ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 8133440
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
関東

皇海山

2025年05月05日(月) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 栃木県 群馬県
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:29
距離
27.9km
登り
2,293m
下り
2,294m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:36
休憩
1:53
合計
13:29
距離 27.9km 登り 2,293m 下り 2,294m
3:11
3
スタート地点
3:14
37
3:51
3:52
14
4:06
5
4:11
48
4:59
8
5:07
5:18
22
5:40
5:52
28
6:20
6:22
2
6:24
6:25
9
6:34
21
6:55
8
7:03
7:11
24
7:35
7:38
5
7:43
36
8:19
8:29
33
9:02
43
9:45
10:20
30
10:50
32
11:22
11:34
53
12:27
12:32
8
12:40
12:44
115
14:47
8
14:55
39
15:34
18
15:52
38
16:30
16:39
1
16:40
ゴール地点
天候 曇り後晴れ(午前中は強風)
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
「銀山平 かじか荘」のアクセス情報を参照願います。
https://www.kokumin-shukusha.or.jp/annai/ken/totigi/209041.html
登山者専用駐車場(無料)
コース状況/
危険箇所等
☆残雪について
下記、以外では残雪はありません。
<庚申山>
山頂稜線にはまだ残雪があり、早朝は固く凍っています。
すでにトレース(踏み跡)が多いので迷う事はありません。
<鋸山北面>
雪渓が残っていますが、雪渓東側の樹林帯の間をギリギリ通す事が出来ます。
ただし、まだ固い雪が残っているので最低でもチェーンスパは必要です。
(今後の融雪次第では6本軽アイゼンの方が安定するかもしれません)
<皇海山山頂直下>
急斜面を含めて残雪が多く残っています。チェーンスパは必ず必要です。

☆女山周辺の笹(ササ)について。
斜度がある登山道なら道が削れて笹も根っこから削れるので笹は生えてきませんが、平坦な地面では踏まれるだけなので笹は生えてしまいます。
よって、道は平らな所は笹薮で消滅しています。

