一切経山・東吾妻山


- GPS
- 09:40
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 730m
- 下り
- 734m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 9:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 帰りに高湯温泉の日帰り温泉「あったか湯」にて。9時〜21時営業、入浴料500円。シャワー、ドライヤーはなし。 |
写真
妹には「山で飲むと何でもおいしいから、そんな高いやつじゃなくていいもったいない!」って怒られた😢
でもさすがのミカド珈琲うまかた😊
一切経山が良すぎたんだよなー。
このままいい気分でほどよい疲れで足取り軽いまま帰りたい欲望と戦ってました。
登山道の写真全く撮ってなかった。全然それどころじゃなかった。
ずーっと樹林帯の中だし、ごろごろ石の道は泥濘もあって、湿気で蒸し暑くて、何よりずーっと羽虫に付きまとわれてて辟易しました。
山頂もすんごい虫でまったくゆっくりしてられない。
早々に退散しました。
感想
この日は安達太良山に行くつもりでした、前日の昼まで。
が、仕事の昼休み時間にいろいろガイド本を読んで急遽「よし、一切経山にしよ!!」と変更。
仕事終わって夕方、首都高走りながら妹に電話。
「ごめん、行き先変えるわ。待ち合わせは道の駅あだちじゃなくてふくしまに変更するから」
地元庄内から福島に向かってる途中の妹は「えー!!」だよなぁ、すまん。
実はこの日の一週間前、妹は秋田駒ヶ岳に登ってた。
本来なら友達と行く予定が家の事情で友達は行けなくなり、一人で行くことになったという。
その前日「えーいいなぁ、じゃあ私行こうかなぁ。明日仕事休めたら」と妹と電話で話して、仕事終わってダメ元で職場に聞いてみた「明日忙しいですか?」
したらば無情にも「忙しい」 ちーーん。(がっくり)
てことで、その時は泣く泣く諦めて、予定していた翌週の安達太良山に思いを託す。
そしてその次の日。
「すっごい良かった〜(≧∇≦) チングルマいっぱい咲いててさいこー!!←チングルマ大好きの妹」とラインに来るお花、お花、お花畑の写真。
くっそうおおお〜〜〜。来年は休み取って行ってやるー!!
なんて思ってたのだけど、岳人の東北の山特集を読んでたら、一切経山のコースガイドに『鎌沼周辺、チングルマ群生地』との情報があるではないか!
あっ、じゃ、一切経山にしよ。
魔女の瞳も綺麗そうだし。
ついでに来月登る月山のために、もうちょい体力向上目指したいから東吾妻山も登ろう。
と、コース決定。
登山初心者の私、まだまだ知らないことだらけで、一切経山のことぜーんぜん知らなくて。
もちろん決めてからヤマレコのみなさんの記録読んだりしたけど、あまり予備知識無いままの当日。
前日の土曜日の夜に、道の駅ふくしまにて妹と合流、そのまま車中泊。
翌日の朝、だいたい5:30くらいに出発。
そして初めて走る磐梯吾妻スカイライン、天気も良くてまー素晴らしい景色に目を奪われる。
紅葉の時期にここ通ると大変なことになるのは知ってた。
でも今の季節も最高じゃないか。
気持ちいいなぁ〜。
出発して1時間弱で浄土平到着。駐車場はまだ余裕がある。
でもその後すぐドカドカ車が入ってきて、観光バスもずんずん入ってくる。
ツアーで来たみなさんが準備体操してて、つられてこっちも同じ動きをする。
うーん、今日の登山道は賑やかそうだなー。
よし。ザック担いで、トイレにも入って、まずは吾妻小富士に行くぞー!
で、登山道どこーー!!?
って、駐車場入る時に向かい側に吾妻小富士あったでしょーよ...
んん?その後の一切経山ってこっち側だよね?改めて地図を確認。
あれ?これ、また駐車場戻ってくるよね?ザック車に置いていって良くね?
「どおりでさぁ、誰もトイレ行くのにザック背負ってないなぁと思ったんだよねぇ…」と妹。
うん、車と一切経山の方向と逆の位置にあるもんなトイレ。
車に引き返してザック置いてきました。
わざわざ必要もないのに、重たい思いして行くことないもんな…1時間くらいで戻るし。
気を取り直して、吾妻小富士。
階段ちょっときついけど、10分くらいで登れちゃう。
そしてぐるっと見渡せる眺望!!
