日帰り黒戸尾根《Dances with フルmoon》


- GPS
- 08:52
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,634m
- 下り
- 2,633m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:46
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
▲黒戸尾根 足元は鈴鹿山脈と全く同じ(砂と木の根っこの混合) この地形はトレラン向き。 傾斜も似たようなもので、違うのは標高の高さと最後の岩場ぐらいである。 鈴鹿セブンマウンテンを3つこなせる体力があれば、黒戸尾根は余裕と思われる。 |
その他周辺情報 | 金沢温泉 金鶏の湯/600円 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
みんな大好き黒戸尾根にやってきた。
甲斐駒ヶ岳はずっと行きたかったが、中々機会がなく後回しになっていた。
この夏北アルプスを満喫したので、いよいよ激アツの黒戸尾根デビューだ。
361号の長いトンネルを抜けると、右手に木曽山脈が現れる。さらに進むと正面に、甲斐駒ヶ岳を左端に、南アルプスの裾野を望む。この開けた雄大な景色が好きだ。小休憩し、宵に甲府街道を南下すれば、左手の低い稜線の間際には明るい月。今夜は満月のようだ。2つのこぶ山の向こうに満月をとらえた時、道の駅はくしゅうに到着した。暗い中、飲料を購入しようと歩いていると、人が手に何かを持って集まっている。驚いたことに水場があった。南アルプスの天然水、くみ放題だ。飲料を買うのをやめて、車に戻った。19時、そろそろ身体を休める時間だ。
0時、尾白川渓谷 駐車場を出発した。真っ暗だ。出発時の標高が777。気温は21℃だったが、出だしからとても暑い。
のっけから汗を吹き出した。標高1,600upで七丈小屋を目指す。黒戸尾根は、日本三大急登と言われるが、全く急登とは思われない。普通の傾斜だ。普通の傾斜がひたすら長く続く。かなり歩いたように思われた頃、道標が現れた。2合目。二という数字に思わず仰け反った。マジかっ!それでも五合目までは順調。このまま進めば、サブ4達成も可能なように思われたが、またまたやらかしてしまった。七丈小屋に中々つかないなぁ、甘くないなぁと、思い始めた時、再び五合目の道標が(驚愕) 迷った形跡は一切無かったのに、どこかでUターンしてしまったらしい。 モチベがダダ下がったが、今度は気をつけて七丈小屋へと向かった。なんかおかしいと思ってスマホを見てみると、同じ所でまたUターンしているではないか。何かに化かされているような気分になりつつも、みたび七丈小屋へと進路をとる。もう嫌になってしまったので、仙丈ヶ岳へ行くのは諦めて、甲斐駒ヶ岳に登頂して、さっさと下りる事に予定を変更した。その後も道に迷いながらも何とか登頂。この予定変更がホームランとなった。遅れたおかげで登頂時間が日の出前の5時頃となった。空が焼けてきたので甲斐駒ヶ岳の山頂に留まる事にした。この日は天候の条件が非常に良く、絶景が望め、また日本では3年ぶりの皆既月食を見ることができた。皆既月食を知らなかったので、登りながら、満月じゃなかったのかと、欠けた月を見て思ったりしていた。山頂には七丈小屋のstaff 2名も上がってきていて、自然の流れで写真を撮ってもらったり、山座同定をしてもらったりして、非常に嬉しかった。
日の出まで山頂に30分以上滞在し、身体は冷えきった。堪能したのでstaffよりも先に下りたが、あとから下りてきた若者staff にすぐに抜かれ、あっという間に見えなくなった。鬼速だ。岩場をスタタタタタと身軽に下りてゆく。バネが違う。五十路には到底できない動きだ。完敗だ。おくれて七丈小屋に着いた。
その場には、若者staffと、若い女子がいたのだが、自分も含めて3人でしばらく話し込むことになった。話を聞いて驚いたが、この女子は凄い女子で、ひとりで親不知から山を紡いできたという。そしてこれから太平洋へ抜けるのだと言う。聞けば大学3年生で探検部だそうだが、それにしても探検というか冒険が異次元だ。将来どうなっちゃうんだろう。末恐ろしき21歳だ。若者staffは、花谷さん考案のコースタイム40時間の鬼周回ルートを進めてくれた。6がけでも24時間。
最後に鋸岳。やれる気がしない。
こんなまったりした登山もたまにはいいいものだ。楽しかった。
今日はピークハントのいわゆる登山を楽しんだ。
またいつか「久しぶりー」とみんなに会いたいものだ。
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