道はありません。

雪山やBC経験者なら迷う事はなく笹路を進みますが、経験がないと判断に自信が持てなくなります。

その他周辺情報 直帰
仕方が無い事と分かっていますが、入山した当日に遭難騒ぎがあったため、パトカーの赤色灯が目に焼き付いてしまいました。2時頃に救急搬送が完了した様ですがそれまで殆ど寝られませんでした。
明るい内に帰宅したいので、皇海山山頂到着を10時とし、3時に出発する事にしました。
仕方が無い事と分かっていますが、入山した当日に遭難騒ぎがあったため、パトカーの赤色灯が目に焼き付いてしまいました。2時頃に救急搬送が完了した様ですがそれまで殆ど寝られませんでした。
明るい内に帰宅したいので、皇海山山頂到着を10時とし、3時に出発する事にしました。
暗闇の中を1時間15分程歩いて一の鳥居にたどり着きました。
鳥居の真ん中にマーカーが反射していますが、別に狙ったわけではありません。
暗闇の中を1時間15分程歩いて一の鳥居にたどり着きました。
鳥居の真ん中にマーカーが反射していますが、別に狙ったわけではありません。
日の出を迎えました。
ヘッデンを消します。
展示物が多くありますが、下山の時にゆっくり見ます。
日の出を迎えました。
ヘッデンを消します。
展示物が多くありますが、下山の時にゆっくり見ます。
一の鳥居から1時間後に庚申山荘に到着しました。
何名か休憩されていました。
トイレは使える様ですが、大便器に関しては発電機故障によりバイオ升の攪拌が出来ない事が記載されていました。
山荘前のベンチで朝食のおにぎり1個を食べました。
1
一の鳥居から1時間後に庚申山荘に到着しました。
何名か休憩されていました。
トイレは使える様ですが、大便器に関しては発電機故障によりバイオ升の攪拌が出来ない事が記載されていました。
山荘前のベンチで朝食のおにぎり1個を食べました。
ストックを畳んでから庚申山に向かいます。
ストックを畳んでから庚申山に向かいます。
岩の造形が多種多様で目を見張ります。
1
岩の造形が多種多様で目を見張ります。
急勾配には梯子が用意されています。
登り方向では歩き易い道でした。
下りは笹があるのでスリップの危険があるかな。
急勾配には梯子が用意されています。
登り方向では歩き易い道でした。
下りは笹があるのでスリップの危険があるかな。
鎖も新しい感じです。
メンテは定期的に行っているのでしょう。
鎖も新しい感じです。
メンテは定期的に行っているのでしょう。
今は通行止めになっていますが、お山巡りの道と合流します。
今は通行止めになっていますが、お山巡りの道と合流します。
まだ日陰には残雪が残されています。
登行には影響はありません。
まだ日陰には残雪が残されています。
登行には影響はありません。
山頂稜線に出ました。
山頂稜線に出ました。
まだ一部には固く雪が残っています。
踏んだ所には泥が付着しているので滑り止めになっています。
チェーンスパは不要でしたが、ゆっくり慎重に歩く必要があります。
まだ一部には固く雪が残っています。
踏んだ所には泥が付着しているので滑り止めになっています。
チェーンスパは不要でしたが、ゆっくり慎重に歩く必要があります。
庚申山に到着しました。
素通りして先へ進みます。
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庚申山に到着しました。
素通りして先へ進みます。
展望台にて皇海山を間近に見る事が出来ました。
写真で見ると小さく感じます。
展望台にて皇海山を間近に見る事が出来ました。
写真で見ると小さく感じます。
右手に男体山。左に日光白根山
風が強いですが、予報通り良く晴れました。
右手に男体山。左に日光白根山
風が強いですが、予報通り良く晴れました。
小さいピークをいくつか超えていきます。
それぞれに山の名前が付いていますが、スルーして先に進みます。
小さいピークをいくつか超えていきます。
それぞれに山の名前が付いていますが、スルーして先に進みます。
進むにつれて皇海山と鋸山の向きが変わってきます。
進むにつれて皇海山と鋸山の向きが変わってきます。
小ピークのコルは何故か平坦な所が多かったです。
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小ピークのコルは何故か平坦な所が多かったです。
薬師岳を通過します。
ここでメットを被りました。
あと、グローブも使い慣れている滑り止め付き軍手に変えました。
普段の畑仕事で使っているホームセンターで売られている安物です。
薬師岳を通過します。
ここでメットを被りました。
あと、グローブも使い慣れている滑り止め付き軍手に変えました。
普段の畑仕事で使っているホームセンターで売られている安物です。
白山を過ぎると核心部エリアに入ります。
白山を過ぎると核心部エリアに入ります。
写真で見るのと肉眼で見るのとでは全然印象が違いますね。
個人的にはあのピークの先のやせ尾根が気になります。
写真で見るのと肉眼で見るのとでは全然印象が違いますね。
個人的にはあのピークの先のやせ尾根が気になります。
