雪の丹沢から高尾へ―TTT(Tanzawa To Takao)
東京都
神奈川県
T.Saku
その他1人 
体力度について
- GPS
- 17:09
- 距離
- 52.9km
- 登り
- 4,011m
- 下り
- 3,989m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 14:10
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 15:28
- 山行
- 1:43
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 2:00
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
帰り: 車で帰宅 |
| その他周辺情報 | ・八王子竜泉寺の湯 八王子みなみ野店で入浴(最終受付2:30、営業終了3:00) →夜中の2時頃にも関わらず、思ってたより混んでた(イモ洗い状態ではない) |
写真
大体2時間弱ぐらいで見ておけば到着する感じで。
スタート前に豊橋名物とやらを貰って食す。美味しかったけど、待ち合わせ直前に既に朝食を食べてたせいかお腹がめちゃめちゃ重たい状態でスタート笑
2
美味しかったけど、待ち合わせ直前に既に朝食を食べてたせいかお腹がめちゃめちゃ重たい状態でスタート笑
蕾がモコモコしててカワイイんだよなぁ
それにしてもやっぱり人が多いコースやね。
雪はあっても動いてれば暑かったので短パン小僧スタイルで！寒さよりも、雪の下に埋もれた茨(?)が強敵で、擦り傷がチラホラ。。
まぁ夏山のハイマツ対策に傷を作って皮膚を硬くするトレーニングだと思えば・・・笑
4
寒さよりも、雪の下に埋もれた茨(?)が強敵で、擦り傷がチラホラ。。
まぁ夏山のハイマツ対策に傷を作って皮膚を硬くするトレーニングだと思えば・・・笑
「お風呂に間に合いそう！」ってことで、高尾山観光は程々に駆け足で下って無事ゴール。高尾山からここまでが多分、全行程の中で一番スピードが出てた笑
4
高尾山からここまでが多分、全行程の中で一番スピードが出てた笑
感想
お誘いを貰って、「丹沢から高尾まで」という、TTT(Tanzawa To Takao)にチャレンジ。
今回の相方(誘ってくれた方)は奥武蔵ロングトレイルの戦友。
ちょっと前にも100km越えのトレイルレースを何本か走ってて、数週間後にも100mileのレースを控えてるような超人で、これ以上ないぐらいの強力な助っ人(笑)
とにかく想像以上の雪に難儀して、苦しい場面もちょいちょいあったけど、終わってみればめちゃくちゃ良いトレーニングになったし何より楽しかった！
機会を作ってくれた友人には本当に感謝！
◆渋沢駅〜大倉バス停
出発前に「ちゃんと食べとこ！」ってことで、相方が来る直前に駅でおにぎりを3つ食べる(もちろん家を出る前にもガッツリ食べている)。
更に相方と合流後、持ってきてくれた「ぴよりん」も美味しく食し、お腹がタプンタプン状態でスタート笑
大倉バス停までは緩い斜度の登り坂で走れるのに、こんな状態じゃちゃんと走れるわけもなく、早歩きメインで進む。
大倉バス停前はハクモクレンがちょうど見頃でキレイだった。
ハクモクレン、蕾がモコモコしてるのも可愛いし、香りもいいのよねぇ。
好きな樹のおひとつ。
◆大倉バス停〜塔ノ岳
レストハウス前で軽く準備を整えて、いざ山へ。
歩き始めてすぐの所、道路脇のガードレールが鉄の面の上に木を被せてあることに「珍しくない？」と写真を撮る相方。
言われるまで気付かなかったけど、確かにこれは見たことないスタイルのガードレール。
この記録を書きながら、ちょっと調べてみたら、神奈川県で進められている(いた？)スギ・ヒノキの間伐材の有効活用の一環らしい。
観光地の景観向上に繋がるとのことで、箱根の道とかもそうなってるとか。
どうりで見かけたことがなかったわけだ。なっとく。
バカ尾根(大倉尾根)は、わかっちゃいたけど階段階段階段・・・。
やはり脚を強制的に上げなきゃいけない階段(段差)というのはちょいと登りにくいよね。
それにしても、こんな修行のようなコースなのに、人がめちゃくちゃ多いのもここならでは。
