最後が一番色々あった藤原岳竜ヶ岳周回


- GPS
- 10:25
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,801m
- 下り
- 1,859m
コースタイム
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 10:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
今回はその道路歩きを最短にするため大鉢山から下りてくるよう計画したが、現地の大鉢山分岐に整備された道は無いとの注意書きとロープが渡されてるとは夢にも思わず、一瞬スルーして違う方向に降りかけてしまったが、入ってみれば一応薄いながら踏み跡とテープはあり、なんとか下りて来れてそれでも伊勢治田駅までほぼ1時間の舗装道路歩きになった。 大鉢山を通らず遠足尾根通しで南に下りていたら舗装道路歩きだけで2時間とかになったと思うとよく考える必要がある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
藤原岳からのガレの下りは尾根芯を下りるルートと少し西側の斜面を下りるルートの二通りあるようで、西斜面の方にもちゃんとテープはあるが、この二つは先で合流せず、尾根芯の方は多志田山への直登ルートと巻きのトラバース道の分岐を通るが、西斜面の方は分岐を通り越して巻きのトラバース道に直接入ってしまうらしい。 このトラバース道は現在崩落で通りにくくなってるので注意となってるから直登ルートを通りたい場合は尾根芯から下ってくる必要あり。 大鉢山分岐には整備された道は無いと注意書きとロープが渡してあるが、一応テープと踏み跡はあり、P700手前まで下りたあたりで小さい尾根の乗り換えがあり、そこでテープを探すことが出来ればP700を北に巻くなだらかな道があり、ここ以外は少し狭い尾根で迷う要素は少ない。 ただ通る人が少ないせいか地面がフカフカの腐葉土の上に落ち葉が積もってやたら滑るので注意が必要だが、危険というような場所は無い。 大鉢山から北に大鉢山西登山口に下りるルートはある程度整備されてるようで踏み跡もテープもしっかりあるが、滑りやすいのは同じで一カ所など長い虎ロープが付けられてる。 こういう場所は濡れたらもっと滑るかもしれないので雨の場合など注意が必要かも。 |
写真
電車で行くことも考えたが、大阪北部からだとやたら時間かかる。
車で行くと駐車場起点終点の周回は舗装道路歩きが長すぎて無理なので三岐鉄道ってローカル線西藤原と伊勢治田どちらかの駅側に置いて先に電車乗るか後で乗るか。
この時までなぜかこのコースは藤原岳側から上るものだと思い込んでて、どうせなら少しでも早い時間スタート出来るよう西藤原駅そばの大貝戸登山口駐車場に決定。
自分が着いた時点ではまだ半分弱だったのがスタート時にはもう空きが少しに。
途中森林帯に入った所でどうも踏み跡が二手に分かれたようで、テープはあるけど尾根芯からは外れてるのが気になって横移動したらズルズルフカフカの地面でいきなり苦戦。
後で確認したらどちらからも行けたようだが、よくよく確認すると最初辿ってた尾根芯から外れてる踏み跡は現在崩れて通りにくくなってると聞く多志田山を巻くトラバース道に繋がってたようで、無理に尾根芯復帰して正解と思った。
確かに標識やロープが無ければ迷い込む人も多そう。
ここは寝ずに7山縦走やる人達もいるので、暗い時間帯だと標識だけでは心許ないのでロープまで渡してくれてるのかも。
でもここまで来たら急に次来ることがあるかどうかも分からないしと勿体ない精神がわき上がってきて結局寄ることに。
このあと上りだしてすぐに上から水色の長靴履いた方が下りてこられてびっくりした。
銚子岳と違ってそこそこな上りだったのでちょっとエネルギー切れ気味で、次の飯は竜ヶ岳山頂でのんびりと思ってたのでここではゼリー飲料を一つ。
細かい階段状で石も敷き込まれていて疲れた足に負担少なく歩けるよう工夫され、かつ下る時には掃除と調整されてるこのあたりの管理グループのシャツ着た方もおられたので、時と共にえぐれて歩きにくくなってしまう木段も多い中、ほんと丁寧に管理されてるのを実感。
でもすぐにこれは下りたい方向と反対に向かってると気が付いてびっくり。
だってこの計画立てる時一応確認したら確かに何年か前の山と高原地図には載ってなかったけどアプリ類では皆歩いたことになってる。
だからてっきりマイナーなルートがあると思い込んでて、まさかロープが渡してあるなんて想像もしてなかった。
慌てて上り返してよくよく標識見ると、写真の通り道は整備されていないとは書いてあるけど崩落して通れないとか通行禁止とかは書いてない。
今回の計画ではこの尾根を下りることで帰りの電車駅まで1時間くらいは歩くだろうけどそれでもこのあたりなら最短距離だろうから許容範囲と思ってやる気になった。
もしもこの尾根入らず遠足尾根のまま反対側に下るとよく分からんけど電車駅までの歩きが倍以上になる可能性がある。
それは勘弁と思ったので引き返すことも覚悟で入ることに。
最初のP700手前までは細い尾根一直線で迷いようが無い。
ただ、踏み跡は薄く落ち葉に隠れ、相当滑りやすいところもあって思うようには飛ばせない。
その尾根がちょっと広がって北側の尾根に乗り換える感じのところだけがテープが遠く踏み跡も薄く分かりにくい。
ここさえ上手く乗り換えられればピンクテープが出てきてこれは間隔が連打になったりまばらになったりしながらも最後まで続く。
地理院地図上ではP700上を通るように破線があるが、自分の場合はちょっと北側を巻く感じで続くピンテを追って歩いた。
