悪沢岳・赤石岳(鳥倉林道ゲート→椹島)


- GPS
- 15:14
- 距離
- 34.9km
- 登り
- 3,543m
- 下り
- 4,075m
コースタイム
- 山行
- 10:07
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 11:27
- 山行
- 4:56
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 6:34
天候 | <1日目> 鳥倉林道ゲート→三伏峠(5:00-7:00頃):小雨 三伏峠→荒川前岳のカール(7:00-12:30頃):雲多めの晴れ 荒川前岳のカール→悪沢岳(12:30-15:30頃):曇り時々晴れ 悪沢岳→荒川中岳避難小屋(15:30-16:30頃):曇り <2日目> 出発から下山(4:00-11:00)の間は晴れ 両日とも稜線は時々があったが弱めだった。 予報では両日とも山頂の最高気温は9度程度で、快適だった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
・毎日あるぺん号 23:00 毎日新聞社前出発 3:30頃 伊那大島駅前で大型ワゴン車に乗り換え 4:50頃 鳥倉林道ゲート(越路バス停) <帰り> ①特種東海フォレスト送迎バス 13:00レストハウス椹→14:00畑薙第一駐車場 ※利用には特種東海フォレストが運営する山小屋に宿泊が必要。 ②しずてつジャストライン 14:30畑薙第一駐車場→17:50静岡駅前 ※原則予約だが、空きあれば当日受付可。 ③東海道本線 ※この他、東京方面は東海道新幹線・高速バスなど利用可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳥倉林道ゲート(越路バス停)→鳥倉登山口:はじめ舗装路だが、登山口が近づくと未舗装になる。 鳥倉登山口→三伏峠:概ね歩きやすいが、上部で崩壊した木道などがあり注意が必要。途中に水場あり。 三伏峠→小河内岳:視界が開けて気持ちのよい稜線歩きができる。ただし、登山道のすぐ脇が崩落して危ない区間がある。 小河内岳→高山裏避難小屋:樹林帯歩き。仙塩尾根の延長のイメージ。 高山裏避難小屋→荒川前岳:樹林帯を進む。途中に水場がある。視界が開けると同時にカールの急登になる。 荒川前岳→悪沢岳:森林限界を越えたガレザレの道。風の影響を受けやすい。 荒川中岳の分岐→荒川小屋:ザレ気味の急な下り坂。正面の赤石岳とお花畑が美しい。 荒川小屋→赤石岳:急登りから大聖寺平、小赤石岳の肩への斜面と進む。 大聖寺平からは信州側の景色も美しく、開放感が素晴らしい。 小赤石岳の肩から赤石岳山頂までは稜線歩きが楽しい。 赤石岳・小赤石岳間分岐→赤石小屋:ガレザレの狭い道を降りるが、水平道や富士見平への登り返しなどあり、なかなか標高は下がらない。 トラバース気味に進む箇所はバランスを崩したら危ない。 途中、北沢源頭の水場がある。 赤石小屋→小尾根上のピーク:緩やかな樹林帯の道 小尾根上のピーク→椹島:樹林帯の中を急な傾斜で降りていく。 <水場> ・ほとけの清水 ・三伏峠小屋から静岡県側に下った地点 ・高山裏避難小屋 ・高山裏避難小屋から荒川前岳方面へ歩いた登山道沿い ・荒川小屋テント場下 ・北沢源頭 |
その他周辺情報 | <飲食・土産> レストハウス椹 <シャワー> 椹島ロッヂ別館…椹島レストハウスで受付する。入浴はできないが、頭と体を洗える。受付時間9:00-13:00/料金500円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ウィンドシェル
タイツ
ズボン
靴下
雨具
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
固形燃料
ライター
コンロ
コッヘル
食器
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
|
---|---|
備考 | ベースウェイト5.0kg・最大重量9.1kg |
感想
アクセスが難しく訪問ハードルが高い南アルプス南部。
せっかくなら縦走で椹島や畑薙を起点に一気に回りたいところですが、泊数や予約など簡単ではありません。
<黒戸尾根・仙塩尾根の続きで悪沢岳・赤石岳へ>
このうち光岳と聖岳は1月に登り、南アルプスの百名山では悪沢岳と赤石岳だけが残りました。
できたら兎岳や茶臼岳など、間の縦走路も歩いてみたいところですが、今回はひとまず2日間でこちらを狙うことにしました。