(塔ノ岳は年間10万人ぐらい登るそう)
みんなモノ好きねぇ〜。
事前の予報では、塔ノ岳付近の気温は10度越えで暖かそうだけど、風が10m↑でかなり爆風。
寒さを警戒して厚着をしてきたものの、日差しがよく当たり、風は無風と言っていいぐらい穏やかで汗だくに。
あまりの暑さに途中で、タイツを脱いで短パンモード。
(結局、止まって休憩する時以外は、下は短パンで終始大丈夫だった)
雪は標高1000m越えあたりからチラホラ。
ただ、塔ノ岳山頂まではチェーンスパイクなしでも特に気になることはなく。
そんな感じに暑さはあったけど、最後に登った一年前と比べたら、特に苦労することなく塔ノ岳山頂に。
多少は筋力がついたせいがあるかもしれないけど、やっぱり一緒に登ってくれる人がいてくれると全然違うね。
山頂からの景色は海が見えないことが唯一残念だったぐらいで、360度素敵な景色だった。
特に春霞で裾野部分が消えて、浮かんでるように見える富士山は素晴らしかった。
◆塔ノ岳〜蛭ヶ岳
蛭ヶ岳方面はより雪が多くなりそうな気配だったので、塔ノ岳山頂でチェーンスパイクを装着。
やはり歯があると安心感が違う。特に下りは段違い。
塔ノ岳から先は茶色い部分(土とか木段)が見えてる事が稀で、立派な雪道状態。
雪に脚が埋まることも何度もあって、埋まる度に脚をあげなきゃいけなくてカナリの消耗。
雪の下に隠れてる茨(?)も短パンスタイルにとってはちょっぴり厄介で、気付いたら足が赤く染まってた。
ただ、派手な見た目に反して痛みは殆どなく、
「多少傷を作っとく方が皮膚も硬くなるか〜」って考えてそのまま続行。
(道中赤く染まった雪を見て、ビックリした方いましたらゴメンナサイ苦笑)
そんな感じに雪に苦しめられて、塔ノ岳から蛭ヶ岳の区間は、距離とか累積標高で見ればバカ尾根を登ってくることに比べたら全然大したことないはずなのに、笑っちゃうぐらい進まなかった。
途中、大倉から蛭ヶ岳のピストン予定だと言う爽やかお兄さんに、
「どちらまで？」と聞かれて「高尾まで」と返したら
「高尾！？そりゃあ大変ですねぇ」と。
いやいやいや、この雪道をピストンするのも十分大変だろうて。
相棒とも「ここをまた帰ってくの嫌だよねぇ」って話してたぐらいに、この区間はとにもかくにも雪が大変だった。
でも、景色は最高だったし、稜線の雰囲気はスゴイ好きな感じだったからまた雪のない時期にも是非歩きにきたいな〜。蛭ヶ岳のヒルカレーも食べたいし。
◆蛭ヶ岳〜西野々(セブンイレブン)
蛭ヶ岳まで来てしまえば、後は西野々まで基本下り基調。
気持ちも若干楽になって、雪に脚が埋まって転んだところを「写真撮って〜」なんて余裕も出てきた。
下調べではこの区間は「結構走れる」みたいな話だったけど、相変わらず雪雪雪！って感じで、走れるわけもなく。
(そもそも、蛭ヶ岳までの消耗が激しくてちゃんと走れる脚があったかは自信がない苦笑)
結局チェーンスパイクを外せたのは、最終ピークの焼山を過ぎてちょっと下ってから。標高900〜800mぐらいかな？
ここら辺は公共交通機関でのアクセスが難しいせいか、すれ違ったのはソロの方+1グループのみで、さっきまで歩いてた塔ノ岳や蛭ヶ岳までの区間と比べたら遥かに人が少ない印象。
雪に残る踏み跡も疎らで、残ってた足跡を見るに、雪が降ってからは数人しか歩いてなさそうな箇所もちらほら。めっちゃ静かな区間だった。
途中何度か、鹿の鳴き声を聞いたし、実際に見かけもしたので鹿がいっぱいいそう。
まぁ丹沢みたいなヒルがいっぱいいる所には、シカもいるのは当然か〜。
(そういえばヒルってシカの蹄(の近く？)に寄生しやすいって最近知りました)
無事雪だらけの丹沢パートを終えて、西野々のセブンイレブン(オアシス)に到着したのは夕方。
店の目の前を走る道(国道413号線)は「道志みち」と呼ばれる有名なツーリングスポットなせいか、引っ切り無しにツーリングっぽい感じの人が立ち寄ってた。
品揃えも多いし、地元の野菜も売ってたりと、神コンビニ。
ただ、営業時間が24時間営業ではないことに注意。
営業時間は朝の6時から夜の12時、セブンイレブンではなく、シックストゥエルブです笑
◆西野々〜石老山(顕鏡寺)
セブンで補給をしていざ後半パートへ。
石砂山のトレイルに入る頃にはすっかり陽も落ちて、真っ暗な中を進む。