懸垂下降もどきで5秒で下りました。
懸垂下降もどきで5秒で下りました。
手前の崖を登るのではなく、奥の樹林帯を使って上に登る様です。
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手前の崖を登るのではなく、奥の樹林帯を使って上に登る様です。
途中に残雪がありました。
途中に残雪がありました。
トラバースして梯子に取りつきます。
ここは高度感無いです。鎖も低すぎて手が届かない…。
トラバースして梯子に取りつきます。
ここは高度感無いです。鎖も低すぎて手が届かない…。
呼吸を乱さないようにゆっくり登ります。
呼吸を乱さないようにゆっくり登ります。
ロウソク岩直下のやせ尾根。
長野県戸隠山のアリの戸渡を連想していました。
実際そこまでシビアではなかったです。
歩けるだけの十分なスペースはあります。
それでも狭い事に変わりはないので慎重に進みます。
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ロウソク岩直下のやせ尾根。
長野県戸隠山のアリの戸渡を連想していました。
実際そこまでシビアではなかったです。
歩けるだけの十分なスペースはあります。
それでも狭い事に変わりはないので慎重に進みます。
左手は切れ落ちています。
ロープが用意されているので木の根を足掛かりにして利用します。
手前の木の根ですが、消滅したら登れないです。
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左手は切れ落ちています。
ロープが用意されているので木の根を足掛かりにして利用します。
手前の木の根ですが、消滅したら登れないです。
そのまま梯子を登って下ります。
しっかりした梯子でした。
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そのまま梯子を登って下ります。
しっかりした梯子でした。
アンカーがしっかり固定されているのを確認して懸垂降下もどきでスルスルと下ります。
1
アンカーがしっかり固定されているのを確認して懸垂降下もどきでスルスルと下ります。
岩が少しオーバーハング気味に出ています。ここは要注意です。
鋸山前半の核心部はこれで終わりです。
これを超えると鋸山です。
2
岩が少しオーバーハング気味に出ています。ここは要注意です。
鋸山前半の核心部はこれで終わりです。
これを超えると鋸山です。
鋸山山頂に到着。
後半の核心部に備えてチェーンスパを履きます。
鋸山山頂に到着。
後半の核心部に備えてチェーンスパを履きます。
50m程下ると残雪が見えてきました。
50m程下ると残雪が見えてきました。
規模は大きくありませんが、踏まれた事で地面が緩み中途半端な土砂崩れの様です。
雪面は固く締まっており、訪れた方々が築き上げた階段トレースが出来ています。
私にとってはラッキーでした。
有効利用します。
規模は大きくありませんが、踏まれた事で地面が緩み中途半端な土砂崩れの様です。
雪面は固く締まっており、訪れた方々が築き上げた階段トレースが出来ています。
私にとってはラッキーでした。
有効利用します。
雨が続いた事で雪の中にあった異物が表面に出てきています。
これも滑り止めの役割を果たしています。だからと言って安全ではありませんが…。
雨が続いた事で雪の中にあった異物が表面に出てきています。
これも滑り止めの役割を果たしています。だからと言って安全ではありませんが…。
12本アイゼンとウィペットなら余裕で上り下りできたであろう雪渓。
雪渓を過ぎるとなだらかになります。
この下に続く岩場を過ぎると後半の核心部は終了です。
12本アイゼンとウィペットなら余裕で上り下りできたであろう雪渓。
雪渓を過ぎるとなだらかになります。
この下に続く岩場を過ぎると後半の核心部は終了です。
不動沢のコル手前の小さなピーク(1901)でルートを西北西にとってしまいました。残雪に釣られてしまいました。
進むべき方向がおかしいので15m程外した所で引き返して改めて北北東へ修正しました。
(道が急に下る事で視界から外れたため)
直ぐに不動沢のコルを通過。
19号台風が来なければ、今頃は実家の軽トラで皇海橋登山口まで乗り込んで訪れていたと思います…。
不動沢のコル手前の小さなピーク(1901)でルートを西北西にとってしまいました。残雪に釣られてしまいました。
進むべき方向がおかしいので15m程外した所で引き返して改めて北北東へ修正しました。
(道が急に下る事で視界から外れたため)
直ぐに不動沢のコルを通過。
19号台風が来なければ、今頃は実家の軽トラで皇海橋登山口まで乗り込んで訪れていたと思います…。
皇海山本体に取りつきました。
程なくして地面が雪面に覆われる様になりました。
登山道も一部は出ていますが不動沢コルから山頂にかけて2割も出ていないと記憶しています。
登山道を登っていると本日最初の登頂者と思われる方が降りてきました。残雪に沿って進む感じがしたので登山道の位置をお伝えしました。
