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Yamareco

記録ID: 789890
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

赤岳西壁主稜+硫黄岳〜縞枯山縦走

2015年12月30日(水) 〜 2016年01月02日(土)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
chunkichi その他2人
GPS
79:49
距離
24.4km
登り
2,678m
下り
1,933m

コースタイム

1日目
山行
3:11
休憩
0:07
合計
3:18
10:34
44
八ヶ岳山荘
11:18
11:25
147
13:52
2日目
山行
9:46
休憩
0:00
合計
9:46
6:20
43
7:03
475
主稜取付
14:58
11
15:09
57
16:06
3日目
山行
7:34
休憩
0:23
合計
7:57
5:11
28
5:39
119
7:38
27
8:05
34
8:39
9:02
45
9:47
18
10:05
32
10:37
50
11:27
101
4日目
山行
3:20
休憩
0:00
合計
3:20
4:55
19
5:14
43
5:57
19
6:16
23
6:39
34
7:13
32
茶臼山
7:45
12
7:57
5
8:02
13
8:15
北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅
天候 30日:快晴
31日:晴れのち曇り、夕方雪
01日:快晴、風強い
02日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八ヶ岳山荘でバスを降りる。計画書を提出。
八ヶ岳山荘でバスを降りる。計画書を提出。
先日は車で通ったこの道、本日は徒歩でございます。
先日は車で通ったこの道、本日は徒歩でございます。
赤岳山荘に着きました。ここで休憩。
赤岳山荘に着きました。ここで休憩。
本日は南沢を行きます。
本日は南沢を行きます。
バリバリに凍っている…。アイゼンを履いていないので、ここは避けます。
バリバリに凍っている…。アイゼンを履いていないので、ここは避けます。
しばらく行くと、ようやく雪が増えてくる。
しばらく行くと、ようやく雪が増えてくる。
コケに付いた水滴が凍ってかわいい♪
コケに付いた水滴が凍ってかわいい♪
時が止まったかのよう。
時が止まったかのよう。
大同心が見えました!!
大同心が見えました!!
やっと雪山っぽくなってきた。
やっと雪山っぽくなってきた。
カッコいいなぁ〜。
3
カッコいいなぁ〜。
行者小屋に着きました。久しぶりに来たなー。
行者小屋に着きました。久しぶりに来たなー。
んで、本日のお宿完成。少し地面が斜めで、生活しづらかった。人の跡地を使ってるので文句は言えない。
3
んで、本日のお宿完成。少し地面が斜めで、生活しづらかった。人の跡地を使ってるので文句は言えない。
友人の一人と合流、ワインで前祝い。
2
友人の一人と合流、ワインで前祝い。
翌朝、鍋に入れておいた水ががっつり凍っている。テント内はマイナス10度でした。
2
翌朝、鍋に入れておいた水ががっつり凍っている。テント内はマイナス10度でした。
もう一人の友人もナイトハイクの末合流。3人で出発。
もう一人の友人もナイトハイクの末合流。3人で出発。
文三郎道を上がって、主稜の取付きに。ここをトラバース。
文三郎道を上がって、主稜の取付きに。ここをトラバース。
せっせと準備をする友人。完全にわたくしはおんぶにだっこ状態です。
2
せっせと準備をする友人。完全にわたくしはおんぶにだっこ状態です。
振り返って阿弥陀。日が当たって暖かそうだ…。
1
振り返って阿弥陀。日が当たって暖かそうだ…。
一方、日の当たらない西壁は常に極寒。
1
一方、日の当たらない西壁は常に極寒。
ガタガタ震えるビレイヤーの友人。
1
ガタガタ震えるビレイヤーの友人。
お先に失礼しまーす。
お先に失礼しまーす。
そんなに遠くなさそうなのに…見るとやるとでは大違いでした。
