武奈ヶ岳・水晶小屋《日本二百名山》



- GPS
- --:--
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,848m
- 下り
- 1,717m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 7:15
- 山行
- 1:38
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:38
天候 | 1日目(11/5):晴れ 2日目(11/6):雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山口:中谷登山口 |
写真
感想
1日目(11/5)
山岳会の水晶小屋結集例会はコースが3つ。加藤一子さんをリーダーとする我々A班は桑野橋から蛇谷峰、武奈ヶ岳を経由し奥ノ深谷から水晶小屋に入る。B班は近江高島駅から表比良を縦走南比良峠から。C班は荒川から南比良峠経由のボッカ隊。総勢15名が参加した。
出町柳BSでA班の4名が集合、7:45発朽木学校行の京都バスには長い列ができていた。急遽バス2台での運行となり幸い座って行くことができた。大半が登山者で比良山、皆子山、峰床山などを目指すのだろう。桑野橋で下車して林道を歩き始めた。標高460m地点に登山届けのポストがあった。登山道はなだらかで歩き易く、ほぼ一貫した登りが蛇谷峰西峰まで続いた。
標高730m付近で左手に朽木村の天空温泉が見渡せる展望所があり暫し休憩した。晴れ続きだったので気温も高くメンバーは一寸バテ気味のようだ。この行程のコースタイムは11時間に及び暗くなる前に到着するには少しピッチを上げなければならず、一緒にバスを下りた男性を追越し先行した。電波反射板のある蛇谷峰西峰(880m’)は展望が良く眼前の蛇谷峰本峰は紅葉が美しい。最後の登りでは名残のリンドウが2株登山道沿いに咲いていた。蛇谷峰(902m)は2等三角点「蛇谷ヶ峰」が置かれ360°の展望があり快晴の比良山系が一望できた。しかし一寸霞がかかり遠望は今一。桑野橋の他、天空温泉と入部谷からも登山道があり山頂では5人の登山者に会った。
大休止の後、南への縦走路に入った。2年前に逆方向で縦走したコースだが、その時はガスが出て展望を楽しむことはできずコースの記憶はあまり残っていない。それにしても武奈ヶ岳は遥か南だ。下りになってピッチが上がりだしたとき岡さんが足首を捻りヒヤっとしたが幸い大事無いようだ。念のため少しペースダウンし進むことになった。200m余りを下り、登り返すと滝谷の頭(701m)だが展望もなく通過。須川峠、荒谷峠、横谷峠と3つ目の峠で最低鞍部(約640m)となった。今度は釣瓶岳に向けて徐々に登る。縦走路も歩き易い道で快適だ。地蔵峠を越えるとすぐ地蔵山(790m)に達した。東に開け岩阿沙利山(いわじゃりやま)が正面に見えた。地蔵山からも峠を2つ越えるが、鞍部ではなく単なる分岐点だ。イクワタ峠北峰(923m)に近づくと草原状の登山道となり振り返れば蛇谷峰がしっかり見えた。再び樹林に入り登り詰めると釣瓶岳(1,098m)で山頂まで樹林帯が続き木の間越しに僅かだが釈迦ヶ岳方向の展望が得られた。前に登ったときもそうだったが、この山域の昭文社地図のコースタイムは激甘で、かなりの時間短縮が可能だ。コースタイムどおりなら水晶小屋到着が20時になるはずだったが、この時点で18時前後到着まで短縮できていた。
同じバスに乗り、坊村から入り、御殿山、武奈ヶ岳を縦走してきた単独行の男性と言葉を交わし先に進んだ。100mも下ると細川越の鞍部、ここからは本日最高峰の武奈ヶ岳(1,214m)への200m余りの登りとなった。14:17登頂、同行女性陣は遅れ気味で10分後に到着。前回は山頂標識の写真を撮っただけで通過したが、今日は景色を十分楽しむことができて満足できた。あとのコースタイムは2時間40分、明るいうちに着くにはあと30分の短縮が必要だ。
西南方向に下り、鞍部でイブルキノコバへの下山路を分岐し200〜300mほど行くと更に八雲ヶ原へのルートが分岐する。最高所に立つとそこはコヤマノ岳(1,181m)、山頂標識はなく拍子抜けだ。先の鞍部は中峠、ワサビ峠と金糞峠と結ぶ登山道の交差点だ。直交してシャクシコバの頭(1,121m)に登ると後は奥ノ深谷に向けての下りとなる。今までの快適な登山道とは違い、急斜面の下りで固定ロープも現れた。尾根筋から谷に入りだんだん沢の音が聞こえ出すと奥ノ深谷だ。坊村から南比良峠に向う登山道に合流して沢筋の登りとなった。ここまで来ると、皆疲労が出てきたようでペースがドンと落ちてしまった。30分掛けて16:30何とか暗くなる前に水晶小屋に到着することが出来た。
小屋ではC班ボッカ組が夕食準備中、勿論一杯飲みながら・・・皆が揃ったところで石を集め小屋の傍にケルンを積み真中に笊ヶ岳で亡くなった藤田氏の遺品を入れ、花を備え、手を合わせ・・・しみじみと故人を偲んだ。儀式の後は夕食、芋鍋は既にいい感じ、炭火で焼肉を焼きビールで乾杯。20時過ぎ昼間別の山に登っていた長野さんが到着し、さらに飲み直し、宴会は深夜まで続いた。小さな古びた小屋で土壁が落ち放題、14人が寝るスペースはなく、男性陣は外でテント泊。空は満天の星が輝いていた。
2日目(11/6)
朝5時に目覚めたが、まだ真っ暗で皆起きる気配もなし、仕方がないので寝袋の中でごそごそして過ごした。6:30明るくなったので置きだしたが皆は起きてくる気配もなし。7:00になってぼつぼつと起き出した。昼まで持つはずだった天気も崩れが早く8時すぎから早くも降りだしてしまった。8:30縦走組を見送り、朝食・撤収し出発したのは10時を過ぎていた。
南比良峠で縦走路に上がり荒川峠まで南下した。縦走路と分れ荒川への下山路に入った。歩き易い道でピッチを上げたいところだが故人の友人で特別参加の山下さんが膝を痛め超スローペースになってしまった。中谷出合の駐車場に11:45到着し下山するだけのこの日の山行を終えた。
雨の中無理やり送り出した縦走組女性4人は稜線上の強風と濃いガスに危険を感じ、全山縦走を断念し小女郎峠から小女郎谷を下ると連絡が入り、林道の行ける所までサポートに入った。みんなで大津市内のスーパー銭湯“やまとの湯”へ立寄り汗を流し、遅めの昼食を摂り解散した。
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