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皇海山本体に取りつきました。
程なくして地面が雪面に覆われる様になりました。
登山道も一部は出ていますが不動沢コルから山頂にかけて2割も出ていないと記憶しています。
登山道を登っていると本日最初の登頂者と思われる方が降りてきました。残雪に沿って進む感じがしたので登山道の位置をお伝えしました。
夏道を知らないのですが登山道は深く抉れているのでしょう。
雪がすっぽり埋もれているので道が分かりません。
山頂の方向は分かっているので独自で進みました。
夏道を知らないのですが登山道は深く抉れているのでしょう。
雪がすっぽり埋もれているので道が分かりません。
山頂の方向は分かっているので独自で進みました。
中途半端に溶けているので歩き難いです。
無理に登山道を使う必要はないです。
ショートカットして進みます。
中途半端に溶けているので歩き難いです。
無理に登山道を使う必要はないです。
ショートカットして進みます。
山頂直下の岩場に来ました。
ロープが出ている所もありました。
道は融雪でドロドロに緩んでいる所もあります。滑りやすいので注意が必要です。
山頂直下の岩場に来ました。
ロープが出ている所もありました。
道は融雪でドロドロに緩んでいる所もあります。滑りやすいので注意が必要です。
凍っている所もありました。
凍っている所もありました。
山頂台地に出た所で急に開けました。
山頂に対して右手に回り込みながら山頂へ向かいました。
積雪は50cm程でしょう。
名物の「庚申二柱大神」と書かれた青銅の剣が祭られていました。
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山頂台地に出た所で急に開けました。
山頂に対して右手に回り込みながら山頂へ向かいました。
積雪は50cm程でしょう。
名物の「庚申二柱大神」と書かれた青銅の剣が祭られていました。
山頂到着予定時刻を10時としていました。
予定より15分前に山頂に登頂出来ました。
松木沢コースから来た方々も登頂されていました。
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山頂到着予定時刻を10時としていました。
予定より15分前に山頂に登頂出来ました。
松木沢コースから来た方々も登頂されていました。
記念撮影を付近の方にお願いしました。
ここを訪れるのはこれが最初で最後かな…。
ありがとうございました。
2
記念撮影を付近の方にお願いしました。
ここを訪れるのはこれが最初で最後かな…。
ありがとうございました。
山頂では20分程休憩しました。
銀山平でお会いした登山者とも再会しました。
朝1時に登山口を出発されたそうです。
皆さん自分のペースに合わせて登られていますね。(特に経験者)
山頂では20分程休憩しました。
銀山平でお会いした登山者とも再会しました。
朝1時に登山口を出発されたそうです。
皆さん自分のペースに合わせて登られていますね。(特に経験者)
下山します。
山頂台地はこんな感じで完全に雪に覆われています。
まだ10時台ですが、表面は緩み始めています。
鋸山の融雪具合が気になるので少し急ぎます。
下山します。
山頂台地はこんな感じで完全に雪に覆われています。
まだ10時台ですが、表面は緩み始めています。
鋸山の融雪具合が気になるので少し急ぎます。
凍結した登山道を下ります。
チェーンスパでは厳しい所です。
凍結した登山道を下ります。
チェーンスパでは厳しい所です。
基点とする目標物がないため、時々GPSで位置を確認します。
時間は10時を過ぎましたが、まだまだ登られてくる方々がいます。
基点とする目標物がないため、時々GPSで位置を確認します。
時間は10時を過ぎましたが、まだまだ登られてくる方々がいます。
不動沢のコルで年配の男性2人に「上は雪はありますか?」と聞かれたので状況を説明しました。雪面も緩み始めているのでスリップしやすくなっている事も伝えました。
不動沢のコルで年配の男性2人に「上は雪はありますか?」と聞かれたので状況を説明しました。雪面も緩み始めているのでスリップしやすくなっている事も伝えました。
目指す鋸山北面斜面です。
視野角の問題で切り立って見えます。
目指す鋸山北面斜面です。
視野角の問題で切り立って見えます。
誰か登っていないかと思いましたが、登りルートは木々で見えないです。
誰か登っていないかと思いましたが、登りルートは木々で見えないです。
鋸山直下に取りつきます。
ここから鋸山山頂までが核心部です。
この岩場は鎖が欲しい所です。
足場を確認して慎重に登り上げます。
鋸山直下に取りつきます。
ここから鋸山山頂までが核心部です。
この岩場は鎖が欲しい所です。
足場を確認して慎重に登り上げます。
雪渓末端に入ります。
左手が登山道です。
雪渓末端に入ります。
左手が登山道です。
雪面はまだ固く締まっています。
まだチェーンスパは有効です。
今の内に登ってしまいましょう。