そんなに遠くなさそうなのに…見るとやるとでは大違いでした。
ロープさばきやルーファイにいそしむ二人のそばで、全く役に立たないボンクレの自分…。
2
ロープさばきやルーファイにいそしむ二人のそばで、全く役に立たないボンクレの自分…。
こうして上から見下ろすと、案外高度感がありますね…。
こうして上から見下ろすと、案外高度感がありますね…。
友人にビレイしてもらって、必死に岩に食らいつく。
1
友人にビレイしてもらって、必死に岩に食らいつく。
このピッチはオーダーを変更し、サードの友人がリードで上がって、トップだった友人はセカンドで上がっています。
1
このピッチはオーダーを変更し、サードの友人がリードで上がって、トップだった友人はセカンドで上がっています。
ココ、私も上がったんでしょうけど、一生懸命すぎてあんまり記憶が無いです。
1
ココ、私も上がったんでしょうけど、一生懸命すぎてあんまり記憶が無いです。
ビレイポイントの友人。
ビレイポイントの友人。
んで、場面は一気に飛んで最終ピッチ終了後。あとは稜線まで歩くだけです。
んで、場面は一気に飛んで最終ピッチ終了後。あとは稜線まで歩くだけです。
荷物を片づけて…
1
荷物を片づけて…
赤岳北峰到着!!
赤岳北峰到着!!
朝は快晴だったのに、この頃にはガスが上がってきて景色はこの通り。
1
朝は快晴だったのに、この頃にはガスが上がってきて景色はこの通り。
なんと!登攀に8時間もかかりました。トップバッターで登り始めたのに、後続パーティーすべてに追い抜かれ、ビリで登頂。
3
なんと!登攀に8時間もかかりました。トップバッターで登り始めたのに、後続パーティーすべてに追い抜かれ、ビリで登頂。
文三郎道を下山し、再び取付きへ戻ってきました。長い1日だった…。
文三郎道を下山し、再び取付きへ戻ってきました。長い1日だった…。
見上げる赤岳主稜。ここを登ったんだなぁ。
1
見上げる赤岳主稜。ここを登ったんだなぁ。
テント場まで戻ってきました。全員、満身創痍です。
テント場まで戻ってきました。全員、満身創痍です。
いつの間にか雪がちらついていました。
いつの間にか雪がちらついていました。
さて、翌日。友人2人は昨日のうちに下山しまして、ここからは単独縦走となります。
さて、翌日。友人2人は昨日のうちに下山しまして、ここからは単独縦走となります。
赤岳鉱泉の大晦日は大いに盛り上がったんだろうなぁ。
赤岳鉱泉の大晦日は大いに盛り上がったんだろうなぁ。
2週間前にも登った、硫黄への道。
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2週間前にも登った、硫黄への道。
徐々に明るくなるも、視界は悪い。でも、天気予報を信じて登る。
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徐々に明るくなるも、視界は悪い。でも、天気予報を信じて登る。
赤岩の頭へ出ました。空は青いですが、恐ろしいほどの烈風です!!
1
赤岩の頭へ出ました。空は青いですが、恐ろしいほどの烈風です!!
自撮りしてみました♪
1
自撮りしてみました♪
ちょっと遅刻しましたが、2016年の初日の出でございます!!明けましておめでとうございます☆
2
ちょっと遅刻しましたが、2016年の初日の出でございます!!明けましておめでとうございます☆
昨日、友人たちと登った赤岳を望む。
1
昨日、友人たちと登った赤岳を望む。
雲海がキレイ。遠くに北アの白い屋根も見えます。
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雲海がキレイ。遠くに北アの白い屋根も見えます。
これから向かう天狗岳。雪が極端に少ない。
これから向かう天狗岳。雪が極端に少ない。
硫黄岳登頂…ひどい風で目が開けられません。
3
硫黄岳登頂…ひどい風で目が開けられません。
んで一気に場面は飛んで夏沢峠。ここまで来れば風を避けてゆっくり休憩が取れます。
んで一気に場面は飛んで夏沢峠。ここまで来れば風を避けてゆっくり休憩が取れます。
んで、間違えてオーレン小屋への道を下ってしまう。若干のタイムロス。
んで、間違えてオーレン小屋への道を下ってしまう。若干のタイムロス。