えーこれで安達太良山クラスの景色見られるなんてズルくないですかー。
登山したくないけど、山頂の景色楽しみたい人にもってこいじゃないですかここ!
凄いね〜素晴らしい車窓楽しみながら観光バスで来て、普段着オッケーでちょっと登って、お鉢回りでミニ富士山登頂気分。
『吾妻“小富士”』ナルホドなぁと思いました。
そりゃあ人気の観光地になるわー。
そして車に戻ってザック担いで、改めて一切経山向けてでっぱつ。
で、登山口どこーーー!??
初めて行く山のお約束(^_^;)
まあ何となく歩いて、いつの間にかちゃんとコース歩いてました。
この日は天気も良く、歩いてたらもちろん暑いけど、風もあるし歩きながらの見晴らしも良くて、すごーく気持ち良く歩いてました。
登りはぜーぜー言ってるけどペースもまあまあで、おっだいぶ私も体力ついてきたじゃん?なんて思いながら。
酸ガ平分岐のとこでちょっと小休止。
木道で座れるとこもあるし。
あーあの先上まで歩いてる人見えるなあ。
分岐から歩き出してちょっと先に避難小屋があります。
小屋は改修中だけどトイレは使えます。
トイレ済まして、再び登る。
途中座れそうなとこでちょっと休みを挟みながら無事に一切経山登頂。
って、五色沼どこーー!!頂上から見えるんじゃないのーー!?と思ったけど、まず山頂標で記念撮影w
さらに先に進むと見えるのかな?とちょっと下っていったら、でっかいコバルトブルーの沼が見えてきました。
うっわ!!
すごい!!めっちゃ綺麗な深い色!!
もう夢中で写真撮りまくりました。
ツアーで来てる人たちも、視界に入った途端に歓声あげてる。
お天気にも恵まれて本当に良かったなぁ〜。
行き先変更大正解だったねー。
(ちなみに安達太良山も去年登った時快晴でした)
そして時間もちょうどいいので、そのままお昼ごはん。
魔女の瞳が見えるとこは風が強かったので、反対側に戻って、吾妻小富士を見ながらの昼休憩。
周りもみんな、思い思いに腰を降ろしてました。
最高の景色の中のごはんはおいしい!
あまりに気持ち良かったんで、だいぶ長居してしまった。
いかんいかん、また帰りが遅くなっちゃう。
これでまだ終わりではないのだよ。
ここから見えるあの山が東吾妻山なんだろうなー。
あっちの方、雲かかってるからちょっと涼しいかも?と期待しながら一切経山下っていきます。
酸ガ平分岐まで戻り、来た道と逆の方へ。鎌沼をぐるっと回り込む。
ぽわぽわのワタスゲが咲いてて、鎌沼の水も綺麗。
ツアーの人たちが分岐を浄土平の方へと帰るのを見送り、東吾妻山の方を歩く。
そういやチングルマは?と思ってたら、いたー!
…綿毛が。
たくさんの群生はほぼ綿毛。
がーん。やっぱもうピークは過ぎてたかー。
半分がっかりしながら歩いてたら、そのうちぽつぽつ残ってる花が見えてきました。
ちょっとずつ増えてきて、場所によってはまだ咲いててくれる。
妹大喜び。
良かったー見られて。これでもう悔いなし!!
そして、目の前にどーん!とそびえ立つ東吾妻山。
…………これ、もうこれで帰っても良くね?
それでもせっかくここまで来たんだしと、しぶしぶ東吾妻山の登山道入る。
途端に急に坂道。途端に樹林帯。そして泥濘。何より風が通らず蒸し暑い!!しかも何か虫がまとわりつく!!
一気に気分がだだ下がる。
まじでもうここで帰りたい!!
それでもせっかくここまで来たんだし(再)と、挫ける心に鞭打って登る。
足元悪いし歩きにくいし、道も狭くて全然座って休めない。
どんどん気力が削がれて、ペースもガタ落ち。さっち体力ついてきたって思ったのは気のせいだったな。
つか、もしかしてこれ、頂上までこんな感じ!?