よく見ると正面と右に踏み跡があり、正面から上ってみたが正解は右からだった。
そのあとダラダラ上ってたどり着いたのがこのガレて少し展望のあるピーク。
山頂標識があったか記憶になく、自撮りするのも忘れてたので、陽も傾いてきた中やはり通れるかどうか不安と焦りがあったよう。
ガレてるので一見次どちらに下りるにも崖になってるのではと不安を感じるが、地理院地図の破線通り北側を覗き込むとちょっと岩場下りた所にピンテ。
この時はこれで下りれる、助かったと思った。
ただ踏み跡薄くて踏み固められていないフカフカの腐葉土の上に落ち葉が積もってズルズル。
一カ所などこのようにまだまだ下まで続く一本のロープが。
ここは下りよりも上りでこのロープが必要そう。
ここから少し下りた所に青川峡キャンピングパークという新しそうですごい綺麗なバンガローが建ち並んだキャンプ場があり、この時も中学生らしき団体がたくさんに分かれて火を焚いてバーベキューなのか飯ごう炊さんなのかやってたので、交通の便を考えるとこの山だけ登りに来る人は稀でももしかすると林間学校などで小中学校の生徒など泊まりに来た時に登ることがあるのかも、などと考えながら田舎の風景の中を駅へ。
ここは切符の自動販売機など無く、駅員さんにお金払って昔懐かしい小さい厚紙の切符に鍵型の切り込みパンチを入れたものをもらい、車を置いた最寄りの終点西藤原駅で渡すスタイル。
まさかそんな懐かしいものを見れるとは思ってもいなかったので山の印象以上に記憶に残ってしまったかも。
最後大貝戸の駐車場に上ってる所で後ろから声かけられて誰かと思ったら朝挨拶したトレランの方。
その時聞いていたとおり羽鳥峰まで14時半くらいに着いたと聞いてびっくりしたのにそのあと電車駅までが長くて結局帰り着くのが今になってしまったと聞いてまたびっくり。
自分にはとても出来ない距離とスピードで、やはりトレランの人はとんでもないなと。
舗装道路何時間歩いたのか走ったのか分からんけどそれもランの人ならではで、自分にはとても真似出来んと思わされたりと、最後が一番いろいろあった一日でした。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
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感想
ここ数年今まで遠いと思ってた鈴鹿に少しずつ行きだし、気が付けば鈴鹿セブンというものにあと2座。
縦走ならヒル問題も無いだろうし、あまり暑くなる前に天気の良い日に一気に歩くことに。
問題は家から電車で行くには時間かかりすぎ、車で行くとスタートとゴールを繋ぐ電車の駅が南に行くほど山から遠くなること。
この時点では時々目にする鈴鹿セブン縦走の多くがなぜか藤原岳側の大貝戸からスタートしてるので藤原岳竜ヶ岳周回も北の藤原岳側からスタートするものと思い込んでおり、スタートは簡単に決まったが、竜ヶ岳からどこに下りると一番電車の駅に近いか。
調べていくとどうも竜ヶ岳からの下りに遠足尾根を使い、途中からおそらくマイナーな細い道があるであろう大鉢山を通るコースで青川峡キャンピングパークという所に下り、伊勢治田駅まで歩くというのが最短のよう。
竜ヶ岳遠足尾根途中から大鉢山への道はあるものと思い込んでたので歩き出せたわけだが、途中おそらく多志田山から下りたあたりですれ違ったえらく足の速い方とちょっと話したら自分とは逆向きの周回でどこに車駐めて歩き出されたのか聞きそびれたがゴールの大貝戸登山口に自転車デポって全体に下りになる道路を楽に車まで帰る予定との話で初めて逆回転の周回もあることに気が付き、自転車利用というのも林道歩きの多い大峰では考えたことあったのになぜか鈴鹿では考えもしなかったことにも初めて気が付いたりしてびっくり。
山歩きとしては竜ヶ岳から遠足尾根でのんびり下るまで全体に小さい上り下りが多く、一つ一つが結構急で疲れる道ではあったが、痩せ尾根あり、ガレあり、ザレありで普通に鈴鹿っぽい縦走路。
一番面白かったのは通れると思ってたのに道は無いよとの看板があってロープまで張ってあった遠足尾根途中から大鉢山経由で青川峡キャンピングパークに下りる道。
危険は無いけど部分的にルーファイ力を試される感じでほんとに通れるのかもう夕方で日も傾く中緊張感を持って歩くことが出来、大鉢山ピークのガレから北をのぞき込んで岩場の下にピンテを見つけた時はホッとして里山歩きの楽しみを感じることが出来た。
腹を決めて大鉢山経由で下りてきたおかげでそのあとの電車駅までの町中歩きも予定通り1時間に抑えることが出来、この最後の部分で今回の満足度は高いものになったと思う。
そしてこの部分を電車にして良かったと思ったのは切符。
たどり着いた伊勢治田駅には切符の自動販売機は無く、駅員さんから直接お金渡して買ったが、これがなんと昔懐かしい小さい厚紙の切符でパンチというのか鍵型のような切り込みを打ってもらったもの。
あのあたりの電車だと乗客のほとんどは地元の人で定期持ってるだろうから自販機の必要性が低いんだろうが、何十年ぶりかにあんな切符見た自分にはちょっと興奮ものだった。
そして最後の最後、もうすぐ車というところで後ろから声をかけられて朝着いた時に挨拶したトレランの人と同じ電車で帰ってきたことにまたびっくり。
勿論あちらの方が確か湯の山温泉って言っておられたか、自分よりはるか遠くから乗ってこられたわけだが、それが最後は同じ時間になるとは。
全くこの日は最後の方に色々あり、その度に充実感が増すような一日でした。
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