再び夏沢峠へ登り返してきました。せっかくなのでここでトイレをお借りしました。
再び夏沢峠へ登り返してきました。せっかくなのでここでトイレをお借りしました。
振り返って、ダイヤモンド硫黄岳。
1
振り返って、ダイヤモンド硫黄岳。
樹林帯の中の箕冠山。ここで再び、稜線の風に備えて防寒着を着こみバラクラバを装着。襟元のファスナーもしっかり締める。
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樹林帯の中の箕冠山。ここで再び、稜線の風に備えて防寒着を着こみバラクラバを装着。襟元のファスナーもしっかり締める。
目指すは根石岳。
目指すは根石岳。
んで登頂。なんかの撮影やってました。
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んで登頂。なんかの撮影やってました。
来た道を振り返る。根石岳山荘は年末年始の営業をしていました。
来た道を振り返る。根石岳山荘は年末年始の営業をしていました。
待ってろ天狗ー!!
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待ってろ天狗ー!!
金網が出てる…アイゼンを引っ掛けないように注意。
2
金網が出てる…アイゼンを引っ掛けないように注意。
久々の天狗岳です。ここもなかなかの風です。
久々の天狗岳です。ここもなかなかの風です。
西天狗は割愛。
今年は雪が少なくて岩が結構露出しています。歩きにくいなぁ。
今年は雪が少なくて岩が結構露出しています。歩きにくいなぁ。
中山峠を通り越して…。
中山峠を通り越して…。
エビのしっぽがびっしり!!頭重そうだなぁ〜。
エビのしっぽがびっしり!!頭重そうだなぁ〜。
バツグンの展望です。そして風が冷たい。
バツグンの展望です。そして風が冷たい。
高見石小屋までようやくたどり着きました。久々の冬山テントでよく眠れない上、主稜の疲れがどっと出て、この日の縦走は体力的にかなりつらかった。
高見石小屋までようやくたどり着きました。久々の冬山テントでよく眠れない上、主稜の疲れがどっと出て、この日の縦走は体力的にかなりつらかった。
高見石によじ登り、元日の太陽にさよならを告げる。
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高見石によじ登り、元日の太陽にさよならを告げる。
最終日の朝です。だんだん日付の感覚が分からなくなってきた。
最終日の朝です。だんだん日付の感覚が分からなくなってきた。
暗闇の丸山。
お月さんが見守ってくれている。
お月さんが見守ってくれている。
麦草ヒュッテの温かな明かり。
麦草ヒュッテの温かな明かり。
ビーナスラインは冬季通行止めですが、雪が少なすぎて車が入れるようです(多分ヒュッテの)。
ビーナスラインは冬季通行止めですが、雪が少なすぎて車が入れるようです(多分ヒュッテの)。
東の空が真っ赤に燃えてる!!すごい色だ。
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東の空が真っ赤に燃えてる!!すごい色だ。
最終日の夜明け…。
最終日の夜明け…。
急登にあえぎ、ようやく茶臼山。展望台は今日は割愛。
急登にあえぎ、ようやく茶臼山。展望台は今日は割愛。
広大な縞枯の森。
広大な縞枯の森。
縞枯山!!ここまでくればもうほとんど終わったも同然です。
縞枯山!!ここまでくればもうほとんど終わったも同然です。
あっという間に雨池峠まで下りてきました。雪道をアイゼンで駆け下りるのは、夏道よりラクですね。
あっという間に雨池峠まで下りてきました。雪道をアイゼンで駆け下りるのは、夏道よりラクですね。
ツアースキーの跡を発見!!私もいつかやってみたい。
ツアースキーの跡を発見!!私もいつかやってみたい。
三角屋根の可愛らしい縞枯山荘を通り過ぎれば、
三角屋根の可愛らしい縞枯山荘を通り過ぎれば、
ロープウェイ乗り場に着いた!!はぁー疲れたー!!長かった!!
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ロープウェイ乗り場に着いた!!はぁー疲れたー!!長かった!!