一昨年は黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳を経て北沢峠へ、昨年は北沢峠から仙塩尾根を経て鳥倉登山口まで歩いたので、今回はその続きです。
まずは毎日あるぺん号で鳥倉林道ゲートへ向かいます。
<山頂の予報は晴れでも下界は雨>
5時前に着いた鳥倉林道ゲートは小雨でレインウェアでスタートです。
蒸し暑くて結局、フードを被っていたのに汗でびしょ濡れです。
だんだん三伏峠に近づいて空を見上げると晴れ間が見え、小屋に着いた頃にはすっかりいい天気でした。
<晴れた稜線と樹林帯の尾根>
雲が多いながらもすっかり青空が見えます。
特に烏帽子岳から小河内岳までは雲に浮かぶ緑の稜線が美しく、先ほどまで雨だったこともあってより一層気分は爽快です。
特に小河内岳の山頂すぐ横に見える避難小屋が可愛らしく、この道を選んでよかったと思うのでした。
<樹林帯から立ち上がる高い山>
小河内岳を過ぎると樹林帯で、仙塩尾根の続きそのものといった様子です。
高山裏避難小屋、道沿いの水場を越えると急に向こうに高い尾根が見え、位置関係と高さからして荒川前岳あたりの稜線だとわかります。
傾斜が急になっていき、なかなかスピードも上がりません。
荒川前岳北西面のカールは青空に映えて美しいのですが、この日特に体力的にはしんどかった印象です。
<寝不足で息切れ>
カールを上がり切った頃にはすっかり稜線も雲に覆われてしまいました。
荒川前岳、荒川中岳、そして宿泊地の中岳避難小屋へと着く頃にはそれなりに疲労を感じます。
宿泊受付をして空身で悪沢岳へ向かうわけですが、山頂から小屋へ帰る頃には牛歩状態です。
飲み物や行動食は小まめにとっていたし、進む速さもかなりゆっくりでしたが、ちょっと上るだけで心拍数があがり少し頭痛もします。
夜行バスでは寝られた方だと思いますが、トイレ休憩では起きたし、やはり睡眠が十分ではなかったのだと思います。
小屋に戻って夕食にして仮眠をしていると、ガスも晴れて夕焼けが美しいと小屋番さんが教えてくれましたが、起き上がる元気はありません。そのままこの日は終了です。
<お花畑と赤石岳の姿>
翌朝は3時に起きて4時に出発です。
雲はあるものの前日より晴れています。
分岐から荒川小屋に向けての下り坂が素晴らしく、お花畑に赤石岳北面の雄大な姿に息を飲みます。
今回拝むことにできた景色の中でも特に心に残る区間です。
椹島を13:00に出発するバスに乗ることを考えるとあまりのんびりもできないのですが、ここばかりは急ぐ気にもなりませんでした。
<大聖寺平と稜線の開放感>
荒川小屋テント場下の水場で補給をし、今回最後の大きな登りに向けて出発です。
…といっても、すぐに道は横に逸れて開放感ある大聖寺平の景色が目の前に現れます。
この区間も特に美しく、今回歩けてよかったと思います。
大聖寺平の標柱からは信州側の景色も開け、御嶽山や中央アルプスもよく見えます。
あまりに景色が美しく、小赤石岳の肩への登りも軽快です。
続く小赤石岳、赤石岳山頂への稜線歩きもひたすら気持ちよく歩くことができました。
ちょうど別日程で来ていた仲間のグループにも会い、山頂付近を1時間あまり満喫することができました。
<東尾根の長い下り>
そして東尾根の下りが長いです。
道はザレているし細いし、万が一足を滑らせたら危ない区間もあって緊張感がありましたが、順調に進みます。
もう少しゆっくり歩いてもバスには間に合いそうでしたが、思いのほか体力的には元気で、いいペースで降りていくことができました。
(それにしても区間自体は長く感じ、ここを登るのは大変だと思いました。)
<ありがたかった椹島のシャワー>
畑薙に駐車しているなら白樺荘で入浴できるのですが、畑薙から静岡駅までバスに乗ってしまうと立ち寄ることができません。
ちょうど出発前にシャワーを浴びることができたのはありがたいです。
<静岡市街地までが遠い>
13:00椹島発のバスに乗り、畑薙で乗り換えて静岡駅に着く頃には夕方です。
以前に沼平駐車場から自分で運転しても2時間かかったし、この区間の長さというか遠さというか、やはり気軽には来られないと思いました。
登山口までのアクセスも簡単ではないし、登山道も長いし登るし下るし、帰り道もとにかく遠い南アルプス南部。
それでも今回も充実した山歩きができたし、やはり挑戦してみてよかったと思います。
日本百名山だけに着目するなら今回でこの山域も終えられたわけですが、百高山も狙ってみたいし、縦走路を繋げたい気持ちもあります。
いつになるかはわかりませんが、次回この南アルプス南部を歩ける機会も楽しみにしています。
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