今後の気温上昇で雪が緩みやすくなると危険度が増します。
重量は増しますが6本軽アイゼンは懐に忍ばせておいた方が良いかもしれません。
雪面はまだ固く締まっています。
まだチェーンスパは有効です。
今の内に登ってしまいましょう。

今後の気温上昇で雪が緩みやすくなると危険度が増します。
重量は増しますが6本軽アイゼンは懐に忍ばせておいた方が良いかもしれません。
鋸山に到着です。
山頂には駐車場で知り合った男性が休憩していました。
下山も私と同じ六林班峠との事。
女山の笹藪を懸念されていました。
先に先行されるので「もし追いついたら一緒に道を探しましょう」と伝えました。
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鋸山に到着です。
山頂には駐車場で知り合った男性が休憩していました。
下山も私と同じ六林班峠との事。
女山の笹藪を懸念されていました。
先に先行されるので「もし追いついたら一緒に道を探しましょう」と伝えました。
昨年11月9日に登った男体山と白根山
そして見納めとなる皇海山。
チェーンスパを外してストックを取り出しました。
昨年11月9日に登った男体山と白根山
そして見納めとなる皇海山。
チェーンスパを外してストックを取り出しました。
六林班峠を下ります。
直下のコルまでは物凄い急斜面でした。
転んだら10m以上は転げ落ちます。
六林班峠を下ります。
直下のコルまでは物凄い急斜面でした。
転んだら10m以上は転げ落ちます。
女山に向かい稜線は岩場のトラバースとなります。
笹が滑るので滑落に注意です。
女山に向かい稜線は岩場のトラバースとなります。
笹が滑るので滑落に注意です。
鋸山を振り返ります。
よく見る写真ですね。
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鋸山を振り返ります。
よく見る写真ですね。
庚申山の向こうの麓まで下山しなければなりませんが、全然遠いです。
庚申山の向こうの麓まで下山しなければなりませんが、全然遠いです。
まだ残雪も多く残っています。
この辺りは尾根も狭い事と登山道を占めるロープも出ていましたが、このすぐ先で積雪で登山道が消えていた上に笹薮が始まっていました。
この1932mピークで、再び男性に追いつきました。
やはり道が分からくなったようです。
ここから先はBC(バックカントリー)です。
一緒に行きましょう。
まだ残雪も多く残っています。
この辺りは尾根も狭い事と登山道を占めるロープも出ていましたが、このすぐ先で積雪で登山道が消えていた上に笹薮が始まっていました。
この1932mピークで、再び男性に追いつきました。
やはり道が分からくなったようです。
ここから先はBC(バックカントリー)です。
一緒に行きましょう。
雪面に沿って西北西にルート取っていました。
ここは支尾根のジャンクションとなっているため、分岐点を探し出す必要がありました。
現在位置と方向を定めるためには女山(1836)の位置とこの1932mピークの位置を把握しなければなりません。
一度登り返して、改めて分岐点を探すとマークを見つける事が出来ました。
その内、一人の若者が降りてきました。
この方も西北西に突っ込もうとしていたので、マークの位置を伝えました。
ここから道が消えます。
雪面に沿って西北西にルート取っていました。
ここは支尾根のジャンクションとなっているため、分岐点を探し出す必要がありました。
現在位置と方向を定めるためには女山(1836)の位置とこの1932mピークの位置を把握しなければなりません。
一度登り返して、改めて分岐点を探すとマークを見つける事が出来ました。
その内、一人の若者が降りてきました。
この方も西北西に突っ込もうとしていたので、マークの位置を伝えました。
ここから道が消えます。
斜面につけられた登山道は足元が削られるため笹が薄いです。
倒木も多数あるので、足を持ち上げずに足を地面に擦り寄せる感じ歩きます。ストックで笹をかき分けますが間に合いません。
斜面につけられた登山道は足元が削られるため笹が薄いです。
倒木も多数あるので、足を持ち上げずに足を地面に擦り寄せる感じ歩きます。ストックで笹をかき分けますが間に合いません。
平坦な所に出ると道は消えます。
まずは女山の麓を目指しましょう。
道は自分達で作ります。
平坦な所に出ると道は消えます。
まずは女山の麓を目指しましょう。
道は自分達で作ります。
女山山頂に到着。
日陰の影響と思いますが、この辺りは藪は薄いです。
ここで小休憩を入れました。
ここから先も酷い藪漕ぎになります。
女山山頂に到着。
日陰の影響と思いますが、この辺りは藪は薄いです。
ここで小休憩を入れました。
ここから先も酷い藪漕ぎになります。
笹をかき分けながら緩い尾根に沿って進みます。
暫くすると道跡が見えてきました。
登山道が下り坂になりつつあり六林班峠が近い事意味しています。
私は靴ひもがほどけたので結び直しました。
ここから六林班峠分岐までは道は見えています。
男性には先に行ってもらいました。そこまでは迷う事は無いでしょう。
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笹をかき分けながら緩い尾根に沿って進みます。
暫くすると道跡が見えてきました。
登山道が下り坂になりつつあり六林班峠が近い事意味しています。
私は靴ひもがほどけたので結び直しました。
ここから六林班峠分岐までは道は見えています。
男性には先に行ってもらいました。そこまでは迷う事は無いでしょう。
そうは言いながらも自分はショートカットして六林班峠分岐をパスしました。道は無いので方向と地形が分かれば良いのです。
先に進んでいただいた男性とトラバースルートで合流。(笑)
このトラバースルートも深い笹薮でした。
トラバースルートは完全に笹で消失しています。
間違って標高を落とす方が多いためか視界ルートは不明瞭です。
ここは標高を落とす所ではないので、強引にでもトラバースをします。笹の上を歩くのは危険ですが仕方がありません。
正面に尾根が迫った来た所から徐々に高度を落とすとかつての林道跡に乗る事が出来ました。
そうは言いながらも自分はショートカットして六林班峠分岐をパスしました。道は無いので方向と地形が分かれば良いのです。
先に進んでいただいた男性とトラバースルートで合流。(笑)
このトラバースルートも深い笹薮でした。
トラバースルートは完全に笹で消失しています。
間違って標高を落とす方が多いためか視界ルートは不明瞭です。
ここは標高を落とす所ではないので、強引にでもトラバースをします。笹の上を歩くのは危険ですが仕方がありません。
