幌尻岳 〜快晴のピーク〜


- GPS
- 26:08
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 2,420m
- 下り
- 2,418m
コースタイム
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:30
- 山行
- 16:29
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 17:38
ところが、台風の接近によって計画に暗雲が立ち込めます。14日は雨予報になったり雨は夕方以降になったりコロコロ変わりましたが、15日の大荒れはどうやら避けられそうもありません。そこで、計画を短縮して今回は幌尻岳にターゲットを絞ることにしました。もし、前日(12日)の予報で「14日も雨」になるようなら、遠くてなかなか行けない「大千軒岳」「羊蹄山」「狩場山」「暑寒別岳」のドコか、予報が少しでもマシな山に登ろうと決めました。
そして12日、予報は「良い方」にスライドしました。
天候 | 両日共に晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道に迷うようなところはないと思います。沢から離れる取り付きからトッタの泉までは急勾配のヌチャドロがデフォルトです。(下り注意)戸蔦別岳から幌尻まで、ハイマツが刈られて歩きやすくなっていました。ヌカビラ岳から幌尻山荘分岐まではまだ手が入っていないようでした。復路は戸蔦別岳よりも北戸蔦別岳への登り返しの方が、逆目のハイマツ漕ぎがあります。(距離は短い) |
その他周辺情報 | 時間が遅くなったので直帰しました |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
テント
シュラフ
マット
|
---|
感想
台風の影響で計画は短縮することになりましたが、心残りのあった幌尻岳にもう1度登るチャンスがやってきました。チャンスを作りました。
「今度こそ晴天の幌尻岳ピークを踏みたい」
「7つ沼カールを見下ろす稜線を楽しみたい」
今年は花が早く、恐らく「お花畑」特に幌尻の肩からピークにかけて広がる一面の花々は終わっていそうな懸念はありましたが、時期が変われば違う花が咲いているかもしれません。
私はむしろ期待に胸を膨らませていました。(実際に膨らんでいるのはお腹ばかりなのが残念です)
日曜の朝、仕事を終えてすぐに自宅を出発します。
「これからだと、登山口に着くのは10時頃かな?土日テン泊組の中には、早めに下山するパーティもあるだろうから、駐車場にスペースが出来ているかも?」と期待しました。実際、林道を走る私と4台の車がすれ違ったので、「ドコか1台分くらい空いているだろう」と思ったのですが、残念ながら満車でした。
私は駐車スペース少し手前の路肩に車を停めました。
「また来たよ」
感慨深いものがあります。
この感慨は、ヌカビラの肩を登り詰めた時に最高潮に達します。
とは言え、トレーニング不足に体重増、膝の痛み、前回以上に時間を要することでしょう。そしてその予想は現実になります。写真撮影ばかりではありません。
前回よりも少し早く登山を開始したのに、テン場に着いたのは18時25分。テントは5分で設営完了し、すぐに床に就きます。
翌朝、前回よりも1時間ほど早くテントを出発します。
北戸蔦別岳ピークには2張りのテントが設営されていましたが、どちらもご来光を待っているようでした。私はそのまま進み、北戸蔦別岳のお花畑に差し掛かったところで陽が昇りました。
せっかくのお花畑でしたが、やや風が強かったので薄暗い中では写真はブレブレになってしまいます。「花は復路で撮影しよう」と決めて先に進みました。
幌尻岳には、北戸蔦別岳、そして戸蔦別岳のピークを踏まねばなりませんが、実はそれだけではありません。道中、いくつも小ピークがあり、それらのほぼ全て、ほぼほぼピークを踏みます。一番高い、見晴らしの良い稜線を歩くわけで、いかにも日高らしい景色を楽しめますが、スタミナも削られます。
しかし、カール地形の壮大さは、そこを歩いた人にしか分からないでしょう。
ココをまた歩くことが出来る幸せを噛み締めながら、厳しいアップダウンに歯を食いしばります。
戸蔦別岳から幌尻の肩までの稜線は最高でした。
控えめな表現なんて出来ません。
しかし、前回「一面のお花畑に癒されて、あっという間にピークだった」肩〜ピーク間が、今回はお花畑が寂しくほぼ終了(ミヤマアズマギクやチシマギキョウなどはピークでしたが)していたこともあって、今回は長く感じられました。
4年ぶりのピークを快晴で迎えられたことが何より嬉しかったです。
しかし、あまり長居をするわけにもいきません。
天気予報では今晩から荒れることになっています。
もし今日中に下山できなかった場合、暴風雨の中で撤収することになります。と言うか、そもそも雨量次第で万が一チロロ林道が通行止めになったりしたら・・・シャレになりません。
この時点では、これから暴風雨になるなんて想像もつきませんでしたけど。
そこから長い長い復路が始まりました。
下山中、3組4名の方とお話をする機会がありましたが、いずれも幌尻岳は初めてだそうで、皆さん揃って「思ったよりずっとキツかった」と口々に仰っていました。
そんな方々の中にあって、私は最も遅い足取りで下山したわけで、前回は19時頃に下山を完了していたハズですが、今回はそれを大幅に更新してしまいました。
当初の予定通り、2泊が実現していれば、もう少し早く下山できたのではないか?とも思いましたが、それも机上の計算でしかありません。
まず、もっと真摯にダイエットに取り組まなくちゃ・・・
コメント
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幌尻岳リベンジお疲れ様でした!
難関のロング山行、初日のテン泊装備の登りもですが2日目に16時間も歩ける体力が凄いです!!
今回の晴れた景色は感動ですね(^^)
私は日高の難関に一生行ける気がしないので、kenyoさんの画像で七つ沼カールや日高の山々の美しさを感じております(^^)
ありがとうございます!!
コメントありがとうございます。
私はスピードこそありませんが、歩くだけならいつまでも大丈夫です。ただ、重量を背負っての下山は膝に来て、『膝に力が入らない』こともありました。
日高は単なる数字上の距離だけじゃない厳しさがありますね。
会話を交わした方々は、「疲れ果てた」「へとへとだ」とか言いながら、私を遥かに上回るペースで歩いて行きました。私も後ろばかり見ずに、負けないように頑張らなくちゃ!と気合が入りました。これを世間では「年寄りの冷や水」と言うらしいです。
私も疲れましたが、それ以上に楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。
体力の続く限り、膝が機能する限り、好きな山に登り続けたいと思いました。
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