途中、下ってくる人に挨拶がてら聞きましたよ。
「これずっと山頂までこんな感じでした?山頂開けてますか?」って。
「大丈夫です、この先木道になったら急に開けて、そしたら山頂まですぐです。山頂も展望ありますから頑張って!!」
あーじゃあもう少しがんばるか仕方ない…
山頂もこんなだったらここで帰るつもりでしたよ。
しんどいきついもうヤだ帰りたいってのをなだめながら、まとわりつく虫を払いながら、一歩一歩進むうちにようやく木道にたどり着く。
確かに視界が開けた、もうすぐ頂上、あと少し。
そして登頂。
………無言。
虫がすごい。ちっちゃい羽虫。
とりあえず座って休むけど、足にびっしりと虫が止まる。
しかも、時々ちくっとする。刺すんかこいつ!!
展望は良いのです。
でも誰もいない。あ、いました。
途中、凄い虫に辟易して虫除けスプレー撒いてる男性二人組の方が先に行ってたんで。
その方達と、私達だけ。
時間遅いせいなのもたぶんありますけど。
「頂上も虫すごいですよねー、こんなにすごいの初めてですよ」「しかも刺してきますよね、ちくっと」
なんて言葉を交わし、じゃあお先にってその方達は下りていきました。
疲れたんで座って休みたかったけど、もう虫がすごすぎて座ってられない。
頂上にいたのは15分もなかったかも、早々に退散しました。
まあ登頂出来たのは良かったってことにしよ。
吾妻連峰の中で、西吾妻山は百名山なのに東の方が選ばれなかったのは何かわかる気がするーなんて考えながら下山しました。
東吾妻山に失礼だろ。
午前中だったらあんなに虫いなかったかも。
でもそしたら、午後からの魔女の瞳だとあそこまで綺麗じゃなかったかもだしなー。
ようやく東吾妻山の登山口まで戻り、分岐のとこにあるベンチに、先に下山されたさっきのお二人が休んでました。
ここで休まれますか?と声をかけてくださったので、お邪魔させて頂くことに。
「いやー何で東吾妻山の方が百名山じゃないのかわかりましたよー」なんて話されてて、あ、やっぱ同じこと思ったんだなぁと変な連帯感(笑)。
「もう早く浄土平戻ってソフトクリーム食べたい」って言いながら帰っていくその方々を見送り、もう少し休んでから出発。
ここまで来たらあと少しかな、と思いながら木道歩いてたけど、何かいつまでたっても着かない。
えっ40分くらいじゃないの?あれーまだあ?
結局浄土平戻ったのは、それから1時間後。
最後のこの区間がとても長く感じた。
予定では遅くても16時くらいに戻れると思ってたけどなー。
ちょっと昼休憩も長すぎたか…
そんな訳で、ビジターセンターも売店も終わってて、欲しかった山バッジも買えず。売ってたかどうか知らんけど。
先ほどのお二人もソフトクリームにはありつけず、キッチンカーのかき氷を頂いてたので、私も閉店間際にかき氷を頼んで妹と分け合い。
駐車場もすっかりがらんがらん。そりゃそうよね、もう5時だもん。
浄土平を後にして、帰り道の高湯温泉でさっぱりし、福島市内のガストで下山メシ。
ご当地もん食べられなかったのがちょっと残念だったかな。
そして妹と別れて、関東へと帰路に着くのでありました。
おしまい。
と、めでたしめでたしで終わりたかったが、翌日とんでもない跡が身体に刻まれてました。
私は知らなかったのですよ、あのしつこくまとわりつく羽虫が「ヌカカ」とゆー蚊より凶悪な虫であることを。
長袖着てたのに、むき出しになってた手の甲や手首や首もと、帽子脱いだ時にやられたおでことか数ヶ所刺していきやがり、翌日になってからぷくっと赤く腫れて、しかもめちゃくちゃかゆい!!すっっごくかゆい!!
ヌカカに刺されると一週間くらい腫れが引かないそうですが、確かにきっちり一週間赤く腫れたままでした。
さらにかき崩したとこに至っては二週間以上かゆみが残りました。
教訓。
次の山にはもっとちゃんと虫除け対策する!!
刺されてかゆくてもかき崩すな!!
うわあああん(泣)
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