正面に尾根が迫った来た所から徐々に高度を落とすとかつての林道跡に乗る事が出来ました。
かつての林道の橋の跡と思いますが、そういう所は道が崩壊しているため、道幅は踏み跡程度しかありません。
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かつての林道の橋の跡と思いますが、そういう所は道が崩壊しているため、道幅は踏み跡程度しかありません。
この林道を整備すれば登山道として利用価値あがるだろうな…。勿体なく感じました。
この林道を整備すれば登山道として利用価値あがるだろうな…。勿体なく感じました。
入り組んだ沢は崩壊が起きやすいためどうしても道幅が狭くなります。
台風などの大型自然災害が予測されるときは通らない方が良いでしょう。
入り組んだ沢は崩壊が起きやすいためどうしても道幅が狭くなります。
台風などの大型自然災害が予測されるときは通らない方が良いでしょう。
ここは道が落ちていました。土嚢が積まれていったので最低限度の整備はされていました。
ここは道が落ちていました。土嚢が積まれていったので最低限度の整備はされていました。
数はカウントしていませんが、沢の殆どは水が出ていました。
数はカウントしていませんが、沢の殆どは水が出ていました。
中には渡渉と言える所もあります。
中には渡渉と言える所もあります。
写真で見ると分かりますが、幅2m程の道跡です。
時間と共に山側から土が崩れたため道幅が徐々に谷側へ押されています。
整備できればもっと道幅も戻せるのですが、距離も長いので地元の有志だけでは難しいかもしれません。
残念です。
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写真で見ると分かりますが、幅2m程の道跡です。
時間と共に山側から土が崩れたため道幅が徐々に谷側へ押されています。
整備できればもっと道幅も戻せるのですが、距離も長いので地元の有志だけでは難しいかもしれません。
残念です。
沢が枯れている所もあります。
沢が枯れている所もあります。
直線距離は短いのですが、V字カーブを幾つも超えるので中々庚申山荘までたどり着きません。(自分はお気楽に歩いてました)
あの庚申山を回り込まなければなりません。
直線距離は短いのですが、V字カーブを幾つも超えるので中々庚申山荘までたどり着きません。(自分はお気楽に歩いてました)
あの庚申山を回り込まなければなりません。
こういう川もあります。
こういう川もあります。
こういうV字の登山道が一番嫌われるんでしょうね…。
私の感覚だと信州の登山道あるあるな地形なので気にもしません。
こういうV字の登山道が一番嫌われるんでしょうね…。
私の感覚だと信州の登山道あるあるな地形なので気にもしません。
右手下を覗くと結構な高度感ありますが、慎重に進めば問題はありません。
それでも整備するだけで事故の可能性は下がるので残念で仕方がありません。
右手下を覗くと結構な高度感ありますが、慎重に進めば問題はありません。
それでも整備するだけで事故の可能性は下がるので残念で仕方がありません。
急に開けてきました。
樺平という台地です。
ここで少しだけ登りルートになります。
急に開けてきました。
樺平という台地です。
ここで少しだけ登りルートになります。
天下の見晴台への分岐がありますが、16時台には銀山平に到着したいのでパスします。
天下の見晴台への分岐がありますが、16時台には銀山平に到着したいのでパスします。
大きな巨石の下を歩くようになると庚申山荘はもうすぐです。
大きな巨石の下を歩くようになると庚申山荘はもうすぐです。
山荘に到着しました。
早く再開する事を願っています。
そのまま素通りして一の鳥居へ向かいます。
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山荘に到着しました。
早く再開する事を願っています。
そのまま素通りして一の鳥居へ向かいます。
ここを登っている時はまだ暗かったのでゆっくり見ている時間はありませんでした。
ここには庚申山山頂に続く丁石が置かれていた様です。
これは復旧に向けての張り紙かな。
ここを登っている時はまだ暗かったのでゆっくり見ている時間はありませんでした。
ここには庚申山山頂に続く丁石が置かれていた様です。
これは復旧に向けての張り紙かな。
カエル岩。
何か別の生き物の様にも見えます。
カエル岩。
何か別の生き物の様にも見えます。
庚申山荘から一の鳥居までは良く整備されています。
庚申山荘から一の鳥居までは良く整備されています。
鏡岩。
どこが鏡なのかよくわかりませんでした。
鏡岩。
どこが鏡なのかよくわかりませんでした。
修復するんだなろうな、きっと。
修復するんだなろうな、きっと。
登る時も思いましたが、意外と距離あります。
登る時も思いましたが、意外と距離あります。
百丁目を通過。
落ち葉の上を下ります。
石が紛れ込んでいるので注意です。
落ち葉の上を下ります。
石が紛れ込んでいるので注意です。
新緑が素晴らしいです。
あとは銀山平まで帰るだけですが、癒されます。
新緑が素晴らしいです。
あとは銀山平まで帰るだけですが、癒されます。
一の鳥居まで目の前ですが、この辺りの道が川と重なっているので分かり難いです。
登りの時は真っ暗なので少し迷いました。
もう少し案内を増やしていただけたらと思います。
一の鳥居まで目の前ですが、この辺りの道が川と重なっているので分かり難いです。
登りの時は真っ暗なので少し迷いました。
もう少し案内を増やしていただけたらと思います。
林道に戻りました。
林道に戻りました。
天狗の投石
投げすぎだろと突っ込みを入れたい。
天狗の投石
投げすぎだろと突っ込みを入れたい。
舗装道路に入ります。
ここもゲートになっていました。
ダートも大きな石も無く歩き易かったです。
こればかりは地形的な理由もありますが、長野県南アルプス玄関口である遠山郷の市道南信濃132号線(易老渡へ向かう林道)よりも歩き易いです。
舗装道路に入ります。
ここもゲートになっていました。
ダートも大きな石も無く歩き易かったです。
こればかりは地形的な理由もありますが、長野県南アルプス玄関口である遠山郷の市道南信濃132号線(易老渡へ向かう林道)よりも歩き易いです。
あと1.4km
下り坂なのが幸いでした。
下り坂なのが幸いでした。
日がある内に銀山平駐車場に戻りました。
腹が減っていたので、カップラーメンを食べながら片付けをして長野に帰りました。
温泉入りたかったなぁ…。
日がある内に銀山平駐車場に戻りました。
腹が減っていたので、カップラーメンを食べながら片付けをして長野に帰りました。
温泉入りたかったなぁ…。