今回初めて、ヘッドライトにプラスして腰のライトも導入してみたのだけれど、めちゃくちゃ明るくて歩きやすかった。
ちょっと止まって何かする時にも大変便利。
今後は夜歩く時、腰ライトは手放せなくなりそう。
石砂山は山頂手前の50mアップが木段で、それ以外は基本あまり脚を上げなくていいサーフェスなのがありがたい。
昼間の丹沢エリアの雪が夢だったのかと思うぐらいに、雪は全くなく、さくさく進んでお次の石老山へ。
石老山の登りは、ぼちぼちの斜度で基本ずっと登り。
フレッシュな脚だったら、どうってことないのだろうけど、昼間散々雪と闘って熟成された脚では、まぁキツイのなんの。
二人して「あー」とか「うー」とか気合を入れ(寄声をあげ)ながら登る。
変な声をあげる二人組に驚いてか、シカの悲鳴(警戒声)が度々聞こえた笑
石老山からは顕鏡寺方面へ。
途中、桜山展望台に寄り道。
すぐ目の前に、さがみ湖MORIMORI(旧プレジャーフォレスト)が、カラフルに色MORIMORIで煌々としてた。
順調に顕鏡寺まで降りてきて、キレイなトイレをお借りして荷物整理をしていたら、事件発生。
どうやら相方が上着をどこかで落としてしまったよう。
石砂山を登る前にはあったみたいだから、落としたのは石砂山からここに来るまでの間のどこか。
探しに戻ることも提案したけど、
「暗いと探すの大変だし、命じゃないから。そういう運命だったんだよ」
ってバッサリと一蹴され、このまま進むことに。
(翌日無事回収しました)
◆石老山〜小仏城山
若干のハプニングはあったものの、予定通り先へ。
途中の自販機(https://maps.app.goo.gl/H4fofvF1qGhCGuQW8)で水分補給。
ここの自販機、一般的な自販機より、全体的に20〜30円ぐらい安いし、
「訳あり品(期限切れが近い)」ってのも並んでて、モノによっては50円で500ml入りの飲料が手に入る。(物価高の昨今にはありがてぇ)
更に特筆すべきは、アンパンマンがデザインされた自販機。
人感センサーがついてるのか、近くを動くとまぁよく喋る喋る。
(少なくともアンパンマン、カレーパンまん、食パンまん、ジャムおじさんのボイスは確認済)
「これは子どもは買いたくなっちゃうよね〜」って話してたけど、ほんとそう。
補給を終えて、さっき上から見えてた、MORIMORIの脇からお次のお山、嵐山へ。
あんまり標高は高くない山なんだけど、アップダウンが多くて案外やらしい。
登らなきゃいけないはずなのに、前半は下りが多めで不穏な空気が漂う笑
とはいえ、ひとつ前の石老山の登りに比べたら大したことはなく、お喋りしてたら山頂はあっという間だった。
嵐山を通過後は、一旦下界を経由。
弁天橋を渡って今回のラスボスと言ってもいい、小仏城山方面へ。
登山口に向かう途中にある薄暗い神社で、ガラガラっと鐘の音がすると思ったら、ポツンとお詣りしてる人がいてちょっとビビる。
(丑の刻参りには時間が早すぎるしなんだったんだろう・・・。)
動物もだけど、やっぱり人も怖いなぁなんて考えながら、城山の登りへ。
わかっちゃいたけど最初から最後まで階段多めでキッツイ。
石老山同様、声にならない声(奇声)を発したり、
「階段1段1キロカロリー、階段1キロ1カロリー・・・」
と念仏のように唱えながら登る笑
どうにかこうにか登り切り、城山山頂で天狗様にご挨拶。
天狗初対面の相方は熱い抱擁を交わしてた
(ほんと長かったもんねぇここまで、その気持ちワカリマス)
◆小仏城山〜ゴール
城山でちょろっと夜景を眺めたら、最終ピークの高尾山へ。
下り基調ではあるものの、段差のある階段が非常に辛い。
でも、ここまできたらゴールはもう目と鼻の先、無心で高尾山頂へ。
高尾山に到着したのは夜中の1時。
終末だし、天気も良いから夜景目当ての人とか、ストイックなトレーニー、パーティーピーポーなり、誰かしら人もいるかなって思ったけど、誰一人おらず。
(今の時期はあんまりそういう人いないんかなぁ？)
とりあえず無事ここまで来れたことにほっとして、意識は下山後のお風呂をどうするか問題に。
予定では「竜泉寺の湯」(最終受付2時半)に寄るつもりだったのだけれど、最終受付時間を二人とも2時と勘違い。
