつけなかったので開き直ってたくさん補給したらそこからなんとかなった。
稜線でても風なくおだやかだったが視界はあまりない。行けるところまでシール歩行してピットチェック。昨晩からの新雪層以下は安定していたので続行。
シートラ区間の登りが雪山登山らしくてきつさももちろんあるが楽しめた。垂直壁で木が生え邪魔している箇所があり雪を踏み固められず登りづらく苦労した。
ここまで来たらなんとかして登りたいということで山頂手前のコルでスキーとザックをデポ。一カ所岩を東側に巻くところが核心だった。遠目からだと厳つい切れ落ちた岩尾根だったがなんとか登ることができた。山頂標識がどこにあるかも分からなかったが長居せず下山開始。
下り始めると急に視界が晴れ青空も見え高妻沢を一望できた。歩いてきた稜線も見え、今日は2人だけ。コルから南側にトラバースし滑走、スラフがでて板が新雪の下に沈んでしまって難しかった。予定より早めに高妻沢から南側の尾根に乗り上げる。ここのツリーランが楽しかった。滝を回避して左岸に渡る。前日までの滑走トレースに乗るがトラバース続きで雪崩れそうだしクラックはあるしで怖かった。
行きのトレースと合流して一安心。振り返ったら高妻山がばっちり見えて達成感がエグかった。
振り絞って佐渡山のコルへ登り返し、いかに疲れない滑りをするかを考えながら滑って林道へ入ると快適高速道路にのり駐車場まで。
厳冬期高妻山に中妻山からのアプローチで登頂滑降。非常に充実した達成感を得られた。ダメだった点は反省しまた次の山に行きたい。
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