装備

個人装備
チェーンススパイク(amazonで1000円程度) 経口補水液 1L ポカリスエット 1L Garmin etrex 20

感想

2025年日本百名山最初の1座は皇海山です。(68座目)
今季いきなりのボスクラスです。
気温もまだ低く、連休があるGWに向かう事にしました。

周知の通り、台風19号の影響で群馬県沼田市から栗原川林道を使った不動沢コースは廃道となり通行することは出来なくなりました。
この時はまだ百名山を意識していなかったため、気にも留めていませんでしたが、もしあの時に志していたら実家の軽トラ借りて乗り込んでいったと思います。
今はこの栃木県日光市銀山平からのアプローチしか残されていません。
頼りの庚申山荘も使えない日帰りオンリーしかできないルートです。
山行時間は12時間超えます。
12時間越えの日帰り記録としては10年前の東駒ケ岳(甲斐駒ヶ岳)黒戸尾根と2年前の空木岳池山尾根の2座の経験以来となります。
望むにあたって皆さんの記録を色々と読まさせて頂きました。
報告を上げていただいた皆様に、感謝とお礼を申し上げます。
それだけ難易度が高い事は良く理解出来ました。
何より私も今年で50歳を迎えるので、昔の様に力技ですべての乗り越えるよりも、これまでを経験を生かした山行になると予想してました。
(事実その通りになった)