感想

元々は、単独縦走2泊3日だけの予定で、元旦には帰京する計画でした。
が、出発の2日前の夜、たまたま友人とLINEで年末山行の話をしていて、
単独で主稜をやるとのこと。
「私もいつかやりたいと思っているので、どんなところだったか教えてね」
と言ったら、一緒に来る?とお誘いいただき、
共通の友人をもう1人誘って、3人で主稜を登る計画を盛り込みました。

とはいえ、他の2人と違って私は、冬季はおろか無雪期のバリエーションすら経験がなく、
3人でロープを組むのも初めてで、全員がダブルロープの扱いになれておらず
あり得ないくらい時間がかかって大変でした…。
かろうじてアイゼントレはやっておりましたが、
厚いグローブをはめた手は岩を掴んでも掴んだ感じがせず、
カラビナのゲートにグローブが挟まって四苦八苦したり、
腰にぶら下げたアイスバイルが邪魔をしたり…。
さらに寒さによるダメージ、思うように食べ物・飲み物が摂取できず
胃酸過多で吐き気を催す始末で、精神的にも追い詰められてしまいました。
こういう時って、弱音を吐いたりネガティブな発言をするのは
パーティー全体の士気にかかわるのであまりやってはいけないですが、
追い詰められて初めて、自分のメンタルの弱さ・了見の狭さに気づきました。
同行の2人には、嫌な思いをさせたと思います。本当にゴメンナサイ。

今まで慎重に山の経験を重ねてきたつもりでいますが、
今回はさすがに飛び級しすぎたな、と反省しております。
ただ、ホンチャンを経験することにより、普段のゲレンデのトレーニングにおいて
どういう事に気を付けて練習したらいいのか、
その練習が何のためにされている事なのか、はっきりと感じる事ができたのは
大変よい経験となりました。
三つ峠や日和田で、早くトレーニングがしたいです。


んで、縦走の方ですが、
こっちがメインだったのに何だかおまけみたいになっちゃいました(苦笑)。
実は、もともと年末年始は赤岳キレット越えをしようかなと思っていたのですが、
まずは歩いたことのあるルートで一度冬山に体を慣らそうと思って
(重荷とか、寒いところでのテント生活とか)
このルートにしたのです。そして、大正解でした。
やっぱ寒さに体が慣れていないと、全然眠れないですね…。
マイナス10度のテント、1人で泊まるには辛かった。
エアマットをもっとあったかいやつにしよう、ゼッタイそうしよう、
と夜中寝袋の中で震えながらぼやいていました(笑)。

【2016年元日・赤岩の頭にて】


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コメント

そっち行ったか( ̄▽ ̄)
あけましておめでとうございます。

ついこの間主脈うんぬんって言ってたのにこのありさまかい

あらためて若さに嫉妬しちゃいましたよ。
南沢からは入ったか・・・
二日目停滞しなかったら行者から赤岳と計画してたんだけどね
なかなか会えないのはレベルの違いだな(笑
cyunちゃんのレコすごくわかりやすいよ!今後も時間があったら
惜しまず記録しといてくださいね〜

そのうちどっかでバッタリって・・・ないかなぁ(笑)
2016/1/3 23:04
Re: そっち行ったか( ̄▽ ̄)
あけおめでーす!!

そうなのよ、ついこないだ「次に赤岳登るときは主稜から」って言ったのが、
さっそく叶ってしまったのだよ。
seraちゃんとは、通ってる山域は割と同じなのに、
なかなかタイミングが合わないねぇ。
本当は避けてるでしょ?w
2016/1/4 17:14
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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体力レベル
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