「流石に間に合わないよねぇ・・・」と少し落ち込みながら、もう一度よくHPを見てみたら、"最終受付2時半" の文字。
高尾に到達できた余韻に浸ることもなく、一体どこにまだそんな力があったんだ？ってぐらい、今日一のスピードで下山笑
(ちなみに最終受付2時は岩盤浴の時間だった)
道も空いてたこともあって、2時頃には無事お風呂に到着。
着いてびっくり、2時とは思えないぐらいのお客さん。
(シャワースペースの半分ぐらいが埋まるぐらい)
これよりもっと早い時間に来てたら、芋洗い状態になってただろうし、ちょうどよかったかも？
お風呂でさっぱりしたら、渋沢駅まで友人と夜のドライブ。
無事、車をとめた駐車場まで送り届けてミッションコンプリート。
(それにしても、ほぼ丸1日かけて歩いた所が、車だと1時間・・・笑)
丹沢から高尾まではルートも色々あるし、また色々変えてやりたいけど、雪だけはちょっと勘弁だなぁ笑
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
丹沢山の最新記録
高尾山の最新記録
塔ノ岳の最新記録
本当スゲ〜！しか言葉が見つかりませんね！体力度10ってどんだけ〜😱！
サクさんのふくらはぎ(写真15枚目)がデカ過ぎです😲！
やはりこれだけの距離と獲得標高を歩ける体はもうアスリート並みなんですね！
しかも今回は雪が積もっていたから普段よりも余計体への負担は多くなっているはずなのに、本当凄いです！
帰り道に無意味に奇声を上げてモチベーションアップしていたのは「うめりん一筆書き」の時も一緒だったので何となく気持ちわかりますぅ😁！
そして、下山後数時間後にまた上着を回収しに行くって！しかも12kmも歩くって😱！
サクさんもしかしてスーパーサイヤ人ですか😄？
本当にお疲れ様でした！
ではでは〜😊
【追記】苔職人の方のお話も興味深いですね！本当色々な世界があるんですね〜！
まさかふくらはぎをマジマジとみられてるなんて恥ずかしい・・・笑
脚は多少立派かもしれませんが、いかんせん食べるのが好きなので、アスリートには遠く及ばず、お腹はポヨポヨしてますよ！笑
Nimaさんも奇声をあげたくなる気持ちわかりますか！
あの苦しくなったら奇声をあげたくなる現象、なんなんでしょうね笑
そう！実は、本気を出すと髪が逆立って金色に・・・なわけないです笑
流石に1000年に1人しか現れないとされてるスーパーサイヤ人は名乗れないっすね〜
そういえば、体力的な話と言えば、ご存知かもしれませんが、
「時代江戸時代の庶民は毎日30〜40km歩くのが普通だった」と言う話ですし、ポテンシャル的には多くの人が長距離を歩けるんじゃないかと・・・！(もちろんいきなりは難しいでしょうけど)
苔も色々知ると奥が深いですよ！
それに、美しいし、可愛いし、香りもあるし・・・もはや苔も花と言って良いのでは・・・！？笑
そんななので、きっと花好きなNimaさんなら苔も楽しめると思いますよ♪
丹沢から高尾？！想像もつきませんが立派に変態ですねー😳（一応褒め言葉・笑）
相方さんって女性ですよね？その方からお誘い？翌日のウェア回収レコも拝見しましたがLAKE BIWA 100の完走者！それはすごいし、その大事なウェアを回収したサクさんも優しいしすごいです。
丹沢、雪だから余計体力消耗しますよね。その後に石老山経て高尾、👺天狗様に抱きついた相方さんの気持ち、分かります😊
苔観察、丹沢〜高尾、ウェア回収に再び石老山、本当にお疲れ様でした！
"一応"誉め言葉(笑)
変態道の深奥にはまだまだ遠く及びませんが、今後も精進いたしたいと思います！
相方は仰る通り女性です〜
ほんと華奢な見た目からは想像できないぐらいパワフルで変態(素敵)なお方です・・・笑
友人が何か特別な思い入れがある物を失くしてしまったら、「どうにかしたい」って考えるのは自分だけじゃないはず・・・ゆずさんもでしょうし、多くの人がそうだと思いますよ♪
雪の丹沢は本当に消耗(苦労)しました・・・でも大変だった分、一生もんの想い出です笑
流石に毎度毎度こういう苦労をする山登りをしたいとは思いませんが、時にはこういう機会も欲しくなっちゃいますね〜(ワガママ)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する