4日の夕方16時頃に前日入りで銀山平駐車場にやって来ました。
正直、道中の運転は緊張であふれていてドライブも楽しくはなかったです。
これまでの山の中で一番緊張した山となりました。遠征では得られる情報に限りがあるため、不安要素が多いためです。
駐車場で下山された方々からルートの状況を教えて頂くことが出来ました。
17時頃までは比較的年齢の若い方が多く戻られていましたが、それ以降になると年配者の方々が多かったと思います。
中には足を引きずって戻って来られる方もいて、このルートの大変さをマジマジと見せつけられた印象でした。
早めに夕食のおにぎりとカップ麺を食べて19時過ぎに就寝しましたが、緊張で中々寝付けませんでした。
20時位でしょうか…遠くからサイレンの音が聞こえてきました。
ちょっとこのタイミングでこの音は無いと思いながら車内のウィンドウ越しに駐車場外を見るとパトカーや消防関係の車と思われる大型車が何台も止まっているのが見えました。遭難事故が起きた様です。
どうしようもない事ですが、精神的には結構ダメージがありました。
深夜の2時過ぎに救急車のサイレンが遠ざかる音が聞こえましたが、結局殆ど寝てないままスタートの3時を迎えました。

私の感覚(信州人として)では下記の印象を受けました。

庚申山までは普通の里山登山。薬師岳から鋸岳までの岩場区間は整備もしっかりされているので安心して通過できました。
確かに落ちればアウトですが、このルートは斜度が緩い南面に沿って出来ているため、極度に高度感を感じるルートではありませんでした。
私の地元にある長野県上田市の独鈷山をイメージする道でした。
30分程で鋸山までたどり着けましたが、木の根で足場を使ったりしている所が多数ありました。これらが腐敗して崩壊すると登れなくなります。
沢山踏まれているので木が傷んでいる感じでした。
いずれホッチキスの様な足場を作るアンカーを打つ必要が出てくると思います。

鋸山直下について。
雪渓の端に階段トレースが出来ています。
私が通過した時は雪が緩んでいない時間だったので階段トレースもチェーンスパだけで滑らずに下る事が出来ました。
今後の融雪では雪渓が解け切らないと登り下りは難しくなります。

皇海山山頂直下の積雪について。
不動沢のコルから15分程度登ると残雪が目立つようになり、山頂に向かうほど積雪は増しています。
登山道は雪の下になっていため、自分で道を作るしかありません。
青銅の剣がある台地の積雪は50cm程あり、山頂以外は雪で覆われています。
ここもルートは自分で作らなければなりません。

六林班峠について。
女山周辺、特に平地部分は笹で道が消失しています。
笹は繁殖力がとても強いため、定期的に草刈りをしないと1年で藪になります。
道は無いので事実上のBC(バックカントリー)です。
草刈り整備が行われない以上、自分の現在位置を知る方法を習得されてから訪れる事をお伝えしておきます。
私は気にしませんが、殆どの方はここで立ち往生します。
今回の山行後半で同行した男性と一緒に六林班峠まで下りましたが、後に感謝とお礼を頂きました。
自分は楽しかった上にお互い様と思っているので恐縮ですが、お役に立てて何よりと思ってます。

もう15,6年以上昔ですが、GWに山スキーで栂池から振子沢を経て白馬蓮華温泉へ、翌日は雪倉岳を単独で目指しました。今思えば単独でBC経験3年目の雪倉岳はナメているだろうと思いますが、瀬戸川のスノーブリッジで富山の熟練山スキーヤー達にお会いしてから山頂を目指し、翌々日には船越ノ頭から金山沢を滑り降りて白馬村に帰還しました。その山行の中で彼らから教わった経験(位置を知る方法)を今度は自分の技としてお返しする事が出来ました。
大変な山でしたが、経験が役に立ったと思う山行でした。

<旅費>
行動食 約800円ほど
コンビニコーヒー等の雑費 500円
ガソリン代 約2,600円
北関東道 伊勢崎IC 〜 上信越自動車道 東部湯の丸IC ETC 3,060円
計 約6,960円

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